2022年の本の思い出です。
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矢向 亜紀 / やむかい あき @AkiYamukai

「編集者とタブレット」 ポール・フルネル著(東京創元社) 思ってた以上にシニア本らしさが出てた。2012年発表の作品だからか、今以上に人々が電子書籍におっかなびっくりな時代背景。主人公も紙からデバイスへと変化を求められるけど、一応受け入れて使っているのが印象的。業界ゆえかな。 pic.twitter.com/zIBNMQt0tK

2022-05-20 20:40:32
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「狂女たちの舞踏会」 ヴィクトリア・マス著(早川書房) 不思議と、言葉よりも先に場面の景色が頭に浮かぶ小説。作者が映像関係の出身とのこと、表現もその経験に影響されてるのかな。ウジェニーの登場で起きる波乱とその結末。彼女たちの舞踏会までの道のりとその先を、ドキドキしながら見守った。 pic.twitter.com/qE1YJptwGY

2022-05-20 20:30:56
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サマンサ・ダウニング著 『とむらい家族旅行』 自立する程分厚い文庫、少しずつ読もうっと。そう思っていた時代が私にもありました。気づけばあれよあれよと私も車のシートに腰を据え、モーテルとファーストフード続きの日々に辟易し、あれ?と思いつつも旅を続け、そして結末を迎え、あわわ……。 pic.twitter.com/rhUJk3vKEe

2022-05-15 01:52:07
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#今日買った・届いた本を紹介する 『ガルヴェイアスの犬』 ジョゼ・ルイス・ペイショット著 新潮クレスト・ブックス ずっと読みたかった本をついに買った!1984年に隕石が落ちてきた話。この年号、色んな作品で見かけるけれどどうしてだろう。何にせよ、あらゆることが終わったら一気読みします。 pic.twitter.com/j4ph2bFxMU

2022-04-15 20:22:20
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#今日買った・届いた本を紹介する 『この道の先に、いつもの赤毛』 アン・タイラー著/早川書房 人付き合いの少ない43歳男性の“やり直し”の物語。カバーのイラストが本当に素敵だし、外した内側の風合いがかなり好き。しおりの赤も素敵。今日届いたのにもう読み終えてしまった。なんと読み心地のいい! pic.twitter.com/P2Sx8GgfXz

2022-04-12 23:21:52
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高井次郎著『魂を熱くさせる 宇宙飛行士100の言葉』(彩図社) 自分が元々宇宙好きなのと、購入当時心が荒んでいたこともあってか、こんな美しい本のそこら中に付箋を貼り端を折るほど読み込んでいた。今読んでもちょっと涙腺が緩むし、ドッグイヤーが増えそうだ…。 #世界宇宙飛行の日 pic.twitter.com/zvieU3ZROH

2022-04-12 20:17:01
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『蜂の物語』ラリーン・ポール著(早川書房) 『ファーブル昆虫記』を蜂目線にして『1984』と混ぜ、泥臭い生き様をたっぷり振りかけたような本。すごい。それにしても、読み終えた後に残る感覚がやけにリアル。私、蜂の経験あったかな…?気づけば私も一匹の蜂になっていた。 bookwalker.jp/de87c5f3c1-49d… pic.twitter.com/hdpVkoXNgd

2022-04-10 23:47:58
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『星の時』クラリッセ・リスペクトル著(河出書房新社) この本を知ったきっかけは「『その他の外国文学』の翻訳者」。全体的に美しい詩の様で、うっとりする表現が多いけど、物語を書く“ぼく”の自分語りが長い。「あるある早く言いたい」状態が続く。なのに(だから?)目が離せない。 pic.twitter.com/IbTlNt6fFG

2022-04-09 19:47:45
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ポール・オースター著『ブルックリン・フォリーズ』(新潮文庫) 2年前に少し読んだまま止まっていたのを読了。人生の終わりを待つ主人公が語り手の、どこかゆるくて"folly"に溢れた、だけど愛しい物語。気分やテンポがカチリとハマると、まるでジャズの様に馴染んで来る。 bookwalker.jp/de60c33932-543…

2022-04-06 18:57:21
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マット ヘイグ著『トム・ハザードの止まらない時間』(早川書房) やー、面白かった!主人公トムの400年以上に渡る物語。今も名の知れ渡る数多の人や時代が出てくる度、読み手はワクワクしつつトムはほぼ苦悩している。だけど全体の語り口は明るすぎず暗すぎず、読み進める程時の流れに惹かれて行く。 pic.twitter.com/RpQtWOC3UV

