十二国記シリーズをあれこれ読んで、感想や思ったことを書いている。とりあえずひととおり読み終わった。 先行読んで大興奮している(ネタバレなし)
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たいちょう @buchi021

頑丘が、利広の行動を不審に思って問うと、利広は、頑丘が珠晶の疑問に付き合わないのを引き合いに出して応じるから、珠晶と頑丘の言い分のすれ違いが丁寧に読まんと正確に拾えんのよ。先の展開を知ってるからこそ丁寧に読んどくべきだった

2018-12-26 21:04:20
たいちょう @buchi021

利広が言ってた「天の配剤」っていうのも、あの世界にあるってことは分かってるから、なおのこと珠晶と頑丘に集中すべきだったなぁと思う。

2018-12-26 21:06:39
たいちょう @buchi021

あと、これは初読の時からなんだけど、朱厭がいる森の分かれ道から後の風景の描写が私の頭の中で追いつかない。森と見晴らしの良い荒地、珠晶が吹っ飛ばされた後、人妖にあった場所(この辺は昼夜もいまいち分かってなかった)ぐらいまで。駮を置いて来た辺は分かる。集中が切れてるんだろうか

2018-12-26 21:15:30
たいちょう @buchi021

供麒はやっぱり笑ってた。先王崩御から27年、王のいない麒麟の寿命は30年くらいってあったことからかなりギリギリなのに、それでも迎えに行かなかったのは、珠晶は昇山の途中で王になったからだろうか、と思う。王は生まれた時から王じゃないんだよな、たぶん

2018-12-26 21:23:27
たいちょう @buchi021

六太の前の麒麟は、ついに王を見つけられずに30数年の寿命で死んでるんだよな。初読の時こそ「30数年の寿命て短いなぁ」って思ってたけど、この歳になると噛み締めて「短い…」って思う。10歳くらいから王の選定して、傾き荒れる自国と民に何もできず、どこにいるとも知れぬ相手を20年探して、

2018-12-26 21:34:32
たいちょう @buchi021

王を見つけられないまま死ぬ、麒麟の責務を全うすることができずに死ぬ。王を見つけられないまま麒麟が死ねば国がどうなるか、当の麒麟が一番良くわかってるだろうけど、慈悲の生き物だから余計に無念だろうと思う。限られた時間の中で王を探すには、30年は短いで

2018-12-26 21:40:50
たいちょう @buchi021

で、残りの寿命が僅かだった供麒は、王を探してあっちこっちしてる訳でもなかったんよね。そのへんの様子はよく分からん。

2018-12-26 21:46:06
たいちょう @buchi021

あとあれだ〜、利広の存在が〜、くえないお兄さん(謎の坊ちゃん)→「天の配剤」によって王に巻き込まれた人で実は供王に後ろ盾を作れる人物、だけだと思ってたけど、「王とその家族」っていうのをちらっと想像させてくれる人じゃな〜と思いました

2018-12-26 21:52:07
たいちょう @buchi021

利広は放蕩息子やけど、宗王は家族経営やん。終章で描かれる、家族経営をする奏の在り方って、珠晶にはおそらく全く当てはまらん在り方なんじゃないかなって想像させてくれる。珠晶の父母兄姉も家族経営じゃろうけど、珠晶が家族を昇仙させるじゃろうか

2018-12-26 21:59:06

『黄昏の岸 暁の天』

たいちょう @buchi021

『黄昏の岸 暁の天』読了。5時間くらい。どんどん加筆修正されていくことを考えると、新刊の準備には新潮文庫版がいいかなぁという判断。後は華胥と丕緒があるんやけど、どれから読むかめっちゃ悩んだ。ギリギリになってから『魔性の子』と一緒に読もうか迷った末に先に読んだ。

2019-09-01 21:21:36
たいちょう @buchi021

新刊への繋がり、というか、『魔性の子』から風の海への「泰麒の話」と、月の影から風の万里への「陽子の話」の接点なのかな。なんなら海神の終わりでもあるのかもしれない。

2019-09-01 21:29:00
たいちょう @buchi021

進行としては李斎の話なんだけど、わりと終盤まで李斎の中の泰麒が小さいままで、戻ってきた泰麒との差異は埋められてるんだろうかって思った。戴の朝にいた人は、泰麒を何も分からない小さな子どもとして庇護する人が多かったし、六太も景麒も小さいって言ってたけど、もう子どもじゃないんよなぁ

2019-09-01 21:39:09
たいちょう @buchi021

高里くんはだいぶ孤立の深い高校生やったと記憶してるけど、性格はどうじゃったっけな… 彼の身の回りで起きてる凄惨なことばっかり思い出されてならない。次は『魔性の子』を読みます。

2019-09-01 21:43:06
たいちょう @buchi021

あと、天の存在に対するいろんな角度の疑惑を、玄君に問い合わせする形ではっきりさせる回かな、とも思う。天帝の存在、天綱の解釈、李斎の疑いも、今回は玄君がわりと答えてくれてるし、なんなら玄君というシステムがあることが分かったのも便利なことよな

