恋は大騒ぎ（２０）

るな@ドール @runadolls7

559-1 （ゼミ室、休憩コーナー） 啓（…青樹さんからの返事が来なくなった） 啓（気になる…） 啓（どうしたんだろう…） 淳奈「啓くん、心ここに在らずって感じだけど」 淳奈「論文は大丈夫？」 啓「篤志さんに怒られながら書いてるよ」 啓「ストレスは溜まるけど」 啓「論文としては大丈夫かな」 pic.twitter.com/y5IRSKiWCK

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559-2 淳奈「篤志さんのことは」 淳奈「私にも分からないところはあるけど」 淳奈「愚痴なら言ってくれていいよ」 淳奈「あの人私にも厳しいから」 淳奈「気持ちはわかると思う」 啓「淳奈ちゃんにも厳しいの…？」 淳奈「私が何気なく話すことにも」 淳奈「理屈で詰めてくるよ…」 pic.twitter.com/3qbVENEFDi

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559-3 啓「厳しい彼氏だなぁ…」 淳奈「悪気は無いの、ちょっと変わり者なだけで」 淳奈「だから、いじめられたら言ってね」 淳奈「共感はするから」 啓「篤志さんにはよくしてもらってると思う」 啓「でも…友達に愚痴を言ってたら」 啓「その人から連絡が途絶えちゃった」 淳奈「えー」 pic.twitter.com/857jam01Qp

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559-4 淳奈「そんなにしつこく管巻いてたの？」 啓「そんなつもりはなかったんだけど…」 啓「ある日突然パッタリと」 啓「LINE既読にすらならなくなった…」 啓「一人暮らししてるし、病気かな、とか」 啓「心配になっちゃって」 淳奈「お見舞い行ってみればいいじゃん」 啓「それが…」 pic.twitter.com/l7WaeeeJCl

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559-5 啓「どこに住んでるんだか知らないんだ…」 淳奈「SNSとかで知り合った人？本名も知らないとか」 啓「ううん、本名は知ってる」 啓「友達になってまだ日が浅いんだ」 啓「なのに…めちゃくちゃ気になる…」 淳奈「なんか、一目惚れした女の子の話でも」 淳奈「聞かされてる感じね」 pic.twitter.com/KFQyWU3zlG

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559-6 啓「いや、相手、男…」 淳奈「男の子でもいいんだよ、恋愛しても」 淳奈「腐女子としてはアリ寄りのアリ」 啓「婦女子…？」 淳奈「あ、今のナシナシ」 啓「なんか気になってるんだ」 啓「いつも寂しそうな顔してる人で」 啓「俺が救ってあげたくなる」 啓「…烏滸がましいけれども…」 pic.twitter.com/W49o8nMw4n

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559-7 淳奈「マジでそれ恋じゃないの？」 淳奈「冗談じゃなくて、別に」 淳奈「同性同士の恋愛もアリよ？」 啓「まさか」 淳奈「別に、好きになる人が誰だろうと」 淳奈「好きは好きだもん」 淳奈「私は応援するよ？」 啓「…なんか、くっつけようとしてる…？」 pic.twitter.com/zMN5jSQRdq

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559-8 淳奈「…3次元のBLは予想してなかったけど」 淳奈「啓くんカッコいいし、尊いかも…」 啓「なんだか知らんけど」 啓「俺と青樹さんは友達！」 啓「…友達だと思ってたんだけどなぁ」 啓「嫌われたのかなぁ…」 啓「どうしちゃったんだろう…」 啓「どうしたんだろう…？」 pic.twitter.com/UKqXF42sBQ

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560-1 （公園） 青樹LINE『もう連絡しないでください』 青樹LINE『もう会えない』 青樹（…とうとう書いてしまった） 青樹（啓は何も悪いことしてないのに） 青樹（多分、突然連絡が途絶えて） 青樹（心配してくれてるだけなのに…） 青樹（いや、僕がいたことなんて） 青樹（忘れてくれればいい） pic.twitter.com/QLNy2eyNMq

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560-2 青樹（僕は誰かと仲良くなってはいけない人間なんだ） 青樹（これだけ変な人間に関わられたら） 青樹（気持ち悪いと思われるだろう） 青樹（僕はもう、その目に耐えられない） 青樹（人間がみんなそんなだとは） 青樹（思ってないんだけど） 青樹（僕が誰かを好きになるのはダメなんだ） pic.twitter.com/2py1QJ8wz3

