"Humanitude …Comprendre la vieillesse,prendre soin des Hommes vieux" (Yves Gineste & Jérôme Pellissier Armand Golin,Paris,2007)
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・社会は、老人が現れたとたん、何もかも硬直してしまう。選択の可能性は狭まり、折衷的な解決法が姿を消し、想像力が枯渇する。そこには、もはや労働か退職か、「重度の依存」と援助か「軽度の依存」で援助なしか、家庭か施設かという二者択一の選択肢しかない。(p.99、p.67) pic.twitter.com/TQ6EYZeLQF

2024-01-31 20:23:59
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・すべては「社会問題」という言葉をどう理解するかにかかっている。高齢化は「老人の問題」ではなく、高齢の市民を抱えたわれわれ社会の問題である。(p.101、p.68) pic.twitter.com/oPe6vm5OnT

2024-01-31 20:24:02
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・老いるということは、それに対峙し、立ち向かうことだ。(p.97)自己意識の連続性・自己評価の永続性・自身の自律性の不変について語る事。社会が決めつけた「老いのモデル」に立ち向かうこと。(p.146、p.98) pic.twitter.com/AuAV6gJsiW

2024-01-31 20:24:05
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・不適応という語は4通りに区別して考える。環境が変わらず、その中である人が変化した状況。環境が変化したのに、人が変化しない状況。人が変化しているのに環境が変化しない状況。人が変化しないのに環境が変化した状況。不適応というものは常に複雑で双方向的な

2024-01-31 20:24:09
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ものだ。不適応は複数の当事者が存在して発生するものであり、その当事者の間に成り立つ関係にかかわる。だからこそ、適応というものは双方からの歩み寄りがあってはじめて成り立つ。(pp.154-5、p.102) pic.twitter.com/vXJlB5i2dV

2024-01-31 20:24:11
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📌各人が自分を生かし、人間であることを感じるために戦うのに、無駄な戦いというものはない。老いは、それも人生、ひとつの試練である。自分というものが露わになるだけに試練であり、自己実現を可能にしてくるだけに感動も大きい。

2024-01-31 20:24:14
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老いはとりわけこれまで生きて来た自身の存在の証言となるものであり、人間の特殊性の証言となるものである。人は生きるための戦いを超えて、戦い奮闘しているという事実の中に、自分に力をくれる挑戦を見出している。  生きることが人生を豊かにするのである。(pp.164-5、p.108) pic.twitter.com/sOWLccNRqx

2024-01-31 20:24:16
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・失ったものをきっちりと踏まえると同時に自分の力を確信し、平静に死を受け入れると同時にそれよりも強い力で生を高く評価し、その孤独に積極的に身を投じると同時にその人間関係の場を豊かにする。衰えをバネにした成長は、精神がさらに広い世界に広がっていく経験と結びつく。(pp.165-6、p.109) pic.twitter.com/nJ0ooV2ZC7

2024-01-31 20:24:19
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・高齢者は老化に立ち向かう人間であり、出来事や変化に対峙して、その能力、その自律性、環境のうち使い物になる手段を利用して適応し、体験したことに意味を付与する存在である。(p.168、p.110) pic.twitter.com/8t85XL8902

2024-01-31 20:24:22
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・ヴィクトル・フランクルが書いているように、「異常な状況で、異常な反応をするのは、行動として正常なことである。(p.230、p.151) pic.twitter.com/PnOlWdBxYS

2024-01-31 20:24:25
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・介護者と高齢者のユマニチュードの否定がもたらすもの、はフランソワ・ラブレーの言葉によく表れている。「良心なき科学は魂の墓場である」(p.300、p.192) pic.twitter.com/6yRGLIupLD

2024-01-31 20:24:28
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・権利と義務 介護者と患者の関係は何よりもまず対等の関係である。ユマニチュードと公民性の点で対等である。公民性はあらゆる者に最高の権利と義務を課す。そのため、われわれの社会の法と基本原理の尊重は、介護者にも高齢者にも求められる。(p.305、p.195) pic.twitter.com/gq3bExJHYY

2024-01-31 20:24:31
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・一方が病気で脆弱な存在であり、もう一方が健康で衰えを知らない存在であるだけに、介護者と患者との関係は不平等と権限の関係である。(p.308、p.197) pic.twitter.com/Uj9NnSxuVp

2024-01-31 20:24:34
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・老人施設ではよく、介護者がもう何もすることがない(自分にはもう何もすることがない)と考え、(老化は病気ではないので)高齢者はけっして治らない存在であると思い込み、その健康状態がゆっくりと少しずつ悪化していくだけの存在であると思い込む。そうなると

2024-01-31 20:24:37
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往々にして、一種の治療敗北主義に陥り、「治らないからといって、健康状態の改善ないし維持の手助けができないことにはならない」という発想が抜け落ちてしまう。(p.322 , p.206) pic.twitter.com/HWzMnMzMru

2024-01-31 20:24:40
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・治療にあたっての距離とは、感情の否定や押さえ込みによる「感情的距離」ではない。そうではなくて、それは哲学的距離の上に築かれるものであり、力で他人を掌握しようとする思いを捨てたからこそ、そこで万事休すなのではなく、自由に人との感情的なつながりをもつ

2024-01-31 20:24:43
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ようにしてくれるものなのである。治療にあたっての距離には技術規範を尊重することも重要な要素となる。人の健康や幸福が介護者に帰属するものではなく、その人自身に帰属するものであることを受け入れることもそのひとつである。また、人が死んだ時に責められるべきは介護者ではなく、

2024-01-31 20:24:45
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消えてなくなったのは自分の一部ではないことを認識するのも重要である。悲嘆に暮れることはあろう。しかし、その悲嘆は何かを壊し溶かしてしまうものではない。そうではなくて、その人から受けたもの、自分がその人に与えたものを豊かに感じさせてくれるものなのである。(p.324 , p.207) pic.twitter.com/lY2MlFJHkM

