恋は大騒ぎ（２０）

るな@ドール @runadolls7

564-3 聡太LINE『こんばんは』 聡太LINE『今日どうしてた？』 聡太「既読つかないな…」 聡太「…あ、ついた」 瑠璃LINE『学校から帰ったらずっと』 瑠璃LINE『小説書いてるよ』 瑠璃LINE『あと10日弱で〆切だし』 瑠璃LINE『忙しい」 聡太LINE『web小説の大賞応募か…』 pic.twitter.com/FPC2lKp8h0

拡大

るな@ドール @runadolls7

564-4 聡太LINE『あのさ』 聡太LINE『空気読まずに言うけど』 聡太LINE『お正月以来顔合わせてないし』 聡太LINE『俺、来週から一週間くらい』 聡太LINE『ゼミの合宿で大学泊まり込みだし』 聡太LINE『…会えないかな？』 瑠璃LINE『ごめん、無理』 瑠璃LINE『一刻も無駄にできない』 pic.twitter.com/kOeF14ysuM

拡大

るな@ドール @runadolls7

564-5 聡太LINE『そうか…』 聡太「やっぱり…倦怠期なのか…？」 聡太「じゃあやっぱり」 聡太「距離を置くべきなのか…」 聡太LINE『じゃあ』 聡太LINE『瑠璃ちゃんの〆切が終わるまで』 聡太LINE『連絡しあうのやめようか？』 聡太LINE『…少し1人の時間を作ろう…』 瑠璃LINE『あ、助かる』 pic.twitter.com/8pidVDNyr8

拡大

るな@ドール @runadolls7

564-6 聡太「助かる…？」 聡太「そっか…やっぱりひとりになりたいんだな…」 聡太「気づかなかったわ…」 聡太「俺、瑠璃ちゃんに嫌な思いさせてるのか…」 聡太「もしくは、飽きられてるのか…」 瑠璃LINE『じゃあ、合宿頑張ってね』 瑠璃LINE『私も執筆頑張るよ』 聡太LINE『うん…じゃあね』 pic.twitter.com/469v2MYZpZ

拡大

るな@ドール @runadolls7

564-7 聡太「俺…何かやっちゃった…？」 聡太「それとも」 聡太「もともとダメなとこだらけの人間だし」 聡太「それが露呈しただけなのかも…」 聡太「おかしいよな、あんな子が」 聡太「一年もずっと一緒にいてくれて」 聡太「仲良くしてくれて」 聡太「良いように誤解されてただけなのかな…？」 pic.twitter.com/2SMrv6VPCW

拡大

るな@ドール @runadolls7

565-1 （教習所） 薫「先輩、元気ないね」 薫「どうしたの？」 聡太「あ、いや…」 聡太「心に重くのしかかるものが…」 薫「何？」 薫「やっぱ技能教習難しい？」 聡太「あ、それもあるけど…」 聡太「俺、ダメなんじゃないかって…」 薫「何、先輩らしくない」 薫「多少車に乗るの下手だって」 pic.twitter.com/Ga212Nw42x

拡大

るな@ドール @runadolls7

565-2 （教習中、教習所内、車内） 教官「長山くーん、前見てー」 教官「手元ばっか見てるよー」 聡太「あ、はい」 教官「あと、アクセル踏んでねー」 教官「今歩いてる人より速度遅いからねー」 聡太「えっ」 聡太「でも、ここ距離全然無い…」 教官「20kmくらい出しても問題ないよ」 pic.twitter.com/dqGZzhCChL

拡大

るな@ドール @runadolls7

565-3 教官「はい、そこ右折ね」 教官「後ろの車つっかえてるから」 教官「もうちょっと速度出して」 聡太「いや、でも、怖い…」 教官「危なかったら私がブレーキ踏むから」 教官「大丈夫だからアクセル踏んでー」 聡太「えー、怖い…」 教官「大丈夫よー」 教官「むしろ遅いと追突されるよー」 pic.twitter.com/a8BB9uJwWe