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560-3 実里「…あ」 実里「青樹さんだ」 実里「こんにちは」 青樹「あ、実里ちゃん」 青樹「髪型変えた？」 実里「ストパーかけました！」 青樹「それも可愛いね」 実里「えへ」 実里「どうしたんですか、眉間に皺寄せて」 実里「嫌なことでもあったんですか？」 青樹「…多分ね、失恋」 pic.twitter.com/FiLzNgpCej

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560-4 実里「失恋？」 実里「…あんまり聞いちゃダメですよね？」 青樹「いいよ、むしろ話させてくれる？」 青樹「ひとりで抱え込むの辛いや」 青樹「僕、ゲイだって言ったでしょ？」 実里「はい」 青樹「前に、とっても好きだった人がいてね」 青樹「ちゃんと付き合ってたんだよ」 pic.twitter.com/VBGBO9llYT

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560-5 青樹「だけどさ」 青樹「ある時そいつから別れ話を切り出してきて」 青樹「僕の意見なんか聞かずに別れた」 青樹「後になってそいつ、いろんな男と…」 青樹「男だけじゃなくて女とも…」 青樹「散々遊んでたって噂が聞こえてきた」 青樹「僕も奇異の目で見られたんだ」 pic.twitter.com/gLi5c6RnNF

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560-6 青樹「噂は僕のことにも言及してきた」 青樹「僕に近づく男はヤバいぞ、喰われるぞって」 青樹「誰彼構わず喰うほど悪食じゃない」 青樹「…アウティング、ってやつだね」 青樹「僕は望んでないのに、僕の性志向を」 青樹「バラされたわけだ」 青樹「別れたあいつにやられたんだと思う…」 pic.twitter.com/Jke6LKr1O4

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560-7 青樹「それから男が怖くなった」 青樹「人間全てが怖いけど」 青樹「特に男」 実里「私は大丈夫じゃないですか」 青樹「なんでだろうね、女の子だってことと」 青樹「あと…なんだろ、勘？」 青樹「君には話せる気がしたんだ」 pic.twitter.com/iCbfp8LWlz

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560-8 青樹「で」 青樹「僕は今、多分恋をしていて」 青樹「その恋に終止符を打った」 青樹「別れよう、って言って、LINEブロックした」 実里「え、それって相手の人の意見聞かないんですか？」 実里「青樹さんを振った元彼さんと」 実里「同じことしてません？」 実里「何も言わずに別れるなんて」 pic.twitter.com/216F3FHSVP

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560-9 青樹「いや、僕の片思いで」 青樹「相手は別になんとも思ってないし」 青樹「会わなくなれば忘れられるような間柄だから」 実里「私だったら嫌だな」 実里「友達でも恋人でも、突然連絡が取れなくなったら」 実里「その人の意見聞いてないじゃない」 青樹「篤志と同じことしてるのか僕は…」 pic.twitter.com/ZNnuOHzsSE

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560-10 青樹「あ、涙…」 青樹「みっともないところ見せちゃって」 青樹「ごめんね…」 実里「私、青樹さんのこと変だと思わないです」 実里「好きな人のこと好きって言って」 実里「悪いことなんかないです」 実里「私はたまたま男の人を好きになっただけで」 実里「女の子でもアリだったかもです」 pic.twitter.com/0C3rS3M6LZ

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560-11 実里「だから、ひとりで抱え込まないで」 実里「そうだ」 実里「他人の彼氏なら気負わなくて済む？」 実里「私の彼と話してみません？」 実里「怖くない男子筆頭みたいな人だから」 実里「怖いの楽になるかも」 青樹「え…君の彼氏…？」 実里「会ってみましょうよ、ね」 pic.twitter.com/I7PC8cWExO

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561-1 （カフェ） 修二（みのりんが『会わせたい人がいる』って言うから） 修二（事情はある程度聞いてるけど） 修二（問題が複雑すぎて） 修二（俺が今ここにいる意味ってよくわからない…） 青樹「なんか、ご足労願ってすみません」 修二「え、いえ、そんな」 実里「んっとね、あのね」 pic.twitter.com/Bv8dg9HX7I

