この憎たらしくも愚かしいまでの無邪気さと女神のような魔性が、彼を描き切るには必要不可欠だと思っていて ここの解釈をもう少し深いものに出来なければ、ただひたすら橋姫の感想をつぶやくだけのアカウントになってしまうのだろうな…と、ぼんやり感じています
2023-08-28 00:20:20主人公なのに一番やることなすことが難儀で遠回しで、それでいて時折見せる初々しさや愛情表現が本当に可愛らしくて、そして何より彼を愛してくれた全員に真摯に向き合おうと覚悟を決めたその青い眼差しに、多分私は最も心を打たれたのだと思う
2023-08-28 00:28:56川玉ルート後の世界線で、タバコも吸わず医学書も開かずただ窓の外の景色を寝室から無言で眺める川瀬を見かけて、その横顔があまりにも真剣な顔をしていたから、何か声をかけようにもかけられずに廊下に立ち尽くす玉森はいる
2023-08-27 23:46:00橋姫、恥をしのんで打ち明けるとまだ二周しか出来ていないのにここまで鮮明に話や登場人物たちの言動が頭に残っていて、ツイートがとにかく止まらないのは作品の質が本当に良過ぎるが故なんだろうな…ともはや諦めの気持ちでいる フルプラしないのに情報密度がおかしいんだよな
2023-08-27 23:59:44値段の話はさておき、同人でここまで作品展開が広く長く行われている作品って商業見渡してみてもなかなか少ないと思うのよね 主人公一辺倒ではない丁寧な筆致と、本当に心の底からあの古き良き時代を愛しているのだと感じられる確かな時代考証力はADELTAさんの大きな強みだと常々思います
2023-08-28 00:05:24舞台版橋姫の見どころ ・日替わりで博士が持っている金魚じょうろの柄が変わる ・店主が映画館で正体を明かすシーンで、本当に観客席から現れる ・幻想を開くシーンでは毎回スクリーンがカラフルに彩られる ・殺陣でやりあう花澤と水上を見られる すごかったなあ、舞台橋姫
2023-09-05 20:51:53舞台版橋姫の見どころ その2 ・地下室のシーンがセリ(床が昇降するアレ)で再現されている ・メイコ⇆治司くんの爆速早着替え ・水上が原作よりちょっと多めに開眼する ・砂山さんと一剣さんの動きが暗殺者のそれ ・水上が橋から原稿をばら巻くシーンは舞台中に紙が舞う演出で圧巻の一言
2023-09-11 01:32:49実際問題、橋姫を舞台化するとなるとダブルキャストとかじゃないと上映難しいと思うんだけど、その辺どうなんだろうね 日替わりで主役二人の立ち位置(過去玉森と時間跳躍をしている玉森)が変わるなんてサプライズがあったら二度美味しくて非常にGOODなんだけれど
2023-09-05 20:58:31殺陣もね、花澤と水上とでは動きが全く違うんだよ 花澤はとにかく動作に無駄がなく見るもの全てを圧倒するような太刀捌きで、対して水上は剣技は未熟ながらも流れる川のようにしなやかで美しく、しかし確かに花澤に怒りを覚えているのが伝わってくるような気迫が本当に凄まじかったな…
2023-09-05 21:03:08蛙男がデカい着ぐるみで舞台上に出てきたら(いくら幻想とはいえ)流石にちょっと笑ってしまうので、ぬいぐるみ出演とかでも良いかなとは思った 春彦さんが常に抱きかかえてくれるのが一番現実的だし、何より可愛いので良いと思います
2023-09-05 21:04:40海野十三の著書をあらかた読んでおかないとと川瀬ルートも花澤ルートも自分の中で半端な解釈のまま宙ぶらりんになってしまいそうな気がして、時々読み進めている
2023-09-07 01:16:51恋愛感情と同等か、ともすればそれ以上に友情の尊さ、奥ゆかしさ、ままならなさを存分に描いていてね しかもそれを全ルートでお出しするときた おいしい高級フレンチのフルコースに回らん寿司とオムレツライスまで乗せるのは流石にちょっとやりすぎだと思う(褒めてる)
2023-09-11 01:43:31そこに更に声優さんの名演と美麗スチルと書き下ろし楽曲が全部乗る訳だからコンテンツとして上質にならない訳がなくて… いくらたっぷり海鮮丼も、わらびもちも、ビフテキも乗ってる 贅沢が過ぎる
2023-09-11 01:46:17数ある美麗スチルの中でダントツに好きなのが、小舟で浮かんでいるスチルなのだけれど、あのシーンが4K画質で映像化されてしまった暁には人目も憚らずにべそべそに泣く自信がある おいおい泣く 多分鼻かみもいっぱいする…
