棒鱈です

宮元 @heligero

「お前だって誰のものでもないんだからしっかりしなよ　そりゃ恋人同士で雰囲気盛り上がってそういうこと言う瞬間は…あると思うけど…人ってものじゃないし」 「誰かを俺のものにできるなら俺は誰かのものになるぜ」 「古…！自分をモノだなんて言うんじゃないよ」 「じゃあ約束ってやつはどうする」

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「そんなに言うなら勇作さんのものになってあげたら」 「勇作さんは俺の道なんだそうだ」 「道？どういう例え？」 「俺は勇作さんを通ってたどり着きまくるらしい」 「結構独占欲強いんだな勇作さん…」 「道のものになるには？」 「他を諦めな～？」 「そりゃ無理だ」

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「なんでひとつだけなんだ？どいつもこいつも」 「…ひとつ言っとくわ　俺は…人から自分の父親がいい人だって　好きだって　こんなお父さんがよかったって言われてシンプルに嬉しい！」 「……」 「なんならみんながそう思ってくれたって構わない！」

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「それはお前からだって、ひねくれ返したクソ尾形からだって嬉しいもんなんだよ　お前は人に嬉しいって思ってもらうの好きな方だろ？」 「自分の…好きな人になら」 「お前が俺を好きだったらこの気持ち分けてあげられんのにね」 「……」 「変なこと言ったわ」 「うん　言った」

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杉元のお父さん、尾形はトメに興味を持ってもらいたくてトメの話をしているのに、「尾形くんはお母さんが本当に大切なんだなあ」と尾形の好感度が上がっていってしまい、嬉しいけどちゃうねん、ちゃうけど嬉しいになりバグった尾形がフリーズして心配される回もあるよ

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「もう逆に杉元…お前も俺のトメをくらえよ…！」 「断る理由はないけど唐突すぎるわ…！」 「た、確かに俺のトメは母親〜って感じの女ではない…お前のお父さんみたいな刺激的なダディではないが…お前も俺と同じになってしまえ…！」 「普通に友達としてご挨拶させて…！でもこの流れだとさ…！」

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「ああ…！？」 「彼氏じゃない…！？この流れで会いに行っちゃったら…！！お前と俺…！！」 「そうかな…そうかも…」 「たぶんそう解釈されるよ…！お母さんに会わせたい人がいるんだの意味合いがお前の理屈で通らないよ…！」 「難儀だな日本語てやつはよ…！」 「助けて勇作さん…」

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杉尾もあるんですか？ありますよ　CPを同時混在させる人生だから

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宮元の現パロの勇尾は「兄弟になろうとした兄弟」なので、説明できない関係性で繋がり続けます。性愛を含み、兄弟愛を模し、コミュニケーションを原作とは逆にマメにコツコツ行います。互いの人生のリスナーなのです

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「俺マザコンなんだ」「わたしもブラコンです！」「ファザコンもあるかも」「そうなんですか？」みたいな…不気味な俯瞰図の喫茶店にいる二人

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杉元のお父さんに「いつもお土産もらってばかりで申し訳ないから……」と先んじてお返しを用意されていた尾形、かえって気を使わせてしまった申し訳なさとはにかむ父親萌えを同時に初めて知って「頭から食べてしまいたいな」と思ったそうな

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「いや…冷静に考えてあんなお父さんがいていいはずがないんだ…親父ってのは…親父ってのはもっとこう…殺さなきゃいけなくて…」 「好きなのに存在を否定するんだ…？」 「父親の定義がブレちまう」 「いろんなお父さんがいるでしょうが」 「お前がその息子か！」 「そうだよ！」 「杉元〜ッッ」

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「それでわしに電話してきたのはなぜ？」 「お父さんのことはお父さんに聞かないと……いけなくて」 「だいぶバグっとるぞ百之助」 「父上はどうせ……男もいけるんでしよ……？」 「まあな……？」 「他人のお父さんのコマしかた教えなさいよ……息子に教育を施せ……」 「得意分野ではあるが……」

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「杉元くんと絶対に切れるな　息子の切れ目が父の切れ目」 「わかった　メモるからもっと言って」 「酒を飲む人かどうかは確認とって…」 「うん…なるほど…」 「なあ百之助…」 「はい？」 「お前はわしと同じじゃな…」 「一応あなたとも親子なんでね」 「わしとは酒飲まんだろ」 「まあね」

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宮元の願望として「そうはならんやろがなっとるやろがいの人間関係」を尾形周りに敷きたいので、尾トメと勇尾が同時存在するし、なんならそこに杉元のお父さんへのラブと杉元や幸次郎への腐れ縁も発生するんです