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561-2 実里「好きなものの話、しない？」 実里「私ね、このお店のフロート好きでね」 実里「みんなにも勝手に頼んじゃったけど」 実里「ここのアイス、めっちゃ美味しいの」 修二「うん、おいしいね」 実里「マスター、なんで？」 店主「ああ、それ、自家製なんだ」 実里「やっぱり？」 実里「ね」 pic.twitter.com/jbX7ZAJLaz

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561-3 修二「ふうん、いいね、美味しい」 修二「自分でアイスクリーム作るのって」 修二「そういや考えたことなかった」 実里「あのね青樹さん、彼ね、修二くん」 実里「お菓子作るのすっごい上手なんだよ！」 修二「すっごいなんてとんでもない」 修二「好きなだけですよ…」 青樹「へぇ」 pic.twitter.com/SdJYPcrYmc

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561-4 修二（そうか、好きなものの話をさせることで） 修二（この人に喋らせようとしてるのか） 修二「青樹さんは、何が好きなんですか？」 青樹「…えっと…」 青樹「美術館を見たり…」 青樹「もちろん、自分で絵を描いたり彫刻やったり」 青樹「好き…なはずだったんだけど…」 修二「だけど？」 pic.twitter.com/FAL1X0Eu2f

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561-5 青樹「しばらく、大学の課題くらいしかやってないや…」 修二「美大なんですもんね、すごいなぁ」 青樹「すごくないよ」 青樹「ずっと疎かになってしまってて」 青樹「進級が怪しかったんだ」 青樹「教授がなんとかしてくれたけど」　 修二「…聞いていいのかな」 修二「どうしたんですか？」 pic.twitter.com/6KvhWDFMgU

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561-6 青樹「修二くん…実里ちゃんから聞いてるよね」 青樹「僕、ゲイだから」 青樹「気持ち悪いと思ったら」 青樹「去ってくれてもいいんだ」 修二「気持ち悪くなんかないですよ」 修二「誰が誰を好きでもいいじゃないですか」 青樹「もしかしたら僕が君を好きになって」 青樹「つけねらったら？」 pic.twitter.com/9XJr8phb2K

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561-7 修二「相手の了承があるのならば」 修二「いいんじゃないですか？」 修二「俺に関して言ったら」 修二「あなたとは会ったばかりで知らない人だし」 修二「みのりんがいるので」 修二「今深い仲になろうとは思いませんが」 青樹「…本当？」 青樹「僕のこと、嫌じゃない？」 修二「ないです」 pic.twitter.com/cmcQWNOxjm

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561-8 青樹「…ごめんね、修二くん」 青樹「変なこと聞いて」 青樹「僕、このことがあるから」 青樹「男の人が苦手でね…」 修二「だとしたら」 修二「俺のこと、男だと思わないでいいです」 修二「『実里ちゃんの彼氏』って属性です」 修二「そしたら話しやすいでしょ？」 青樹「…ありがとう」 pic.twitter.com/UERJrgQuBd

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561-9 青樹「僕、去年、ひどい失恋をしたんだ」 青樹「それから人を好きになるのが怖くなってね」 修二「そうなんですか…」 修二「フラれちゃったんですか？」 青樹「フラれたどころか、そいつ、めっちゃ遊んでたとか」 青樹「僕のことも、仲間内にバラして」 青樹「仲間に気持ち悪がられたんだ」 pic.twitter.com/eY1ziGLEqh

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561-10 青樹「だから、男の人を好きになっていいか」 青樹「わからなくなって」 青樹「人も嫌いになって」 青樹「大学出なくなっちゃって」 修二「そうなんですか」 青樹「来年からは普通に出ようと思ってたのに」 青樹「また人を好きになってしまって」 青樹「どうにもならなくて自分から切って」 pic.twitter.com/L2njyYdldg

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561-11 修二「相手に聞いてみれば良かったんじゃないかなって」 修二「俺なら思うかな…」 修二「様子を見て、好きになってくれそうなら…」 青樹「怖くてできなかったよ」 青樹「こないだ、それで落ち込んでた時に」 青樹「実里ちゃんに慰めてもらって…」 修二「そうなんですね…」 pic.twitter.com/32867xEwbY

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561-12 青樹「じゃ、僕はこれで」 修二「青樹さん」 修二「また3人で話しましょう」 修二「この辺りの美味しい店、結構知ってます」 青樹「ありがとう」 実里「…気を遣ってくれてありがとう」 修二「ううん」 修二「こんな感じでよかった？」 実里「うん、多分大丈夫…だと思う…」 pic.twitter.com/qwQJdKgawK

