◇2022年6月～◇ A3プラスログ

そら @primavera_mm

感情を偽らず発散してるよね。「…好き、大好き」ぎゅうと背中に腕を回し、この想いが全部伝わればいいのにって考えながら呟くと「…うん、俺も」まるで目の前に彼の好きなものが全部集まっているかのような、そんな声色で囁かれるから、やっぱりこの気持ちを止めることなんてどうしても出来ないの。

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「好きすぎてどうしよう…」なんて膝に顔を埋めてポツリ呟いた。すると独り言のつもりだったのに「何言ってるの？」返ってきたのは、今頭の中を占めている千景さんの声。少し視線を上げると意外と近くにいた彼の姿が目に入り、なんだか余計にキュッと胸が締め付けられる。そんな私の顔を→ #A3プラス

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見た千景さんは一つ息を吐き「別に、どうもしなくていいんじゃない？」って。首を傾げると、目の前に来た彼の腕が伸びてきてゆるり捕らわれる。「お前は分かりやすいからね」まるで全部分かっているよとでも言いたげな声色で囁かれるから、そのせいで更にこの想いが止められないの。本当に分かってる？

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憂うつな感情に支配され「私なんか…」って思っちゃう日。〈至〉 #A3プラス pic.twitter.com/zJzRMA26Ot

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憂うつな感情に支配され「私なんか…」って思っちゃう日。〈千景〉 #A3プラス pic.twitter.com/lyhNAKueiP

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「8月3日だから！」と彼女が差し出したのはお取り寄せしていたというはちみつアイス。彼女はナッツ入り、俺はチョコチップ入り。今日も暑かったから冷たいアイスとはちみつの優しい甘さが身体中に広がる。「ね、至くん。ひとくち」彼女がそう言いながら身を寄せてきてあ、と口を開けた。→ #A3プラス

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は？可愛すぎか？なんて思いながらスプーンで掬い差し出すと、口に入れて頬を緩める可愛い子。潤っている唇と一瞬見えた赤い舌に目が離せなかった邪な俺は「俺も、ひとくち」と顔を寄せて柔らかいそれを食む。はちみつよりも甘いのはきっと気の所為じゃなくて、ひとくちなんかじゃ済まなかったけど。

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「喉の調子が悪い…」と眉根を寄せている彼女。額に手をやってみるが熱はなさそうで、恐らくクーラーの風にでもやられたのだろう。電車や会社が寒いとボヤいていたのは記憶に新しい。「千景くん、なんとかして…」「あいにく、人体のことは専門外だよ」だよね〜、なんて言いながら台所で→ #A3プラス

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木製のスプーンとはちみつの瓶を取り出す彼女。ひとくち口に含むと、痛みが増したのか眉間のシワが深くなる。そんな表情に何とも言えない気持ちになり、グッと腕を引き甘い唇を奪う。離れると変わらぬ表情の彼女と、きっと同じ表情の俺。こいつといると今まで知らなかった感情に振り回されて敵わない。

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朝、着替えてメイクで装備を整えていってる彼女へネクタイを首からかけ「ね、結んで」と呼び掛ける。慌ただしい時間なのに、仕方ないなって表情をしながらもこちらへ来て手を伸ばしてくれるから、まだ仮面をつけていない俺の表情はいとも簡単に緩んでしまう。働かずにゲームしてたいけど→ #A3プラス

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こうやってこの子にネクタイを結んでもらえるなら、スーツもまぁいいかな、なんて思ってしまう単純な俺。「出来たよ」と顔を上げる可愛い笑顔。まだ口紅が塗られていない唇にキスを落とせば、同じくまだ仮面をつけきれていない彼女も、あっという間に俺だけにしか見せない表情へと変わる。よきよき。→

そら @primavera_mm

「も〜…！」怒りながらも頬を染めてるのが可愛くて、もう一度唇を重ねると「〜っ遅刻、する！」と逃げていく後ろ姿。ねえ、そんな風に怒ってはみせるけど、お前がメイクの時いつも口紅は一番最後に塗っていること、俺は気付いてるよ？ ――さて、回復魔法もかけてもらったし今日も一日頑張りますか。

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「ただいま」「おかえり〜…あれ？」そう言って俺の全身に視線を走らせる彼女。疑問に思うも「サスペンダー？」という呟きでそれはすぐに解決する。スーツや劇団の衣装で着ける機会がたびたびあるそれも、彼女にとっては珍しいようで興味ありげな視線を隠しもせずに見つめられる。→ #A3プラス

