福岡県住宅供給公社の前身、福岡県住宅協会が大牟田市に1950(昭和25)年度に建設した大正町団地について。
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タケ @take_all_a

大正町団地は福岡県住宅供給公社の前身、福岡県住宅協会が大牟田市に1950(昭和25)年度に建設した。同協会が設立された初年度の団地のひとつ、つまり福岡県における戦後最初期の団地である。写真は南立面。地図 goo.gl/maps/d5vYU9gZ6… pic.twitter.com/TqYqEgxeSc

2020-05-17 20:39:14
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住宅協会が昭和25年度に団地を建設した都市は福岡市、現在の北九州市を構成する門司・小倉・戸畑・八幡・若松の各市、久留米市、そして大牟田市だ。福岡県内の主要都市を全てカバーしている。周知の通り、大牟田市は三井三池炭鉱で栄えた〈炭都〉である。

2020-05-17 20:42:04
タケ @take_all_a

『福岡県住宅復興誌 I 』によると、昭和20年代に住宅協会が大牟田市に建設した賃貸の団地は大正町を含めて6カ所。そのうち現存するのは大正町と白金町のふたつ。特に最初の昭和25年度モノが残るのは北九州市の1~2カ所と大牟田市の大正町だけで、歴史的に貴重な団地だ。 pic.twitter.com/P46hL6ug6u

2020-05-17 20:47:18
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大正町団地のタイプは公営住宅標準設計50B型。注目すべきは、階段室が北入りと南入りの2タイプのうち南入りを採用した点で、住戸の南面を重視する設計の定石では、間口を犠牲にする階段の南入りはまず選択しない。住戸だけでなく共用部の採光も疎かにしない設計は、初期の団地の特徴である。 pic.twitter.com/rREIBCoE9X

2020-05-17 20:51:36
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大正町団地は1棟のみ。住宅協会が大牟田市に設けた団地はいずれも小規模だった。おそらく三池炭鉱をはじめとする三井系企業の社宅が充実していたので、協会としては住戸の供給量を抑えたのだろう。 pic.twitter.com/47vXpqnu83

2020-05-17 20:53:32
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タケ @take_all_a

福岡県を中心に、建築・団地・土木・産業遺産などについて、ツイッターにつぶやいたことをまとめています。個人サイトの方は放置中。