2023-09-11 01:34:51水玉ルートのことを思い出す度、年甲斐もなくときめいてしまう 何億年もの片恋を清らかなまま保ち続けた水上の一途さに本当にくっ付いて良かったな…とおしみない賛辞を送りたい
2023-09-13 20:37:32五億年もの間、一度も玉森に認識されないまま終わってしまった命もあっただろうし、知り合えたとしてもその関係が望む物ではなかったことばかりだっただろうし、それでも愛する人を見つける度にずっとそばに居続けた彼のやさしさと言ったら…
2023-09-13 20:42:36江戸時代の旅行記に出てきた地名を見て”ここでお前と食べた甘味は美味かったなぁ”と突然百年くらい前の思い出話をし始める水上に”そんなの覚えている訳がないだろう”と恥ずかしさから辛辣な言葉をかけた玉森だが、ラグなしで「俺が覚えているからいいんだ」と嬉しそうに笑みを浮かべて照れる水玉はいる
2023-09-13 21:05:39たとえn番煎じでも昔の話を嬉しそうにしてくれる水上と、かざりけなく語られる過去の思い出話にコロコロ表情を変えながらずっと隣で耳を傾けてくれる玉森の話はいくらあってもええですからね
2023-09-13 21:09:23本当に全く混じり気のないやさしさ100%なだけの男という訳ではなくて、ちゃんと自分なりのエゴを持っていて、それを失ってしまうことを恐れてまた次の命でも玉森の背を追いかける正直さも好き そうしてまた次の命でも片恋を続ける潔さも男らしくて誠に良い 水玉は永遠
2023-09-14 19:37:22ずっと玉森に恋焦がれ続けた水上が、彼を看取った後で再び時間跳躍をする可能性があることがQ&Aでは示唆されていたけど、常に新しい物語を求めて本を読み続けた水上らしいなと思う ほんの少しだけ寂しさはあるけど、それも一つの愛の形だ
2023-09-14 21:51:26そんな彼がまた違う世界線で出会った玉森に怒られ続けた結果、どんな物語にも終わりがあることを受け入れて天寿を全うする世界線が存在するの、水玉のエンディングとして美しすぎる… あまりにも運命
2023-09-14 21:55:13医者という途方もなく高い理想を現実のものに出来るだけの学力と胆力があるのに、手放すことに慣れたとか、そんな事をためらいなく言ってしまえるに至った川瀬の半生を思うと、本当に玉森と出会えて良かったなという… 幸せになってくれ 本当に
2023-09-16 00:36:26水上の”片思いは愛とは呼べないだろ“金言が過ぎる… ここまで言わせた玉森はいい加減水上から向けられている感情に気づいてあげてほしい(気づく世界線があって良かった)
2023-09-16 02:42:35とりあえず形から入るタイプの玉森、取り寄せた本格せいろでシウマイやら点心やらを作ったはいいものの、今月のおこづかいを結構使ってしまい川瀬にシウマイの美味しさを褒められつつこっぴどく叱られる川玉
2023-09-16 23:21:19当たり前だが川瀬は本気で怒ってはいないし、むしろだだっ広いだけだった池田邸に新しい思い出が増えることをすごく嬉しいと感じている ただ玉森が困っている顔が見たいだけなのである なんとまあ性格の悪い…
2023-09-16 23:22:58どれだけ汚い自分をさらけ出しても彼なら受け止めてくれるだろうかという、心の奥底のどこかにあったささやかな希望が、店主の記憶を受け継いだことで確信に変わって、そうしてようやく彼は一人の人をなんの恐れもなく愛せるようになったんだなぁと思うと…
2023-09-17 20:12:09東洋キネマ、震災前に建てられたものは建っていた時期があまりに短すぎるせいで関連資料が本当に少ない 大正期にオケのパンフ作ってたらしいけど、当時の外観を写した絵葉書や写真を見つけるのは相当困難と見た
2023-09-20 02:04:18黄泉は真っ暗闇が続いているものだと相場が決まっているけれど、花玉にとっての地獄へのその道はどんな原風景よりも極彩色なのだろうな… どんな幻想を描いても届かないほど遠く美しい景色が、花玉の行方をずっと見守っていてほしいなと思う今日この頃
2023-09-21 01:26:33今更すぎる気づきだけれど、大穢に含まれている言葉遊びには”罪を覆い隠す→罪を覆え(おおえ)→大穢“もあるのでは…とたった今変換ミスをして初めて気づいた 大崎に与えられた十纏って“覆”だったっけ…