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562-1 （長山家） 修二「ただいまー」 修二「兄貴、土産」 聡太「あ、肉まん」 聡太「さんきゅー」 修二「あのさー兄貴」 聡太「上着脱いで来たら？」 修二「ってかさ」 修二「兄貴は、友達がゲイだったらどう思う？」 聡太「へ？」 修二「男の友達が、男のことを好きになる人だったら」 pic.twitter.com/uxou6WScys

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562-2 聡太「何を突然」 修二「今日、そういう人と友達になった」 聡太「そか」 聡太「なんか問題あるの？」 聡太「人が人を好きになるのに」 聡太「条件なんかどうでもいいし」 聡太「俺はたまたま女の子を好きになったけど」 聡太「男を好きになったとしても」 聡太「それもあり」 pic.twitter.com/6V3l23YCqB

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562-3 聡太「ただ、同性を好きになるのって」 聡太「人口的に少なさそうだから」 聡太「ハードな人生になりそうだけど」 修二「…やっぱそうだよね…」 修二「あんた、確かに俺の兄貴だ…」 修二「…あ」 修二「兄貴、大学何学部何学科！？」 聡太「…へ？」 聡太「…工学部電気工学科…」 pic.twitter.com/XQY0MtvgDb

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562-4 修二（…兄貴の学科だ） 修二（青樹さんが好きになった人のいるところ…） 修二（ロボットの研究だって言ってたから） 修二（まさに兄貴のゼミ？） 修二「…世間狭すぎ…」 聡太「何を突然」 修二「いや、なんでもない…」 修二（兄貴こそ、青樹さんに会ってみたら） 修二（何か繋がりそう） pic.twitter.com/2BLZSvYKyR

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562-5 聡太「そういやさ」 聡太「俺、また来週からゼミに泊まり込み」 修二「そうなの？」 聡太「後輩の面倒を見ながら」 聡太「俺らの学年も論文書くの」 修二「なんだかハードだね」 聡太「まぁ、楽しいからいいけどさ、泊まり込み」 修二「この頃瑠璃ちゃんと」 修二「会ってないんじゃない？」 pic.twitter.com/0AblK9R7JJ

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562-6 聡太「そういやここんとこ」 聡太「夜にちょこっとLINEする程度だな…」 修二「そんなんでいいの？」 修二「なんか、会ってる感じがしない」 修二「正月以来いつ会ったよ？」 聡太「このごろね、瑠璃ちゃん」 聡太「小説書いてるらしいんだ」 聡太「webでやってる大賞に投稿するんだって」 pic.twitter.com/8qn5hSR3OG

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562-7 聡太「忙しそうだし」 聡太「俺も教習所とかゼミとかで忙しいから」 聡太「あんまり会うって話にならないねぇ」 修二「そんなでいいの？」 修二「たまに会っておかないと」 修二「気持ち、離れちゃうよ？」 聡太「…」 聡太「考えてなかった…」 修二「あんた、ものすごくお気楽だよな…」 pic.twitter.com/d3QCH32CMV

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563-1 （大学ゼミ室、休憩スペース） 篤志「お前さー」 篤志「淳奈ちゃんのゼミ論のサポート」 篤志「うまくいってる？」 聡太「え」 聡太「淳奈ちゃん優秀だから」 聡太「俺何にもしなくてもうまくいってるよ？」 篤志「俺さー」 篤志「淳奈ちゃんが何で悩んでるのか」 篤志「分かんないんだよな」 pic.twitter.com/1TLimyPGJu

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563-2 篤志「大学の後2人で会うわけだけど」 篤志「悩みとか聞かされるわけ」 篤志「ここが分かんないとか」 篤志「俺、淳奈ちゃんが何を分からないのか」 篤志「さっぱり分かんなくて」 篤志「え、なんでそれ理解できないの？ってなって」 篤志「結局『じゃあ明日長山さんに聞くわ』って言われる」 pic.twitter.com/c8dE8zvHNI