拡大

るな@ドール @runadolls7

565-4 薫「何、先輩、怖いの？」 聡太「だって、あれだけしか距離無いのに」 聡太「スピード出して止められなかったら…」 薫「そこを制御するのが楽しいのに」 聡太「楽しい…？」 聡太「楽しいものなのかあれ」 薫「めっちゃ楽しいじゃん」 薫「だって『実機』に乗れるんだよ？」 聡太「実機…？」 pic.twitter.com/ajoFQGK0xG

拡大

るな@ドール @runadolls7

565-5 （教習中、教習所内、車内） 教官「ちょっと、柴田くん」 教官「スピード出しすぎですよ？」 教官「ここの最高速度いくつ？」 薫「20ですね」 教官「今どんくらい出てる？」 薫「50ですか」 教官「僕がブレーキ踏んだら」 教官「今日のハンコは無しですよ？」 教官「カーブでは速度落として」 pic.twitter.com/4peyDrpApn

拡大

るな@ドール @runadolls7

565-6 教官「だから、速度！」 薫「こんくらい曲がれませんか？」 教官「違うの、安全のために落とすの！」 教官「急ブレーキはダメです」 薫「急でしたか？」 教官「ゲームじゃないんだから」 教官「ギリギリを攻めないで！」 薫「うまくいってるじゃないですか」 教官「だから安全のためにね！」 pic.twitter.com/PC3IQgQIzv

拡大

るな@ドール @runadolls7

565-7 聡太「…『実機』じゃないやつは『ゲーム機』か…」 薫「僕、車ゲー得意なんだよ？」 聡太「教官、生きた心地がしなかっただろうな…」 薫「ハンドル握るとついワクワクして…」 聡太「俺たち、車運転できるようになるのかな…？」 薫「なるのかな…？」 pic.twitter.com/8ZsXiXqHve

拡大

るな@ドール @runadolls7

566-1 啓（青樹さん…） 啓（ゼミ論書かなきゃいけないのに） 啓（なんで俺、あの人のことばかり） 啓（考えてるんだろう…） 啓（「連絡しないで」って…） 啓（俺、何か迷惑なことしたかなぁ…） 啓（っていうか、なんで俺） 啓（会って間もない、ほとんど知らない男のこと） 啓（考えてんだろ） pic.twitter.com/iAn51UIMcM

拡大

るな@ドール @runadolls7

566-2 啓（そういや） 啓（青樹なんて珍しい名前） 啓（ネットで検索したら出てきたりしてね） 啓（「小野青樹」っと…） 啓（ってかマジでなんでこんなに） 啓（青樹さんのこと詮索してんだろ俺） 啓（あ、彫刻の作品だ） 啓（子ウサギと親ウサギ、可愛いな） 啓「…ん？」 pic.twitter.com/xA4kW4j7MM

拡大

るな@ドール @runadolls7

566-3 啓（『小野青樹はホモ』） 啓（誰か、青樹さんに恨みのある人でもいるのかな） 啓（いや、これ、高校の裏サイトに繋がってる） 啓（青樹さんの高校の時の同級生とかそういうのだ） 啓（『杉山に掘られたらしい』） 啓（『杉山は両刀らしいよな』） 啓（『杉山、何考えてんのかわかんない』） pic.twitter.com/ZEjZz33e6o

拡大

るな@ドール @runadolls7

566-4 啓「なんだこれ」 啓「青樹さんは被害者なのか？」 啓「悪口は別の人のことみたいだ」 啓（『杉山気持ち悪い』） 啓（『死ねばいいのに』） 啓（ひどい言われようだ…） 啓（『小野、よく杉山と付き合えるな』） 啓（『まさか尻を狙われてるとはな』） 啓（『…杉山篤志に』） 啓「え…」 pic.twitter.com/jwbyAAFgNz

拡大

るな@ドール @runadolls7

566-5 啓「まさか…」 啓「『杉山篤志』検索」 啓「facebookか…こんなのやってるんだ」 啓「だいぶ前に飽きてるな…」 啓「出身、△△高等学校」 啓「え、友達のところに『S.Ono』って…」 啓「やっぱり△△高校…」 啓「マジか…」 啓「青樹さん、高校の時…」 啓「篤志さんと付き合ってた…？」 pic.twitter.com/WXGwNm111T