そら @primavera_mm

観察されるのは好きではないけれど彼女の視線を不快に感じることはなく、随分と絆されてしまっているなと改めて気付いたり。なんて考えてるうちに傍に来た彼女が「千景さんのスタイルの良さが際立つねえ」と指を掛けてきて…すぐに照れるくせに、時に素直な言動と行動を向けてくるのは一体何なんだ。→

そら @primavera_mm

そんな彼女の顎に指を掛けて「それはどうも。ただ、もう着替えるんだけど…外してくれるの？」と問いてみれば慌てた様子でみるみる赤く染まる頬。 ――お前の前では仮面も着飾るものも、何も必要ないって思っているんだけど…素直な本音を伝えたら、今度はどんな顔を見せてくれるんだろうね？

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彼のことを初めて呼び捨てで呼んでみた〈春組〉 #A3プラス pic.twitter.com/LJq6A1Ovjp

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今日はお休みだから、張り切って夕飯を作ろ！って至くんにLIMEをする。 〈今日何が食べたい？〉 〈え、お前が作るならなんでも〉 〈なんでも良いが1番困る！〉 プンプンと怒っているスタンプを送ると既読が付いたのに返事が返ってこなくなって。仕事に戻ったのかな〜くらいに思ってたのに→ #A3プラス

そら @primavera_mm

しばらくしたら突然の着信音。 『ねえ、やっぱりなんでも美味しいから何も思いつかないんだけど…怒ってる…？そういうのが嫌だっていうのは聞いたことあるんだけど…』 今はエリート商社マンなスーツ姿の彼が、電話の向こうで困り顔をしているのが想像出来てしまって思わず頬が緩んじゃう。→

そら @primavera_mm

「…残業せずにまっすぐ帰ってきたら許してあげる」 『…！りょ、任せて』 なんて、ほんとは怒ってなんかいないけど。今まで至くんが特に喜んでくれたメニューを頭の中に並びたて、それから嬉しそうな笑顔を思い浮かべて――とびきり美味しい夕飯にしちゃおうと財布を手に取って買い物に出かけた！

そら @primavera_mm

今日はお休みだから、張り切って夕飯を作ろ！って千景くんにLIMEをする。 〈今日何が食べたい？〉 既読になったのにしばらく返信がないから忙しいのかなって思っていると 〈何も作らなくていいよ〉 って。あー接待とか入っちゃったのかな、今日は一人かぁって寂しい気持ちで買い物に→ #A3プラス

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行こうとすると突然の着信音。 『18時30分には迎えに行くから。間違っても自分の夕飯だけ作らないように』 「…えっ？！」 『着替えてメイクでもしておいた方がいいんじゃない？じゃあ、またあとで』 何も聞けないまま切れた通話に思わずスマホを見つめてしまうけど…彼の言っていた言葉を反芻し→

そら @primavera_mm

段々飲み込めてくると同時にニヤけてしまうのを止められない。だけどこうしてはいられない！お部屋でのんびりモードから切り替えて、少しでも千景くんの隣が似合うように、それから楽しそうに笑いながら迎えに来てくれる姿を思い浮かべて――とびきりオシャレをしなくちゃとクローゼットへと向かった！

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膝を抱えている彼女を正面からゆるり抱き締める。気を遣われたと思ったのだろうか「…ごめんね、至くん」と呟くから、この想いが伝わるようもう少し力を込めれば、そろりと背中に回ってくる腕。お前が俺の全部を受け入れてくれるように、どんなお前も好きだよ。俺の執念、舐めないでよね？#A3プラス

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ぼんやりしている彼女の隣に腰掛け自分の方へと寄り掛かるよう抱き寄せる。「千景さん…？」見上げてくる彼女をじっと見つめ返せば一つ息を吐き「…ありがとう」と目を閉じたから、そっと髪を撫でる。お前の喜びも悲しみも一緒に抱えるつもりなんだから、俺には全部見せてくれないと困るよ。#A3プラス

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無理して笑ってるように見えたその瞬間、彼女の腕を引っ張ってぎゅっと抱き締めた。「真澄くん…？」「アンタの笑顔が好きだしずっと見ていたいけど…無理はしてほしくない」そう伝えると小さく肩が跳ね、胸元に頭を擦り寄せてきた。アンタを困らせるものは俺が許さないから、もっと頼って？#A3プラス

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不安そうな顔をしている彼女の頭をそっと撫でる。段々とほぐれる表情にほっとしていると「ありがとう、綴。さすがお兄ちゃん」なんて言うから「…お兄ちゃんじゃなくて彼氏なんすけど」思った以上に拗ねた声になってしまったけど…頬を染め満面の笑みを向けてくれたから、まあいいか。#A3プラス

