◇2022年6月～◇ A3プラスログ

そら @primavera_mm

なんとなく眠れない夜。作業を終え寝室に向かうのか、立ち上がった千景さんの部屋着の裾を思わずきゅっと握ってしまう。「…何？」「眠くないな～って…千景さんはもう寝ちゃう、よね？」じっと見つめると再び隣に腰かけてくれて。「…映画でも観る？」「…！うん！」そう言って少し部屋の→ #A3プラス

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明かりを落とし洋画を再生する。「おいしそ～」「ここの国の料理はスパイスが効いてるから俺好み」「へぇ、行ってみたいな」「いつか、ね」なんて他愛もない話をしながらストーリーを追う。ヒーローとヒロインの紆余曲折で涙が滲み鼻を啜れば「泣き虫」って目元を拭われて、二人が結ばれるシーンで→

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千景さんに寄りかかれば小さな笑い声。「本当、素直になったよね」「…千景さんの前では、どんな私でも大丈夫だって思ってるから、かな」そう、あの時もらった『大丈夫』はいつだって私の心の支えになっているの――不意に影がかかり顔を上げれば、揺らめく視線と重なってすぐに見えなくなる。→

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画面の向こうの彼らと同じように優しくて熱い口付けを交わす私たち。「…映画、もうすぐ終わるけど」もう寝る？なんて問われ…きっと私の答えだって、彼にはお見通しなんだろうけど。 辛い時も悲しい時も傍いれば大丈夫。どんな時だって一緒に幸せになりたいって思える、あなたの隣でこれからも――。

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朝目覚めると、目の前にはスヤスヤ眠る至くんの顔。夜ふかししちゃったからまだ起きないかなぁ？でも買い物にも行きたいし…なんて考えていると瞼がゆっくり開きパチパチと瞬きをした。「…もう起きてたの？」「出掛けたいなぁって」「ん〜…」まだ眠そうに唸る彼の目元を撫でるとその手を→ #A3プラス

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取られ「…王子様はお姫様のキスで目覚めます」そう言ってまた目を閉じる至くん。自分で言う？とか普通逆じゃない？とか言いたいことは色々あるけど…ちょっとキュンとしてしまった気持ちのまま、顔を寄せてそっと口付けた。 ――だけど結局出掛けるのが遅くなってしまったのは、ぜ〜んぶ至くんのせい！

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朝目覚めると、隣はもぬけの殻。リビングに向かえば、既に身支度を整えコーヒーを片手に英字新聞を読んでる千景くんの姿。同じくらいの時間に寝たはずなのになぁ、なんてまだぼんやりした頭で考えながら背後から腕を回す。「おはよ〜」「おはよう、寝坊助」全然驚いてなんてくれなくて→ #A3プラス

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その上辛口コメント。「…お休みなんだからいいじゃ〜ん」「まぁね…でも、」そう言って見せられたスマホには…私が行きたいって言ってた人気カフェの予約完了画面…！？「早く準備したほうがいいんじゃない？」なんて目を細めて笑うから慌てて洗面台へ…と向かう前に、その苦い唇へキスを贈った。

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エンドロールが流れ出したタイミングで至さんの膝の上に向かい合わせで跨る。ここまで我慢してた私、偉くない？「なーに、構ってほしいの？」ゲームも終わったからか上機嫌で腰を抱いてくるけど、私怒ってるんだから！噛みつくように唇を塞ぐと一瞬驚いた顔をしたものの、すぐに嬉しそうに→ #A3プラス

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目を細めてくるからキュンとしそうになったけど…ダメ、そんなんじゃ許さない。唇を離し耳元で「ゲームばっかりの至さんに怒ってます」「え？」小さく漏れた疑問の声を無視して、そのまま目の前の耳や首筋にもかぷり噛みついていく。「は？いや、ちょっ、」慌てたように肩を押されるけどそれも無視。→

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触れるたびにピクリ揺れる身体に気を良くしていると「ほんとまって、一回やめ…っ！」って言われるから顔をあげる。「分かった、じゃあやめる。ごめんね？」「…は？」さっと膝から降りて部屋を出る――至さんの揺らいでいた瞳に、そうやって私のことで頭一杯になっちゃえばいいんだ！なんて思いながら。

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頭がふわふわする、身体も熱い。蕩けそうな思考で目の前の千景さんに両腕を伸ばす――と、「酔っぱらい」なんて冷たい言葉とため息が降ってきた、ひどい。だって疲れてたんだもん…そんな日はちょっと度数が高くて甘いお酒を飲んで発散するに限る。だけど今夜は少し飲みすぎちゃったかなぁ…→ #A3プラス

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ソファに寝そべったままぼんやりしているともう一度ため息が聞こえる。千景さんのお顔はしかめっ面をしていようが今日も美しい、120億点。全然まとまらない頭でそんなことを考えながらじっと見つめつつ、まぶたが重くて仕方がない。「こんな所で寝るな」頬に手が添えられ、距離が近づいたのを→