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複雑なんじゃなくて、全部がゆるゆる。

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杉元のお父さんが好きな尾形「杉元お前親父さんに似ててかわいいな…1.5倍速で歳取れよ」 かわいそうな杉元佐一「魂胆隠して俺に優しくしてくれたら何の文句もないのにさ」

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「何でお前嘘つかないの？」 「やっぱり俺では駄目だと言うのを確認したいだけだから…」 「へえ」 「お前はあの親父さんに恥じない息子でいられる　俺はまあ…ボロが出るだろう　俺はお前に愚痴るくらいしか出来ん」 「俺はそういう馬鹿正直さ、好きなのにな」 「好きなのか？」 「悪くないよ」

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「でも正直怖いのはあるな　お前遠ざけたら逆にストーカー化するやつだと思うし　父さんのために俺はお前の話を聞く」 「……」 「でさ、聞いてみるとさ、なんてことない……ひとんちのお父さんに惚れて懐いちゃったってだけで……俺がお前の友達なら済む話なんだよ」 「妥協したのか」 「ううん」

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「なんかお前の話は聞いてやりたいなあと思ったんだよ　友達かどうかはよく…わかんないけど。未だに」 「……」 「尾形？」 「……それはお前が……やっぱりあの親父さんに似てて……親父さんに愛されて育ったからだと思う……困ったな……」 「？」 「多すぎる…欲しいものが」

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「そりゃ大変だな」 「勇作さんとお前だけには洗いざらいと決めてある　俺はお前らに弱みを晒してお前らのような奴がふいに俺を痛めつけるのを見たい」 「ああ…お前のお母さん、勇作さん、俺の父さん…」 「お前らはもう握ってるんだぜ」 「人をちょっとたくさん好きになってるだけの奴いじめないよ」

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「それがいつまで持つかな…」 「愛だらけなのに愛がわかんない奴って感じだよな」 「意味わかんねえよ」 「お前は割と奥ゆかしくて慎ましい奴だよ、見てる感じ…父さんが言ってた…お前は彼のことよく見てあげなさいって」 「親父さんが？」 「お前が惚れちゃったひとんちのお父さんがだよ」 「…」

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「やめろ」 「あ？」 「お前まで俺の中に入ったら定員オーバーだ」 「…尾形…やっぱ俺のことちょっと好きなんじゃ…」 「そうかも」 「そうなのお…？」 「安心しろよ、何も起きない」 「お…起きてもいいけど…？」 「マジかよ」 「えっ…わかんない！」

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杉元のお父さんを好きになってしまう尾形VS尾形が義父はさすがに嫌の杉元の話やけど、杉元のお父さんが「佐一と仲良くしてくれてありがとう」って言った次の日に「お父さんが言ってたから…お前とは仲良くしないと…」ってバグって杉元にギフティー送り付ける尾形キモかったな…

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「別に俺と大親友でなくても俺のお父さんを好く権利がお前にはあると思う…！できればアタックはしないでほしいけど…！」「もうダメだ…杉元おまえをうちの子にしてあの人と幸せに暮らしたいんだ俺にだってできるはずなんだよ…」「親父はお前のことそうは見てないよ」「そうだろうなあ俺なんて」

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「お前が悪いってわけじゃなくて…！母さんが…今だって好きだと思うから」「お前のお母さんごと愛するから…」「めぞん一刻みたいなこと言うな…！」「トメも幸次郎のことが忘れられないんだ　忘れられない人がいる人間ってどうしてあんなにいいんだ？たまらん」「絶対勝てない人生だなあ…」

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「尾形って人のさあ、綺麗だけど難儀なところをウザがるくせに好きになっちゃうんだな」「難儀か？」「俺…寅次の時…やっぱ梅ちゃんと虎次が好きだって思った　俺失恋したのに嬉しかったんだ　嬉しかったけど今でも時々さ」「そうだったのか」「お前は俺の事たまらなくなる？それ聞いて」「なるかも」

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「好きになったらいいかもしんない、から好きになるって別に悪いことじゃない…菊田さんもそんなこと言ってた気がするし」「現状俺たちの関係はなんだ」「知り合いの…ちょっと温まった感じ」「火にかけようってのか？」「意外といいかもしれない」「愛してる杉元…お父さんをくれ」「ヤダッ！」