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彼女の作り笑いにムッとして思わず「ヘタクソ」と投げかければ、同じくムッとした顔を向けられる…まあ、作った顔よりも何倍もマシだが。手を取り引き寄せて「オレ様を騙そうなんて百年早い…というか演技なんて必要ないだろ？」そうして浮かんできた本当の顔に、心底ほっとしたんだ。#A3プラス

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なんだかため息の多い彼女の手を握り、最近あった楽しい出来事やオレの失敗談、からの笑い話をゆっくりと並べてく。上の空だった表情が少しずつ晴れてきて、やがて「…かず、ありがとう」って笑顔を向けてくれた。どんな顔のキミも大好きな自信しかないけどさ、やっぱり笑顔が一番だねん！#A3プラス

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「あの、万里くん…」「んー？」お疲れの彼女を抱き締めて世話を焼いていると険しい表情は薄れてきたものの恥ずかしそうに身を捩りだす。「だーめ。今日は離さねぇって決めてっから…他に何してほしい？」そう問えば「じゃあ…もう少しこのまま」…だから少しじゃなく、離す気ねぇっつーの。 #A3プラス

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元気がない彼女の腕を引き、向かい合わせで膝の上に乗せる。「え？！」「なあ、今夜は何が食べたい？」そう見つめれば少し悩んだ後「…臣くんのスペシャルメニュー」「はは、了解」お礼と共に首に回された腕に応えて、そっと背中を擦る。いつも支えてくれる彼女を、俺の全てで支えたいんだ。#A3プラス

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いつも騒がしい彼女の口数が少なくすぐに何かあったんだと悟る。他の奴らならこんな時気の利いた言葉でもかけるのだろうか。「…どこか出掛けるか？」ふと口を衝いて出た言葉に目を丸くし、それから「ありがとう、丞」と笑う姿を見て、柄にもなく弾んだ気持ちを隠しながら小さな手を取った。#A3プラス

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何かに悩んでいるのか考え事の多い彼女を引き寄せて、そのまま一緒にゴロンと寝転ぶ。「密くん…？！」「まずは一緒に寝る。起きたら一緒にマシュマロを食べて…それから一緒に考えよ」背を撫でると段々と力が抜けてきた身体を柔らかく抱き締める。夢の中でも現実でもオレは君の味方だから。#A3プラス

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お風呂上がりに髪濡れたまま出てくる至さん。も〜〜風邪引く！！って思いながら後ろから拭いたげると、目元を緩ませて頭を預けてくるのが可愛くて小言言おうと思ってたのに言えなくなっちゃう、ずるい。ある程度乾いたから「はい終わり」って離れようとすると手をぐっと引かれて温かい唇が→ #A3プラス

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ちゅって触れた。「ありがと。お前に拭いてもらうの最高だわ」って見つめられるんだけど、その目もずるいの。誤魔化すように「…風邪引くからちゃんと拭いて！」って言うんだけど「何？俺が風邪引かないようにまたしてくれるの？」って都合の良い解釈！でもまたしちゃうんだろうなって確信…ｸﾞｯｯ！

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たまーにお風呂上がりに髪濡れたまま出てくる千景さん。そのままソファで作業始めちゃうんだけど、風邪引かないか心配だから後ろからそっとタオル被せて撫でるようにしてみる。すると不思議そうに振り返ってくるから「風邪引いちゃうよ」って言ったら、そこで初めて納得したような顔。→ #A3プラス

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集中してたからとかなんだろうけど、時々完ぺきじゃなくてちょっと大雑把なとこも見せてくれるのも、それから、少し力を抜いて頭を預けてくれるのも心を許してくれてるみたいで嬉しかったり。「終わったよ〜」って言ったら振り返って「ありがとう」って…ねぇ、どの姿も私にしか見せないでよね？？

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格好良くない姿だってたくさん見てるはずなのに、それでもやっぱり格好良い至くんに「ほんとズルイ…」って思わず漏らすと不思議そうな顔をした後、私の表情を見てニマニマと「そんなに俺のこと好き？」だなんて聞いてくる。全部バレてるのも、私ばっかりが好きみたいなのもなんだか→ #A3プラス

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悔しくてジトっと見つめ返すと「はぁ、なにそれかわいすぎ」って抱き寄せられ肩口にグリグリと頭を埋められた。「んっ…」首筋にあたる髪が擽ったくて身を捩れば「…も〜〜お前だってズルイじゃん」って…顔を上げた至くんの熱い瞳と、それから唇に捕らわれてしまえば、今日も互いに溺れていくの。