2023-09-21 01:45:40完全初見で橋姫の水上ルートを遊んだ時、次の日に差し支えることがわかっていてもなお、徹夜をせずには居られないくらいのめり込んでしまったのを覚えている 真冬だったのに空が白み始めて、うわぁ朝だと身体中節々が痛み始めたのは良い思い出
2023-09-22 00:42:46去年徹夜したのはその夜だけだった 次の日外で見かけたカルピスが何やらすごくいけないものに見えてしまって大分やられているな…と感じたのもすごく覚えてる 冗談じゃなく、水上ルートにたった一日で人生観を変えられてしまった 恐ろしい物語だよ 本当に
2023-09-22 00:46:45博玉の博士、語り部になると途端に童話作家のごとく可愛らしくキュートになってしまうのが最高 HPに載っている後日談を初めて読んだ時なんか可愛すぎてひっくり返る所だった
2023-09-23 00:08:31登場人物の視点でしかわからない事実や、語られない心情というものには非常に妙味があると思っていて 特に橋姫はそのうまみを摂取できる機会が多いので本当に助かっている 昔発売された雑誌に載っているらしいSSも読む機会があればお目にかかりたいなあ
2023-09-23 00:18:49持てる者、持たざる者で語るならば間違いなく川瀬は多くを持っている側にいるのだけれど、それはあくまで外から見た時の話であって、整然とした印象のある彼がその姿に至るまでの葛藤を知る者はごくごく少ないし、できれば理解されたくないとすら物語開始時点では思っていたのじゃないかな
2023-09-23 02:39:33むしろ彼は今現在の池田瑛一に至るまでに多くのものを取りこぼして、その都度諦め、或いはもっと別の感情を抱きつつ、ただひたすら自分の命を少しでも何かの役に立てなくては、という強烈な責任感に突き動かされていた訳で… その心情を思うと、なまじしんどいものがある
2023-09-23 02:46:16川瀬が玉森をいじめていたのは、父親から受け継いだ気質もあるだろうが、自分が好きなもの・愛おしいと思うもの=汚い・汚れているものだという潜在意識があって、玉森への辛辣な態度(とその裏側にある恋慕)は自傷の延長なのかもしれない…とか初見時は思ったけれど… 最近はちょっと違う気もしてきた
2023-09-26 23:16:37もちろん玉森の瞳を何より美しいと思って彼に惹かれたのは前提として… 彼自身のアイデンティティすらも定まり切っていない齢一桁の少年が、”恋”だの“愛”だのと、名だたる文豪ですら手を焼く難題に太刀打ちできたのか、という
2023-09-26 23:18:27今でこそ自分のものだと言って離す気は全くない川瀬だが、あの雨の三日間を経て玉森からのラブコールを受け取るまではそう遠くない未来に自分の方から玉森とは二度と会わない選択をするつもりだった訳で… むしろ自分には届かない光だとすら考えていた可能性も十二分に考えられるのよ
2023-09-26 23:21:08要は川瀬がここまで永く片恋を募らせた要因の一つに、“自分自身が向ける愛情”に対しての強烈な劣等感が関係しているのではないか という話 自分が好きなものを愛おしいと思う一方、すべからく無価値で愛してはいけない、そういう矛盾を孕んだ愛憎が彼の中にはあったのでは…というつぶやき
2023-09-26 23:23:45最近この辺りの思考を文字に起こすことに本当に苦労していて、突発的に形にすることはできてもまだまだ解釈が足りないな…と思うことが多く 難儀してばかり
2023-09-26 23:25:24愛するものを自分のものにしたい…そう思う一方で自分の側に居ない方がずっと幸せになれる だから自分は身を引こう そういう謙虚さは相手に伝わらないだけで虚しいだろうという人もいるが、私はそうは思いませんね 形にならない愛だってこの世にはあるんだ
2023-09-26 23:33:56数日ぶりに橋姫を読み返していた 読み返すたびにめちゃくちゃ元気出る どこから読み返しても作劇が上手過ぎて、数ページめくるだけで誰ルートのどの辺りの部分なのかすぐ浮かんでくるの本当にノベルゲーとして優秀過ぎるんだよな
2023-09-28 03:13:26古書店街の橋姫が同人ボブゲとしては異例のヒットを飛ばしたのは、シナリオの質以上にテンポの良さが上げられると思う とにかくキャラたちのやり取りが重くなり過ぎず、しっかり描くべきところとのメリハリが付いているのでテンポ良く読み進められる点が推せる
2023-09-28 03:16:01