2022-04-05 19:51:18
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遠藤周作著『勇気ある言葉』(集英社文庫) 私の両親二人が一致して「この人のエッセイは面白い」とかつて勧めてくれた。当然、価値観に時代を感じることはあるけど、全体的にクスッと笑える。さらに、毎度最後に一二行程ある編集部注が面白い。控えめだけどエスプリの効いたツッコミまたはボケ返し。 pic.twitter.com/YdNSYw5Bas

2022-03-31 20:45:07
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ジョゼ・エドゥアルド・アグアルーザ著『忘却についての一般論』(白水社) 『「その他の外国文学」の翻訳者』、木下眞穂さんの章で挙がっていた本。初のアンゴラ文学だったけど、まるで最初から私が読める言語で書かれていたかのような読み心地。そして情景が目に浮かぶ豊かな表現!一気読み。 pic.twitter.com/kfegMDvpXI

2022-03-30 17:57:42
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#今日買った・届いた本を紹介する ルシア・ベルリン著「掃除婦のための手引書」講談社文庫 あらゆる点から見た“崖っぷち”の人々の景色、この多くが著者の人生を元にしているのだからとんでもない。デモテープで聴く音楽ようなざらざらした質感、しかしそれが良いと言って人々に長く愛される風景。 pic.twitter.com/0hxIKspX4l

2022-03-20 17:31:48
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#春に読みたい本 📖「たのしいムーミン一家」トーベ・ヤンソン著 春が来たムーミン谷で起きる不思議な出来事。お馴染みの彼らに出会えて楽しい。 📖「クジオのさかな会計士」ジャンニ・ロダーリ著 可愛く不思議な詩や短編が集まった本。春の訪れを喜ぶ詩は短いけど、暖かな日差しが目に浮かぶ。 pic.twitter.com/3CMt6adj1e

2022-03-19 17:59:05
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小川洋子著『最果てアーケード』(講談社文庫) 小さなアーケード商店街を舞台にした短編集。置かれた商品、そこに生きる人々のひっそりとした日々が過ぎていく。偽ステントガラスの光に靴を浸す、静かな日常。よくありそうなはずなのに、全てが幻みたいに霞がかった不思議な気配。ずっと眺めていたい。 pic.twitter.com/SunPnSWbAv

2022-03-15 23:16:44
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#今日買った・届いた本を紹介する 「白の闇」ジョゼ・サラマーゴ著(河出文庫) ポルトガル生まれの作家の作品。「『その他の外国文学』の翻訳者」で名前があがっていて、興味が湧いた。テレビで取り扱われたばかりとは知らなかったな…。コロナ禍にいるうちに読まねばと思い入手。 pic.twitter.com/lSKc3SdxO7

2022-02-27 13:28:37
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ガイ・ドイッチャー著「言語が違えば、世界も違って見えるわけ」 読み始めた。プロローグからクライマックスの予感。ふわっとした“何か”が整理⇄混沌を行き来するのって本当にテンションが上がる。「言語が人の考えに影響する」のは真実か?なぜそうだと言えるのか? pic.twitter.com/OdXWk2Oscs

2022-02-23 13:57:16
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『その他の外国文学』の翻訳者(白水社編集部) ポルトガル語もその他?と思ったら、早々に謎が解けた。言葉と人、歴史、土地、文化…様々な要素が混ざり合いながら、情熱を伴って和訳される姿に心が躍る。面白くて読むペースに拍車がかかり、危ない、読み終わっちゃうぞと、何度か本から顔を上げた。 pic.twitter.com/Y2QiKAs9rt

2022-02-21 22:26:34
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福嶋亮大著『感染症としての文学と哲学』(光文社新書) 面白い!自分の“パンデミック渦中に居る状況”や“日常で意識する健康/病気の感覚”、そして“断片的な知識”が、本を通して繋がっていく。「アテナイの疫病の記録」や「信用の崩壊、社会の自滅」、「小説は薬か? 毒か?」が今の自分には印象深い。 pic.twitter.com/Ba7dppuYxw

2022-02-20 12:56:47
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ニール・スティーヴンスン著『スノウ・クラッシュ』 売り文句があまりにもビジネス書的で警戒していたけれど、いざ蓋を開けたら、主人公がギークスタイリッシュ厨二オタク属性でびっくりした。物語の展開は割と軽快でエンタメ感満載。近未来、神話、言語、宗教、ウイルス…。その組み合わせが面白い。 pic.twitter.com/5zjNOJdCAW