2019-09-01 21:52:00
たいちょう @buchi021

これから戴の話が始まるなら、キーワードになりそうなものはおさえられたかな。今一番見たいのは泰麒の成長かなぁと思ってる。この李斎は、「泰麒が存在してる」ことに重きを置き過ぎてるから、泰麒が戻ってきた後のことが見えてないのがちょっとこわい。そんな李斎と、戴に帰った時、どうなるのか。

2019-09-01 22:03:17
たいちょう @buchi021

初読時にも思ったけど、泰麒が黒麒なのが悪い方に影響しなければいいけどなあ、などと。金色の鬣があれば麒麟てすぐにわかるから、麒麟がいることで身分をはっきりさせられる人もおられるから

2019-09-01 22:08:18
たいちょう @buchi021

阿選は巻末の『戴史乍書』に「幻術に通ず」てあるあたりで興味が薄くなってる。驍宗様も、この本では花影の怯えを通して書かれてるから、あんまりいい印象はないかな。となるとやっぱり泰麒に期待かな

2019-09-01 22:16:40

『華胥の幽夢』より「冬栄」

からの戴国官吏の安否メモ

たいちょう @buchi021

講談社文庫版『華胥の幽夢』(2001)と、新潮文庫版『華胥の幽夢』(2014)の「冬栄」読み比べてみた。ホワイトハート版より講談社文庫版が2ヶ月早く出てるので、加筆修正があればよく分かるかなと思って読んだけど、漢字の選択が変わってるくらいしか気づかなかった。

2019-09-03 18:23:42
たいちょう @buchi021

「華胥」以外は比べずにそのまま新潮文庫版を読もうかな。確か講談社文庫版だと、風の万里での鈴と采麟の会話と、華胥の采麟の在位期間が矛盾してるんじゃなかったかな。

2019-09-03 18:27:59
たいちょう @buchi021

黄昏の岸時点でのまとめ。ざーっとやから抜けてるかも。 驍宗… 文洲琳宇の郊外で戦闘時に行方不明、函養山が最後の足跡に 霜元…驍宗と共に文洲にいた。少なくとも、驍宗が行方不明なった時点では存命 英章、臥信…文洲で行方不明

2019-09-03 19:22:11
たいちょう @buchi021

花影(秋官長)…垂州で李斎と別れる 詠仲(冢宰)…鳴蝕で重症、その後死亡 皆白(天官長)…鳴蝕で行方不明 宣角(地官長)、芭墨(夏官長)…処刑 新潮文庫版黄昏の414p、李斎の地の文。 巌趙(禁軍左軍)、張運(春官長)、正頼(傅相、瑞州令尹)、潭翠(大僕)、琅燦(冬官長)が分からない

2019-09-03 19:25:03

『華胥の幽夢』

たいちょう @buchi021

『華胥の幽夢』読了、新潮文庫版で3時間くらい。「華胥」で、采麟の年齢がどのくらいか確認しながら読んでた。禅譲の後、というか采麟は戻り次第黄姑を選んだんだろうか… こういうとこが天命の度し難いとこよな。叔母と甥やけど、黄姑は砥尚と姓が違うってことかな… 楽俊に確認したい

2019-09-05 20:12:57
たいちょう @buchi021

「華胥」の冒頭の采麟が、八歳くらい、砥尚の治世が二十余年というのが分かる。時間的にはその後になる『風の万里〜』で、黄姑が即位して十二年に満たない、という描写がある。「華胥」が出たことで、新潮文庫版『風の万里〜』では、采麟が鈴より年長だという描写は削除された

2019-09-05 20:14:42
たいちょう @buchi021

講談社文庫版『華胥の幽夢』が出た時に、十二国記にはまって買い集めだしてたから、「この面白いシリーズの続きが読めるんだ!次はいつかな!」ってワクワクしてました。「次」は新潮文庫版『丕緒の鳥』だったので、12年後じゃったね… 中学生は大学を卒業していたのだ…

2019-09-05 20:27:16
たいちょう @buchi021

こういう、場所も時間軸もいろいろな感じの短編集がもっと読みたい。「華胥」もそうやけど、「乗月」や「帰山」もすきだ。この人が、なんでここに?ってなるのが楽しいのかも。だから利広とか風漢が好きなんやろな。

2019-09-05 20:34:56
たいちょう @buchi021

失道で病んでいく麒麟て描写があったのは采麟くらい? 塙麟は既に弱ってはいたけど、進行は分からなかった気がする。芳麟も分からなかった。

2019-09-05 20:40:41
たいちょう @buchi021

また「冬栄」の話するけど、正頼がいいキャラクター過ぎてめちゃめちゃ期待してるんや… この人も生きてるのかしら…

2019-09-05 21:08:45

『丕緒の鳥』

たいちょう @buchi021

『華胥の幽夢』でわくわくしていた中学生が、シリーズの書き下ろしを読んだのは大学生になってからでした。読めただけ幸せかな。 pic.twitter.com/wIW4KmxB4U

2019-09-07 18:38:58
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たいちょう @buchi021