2024-01-31 20:24:48
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・自らを介護するため生命の力を活用するのは本人であることを認識した瞬間から、権限の中心は介護者から高齢者の方に移行する。介護者の力は助言し支える力となり、その知識、その技術とそのユマニチュードを活かして本人が自身に行使する力を強化し、 pic.twitter.com/cAdSZXCQ0W

2024-01-31 20:36:45
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本人が自身を介護するために活用するものを後押しする者の力となる。(p.325 , p.208) pic.twitter.com/SnYV353Hgf

2024-01-31 20:37:23
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・われわれは生きている間、自分自身の介護を続ける。 それを自分ではできなくなった時に、介護者にわれわれの介護に参加してもらい、その技能、知識、技術を活かして、われわれの体と精神に働きかける権限を委譲することができる。 pic.twitter.com/gOL6wSFJ41

2024-01-31 20:40:06
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人は介護者に委譲した権限の価値と信頼してそれを委譲する行為の重さを正しく受け止めているであろうか。(p.329 , p.210) pic.twitter.com/3TWFh1Mzn4

2024-01-31 20:40:46
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・人を重んじる介護者の行為は、その人がその瞬間にその行為に託している意味と価値を尊重するよう配慮するものでなければならない。(p.337、p.215) pic.twitter.com/cPom0Rm9ai

2024-01-31 20:42:59
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・現在施設で見られる不動症候群の大半は治療の敗北主義によるものであり、「この人がここにいても、これ以上何もすることがない」という諦念によるものである。(p.339、p.216) pic.twitter.com/D61o1BfPFW

2024-01-31 20:44:38
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・自律性と個人の自由の尊重の原則 これこそが、われわれの民主主義社会の基本的な価値である。自律性と個人の自由を尊重することは、本人の同意を考慮に入れることであり、力ずくで介護をするのではなく、決定を下すのに必要な情報を提供し、選択の余地がある状況を醸成することでもある。

2024-01-31 20:48:03
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それはまた、本人の意向に反しては、自律性のある人を保護することはできず、本人が望んだ場合には、危険を冒すのを妨げてはならないことを納得することでもある。介護者の責任は自律性のある人の権利を侵害しないことにある。介護者の責任は本人が自由を取り戻した時点で停止する。(p.347、p.221) pic.twitter.com/OE8RtxEHr2

2024-01-31 20:49:04
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・人の自律性を尊重するよう気を配るということは、最も犯しやすい誤りを知り、それを避けることでもある。【自律性の喪失をあらゆる状況に一般化しない】・・状況がどうであれ、その人が自律性を行使できるかどうかを綿密に評価する必要がある。 pic.twitter.com/moLLoq0wdY

2024-01-31 20:51:17
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【自律性の喪失を時間の中で一般化しない】ある日、不安や苦悩のために情報を同化できず、それによって計画を変更することが出来なくなった人でも、翌日にはそれを実行できることもある。(p.349、p.222) pic.twitter.com/Iro3cA8f4E

2024-01-31 20:53:09
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[ミントまとめ⑤min.togetter.com/KYvHeEgで第Ⅵ章(ユマニチュードの哲学)の最後の2ページを以下に補綴しておきます] pic.twitter.com/UySP8WUKOs

2024-01-31 20:59:24
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・人生の充実を尊重する原則 自律性の行使は一つの権利である。 ・調整の原則 人を中心に置く老年学、人間主義の方法の核となるもの。介護は一般的知識、方法、技術規範に立脚するが、個々の人たちのそれぞれの特徴に合わせて調節していかない限り、健康と生活の充実にかかわる業務に応用できない。

2024-01-31 21:42:54
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定期的に評価し、絶えず考え続けること。 ・人間関係の中で誠実さを示す原則 介護という行為の誠実さが情報の伝達、介護の説明、同意の取り付けの他、しぐさ、まなざし、態度の面でも、この信頼を築き維持するのに重要である。 介護者のすることや言うことが本人に不信感や怖れを抱かせるほど、

2024-01-31 21:43:23
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介護者が動機の欠如、介護に対する同意の拒否、攻撃性などの問題に直面することになる。逆に、介護者を信頼し、その親切さをしっかりと受け止めている人が、介護者の提案することを拒否することはきわめてまれである。(p.351, p.224) pic.twitter.com/Zp0Gz5ow0N

2024-01-31 21:44:30
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・公正と公平の原則 要求とそれに対する対処を一様化することではなく、それぞれの人がその状態、その状況、その欲求に必要な最善の介護を受ける権利を明らかにするものである。 自由は自律性の原則の中心となるものであり、公平は公正の原則の中心となるものであり、

2024-01-31 21:44:58
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友愛は他にも介護者の使命を照らし出す原則の中心にあるものである。介護をしている人の健康状態を改善し維持する手助けをすることである。決して、健康を害することがあってはならない。その人達に寄り添うことである。決して見捨ててはならない。(p.352, pp.224-5) pic.twitter.com/hLa87KJZD8

2024-01-31 21:45:45
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この一連の原則を尊重し、その原則を介護の実践に具体的に応用できるよう導いてくれる技術規範を尊重することは、ユマニチュードのつながり、人と人との間の社会的つながりの保証となるものである。そうすることによって、力ずくではなく、歩み寄りの中に介護の関係を築くことができる。

2024-01-31 21:46:13
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そうすることによって、障害の結果であれ病気の結果であれ介護を受ける人が、見守る人たちの目からいつも変わらず人として見られるようになるのである。(p.353, p.225) pic.twitter.com/jLBDs47hv8

2024-01-31 21:49:51
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