拡大

るな@ドール @runadolls7

566-6 啓（そうすると） 啓（青樹さんのこと捨てたのは、篤志さん…？） 啓（そんな…世間狭すぎるだろ…） 啓（なんで…） 啓（しかも、付き合ってたって） 啓（男同士で…？） 啓（そんなのアリなの？） 啓（篤志さんは今淳奈ちゃんと付き合ってるのに） 啓（その前の恋人は男？） pic.twitter.com/1TcZgMteK5

拡大

るな@ドール @runadolls7

566-7 啓（そんな…） 啓（まさか、俺が篤志さんと同じゼミだから） 啓（避けられた？） 啓（いや、ゼミの話はしてないぞ…？） 啓（なんで俺、青樹さんに避けられてんだ？） 啓（どっちにしろ居心地は悪いけど…） 啓（話を聞いてみなきゃ） 啓（…なんで俺、こんなに青樹さんに執着してるんだ？） pic.twitter.com/WV1Bz8Di3d

拡大

るな@ドール @runadolls7

567-1 （瑠璃ちゃんの部屋） カチャカチャカチャ… カチャカチャカチャ… タン！ 瑠璃「『僕はどうしてもここから離れられなかった』」 瑠璃「『君の言外のコトバに僕は』」 瑠璃「『気づくこともできなかったのだ』」 瑠璃「…ふう」 瑠璃「いいじゃない、ここまで」 瑠璃「お茶飲もう…」 pic.twitter.com/RXYaI2rU3R

拡大

るな@ドール @runadolls7

567-2 瑠璃「言外のコトバ、かぁ…」 瑠璃「分かりにくい人もいるよね」 瑠璃「まぁ、ウチは…聡太さんは」 瑠璃「顔見てりゃ分かる人で楽だけど」 瑠璃「…顔見てりゃ、かぁ…」 瑠璃「しばらく顔見てないなぁ」 瑠璃「私の投稿の〆切が2月1日だから」 瑠璃「そこまでは会わない」 瑠璃「って…」 pic.twitter.com/yUj3ieHHh3

拡大

るな@ドール @runadolls7

567-3 瑠璃「聡太さんが提案してくれたから」 瑠璃「LINEさえもしてないけど」 瑠璃「このまま会えなくなったらどうしよう」 瑠璃「ひょっとしたら」 瑠璃「聡太さん、会ってないうちに」 瑠璃「私のこと嫌いになっちゃったんだったら…？」 瑠璃「だから会いたくなくなって」 瑠璃「あの提案…？」 pic.twitter.com/mvKGIBMiaF

拡大

るな@ドール @runadolls7

567-4 瑠璃「普段なら、顔を見てるから」 瑠璃「言わなくても分かることがある」 瑠璃「でも、LINEしかしてないんだから」 瑠璃「分かんなくなっちゃってたんだったりして…」 瑠璃「小説書くのに夢中になってて」 瑠璃「単純に好意だと思っちゃった」 瑠璃「距離を取って別れようとしてたら…？」 pic.twitter.com/gMMEV3u2lc

拡大

るな@ドール @runadolls7

567-5 瑠璃「電話っ」 瑠璃「…ダメだ、」 瑠璃「確か、今日からあの人、ゼミ合宿…」 瑠璃「電話なんかしたら迷惑だ…」 瑠璃「どうしよう…」 瑠璃「気がつかなかった」 瑠璃「私がやりたいことを容認してくれてるだけかと」 瑠璃「単純に思っちゃってた」 瑠璃「私…馬鹿だ…」 pic.twitter.com/GCuoSSzgTa

拡大

るな@ドール @runadolls7

567-6 瑠璃「こんなに会わなかったことなんか」 瑠璃「今までなかったじゃん」 瑠璃「全部私のわがまま」 瑠璃「執筆の時間が欲しかっただけで」 瑠璃「我慢させちゃったんだ、きっと」 瑠璃「その挙句、」 瑠璃「とうとう距離を置かれたんだ…！」 瑠璃「自業自得だ…」 瑠璃「私が悪いんだ…」 pic.twitter.com/akix6q2WVu