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いいことに千景さんの首へと腕を回す。優しい体温にほっとして息を溢すと、彼の身体が僅かに揺れた気がした。「…明日覚えてろよ」耳元で囁かれたかと思えばグッと抱きかかえられ、寝室へと向かう心地良い振動に身を任せた――記憶をなくすタイプじゃないからきっと全部覚えてるよ、なんて思いながら。

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「至さん、大好き」 いつもは照れてなかなか言ってくれない言葉に頬が緩むのを感じていると首を傾げる彼女。 「……ねぇ、至さんは？」 かっ、わいすぎて秒で返事をしそうになったけど……最近漫画で読んだセリフが頭に浮かぶ。 「――何、俺の気持ち疑ってるの？」 なんてね、ってすぐに→ #A3プラス

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伝えようとしたところで、みるみる目を見開き慌てだす彼女。 「えっ、と！そういう意味じゃなくて……！」 「まってごめん。好き、だし疑ってなんかないから」 抱きしめて真相を伝えると「も〜〜！」と背中にしがみついて拗ねている。照れた顔も慌てた顔も怒った顔も、もちろん笑顔も全部大好きだよ。

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「千景さん、大好き」 恥ずかしがってなかなか言葉にはしない彼女の唐突な言葉。そうして続いたのは 「ねぇ、千景さんは……？」 「さぁ、どう思う？」 そうしていつもと変わらないやり取りで終わるかと思えば。 「……たまには言ってくれないの？」 小さく呟き俯く姿に……手を伸ばした。→ #A3プラス

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え、と溢し期待で揺らめく瞳を塞ぐため、まずはまぶたに唇を落とし、そのまま口付ける。 彼女の息があがってきた頃、そっと離れ 「伝わった？」 そう覗き込めば真っ赤な顔で頷くから、追い打ちをかけるように耳元で囁いた――照れて素直になれないお前も、素直に真っ赤になるお前も、ちゃんと好きだよ。

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ドン、って衝撃でパチリ目を開ける。えっ、なに、地震！？って思ったんだけど……腰と頭に巻き付いた腕、床に近い目線、私の下には 「ちかげ、さん？？」 「……」 「え、あれ……もしかして、落ちた？」 「はぁ……」 「え、まって！わたしのせい、だよね？！」 ガバッと身体を起こすと→ #A3プラス

そら @primavera_mm

馬乗りのような体勢になるけど、ちょっとそれどころじゃない。 「怪我してない？どこか痛くない？」 「……痛いって言ったらどうしてくれるの？」 なんて言われ、どうしていいか分からず焦る気持ちで頭や肩を撫でてみる。 けど、あれ？痛いなら触らない方がいいの…？って混乱してると再びため息。→

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グッと身体を起こした千景さんに持ち上げられ、何かを言う暇もなくあっという間にベッドの壁側に押しやられる。 「大丈夫だから」 「でも、」 「……お前は、痛いところない？」 千景さんに完全に抱きかかえられていたから、そんなものあるはずがなくって首を振る。 「じゃあ寝るよ」 「……うん」 →

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そう言って目を閉じるから、それ以上は何も言えなくて。 もう少しだけ距離を詰め、背中に腕を回してそっと撫でながら小さく呟いた。 「ありがとう」 目を閉じて、手のひらに伝わる体温と呼吸を感じればそのまま意識は旅立ち…… もう落ちるなよ、と優しい温もりに包まれたのは、夢の中？それとも――。

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筋トレのお話〈至〉 筋トレよりもちゅーしてるお話。 #A3プラス pic.twitter.com/rPu7L3Scrj

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エアコンを消すと暑いけど、つけてると何となく肌寒い中途半端な季節。温度を上げてもいいけど…ゲームにかじりついてる彼の後ろから、腰に腕を回してひっついた。優しい温もりと大好きな香りにほっとする。 「寒いの？」 片手の指を絡められ、そこからも温もりを分かち合う。→ #A3プラス

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「手、大丈夫？」 「今は片手でもヨユ〜」 なんて言いながらニギニギ。あったかい。 「温度上げてもいいよ」 「ん〜……至くんにあっためてもらうからいい」 「……お前さ〜」 小さく呻きながら繋いだ手に力がこもるから、分かりやすくて笑いが溢れる。 「寝ないでね」 だって。さぁ、どうだろうね？

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部屋が少し肌寒い気がして、床に座りソファを背もたれにしている彼の長い脚の間に身を寄せる。うん、ちょうどいい。 「……エアコン消せば？」 「消すと暑いの」 「じゃあ温度を上げればいいだろ」 「……千景くんはなんにも分かってないなぁ」 彼の背中に腕を回して、胸に顔を埋める。→ #A3プラス

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すっかり慣れてしまった温もりと香りにほっとする。 「千景くんも私であったまっていいよ」 「俺は寒くないし」 なんて言いながら、ゆるり身体を囲われる感触に頬が緩んでしまう。 「甘えたいならそう言えばいいのに」 ねぇ、分かってるじゃん。 素直じゃないな、ってそのままお返ししますよ。