2022-02-09 20:56:43
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幸田文著『老いの身じたく』(平凡社) “老い”といういくらでも物悲しくじめじめと表現出来る題材を、カラッとさっぱりした歯切れの良さで語る幸田節。抗うでも空元気でもない、ごく自然にしかしいい塩梅で“老い”と付き合う彼女の視線は、早朝の日差しみたいに清々しい。 pic.twitter.com/B9W4ghVfra

2022-02-02 20:44:55
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ピーター・スワンソン著「アリスが語らないことは」(創元推理文庫) 同じ出来事、関係性。しかし視点に応じてその人から見える事実は変わる。次第に頭を出す嫌な予感、外からの視点で自然と明かされた事実、増していくスピード感。原題“All the Beautiful Lies"も邦題も、心がざわつく良いものです… pic.twitter.com/HeeenFfNl2

2022-01-29 00:40:12
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吉田修一著『ミス・サンシャイン』(文藝春秋) 思わず一気読み。単なるラブロマンスや懐古とは言い難い、“時代”に触れた気がした。過去も現在も光を失わない彼女、胸の真ん中に哀しみを抱く彼女。もしかしたら皆、似たものを持っているのかも知れない。表紙写真の意味に気付いて、暫し余韻に浸る。 pic.twitter.com/DxFgAoBH0b

2022-01-26 23:52:50
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アンドレアス・エシュバッハ『NSA』(ハヤカワ文庫SF)上巻を読んで様子見…のつもりが気づけば下巻を注文し、到着を待ち侘び、届くや否や一気読みしてしまった。監視されるのは行動だけではなくやがて…。私的な事情、時代、運命とデータに翻弄された2人の主人公の行く末に唖然。こんなことって… pic.twitter.com/10isqrXPHM

2022-01-17 17:29:13
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小川洋子著「ことり」(朝日新聞出版) まるで隣の家での出来事のようで、だけど夢や蜃気楼のように手を伸ばしても届かないどこかで語り継がれる御伽噺のよう。冒頭の、静かながらも衝撃的な場面へ繋がるひとりの男と“ことり”の話。この物悲しく美しい、朝靄みたいな気配が心地いい。 pic.twitter.com/eOJlvJzRpw

2022-01-13 23:33:43
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空木 春宵『感応グラン=ギニョル』(創元日本SF叢書)は前々から読みたいな…と怖いな…の間を行き来していた本で、ようやく入手。読みながらも、目を両手で覆って指の隙間から様子を見るような気持ちでいっぱいになる。ヒリヒリする狂乱、孤独感。 pic.twitter.com/Vz2ClwDcTl

2022-01-11 18:31:52
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同じタイミングでアンディ・ウィアー『プロジェクト・ヘイル・メアリー』(早川書房)も読み進めているところ。“宇宙空間に一人ぼっちかつ記憶も曖昧”という状況の中、主人公が「物理大好き!宇宙大好き!」のノリで行くので楽しく読める。映画化進行中とのこと、どんなテンションの作品になるのかな。 pic.twitter.com/A4b6aKfeLH

2022-01-11 18:16:51
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アンドレアス・エシュバッハ『NSA』(ハヤカワ文庫SF)を読み始めた。WW2時代に携帯電話とインターネットが普及していて…という、とんでもない歴史IFもの。そして、私みたいな歴史に明るくない人間でも気付けるレベルの改変が目の前で起きる緊張感。なぜか読みながら息を潜めてしまうことが多い。 pic.twitter.com/gV9JJ282vg

2022-01-11 18:02:27
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雪の日に読みたい本といえば、「ムーミン谷の冬」。冬に目が覚めたムーミンと仲間たちの物語。個人的にはモランがね…。夏にムーミンと出逢ったモランの孤独は冬も変わらず、ただ近寄りたかったランプの火を消してしまう…。その場に居るだけで草花を枯らす彼女の孤独が淡々としているが故に沁みる。。 pic.twitter.com/kY2zCOIS6e

2022-01-06 19:04:42
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矢向 亜紀 / やむかい あき @AkiYamukai

はじめまして、やむかいです。小説を書く音楽好き。小心者ゆえほぼフォロバ出来ません。| 🎉百合文芸4 pixiv賞 🎉pixivノベル大賞〜2022Autumn〜 | 活動先はリンクにて。| Just a writer, just a BIG FAN of music. I usually DON'T do F4F.