拡大

るな@ドール @runadolls7

567-7 瑠璃「どうしよう…」 瑠璃「安心しきっちゃってた」 瑠璃「あの人は離れていかないって」 瑠璃「何の根拠もなく…」 瑠璃「私達、別れちゃうのかなぁ…」 瑠璃「どうやって謝ろう？」 瑠璃「でも、合宿から帰ってくるまでは…」 瑠璃「多分月曜あたり、そこまでは」 瑠璃「連絡できない…」 pic.twitter.com/c0MQgyQ9Su

拡大

るな@ドール @runadolls7

568-1 （大学ゼミ室） 淳奈「大学に泊まり込みなんて素敵ですね」 淳奈「実験もできるし」 淳奈「聞きたいことがあったらすぐに」 淳奈「教授に聞けるし」 聡太「非常食持ってきた？」 淳奈「はい、何となく食べ物を」 聡太「夜は腹が減るからね」 聡太「それから寒いから防寒具」 淳奈「完璧です」 pic.twitter.com/E6or0Nch91

拡大

るな@ドール @runadolls7

568-2 聡太「日曜までに論文仕上げるからね」 聡太「そしたら無事に後期試験の準備に入れるよ」 淳奈「そうだ、試験勉強！」 聡太「いくら論文よくできても」 聡太「単位足りなかったら進級できないから」 聡太「論文は早く仕上げるに越したことはないね」 淳奈「はーい！」 聡太「とは言っても」 pic.twitter.com/9j367bYkXA

拡大

るな@ドール @runadolls7

568-3 聡太「淳奈ちゃん、もう仕上がってるみたいなもんだもんね」 淳奈「再検証して仕上げるだけです」 聡太「余裕だな」 淳奈「はい」 聡太「俺は俺のを書かなきゃいけないから」 聡太「助かるわ」 淳奈「長山さんも順調なんでしょ？」 聡太「うん、今年は余裕ある」 聡太「去年は大変だったけど」 pic.twitter.com/SFLCryOtqI

拡大

るな@ドール @runadolls7

568-4 淳奈「実は、私、長山さんとお話しするの」 淳奈「楽しみにしてきたんです」 聡太「なに、俺に話？」 淳奈「篤志さんのことで…」 淳奈「相談できる人って長山さんしかいなくて」 淳奈「篤志さん、啓くんと一緒に」 淳奈「別室にこもってることが多いから」 淳奈「内緒話できるなって…」 pic.twitter.com/bBsJk5GEeA

拡大

るな@ドール @runadolls7

568-5 聡太「どうしたの？聞こうか」 淳奈「ありがとうございます、実は…」 淳奈「篤志さん、私でいいのかなって…」 聡太「何言ってんの？」 聡太「淳奈ちゃんがいいんじゃないの？」 聡太「淳奈ちゃんと付き合い出す前」 聡太「ホントあいつダルそうだったし」 聡太「何事にもやる気なさそうで」 pic.twitter.com/YBZ0Zxx89f

拡大

るな@ドール @runadolls7

568-6 聡太「あんなに明るくなったのは淳奈ちゃんのおかげ」 淳奈「あれで…明るくなったんですか？」 聡太「信じられないかもしれないけど、あれで充分」 淳奈「…実は、篤志さんの部屋で」 淳奈「見つけちゃったんです…」 淳奈「後ろを向けられて部屋の隅で埃かぶってた」 淳奈「写真立て…」 pic.twitter.com/O77uv1kDZG

拡大

るな@ドール @runadolls7

568-7 淳奈「すごく綺麗な…男の子と」 淳奈「仲良さそうに写ってたんです」 淳奈「誰？って聞いたら」 淳奈「『あーそれ、前の恋人』って…」 淳奈「あの人、男の人の方が好きなのかもって…」 淳奈「私なんかお呼びじゃないのかなって」 聡太「そんなことないよ？」 聡太「あいつ女の子好きよ？」 pic.twitter.com/9oQJULQDLn