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お仕事の至くんに朝ごはんを作ろうって張り切ってたのに寝坊しちゃった…！急いでリビングに向かうと既に準備を整え、ソファで家を出るまでの体力消費タイムを過ごしている。「いたるくん〜」「あ、おはよ」「ごはん、ごめんね…」「いいよ、疲れてたんでしょ」って笑うの、優しすぎ…。→ #A3プラス

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それでも自己嫌悪で落ち込んでいると手招きをされ、近付くと腰に腕を回し見上げてくる至くん。「ね、キスして」「え」「ご飯も元気出るけどさ…お前がキスしてくれたら頑張れそ」朝からそんな顔しないでよ…！って表情で見つめられれば断れるはずなくって…優しさに包まれながらそっと唇を落とした。

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一緒に帰るお話〈千景〉 #A3プラス pic.twitter.com/csnZ9ZDbap

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「ただいま〜……」今日は本当に疲れた……でも自画自賛してもいいくらいには頑張ったと思う。部屋に入ると「おつ〜おかえり」と既にちょんまげスカジャンでお家モードの至さんが振り返る。そんな姿もやっぱり大好きで、疲れた心がきゅっと締め付けられる。「至さ〜ん」勢いのまま後ろから→ #A3プラス

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抱きつくと頭を撫でられて「こっち、おいで」って腕を解かれて引っ張られ向かい合わせで座らされた。「ゲームは？」「ちょうど消費しきったとこ…声も顔も疲れてる」目元を撫でる指が気持ちよくて瞼を閉じれば、ちゅっと唇に柔らかい温もり。「……ご褒美？」「そ。まぁ俺がしたいだけってのもある」→

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「じゃあ、もっと」首に腕を回すと再び重なってたくさんのご褒美が降ってくる。疲れも忘れそうなくらい浮かされた頃「ね、全自動風呂に入れてあげる機になってあげようか？」と覗き込まれ――それだけじゃ済まないって分かってるのに。明日も仕事なのに。迷ってしまう気持ちをどうしても誤魔化せない…！

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ソファから至くんに「一緒にだらだらしよ」って腕を伸ばしたら「それは俺の得意分野」ってウキウキしながら後ろから抱きかかえられるから遠慮なく背もたれにさせてもらう。そのままゲーム始めるから眺めながら他愛もない話。時々「あ〜クソっ！」って強い口調を聞くには近すぎて驚くから→ #A3プラス

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「も〜！」「ごめんって」振り返り文句を言うと優しくほっぺにちゅーしてくるのはズルくって、それ以上何も言えなくなるじゃん。「コーラ飲みたい」「私もアイス食べたい」「…じゃんけん」「え〜」ちょっと言い合いした後、手を繋いで一緒に冷蔵庫に行くの。部屋着で1日のんびり過ごすのも幸せだね。

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ソファに戻り至くんの脚の間に再び収まってアイスを舐める。画面をぼんやり観ていると「…ねぇ」食べ終わったタイミングで声を掛けられ振り返れば、コーラ味の唇が重なった。口内全てを味わわれるように深くなっていく口づけにクラクラする。「んっ…はぁ」ようやく解放され目を開けると→ #A3プラス

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熱が揺らめく瞳に、捕らわれた。「いた、るくん？」「ん〜？」力の抜けた身体は簡単に押し倒され覆い被さられる。「ね、俺ともっとイイコトしない？」なんて、ゲームに夢中だったのはそっちのくせに――そうしてそのままだらだら求められるのはいいんだけど、コーラがぬるくなっても文句言わないでよね。

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ベッドに寝そべったまま、近くの椅子で読書をしている千景くんに「一緒にぐうたらしよ」って腕を伸ばす。最初は断られて「だらしないな」「いいじゃん、お休みだし予定もないんだから」って言い合いになったり。諦めて背を向け、スマホ眺めたり本を読んだりしてると背後でベッドが軋む音。→ #A3プラス

そら @primavera_mm

「…具体的に何するの？」って覗き込んできてニマニマしちゃった。「本持ってきたら？ゴロゴロしながら読むのがぐうたら感！」よく分からないって顔しながら隣に寝そべってくれるから、ぴとりくっついてみる。「本当だらしない」なんて言うけれど、もう千景くんも仲間だし頬が緩んでるの見えてますよ？

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二人まったり過ごしていると、カーテンの隙間から溢れる陽光と千景くんの温もりに瞼が重くなってくる。読んでいた本を手放し隣で寝転ぶ彼の胸に顔を寄せ身体に腕を回すとトンっと背中を叩かれて、顔を上げればすりっと額を合わされ柔らかく塞がれる唇。そのまま覆い被さられ段々とその先を→ #A3プラス

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思わせる雰囲気に飲まれそう。「っねぇ、まだ明るい…」「明るい時間からベッドでぐうたらしてたのは誰？」「でも…んぅ」「いいでしょ、休みだし予定もないんだから」畳み掛けるような言葉にもう何も言えなくて。頬に当たっていた彼のフレームに手を掛け外したのを合図に、重なって溶かされていくの。