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いつだって格好良い千景くんにドキドキさせられてばかりで思わず「ほんとズルイ…」って言葉が漏れてしまう。何の話だって不思議そうにこちらを見てくる顔にだってキュンとしちゃうし、でもきっとこんな気持ちなのは私だけなんだろうなって思うとなんだか悔しくなってきて、ジトリ見つめて→ #A3プラス

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みると今度は楽しそうに「何かあるならちゃんと言いなよ」って…これは気付いてるじゃん。「…私ばっかり」小さく呟けば…腕を引かれ唐突に奪われる唇。「…っ、んっ」「…本当にそう思うの？」熱い瞳から、唇から、千景くんの本音が垣間見えてしまえば、そんなの惚けた頭を横に降るしかないじゃない。

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隣に座る至くんの肩に手をかけ顔を寄せる。至近距離で重なる視線、瞳を閉じて重ねる唇。 ちゅっと音を立てて離れると 「…もしかしてけっこう飲んでる？」 「ん～？ふふ、どうかな～？」 なんだっけ、これ…あせろら、って言うんだっけ？って考えてるの可愛い。期間限定だったんだよ。→ #A3プラス

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頬に添えられた温かい手が嬉しくて、もう一度先ほどよりも長く唇を押し当てる。 今度は味ちゃんと分かるかな〜？なんて思っていると、するり入り込んできた彼の舌が全てを味わうように動き回るから、応えるように舌を絡める。 いつの間にかソファに押し倒されていて、見えるのは天井と至くんの顔だけ。

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「っ、はぁ…もしかして至くんも酔っちゃった？」 ほんのり上気している頬に手を伸ばして触れてみる。ねえ、これはお酒のせい？ 「お前のせいだよ」 熱を帯びているのは裾から侵入してきた彼の手か、それとも私の身体か。 でもさ、混ざりあって溶け合っちゃったらもう分らないよね。

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千景くんの目の前に立ってそっと眼鏡を外す。見上げてきた顔を両手で包みちゅっと口付けた。 「…なに、突然？」 ん〜もっと慌ててくれるかと思ったのになあ、なんて考えながらもう一度ゆっくりと唇を啄んでみる。 「…酔っぱらい」 「甘いのじゃないからいいでしょ〜」 言葉とは裏腹に→ #A3プラス

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優しく目元を撫でてくれる手に擦り寄るとグッと腰を抱き寄せられ、あっという間に形勢逆転。 差し込まれた舌に深く絡め取られ、フワフワしていた気分がもっともっと浮かされていく。 「んぅ…はぁ…」 唇が離れた時、感じた熱い吐息は私だけのものじゃなくて。 「…ねぇ、千景くんは酔ってないの？」→

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「さあ、どうだろうね？」 それは普段と変わらない声色だけど。 触れる吐息も唇も舌も、手のひらも肌も、瞳だって。熱を帯びているように感じるのは、私の身体が熱いせいだけじゃないよね？ 確かめるように腕を伸ばせば、そのまま捕らえられてもう逃げられない。逃げるつもりなんてないんだけどね。

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なんとなく眠れない夜。「いたるさ～ん、眠れない…」「よし、じゃあ俺とゲームしよ」ってコントローラーを渡される。当たり前だけど至さんみたいに上手くは出来なくて、これは物足りないんじゃ？と思って隣を見上げると楽しそうに「なぁに？」って…「ヘタクソだからつまんなくない？」→ #A3プラス

そら @primavera_mm

「そんなことないよ。お前とプレイ出来て楽しいけど？」ゲーム中はあんなに口が悪くなることもあるくせに、優しい口調でそんなこと言ってくるのはズルくない？「あ、でも眠くなったら言ってね」「え～前みたいに運んでくれないの？」「…それは俺の体力と要相談ってことで」→

そら @primavera_mm

「前はヨユーって言ってたのに？」そう笑うと「あの頃は…少しでもカッコつけたかったんだよ」ちょっとだけバツの悪そうな顔の後「お前だって、あの頃は『眠れない』って言ってくれなかったじゃん」って鼻を摘ままれた。「いひゃい…」「ははっ」手が離れそのまま鼻先に口付けられ…それから、→

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どちらからともなく絡まる視線、柔らかく合わさる唇。「…ね、やっぱりベッド行こ」なんて言う彼に腕を伸ばせば、一瞬固まった後グッと抱き上げてくれた。 カッコなんかつけなくても、我慢なんてしなくても、ありのままの自分でいられる。どんな時だって笑い合える、あなたの隣でこれからも――。