これから十二国記シリーズ通して一人読書会始めますんで、読み終わった感想とかつぶやくと思います。ネタバレに配慮せず、また、同じこと何度もつぶやくと思うので、どうぞミュートなりブロックなりして下さい
2018-12-15 13:26:09初遭遇はたぶん小学生の頃、町に来てた自動車文庫だと思う。これはどうしても手に入れたくて、お年玉から捻出して(我が家はおこづかい制度がなかった)大きい本屋さん(地元に書店は無く、隣町の品揃えの微妙な書店)に行って買ったやつ。 pic.twitter.com/7xUM729bPH
2018-12-15 13:32:56『月の影 影の海』
『月の影 影の海』読了〜。改めて読むと冒頭の景麒がもうちょっとコミュニケーション能力の高い麒麟だったらなあああ六太ほどでないにしてももうちょっと陽子に友好的なそぶりを見せてやってくれよオオォ〜〜って思うね、でも景麒だからね、仕方ないね
2018-12-15 18:00:07いつ読んでも楽俊が本当にいい人で、いよいよ人間不信の陽子によい人がいて良かったと思うもの。短編集で楽俊の消息が分かってうれしかったし、できれば2人には末永く付き合ってほしい
2018-12-15 18:03:44誰かが王になるまでの話は、どこも紆余曲折があって、誰一人として似たような道を辿った人がいないから、玉座までのあらゆる物語を読みたい。氾王を見つけた話とかくっそ読みたいでしょ
2018-12-15 18:07:48風の海なら泰麒にまごまごしてる景麒が見れるのか… 黄昏の岸があるからその前には読みたいけど、次を迷うな。内容分かってるし、全部手元にあるから贅沢な悩みじゃで
2018-12-15 18:18:09陽子は十六やったんやな… がんばれ、景麒に負けるな… 途中で一人称がわたしになるのとても好きだよ… 身も心も極限までぼろぼろになってて、誰も惜しんでくれない命だから、自分だけでも惜しんでやることにしたっていうのもいいね、
2018-12-15 18:21:19それにさ〜〜、予王にしても塙王にしても、ほんまどうでもよさそうな(塙麟の言葉を借りればおろかな)ことで潰えるよな〜〜、祥瓊のとうちゃんはどうだったっけ
2018-12-15 19:49:32『風の海 迷宮の岸』
『風の海 迷宮の岸』読了〜、今日のは講談社文庫版、3時間くらい。陽子も泰麒も蓬莱の家族がある種の典型でキツイんじゃ〜。泰麒のばあちゃんの嫁いびりがこえーよ
2018-12-17 18:25:17景麒はね、根はやさしーんですよ、ちょっと(だいぶ)小さい子に慣れてないだけで。10歳の子を泣かせるんじゃーねーですよ。でもそっから考えるとお祝いに一番に来てくれてるのがほんといいですよね、泰麒の人となりも勿論だけど、そこで相談してくれてるんだもんね
2018-12-17 18:29:40泰麒は10歳にしては落ち着いてて、与えられたものに自覚的で、与えられる一方でなく返そうとして、幼いせいで(あるいは不慣れな環境のせいで)返せないことに罪悪感を感じてるのが一貫してる。10歳でここまで周囲の人を気にすることあるかな、もっと心穏やかに過ごしてほしい…
2018-12-17 18:37:24泰麒は母親でも撫でられると逃げたい気分になる、って描写から注意して読むと、驍宗さまに結構撫でられてるんだよな。その時の心情はあんまり描写がない。驍宗さまが「怖い」以外にもいろいろ書かれてたなぁ
2018-12-17 18:48:19驍宗さまが下山する、に対して、泰麒の焦燥や不安が、それまでの誰とも違うのも良く対比されててソワソワする。初対面こそ所在なくて泣いてしまったけど、騎乗までさせてもらった景麒との別れ。蓬山を目指した武人という似たところ、同じ現場にいて同じ窮地から生還した李斎との別れ。
2018-12-17 18:58:45常世では喜びの時が黒、凶事が白、泰麒は黒麒だから喜びの色なのに、また流された先が鯨幕の実家てのがほんときつい。風の海の冒頭、雪が降るなか常世に帰った時、あの雪の描写は戴の雪の描写でもあるのかななどと思いました。
2018-12-17 19:04:39新刊が出る前に好きなこと言うけど、黄昏の岸の時点で驍宗さま記憶喪失行方不明になってんじゃないかと思った。一度王になったあと、記憶喪失になっても、やっぱりそれは王なんだろうか?