拡大

るな@ドール @runadolls7

567-8 聡太「あいつ、淳奈ちゃんと付き合い出す前は」 聡太「結構遊んでたけど」 聡太「みんな女の子とだったし」 淳奈「…遊んでたんですか…？」 聡太「あ、でも、淳奈ちゃんと付き合い出してから」 聡太「パタリと止んだよ？」 聡太「ホントあいつ、淳奈ちゃん可愛がってるから」 聡太「信じて」 pic.twitter.com/9anaY1P8iw

拡大

るな@ドール @runadolls7

567-9 淳奈「…分かりました」 淳奈「長山さんが言うならきっと大丈夫なんだと思う」 淳奈「私、長山さん信頼してますから」 聡太「できれば篤志を信頼してあげて…」 淳奈「あの人複雑すぎて難しくて」 淳奈「時々見えなくなっちゃう」 淳奈「たまに話聞いてください」 淳奈「軌道修正のために」 pic.twitter.com/wAy4pk9QGr

拡大

るな@ドール @runadolls7

567-10 キィ…パタン 篤志「お、お前ら」 篤志「余裕こいてるな」 篤志「啓を応援してやってくれ」 篤志「一項目まるっとやり直しだ」 聡太「今から！？」 篤志「全然できとらん」 聡太「…鬼…」 淳奈「…鬼…」 pic.twitter.com/Ej5WBvQ4JV

拡大

るな@ドール @runadolls7

569-1 （大学ゼミ室、休憩コーナー） 聡太「あれ、啓、まだ起きてたの？」 啓「…誰かと思ったら聡太さん」 啓「メガネ初めて見た」 聡太「瓶底すぎて恥ずかしいから滅多にしないんよ」 聡太「みんな寝てんのに、頑張ってんのな」 啓「寝てる場合じゃなくなったんで」 啓「必死で書いてますよ」 pic.twitter.com/OEMJskYk0t

拡大

るな@ドール @runadolls7

569-2 聡太「啓、お前あんまり顔色良くないよ？」 聡太「少し寝ないと脳みそがストライキ起こすよ？」 啓「ありがとうございます」 啓「やっぱ聡太さん優しい」 聡太「篤志は完璧にしてやろうとしか思ってないだろうから」 聡太「こういう気遣いできないからね…」 啓「…聡太さん…」 聡太「ん？」 pic.twitter.com/dhA3ikdxxR

拡大

るな@ドール @runadolls7

569-3 啓「…夜中だし、聞かなかったことにして」 啓「聞いてもらえますか？」 聡太「なに？いいけど」 啓「俺、すっごい気になってる人がいるんです」 啓「寂しそうな顔をした人で」 啓「仲良くなろうとすると」 啓「嫌われてはいないはずなのに避けられる」 啓「どうしてもその人が忘れられない」 pic.twitter.com/oxM3HDKN20

拡大

るな@ドール @runadolls7

569-4 啓「しかも、その人のことを考えると」 啓「ドキドキして…その…」 啓「愛しみたい気持ちと、性欲が」 啓「両方湧き上がってくるんですよ…」 聡太「…そっかー、啓、恋してんだー」 啓「普通そう思うでしょ？」 啓「相手、男の人なんです…」 啓「恋なのか、ただの愛着なのか分からない」 pic.twitter.com/SeI5gq7fmL

拡大

るな@ドール @runadolls7

569-5 啓「だって、変でしょ？」 啓「男の人にこんな思い抱くとか」 啓「おかしいもん」 聡太「…無闇に言うことじゃないけど」 聡太「別に男の人に…って話、変ではないけどな」 聡太「人を好きになるなんて」 聡太「そんなもんかなって思うよ？」 聡太「相手が人である以上、男女関係ないのかも」 pic.twitter.com/HE4BllFZ3L

拡大

るな@ドール @runadolls7

569-6 聡太「相手がどう思うかは考えてあげなきゃだけど」 聡太「もし啓がそれを恋だと思うなら」 聡太「恋なんじゃないのか？」 啓「うん…」 啓「でね、聡太さん」 啓「その相手がさ、どうやらね」 啓「篤志さんの元カレらしくて…」 聡太「え」 啓「知らなかったんだけど、調べてみたら…」 pic.twitter.com/1bEQNO9J0u