『丕緒の鳥』新潮文庫版読了。「丕緒の鳥」と「落照の獄」はヨムヨムの読み切りで読んだ。全部で3時間くらい。直接登場するのは陽子くらいかな。「青条の蘭」の「新しい地官遂人」は帷端だろうなあ。でも初読の時に、どのタイミングで雁の話だと気づいたか覚えてない

2019-09-08 21:45:37
たいちょう @buchi021

歴代景王の諡が分かるのもこれが初めてだな。悧王、薄王、比王、予王。予王の民の追放も中々破綻してて末期感がすごい。雁の梟王の末期も凄まじかったし、「落照の獄」は柳の末期の始まりって感じがする。

2019-09-08 21:52:53
たいちょう @buchi021

十二国記の世界では、王が斃れるたびにその国の生活レベルが低下するから、異常に発達した文明とかは育ちづらいのかね。各国の宝重みたいなアイテムも、廉価量産とかできなそう。あと、この世界には化石燃料が無いってどっかで言われてた気がする。

2019-09-08 22:03:56

『魔性の子』

たいちょう @buchi021

新しい方の新潮文庫版『魔性の子』読了、あれこれやりながら2日でたぶん5時間半くらい。準備ならこれは最後に読むべきかなと思って。完全版が出たときに、どのくらい変わってるのか読み比べようとして、2行目からすでに新しい文章になってて、新しい気持ちで読もうと思った本。

2019-09-30 23:19:51
たいちょう @buchi021

旧版の刊行順ならここからだろうけど、後半らへんは黄昏の岸を読んだいた方が面白いのかな… 私の初読は、月の影を読んだ後・黄昏の岸は未読っていうタイミングじゃなかったかしら。本当に一冊目にすると、後半の広瀬の心情を、集中して追いかけられるかも知れない。

2019-09-30 23:26:53
たいちょう @buchi021

やっぱこれは最初の一冊には勧められんかも… 勧めるなら人を選ぶわ。ホラーってかスプラッタやし、ひとがたくさんしぬし… 最後の方が、ちょうど夏の終わりで、まんま外場村の山入みたいなことになってるから…

2019-09-30 23:53:45
たいちょう @buchi021

だいぶ前に、『魔性の子』は、「ここではないどこかへ」というテーマで言うなら「ここではないどこかという場所は実はあるが、お前はお呼びでない」のがあると思うって書いた。蓬莱が本当にあって、胎果という可能性があるから、この世界は常に「別世界はあるけど、お呼びでない」に満ちてる。

2019-09-30 23:34:30
たいちょう @buchi021

読み直して思ったのが、陽子や尚隆、六太や高里みたいな特殊な場合以外でも、普通の胎果はいるのだろうし、その普通の胎果は広瀬みたいな「故国喪失者」感を抱えたまま生きていくのかな。常世があっても、普通の胎果にとっては「お呼びでない」んだろうな。

2019-09-30 23:39:47
たいちょう @buchi021

広瀬は、卒業した母校へ教育実習生としてやってくるも、在学当時の場所から移転し、制服も変われば懐かしさも少ないという。彼は高校生でもないし先生でもない。初めから「ここの人ではない」属性の人物やね

2019-09-30 23:47:54
たいちょう @buchi021

「ここではないどこかへ」帰りたがる広瀬に、自分にとって都合の良い逃げ場となるような場所はない、という後藤の言葉と、広瀬は人だから「どこか」に連れて行くことはできないという高里の態度が、ただの「故国喪失感」を持つ者に対する、人間とそれ以外の者それぞれの解答なんだろうかな

2019-10-01 00:02:52
たいちょう @buchi021

そうやって広瀬は置いていかれたのに、呼ばれてないのについてきた上、「ここは自分が探していた『どこか』だ」と信じ込んだ杉本が苦手なんだよなぁ。それで毎回杉本置いてくるルート選んでたから、犬狼神君に会えなかったのかなあ

2019-10-01 00:07:29
たいちょう @buchi021

高里くんは、『魔性の子』で起きたことを全部覚えてるんだろうか。黄昏の岸では分からないんだよなー。 あと、分からないと言えば、どこで高里くんの名前を知ったんやろか… 『魔性の子』でも黄昏の岸でも、「高里」しか出てなくね…? 私はどこで知ったんだ…

2019-10-01 00:14:02
たいちょう @buchi021

『魔性の子』が1991年刊行か〜、学校の制度とかハチャメチャに変わってないから、今読むのに違和感ないな〜って思ったら「土曜に半ドン」ってあったので時の流れを感じる。あと広瀬は一人暮らしの大学3年生なんやけど、借りてるアパートに固定電話がひかれてる

2019-10-01 00:22:03
たいちょう @buchi021

現代の日本が舞台だからか、十二国側と比べて社会の描写が厚く感じる。それは私が知ってるところだからそう感じるのかな。十二国側の社会の描写は、短編の方がよく分かるから、それが面白いんよなぁ

2019-10-01 00:29:24

十二国記短編先行

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たいちょう @buchi021

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