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563-3 篤志「俺、淳奈ちゃんは他の奴らより賢いと思ってるけど」 篤志「…啓よかよほど賢いと思うけど」 篤志「それでもあの子の『分かんない』が分からん」 聡太「苦労するね」 聡太「お前きっとIQ高すぎるんだよ」 聡太「淳奈ちゃんホント優秀だよ」 聡太「やりたいことがしっかりしてるし」 pic.twitter.com/5EBuCJczW2

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563-4 聡太「ってか啓の名誉のために言っとくけど」 聡太「啓だってあいつ頭悪くはないんだよ」 聡太「俺よか賢いと思うよ」 篤志「んなこたねぇだろ」 篤志「全然こっちの意図を解しない」 聡太「お前の意図の方が難しすぎなんだって」 篤志「…俺さー」 篤志「あんまり人に馴染めないから」 pic.twitter.com/yAfNh1eUbo

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563-5 篤志「お前や健吾さんと居られると楽なんだよなー」 篤志「高校の頃なんか大概の連中に嫌われてたしな」 聡太「嫌われるのか？」 篤志「俺自体が周りの連中嫌いだったからな」 篤志「仕方ねぇけど」 篤志「あることねぇこと言い広められて」 篤志「恋人切ったこともあるもん」 pic.twitter.com/js69jOgtWJ

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563-6 聡太「え、恋人…」 篤志「そ、男だけどな」 篤志「俺はどうでもいいけどさ」 篤志「向こうはホモセクシャルなんて」 篤志「人に知られたくねぇだろ」 篤志「俺と付き合ってることも内緒にしてたんだけど」 篤志「どこかの誰かがバラしやがって」 聡太「…それで、別れたの？」 篤志「うん」 pic.twitter.com/YLm7xr8V4O

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563-7 篤志「奴のことは好きだったんだけどよ」 篤志「俺なんかといると悪意にまみれるから」 篤志「別れて正解なんだよ」 聡太「…」 篤志「今は周りにそう言う奴がいないから」 篤志「楽でいいや」 篤志「淳奈ちゃんも俺が前に男と付き合ってたこと」 篤志「知ってるしな」 聡太「辛いな…」 pic.twitter.com/6sMCptQ9O0

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563-8 篤志「だから、淳奈ちゃんのことは」 篤志「大事にしようと思ってるわ」 篤志「罪滅ぼしかな」 篤志「でも」 篤志「あの子の気持ちが分からない」 篤志「俺、恋愛不適格者なのかもな」 聡太「そんなことはないだろ」 聡太「お前、真面目に考えてるよ」 聡太「前の…彼氏さんに対してだって」 pic.twitter.com/1vfxQ67QFu

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563-9 篤志「前の恋人は、俺のこと恨んでるさ」 篤志「奴は事情を知らないし」 篤志「突然俺が捨てた形になってるし」 篤志「…ところで」 篤志「お前、彼女ちゃんとこの頃会ってる？」 聡太「え」 篤志「淳奈ちゃんの面倒ばっか見てて」 篤志「遊んでる様子皆無」 篤志「ほっとくと捨てられんぞ」 pic.twitter.com/uSgipEFH5e

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563-10 篤志「彼女ちゃんJKなんだし」 篤志「可愛いしな」 篤志「男なんか選り取り見取りだろ」 聡太「え、でも毎晩LINEしてるし…」 篤志「なんだよそれで会った気になってるの？」 篤志「倦怠期かよ」 聡太「え、だって…」 篤志「だって？」 聡太「だって…」 聡太「…？」 聡太「確かに…」 pic.twitter.com/M1FlSvw6IM

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564-1 （各々の部屋） 聡太「倦怠期…ってなんだ？」 聡太「『長く付き合っていると、だんだん慣れてきたり』」 聡太「『相手の嫌なところが見えてきたりして』」 聡太「『会いたくなくなることがあります』」 聡太「『一度距離を置いてみるのも』」 聡太「『新鮮さを取り戻すのに良いでしょう』」 pic.twitter.com/NaAELeoAVE

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564-2 聡太「…会いたくないわけじゃないんだけどなー」 聡太「嫌なところなんか無いし」 聡太「一年以上経っても瑠璃ちゃん可愛いし」 聡太「…でも」 聡太「俺はそうでも」 聡太「瑠璃ちゃんはどうなんだ…？」 聡太「こんなに会わなくても大丈夫なのは」 聡太「俺のこと嫌になったから…？」 pic.twitter.com/l3IdZtPTNQ

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