拡大

るな@ドール @runadolls7

569-7 啓「その話が酷くて」 啓「篤志さん、元カレをこっぴどく振ったらしくて」 啓「元カレ曰く」 啓「『ゲイであることを篤志さんに言いふらされた』」 啓「でもネットでよく探っていくとその辺の話が出てきて」 啓「篤志さんが高校の同級生にすごく嫌われてて」 啓「酷く言われてるのは篤志さん」 pic.twitter.com/SXARv8FSNj

拡大

るな@ドール @runadolls7

569-8 啓「篤志さん…自分が悪く言われるのに」 啓「元カレさん巻き込みたくなくて」 啓「自分が悪者って背負ったまま」 啓「元カレさんから黙って姿を消したんじゃないかって」 聡太「…あいつならやりそうだな」 聡太「推測でものを言っちゃいけないけど」 啓「俺、どうしたらいいと思います？」 pic.twitter.com/sCFYCnqUYA

拡大

るな@ドール @runadolls7

569-9 啓「俺…彼のこと…好きなんです…」 啓「でも、男を好きなると思わなかったし」 啓「こんなのおかしいのかなって…」　 啓「しかも篤志さんの元カレで」 聡太「気にしなくていいんじゃない？」 聡太「篤志にはもう彼女がいるんだし」 聡太「それよりその人がその気持ちを受け入れるか…だと」 pic.twitter.com/oDOUzOkEXZ

拡大

るな@ドール @runadolls7

570-1 瑠璃「もしもし、みのりん？」 実里「あれ、瑠璃ちゃん」 瑠璃「今電話大丈夫？」 実里「大丈夫だよ」 瑠璃「…」ｸﾞｽﾝ 実里「あれ、瑠璃ちゃん泣いてる？」 実里「どした？」 瑠璃「私、聡太さんに酷いことしたかもしれない」 瑠璃「捨てられちゃうかもしれない」 実里「落ち着いてー」 pic.twitter.com/BdFt1dyktV

拡大

るな@ドール @runadolls7

570-2 瑠璃「私が今小説書いてるせいで全然この頃会ってなくて」 瑠璃「『会おう』って言ってもらったのに」 瑠璃「断っちゃって」 瑠璃「私は好きなことやってるとこだから」 瑠璃「『じゃあ一人の時間を作ろう』」 瑠璃「『しばらく会わない』」って言われても 瑠璃「好意くらいにしか思わなくて」 pic.twitter.com/u0MMVEWxqz

拡大

るな@ドール @runadolls7

570-3 瑠璃「こんなにほっといたらダメなんだって」 瑠璃「やっと気づいた時には」 瑠璃「聡太さん、大学の合宿行っちゃって」 瑠璃「連絡できなくなってた」 瑠璃「どうしよう…！」 実里「何日会ってなかったの？」 瑠璃「2週間かもうちょっと…」 実里「長いね…」 実里「うーん…」 pic.twitter.com/HdARCSqSD7

拡大

るな@ドール @runadolls7

570-4 実里「会いには行けないの？」 瑠璃「でも、迷惑かけちゃうし…」 実里「じゃあ、待つ？」 瑠璃「帰ってくるの…早くて今度の月曜…」 実里「長いね…」 実里「私は、聡太先生は」 実里「別れたいなら別れたいって言う人だと」 実里「思うんだよな」 実里「そんなまどろっこしいことしない」 pic.twitter.com/tUPk5o55J6

拡大

るな@ドール @runadolls7

570-5 実里「でも『寂しい』はなかなか言わなさそう」 実里「瑠璃ちゃんの楽しみを邪魔はしたくないって」 実里「思ってそう」 実里「私は、別に先生は別れたいんじゃないと」 実里「思うんだけどな」 実里「でも、放っておかれたら」 実里「瑠璃ちゃんが別れたがってるって」 実里「誤解するかも」 pic.twitter.com/o0D3pZKSb7

拡大