城水めぐみ
@Meg4632
（続き） #川柳 混線の水仙刺さる海の洞／斎藤秀雄 シャワーから午後の電話が漏れてくる／西沢葉火 海までは真っすぐ降りてきた漁師／福村まこと 5二馬同銀左4二銀／宮坂変哲 A4の余白にもある黙秘権／森山文切 まいうぇぶ１ 毎週web句会合同句集 amazon.co.jp/dp/4815007764/… @amazonJPさんから
2018-10-04 14:50:03
城水めぐみ
@Meg4632
毎週web句会合同句集『まいうぇぶ１』 （6句以上掲載の方より） 歌舞伎座の女形に倣うはひふへほ／篤子 スピーカーからは昭和のドウナッツ／伊藤正美 リリーです言葉の端にいたリリー／岩根彰子 決闘を終えたばかりの三日月だ／尾崎良仁 耳元の真珠が海に行きたがる／かしくらゆう （続く） #川柳
2018-10-04 14:48:52
城水めぐみ
@Meg4632
川柳合同句集『おりじんI』 丸本うらら「おもちゃ箱」より 鍵の形がそれぞれ違う道しるべ 善人になれそうもない爪の反り ギザギザを埋める一行詩で埋める 起承転 結の抜き足忍び足 坂道を登れば宇宙ステーション 水色になるお薬を飲んでいる 飾るもの捨てれば水が流れてる 答案用紙で包んでいる夕日
2018-04-15 21:16:50
城水めぐみ
@Meg4632
大西俊和さんの句集『恋の蟻』より 君想う指先青く発光す 葡萄をむけば指も哀しい紫に 触れたのは散る花びらか指先か 裏切った指で外しているボタン 指先の真実君に触れている 逢えなくて乾涸びてゆく指の先 十本の指にそれぞれ罪がある 眠っても指先だけが忘れない
2017-12-17 19:38:03
城水めぐみ
@Meg4632
藤井智史さんのミニ句集「只今、準備中」より 初恋の甘酢あんかけミュージアム 失恋の闇から朱雀舞い上がる 飛び跳ねる八分音符の日曜日 悪人の虹は踏んだらすぐ消える 誤飲した明日で過呼吸するワタシ ↓こちらにUPされています↓ senryutou.net/mini-fujiisato…
2017-10-28 21:18:58
城水めぐみ
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朝妻久美子さんの句集『君待雨』より 君というひびが走っている硝子 指と指絡めばざらり余罪あり そよいではならぬ女の園にいる ざくざくと逃げ道潰すかき氷 私の貝が真珠を吐くものか サボテンを腐らせている母の愛 流れ星ひとつ秘密ができました 帰る家あって西日の美しさ
2017-10-23 08:20:41
城水めぐみ
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川瀬晶子さんの句集『アンドロイドA』より 十年後インクの染みになる男 振り向いてしまった日から秋である 寒月にぶら下げておく捨て台詞 過去形で話せば海も遠くなり 散る花の負けた方へと吹き溜まる あの角を曲がれば人間に戻る 君の腕の中で落下止まらない どこまでも天は拒絶の青である
2017-10-15 20:53:44
城水めぐみ
@Meg4632
徳道かづみさんの句集『あんた』より。 枠なんか壊して愛し合わないか 嘘に嘘重ねて薔薇の赤がある 許す気で来ました黒のローヒール かなしみの生命線を深く切る それが優しさ等間隔に立つポール さよならを言おうピンクのかき氷 知らなくていいことがある海の泡 もう次を企んでいる羽の音
2017-10-05 22:01:57
城水めぐみ
@Meg4632
新家完司さんのミニ句集『春夏秋冬』より わたくしがすっぽり入るゴミ袋 自転車に春の空気を入れてやる 天国はこんなものかな金魚鉢 いっこうに古くならないお月さま 自画像を描けばブリキの古バケツ 哀しみの年輪がある象の足 senryutou.net/mini-shinkekan…
2017-06-10 10:51:14
城水めぐみ
@Meg4632
森山文切さんのミニ句集「こねくしょん」より 寝過ごしたようです空が新しい どの花を舐めても同じ味がする 置いた手が攻める形になっている わたあめの中でわたしだけのまつり 生真面目で裏返されている時計 ↓こちらにUPされています↓ senryutou.net/mini-moriyamab…
2017-05-18 21:47:21