2018-12-17 19:07:52景麒は「この方は駄目だ」と思っても叩頭できるって言ってたし、六太にしても泰麒にしても不吉な予感で王を頂くから、麒麟の直感は不穏で理解の範疇を超える
2018-12-17 19:11:26麒麟が王を選ぶ天啓システムは良くわからんから、そこはそれ。というかそれが楽しい。すぐ分かるんやったら泰麒は苦労してないし、珠晶の言い分ももっともだと思うもの
2018-12-17 19:13:34『東の海神 西の滄海』
『東の海神 西の滄海』読了〜、3時間くらい。今刊行順に読んでて、「覿面の罪」が言葉として出てきたの初めてな気がする。延王践祚当時のハードモードっぷりが伺える。人口三十万てあの広大な国土にしまねの半分以下は人いなさすぎ。人口密度すっかすかやん
2018-12-18 21:14:36「莫迦」カウンターできそうなくらいみんなばかばか言ってる(主に尚隆さんに)。尚隆さんはマイペースだよな〜、って思った。マイペースっていうとのんびりなイメージやけど、この人のマイペースはかなり早い。王やから自分のペースでやって怒られんけん、余計に早い気がする
2018-12-18 21:18:54口減らしとして捨てられた子どもがいる、殺された子どもがいる、それが仕方なかったんだ、と言われる世の中は間違ってると言える人と、戦は嫌だ、怖い、兵役に志願するなんて御免だ、って思う人が同じように存在するように書かれてるのがいいなと思いました
2018-12-18 21:33:02どっちの言い分ももっともだし、そう思うのも分かるもの、という気持ちになるとこが多い。冒頭らへんの、延王に対する斡由の不信ももっともだし、延王延麒を通して天に対する疑いも、そらそう思って不思議でないわな、って思う。
2018-12-18 21:41:02天命を以て玉座にある王に、叛意を向けた時点で雷でも落ちれば、それらしいけど、反乱が起きても雷は落ちないし、なんなら麒麟が選んだ王が斃れなかったためしがない、となれば疑いもするさ。疑うだけならともかく、斡由は実行に移してるとこがやばい。
2018-12-18 21:46:19斡由は付き合いたくねぇ上司のタイプだな。遠くから見てるだけならいいけど、側にいるとハア⁉︎て毎日思う気がする。更夜はすげーな、よく付き合ってたな
2018-12-18 21:48:23更夜と言えば、PS2版のゲームに犬狼真君が出てくるらしいんやけど、何周しても会えなかったのよね。貸した友人は毎周出てくるって言っててうらやましゅうございました
2018-12-18 21:54:03『風の万里 黎明の空』
『風の万里 黎明の空』読了〜、6時間45分くらい。明らかな誤字と、今となっては『華胥の夢』との矛盾があるが講談社文庫版を読んだよ。何の気なしに読み始めたら開いたら下巻で、ウルトラマンみたいな悲鳴をあげてしまった。清秀…
2018-12-22 21:19:23これ一周読んですぐにもう一周するのキツイ本な気がする。祥瓊も鈴も、風の万里の終わりではまだ自分がそれぞれの国に投げっぱなしにしてきたものがあって、そこまで行って初めて二人の旅は終わるんじゃなかろうか。
2018-12-22 21:28:04二人は慶に来るまでのところで変わったのかもしれないけど、祥瓊は恭から罪を犯して逃亡したままだし、鈴は梨耀さま(あるいは采王)に対峙しない。最後に、陽子の初勅があって、おそらくみんなこれから立ち向かう、っていう終わりなんだと思う。続きは短編集で!!
2018-12-22 21:34:10最初に読んだ頃は、景麒に騎乗する陽子がとても格好良くて、革午に啖呵きる祥瓊と鈴が頼もしくて輝いて見えたけど、今読んでみると、この時点で彼女らに残ってるのはそれだけだったんだな、と胸に迫るものがありました。
2018-12-22 21:42:24陽子には瑛州師が動かせない、禁軍すら陽子の意のままにならない、頼れるのは景麒だけだった。祥瓊は、結果的に嘘じゃないって自分で言ってたけど、その結果しかない。鈴は旌券の裏書きしかない。三人とも身元を証明することはできるけど、どこにも所属できずに拓峰にいる
2018-12-22 21:52:46「ここではないどこかへ」って、明示はないけどテーマに含まれると思う。祥瓊は、幸せな公主の日々を求めて、それが与えられる場所へ。鈴は、自分を哀れんでくれる優しい誰かがいるところへ。ただしそんな都合のいいとこはどこにもない
2018-12-22 22:03:23桓魋は意外と良く笑ってるのな、どこでかあんまり笑わないイメージがついてる。虎嘯は最初に読んだ当時から、ビクトール(幻水)のイメージがある。当時から「呀峰」(人名)と、「拓峰」(地名)がごっちゃになりながら読んでたけど、今もしんどかった
2018-12-22 22:13:16『図南の翼』
『図南の翼』、新潮文庫版読了〜、4時間くらい。今帯見て気づいたけど、図南より丕緒のが先に刊行してるのか。というか新潮文庫版の刊行順どうなってんだ、華胥の夢の後に黄昏の岸が出てんの?
2018-12-26 20:21:51裏表紙のアオリ文に「国を統べるのは、あたししかいない!」ってあるけど、文中には出てこない言い回しのようだけど、いくら珠晶でももうちょい謙虚やと思うよ。大人は誰も昇山しないから、罪悪感と義務感にかられて昇山したって言ってるし。それとも他の版にもあったアオリなんかな
2018-12-26 20:27:48シリーズをここまで読んでたらギエエアアってなる一冊やと思う。こないだ新作のお知らせがあった時に、未読の方に向けたプレゼンをなんぼか拝見した。そこで最初の一冊に図南を勧めてた人が意外といて、果たしてどんな感想を持たれるのかちょっと気になる
2018-12-26 20:36:45初読の時は更夜でギエエアアってなりました。そして、まだ雁に定住してはいないんだ、斡由の乱から300年くらいは経ってるのに、ろくたと一緒に帰れなかったんだ、と思っていました
2018-12-26 20:49:00今思うと、黄朱の民に里木を持って与えたり、黄海に入る人々に祀られたりしてるとこをみるに、尚隆さんの約束をただ待ってるだけでなくて、彼なりのやり方で誰かを助けるために行動してるんやなって思いました。
2018-12-26 20:52:16今回、ページ数の割に時間かかったと思うたけど、もうちょい丁寧に読んでも良かったかな。珠晶の言い分と頑丘の言い分が、どんな風にすれ違ってて、どこで解消されるのか、それがここだ!と確信を得て読み進めていけば良かった
2018-12-26 20:58:25