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「という事があったんだ勇作さん」「私はですね、神にも仏にも頼みました　私を兄様のもとへどうかと」「そこまでのことを俺はしましたかね？」「杉元さんのお父様も、兄様には息子の友人に感謝を述べただけですよ？人のツボは違うものですね」「勇作さんのツボは変わってるんだろうなあ」「ええ！」

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「という事もあったんですよ父上」「なんでわしにまで言うの」「普通に嫌がらせ…」「そう…」「トメの中で父上が永遠に居座っているからトメは時が止まったように美しいのかもしれないですね」「それはお前の認知の歪みじゃ　誰でも歳くらい取る」「俺の歪みは父上のせいですが　万華鏡もまた一興…」

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杉元のお父さん（未亡人）と尾形のお母さん（バツイチ）、お互い忘れられない人がいるので「息子の友達の親で、いいひと」くらいで止まると思うんだけど、百くんは杉元のお父さんが欲しい　でもあんまりトメに彼を推しまくると「お父さんがいなくて寂しい思いをさせた」とか勘違いされてしまうのだ

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「杉元くんのお父さん、優しい人ね」 「うん（幸次郎とは雲泥の差だろ？うちに欲しくないか？）」 「杉元くんも、お父さんによく似て、優しい子よね」 「うん…（そういえばそうだよな…）」 「でも私ね…百くんだって自慢の息子ですって言ってきたから」 「えっ」 「親同士って結局、子自慢になるね」

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「その…」 「ん？」 「俺の話してたのか？」 「だって杉元さん、尾形くんはいつもうちでねーって百くんの話ばっかりするんで、私ちょっと…お母さんだし…張り合いたくなって…」 「はぁっ…」 「百くん？」 「頭がクラクラする…」 「百くん！」

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杉元のお父さんが好きな尾形は、杉元のお父さんが「若者に絡むおっさんはウザかろうから」と尾形が訪ねてくるとソソクサ自室に入ってしまわれる人であることを知って萌えたらいいのか寂しがればいいのかわからなくなってしまった

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「お父さんに会いに来てるのに　お父さんがいなければ杉元んちに用なんてないのに」「はっきり言いやがって」「共通の話題が欲しい…杉元お前なんか知らんのか…」「セパタクローの試合よく観に行くけど」「セパタクロー」「マイナースポーツ好きなんだよね」「次までに予習する」

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「いや！予習なんぞするな」「父上」「年上の男は年下に趣味の蘊蓄を語る時が一番脳内物質が出る！何も知らず清い体で興味があるとだけ言うんじゃ」「さすが父上　いったい若い頃は何人おっさん落としたんだ」「片手じゃ足りんわ」「あばずれを実父に持って得した」「実父をあばずれ呼ばわりすな」

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球体関節人形作家・鶴見篤四郎の話していいか？タイムラインの杉元

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そうかそうか　宮元の脳みそだ　食べていいぞ杉元

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球体関節人形作家・鶴見篤四郎（本名長谷川幸一・本業スタジオカメラマン）、趣味で作ってる軍人人形がカルト人気を博してるんだけど、人形それぞれに超細かい設定があって同名の人形で連作作ったりする　個展の名前が毎回「鶴見劇場第二幕」とナンバリングになってる

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「二階堂洋平・浩平」シリーズが特に先鋭化したベルメール味を孕んでいて、他の造形作家（有坂氏と江渡貝氏）とのコラボ作品「浩平・ひとりっこ」は作品集の表紙になっている

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買い手がつくこともある…インスピレーションは幼い頃から聞かされた祖父の話だと（表向きには）答えている　本人も素敵なのでアイドル的な人気もあるけど人形制作現場では作業着と防塵マスクつけて汗だくのおじさんである　アトリエは自宅の離れ　妻子持ち

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ライバルもいる……「囚人」がテーマの人形作家・小蝶辺ウイルク　彼の個展に行った帰りに起きた衝動で作ったのが「杉元佐一シリーズ」だというのは本人しか知らないお話……杉元佐一シリーズは「佐一・傷の数だけ」が有名

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彼の作った人形はデフォルメが効いているものの、「動き出しそうな血の気」があるとかなんとか　「尾形百之助シリーズ」の「百之助・Rebirth」には仕組みがあって、左目だけバネ筒が仕込んであって押し込むと目線を動かせたりする

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杉元佐一シリーズの「佐一・Immortality」は「佐一・傷の数だけ」の習作だが後者よりも傷が生傷に近い描写のため、「傷の数だけ」よりも好きだという人もいる。

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ねえ人形作家の鶴見篤四郎さん、月島基シリーズには実在のモデルがいるって、本当なんですか…？