2023年8月28日に開業したJR九州 日田彦山線BRTひこぼしラインの乗車レポートその1。添田駅から彦山駅まで。
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タケ @take_all_a

2023年8月28日に開業したJR九州の日田彦山線BRTひこぼしラインを9月始めに乗りに行って、添田駅から日田駅まで完乗した。その乗車レポートを記す。 #BRTひこぼしライン #ひこぼしライン pic.twitter.com/7gqmgR2TTz

2023-09-05 22:08:43
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最初に、BRTひこぼしラインをよく知らない方のために開業の経緯を簡単に説明しておきたい(ご存知の方は読み飛ばして)。ひこぼしラインとは、豪雨災害で不通になった日田彦山線の一部区間を一般道と専用道を走るバスに転換した公共交通機関だ。

2023-09-05 22:09:25
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日田彦山線は起点が城野駅(福岡県北九州市)で終点が夜明駅(大分県日田市)の路線だが、実質的な列車運行としては小倉駅(北九州市)と日田駅(日田市)を結んでいる。福岡県の内陸部を南北に縦断し、夜明駅で九州を横断する久大本線に接続して日田駅に至るルートである。

2023-09-05 22:11:18
タケ @take_all_a

2017・H29の九州北部豪雨で日田彦山線は大きな被害を受け、添田駅(福岡県添田町)と夜明駅の間が不通となった。JR九州は被災区間の鉄道での復旧を断念し、線路の一部をバス専用道に再利用したBRTへの転換を決断する。

2023-09-05 22:12:32
タケ @take_all_a

BRT は Bus Rapid Transit の略でバス高速輸送システムの意味。沿線自治体のうち、不通区間の中心を占める福岡県東峰村は鉄道での復旧を求めてBRTに強く反対したものの、村内のBRT専用道区間をJR九州の初期計画より延ばすことで最終的に受け入れた。

2023-09-05 22:13:34
タケ @take_all_a

その結果、添田駅から彦山駅(添田町)は一般道、彦山駅から宝珠山駅(東峰村)は線路を再利用したバス専用道、宝珠山駅から日田駅は一般道をバスが走行する構成になり、日田彦山線BRTひこぼしラインとして開業した次第である。 pic.twitter.com/OWqCkbAkcZ

2023-09-05 22:15:14
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被災した鉄道路線からBRTへの転換はひこぼしラインが全国で3例目、九州では初の事例。ちなみに2つの先行事例は東日本大震災で被災した大船渡線と気仙沼線だ。ローカル線の今後のあり方を占う意味でも、ひこぼしラインは重要なテストケースになるだろう。

2023-09-05 22:19:54
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では乗車レポートをお伝えする。まず日田彦山線の現在の鉄道区間の完乗を兼ねて小倉駅から添田駅まで乗車した。写真は添田駅と乗ってきた気動車のキハ47。島式ホームの片方(写真右)はバス乗降場に改修され、対面乗り換えが可能になっている。 pic.twitter.com/tjP0UcUHnM

2023-09-05 22:21:15
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添田駅の駅名標は更新された。変更箇所は次の3点。 (1)日田方面の次の停車駅 (2)ひこぼしラインのシンボルマーク (3)バスのイラスト BRTになって停車駅は鉄道時代の12駅から36駅へと3倍に増加。JR九州はバス停ではなく駅と呼称しているが、一般道の区間は路線バスと見た目は変わらない。 pic.twitter.com/XgjeN0F8WG

2023-09-05 22:26:04
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添田の次の「畑川(医院前)」は名前からしてバス停そのもの。しかも、畑川(医院前)駅や歓遊舎ひこさん駅はバスが医院や道の駅の敷地内に乗り入れる。こういうところは路線バスよりコミュニティバスの感覚に近いと思う。 pic.twitter.com/HTKm6HUqPQ

2023-09-05 22:27:10
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BRTひこぼしラインで運用されるバスは、中国BYD製小型電気バス(定員25名)が4台と、いすゞ製中型ディーゼルバス(定員56名)が2台の計6台。車体にそれぞれ地域性に沿ったテーマカラーが施されている。 pic.twitter.com/DP5Hfm7avL

2023-09-05 22:28:26
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また、近々トヨタ製の燃料電池バスを導入予定と聞く。その車体は駅名標のイラストパネルの余白に追加で描き入れるのだろうか。全体のバランスが崩れそうだが。

2023-09-05 22:29:46
タケ @take_all_a

添田駅に新設されたバスの車庫と、その横を通過する日田彦山線の気動車。私が到着したときは、いすゞのディーゼルバス2台(左右両端)とBYDの電気バス2台(中)が駐車していた。 pic.twitter.com/3c5shl9gcg

2023-09-05 22:31:26
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添田駅のひこぼしライン時刻表。7・10・13時台は空白。少なくとも毎時1本は欲しいところだが難しいのだろうな。18・19時台も彦山駅止まり。 pic.twitter.com/32MkI8u0KA

2023-09-05 22:33:19
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添田駅ホーム上の鉄道用券売機。右上はJR九州の列車位置情報アプリ「どれどれ」を表示するモニター。なお、「どれどれ」はひこぼしラインにも対応している。 pic.twitter.com/JVpuhPid9q

2023-09-05 22:36:24
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各駅に設置されているひこぼしライン用の案内板。画面下部の表示の通り、開業後しばらくはガチの乗り鉄からちょっと興味がある程度の人まで多くの乗客が来るため、混雑時は客の積み残しが発生している(特に土日)。私は土日を避けて金曜日に乗りに行った。 pic.twitter.com/jUqyLpwNwu

2023-09-05 22:38:30
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さて、やがてBRTバスが入線(?)してきた。ホームでの対面乗り換えを実現するため、バス乗降側はバスの床に合うよう路面をかさ上げしている。 pic.twitter.com/UMuVnpExzu

2023-09-05 22:40:13
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やって来たのはいすゞ製ディーゼルバスの方。色は英彦山をイメージした「やまなみカラー」バージョンだ。入線後、方向幕が「すみません回送中です」から「日田」に切り替わる。どの車体も前面にひこぼしラインのヘッドマークが付く。 pic.twitter.com/oFZ5UmB0gJ

2023-09-05 22:42:09
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いすゞ製バスの車内。運賃モニターは前と中間に2つ付いていて後部座席でも見やすい。 pic.twitter.com/FP5L7isMrD

2023-09-05 22:44:30
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繰り返し述べるが、BRT(バス高速輸送システム)といっても一般道を走る限りは普通の路線バスと同じ。なので、ひこぼしラインがBRTに厳密に該当するかどうか疑問に思うが、JR九州が「BRTです!」と主張する以上はそれに従う。 pic.twitter.com/Iht2ab86Nu

2023-09-05 22:47:34
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バスが彦山駅に到着して途中下車。彦山駅から宝珠山駅までは日田彦山線の線路跡を再利用したバス専用道が続き、名実ともにBRTらしい光景になる。 pic.twitter.com/GyaEjxVT5v

2023-09-05 22:51:40
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専用道を日田方面に向かうバスを彦山駅で見送る。鉄道時代のホームは大部分が撤去されたものの、写真右に一部が存置。専用道の先(左奥)には一般道との交差部の踏切が見える。一般車両の誤進入を防ぐため、専用道側に遮断機・遮断桿が設置された点が鉄道踏切との大きな違いだ。 pic.twitter.com/sZZm1WhWSd

2023-09-05 22:52:46
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まとめたひと
タケ @take_all_a

福岡県を中心に、建築・団地・土木・産業遺産などについて、ツイッターにつぶやいたことをまとめています。個人サイトの方は放置中。