その時の静かに水の満ちていくような喜びを、誰もわからないだろうし、わかるようには説明できないし、わかってもらいたいとも思わなかった。だから言わなかった。誰にも。
2024-02-01 21:29:01なかおかさんと正井さんの間で飛び交っている十三年後クラソートキン家で居候をしている三十八歳イワン・カラマーゾフ、崩れかたがあまりにもエッチすぎて耐えられないほど良い……放蕩に身を費やし財産を殆ど使い果たし他人の家で茶を飲んで過ごすイワン、何ならまだ悪役として一花咲かせられそう。
2024-02-01 22:08:39「ねえ、ニコライ・イワノフ、あなたにはこれでも感謝しているんですよ。そうは見えないかもしれませんし、僕もあなたくらいの頃は僕のような人間を軽蔑していたものですが」とかいいだすイワン・フョードロヴィチ・カラマーゾフ、えちえちすぎです やばい
2024-02-01 22:11:16@bognaka 「カラマーゾフの兄弟」は今の十三年前の前日譚という形態の物語ですが、三十八歳にして身を持ち崩している悪役のひとりイワン・カラマーゾフのまだ若き若葉だった頃のうつくしい苛烈さと彼の人生に深く突き刺さった罪を書いてるんだったらドストエフスキー小説が上手すぎるが……そんなえっちを系譜で
2024-02-01 22:18:19高度に発達したドストエフスキーのオタク、みなまで言わずとも全部汲んでくれて大感謝………三十八歳イワン・カラマーゾフ、マルメラードフ的なある種の終わった人間としての位置付けで物語に添えられるのもいいし、逆にスヴィドリガイロフくらいの放蕩崩れのえっちな悪役の兆しを見せてくれてもよい!
2024-02-01 22:29:19イワン・カラマーゾフ、もしかして本編後から本番なんじゃないですか???私はかつて、彼がもう物語に語られることはないならとライ麦畑で崖から落ちそうな子供を救って暮らしている夢想をしたものですが、もしかして13年後が本番では???
2024-02-01 21:52:09だってそうじゃないですか、コヴェナントがカラマーゾフ構図(続編があるはずなのにつくられていない)だとしたら、当然カラマーゾフだってコヴェナント構図なんですよ
2024-02-01 22:23:24ニコライ・イワノフ、ちゃんと働いてるから働かずにプラプラしてるワーニャおじさんに何言われても「は? 一緒にすんなや」って思うんやろな(舞台が突然大阪)
2024-02-01 22:27:0213年後のイワン・カラマーゾフ、スヴィドリガイロフみたいに髪伸ばしてたらど〜しよってなってたけどべつにスヴィドリガイロフがあんな巻き毛の長い髪の美男子なのは大島弓子版だからなのよ
2024-02-02 12:12:23冷静になったんですがイワン・カラマーゾフがスヴィドリガイロフポジになっちゃったらニコライ・イワノフ・クラソートキンは追い出した方がいいよ 妹と弟の教育に悪いよ!
2024-02-03 23:10:1638歳居候ワーニャおじさん、子供のおままごとに巻き込まれてほしい 下宿の廊下で架空のお茶を出されてる 帰ってきたコーリャ「何をしておいでで?」「私は彼女のお客の侯爵夫人だそうで」「夫人なんですか?」「そうですよ。ああ奥様、お気遣いなく。ただの使用人でございますわ」(ございますわ……)
2024-02-04 11:26:54「あなたは本当に……」「何ですの、はっきりおっしゃって!」「では言いますが、心配するのがお好きですね。それもわざわざ自分から苦しみに来るんだから。言っておきますが、私はあなたがわざわざ来たところで苦しんだりはしませんよ! 兄貴のように半分取り分けたりもしない、全部使っちまいます」
2024-02-06 00:17:10「いいえ、あなたは苦しんでいますわ。でなければ私にお金を頼んだりはしませんもの」「そうかもしれません。ですが、この苦しみの中には快楽もありますよ。あなただってそうでしょう? そのために来たのではないですか。あなたは私が堕落しているところを見て心を痛めにいらっしゃったんです。
2024-02-06 00:17:10もし私が賭博をきれいさっぱりやめると言って、小綺麗な上着でも着ていたらあなたはさぞがっかりしたでしょうよ」「なんてことを!」「怒りましたね、しかしカテリーナ・イワーノヴナ、あなたはこうやって私から屈辱を受けて、そうすることで快楽を見出している。こういう苦しみは格別ですからね……
2024-02-06 00:17:11恥じる必要はありませんよ。これはあなただけではありませんし、女にとってだけでもない、全ての人間にとってそうなんですから。無論私にとってもね! 苦しみも屈辱も突き詰めると快楽です、そう思いませんか、え? だから来たんでしょう?」「あなたはどんどんお兄様に似て来たわ、お父様にもね!」
2024-02-06 00:17:11こういうイワンも13年後には身を持ち崩してクラソートキン家に居候してる可能性がなくはないというかこれくらいしっかりと保たれていた兄さんこそがもしかしたら保てなくなっているかもしれないのもやばい twitter.com/bognaka/status…
2024-02-09 00:42:04韓国舞台版カラマーゾフの兄弟『ブラザーズ・カラマーゾフ』の特別アンコールは撮影アップロードOK回なんですが、イワン・カラマーゾフが公衆の面前で神への怒りを露わにしてしまう大審問官曲の場面がついに、ついにインターネットで全世界の面前に引き出されてしまった…?youtu.be/U8JVMMCLkLg
2023-04-28 00:14:23居候イワン・カラマーゾフに「働いたことのない御人にはお分かりにならないでしょうね!」てぎゃんぎゃん言う末端官吏のニコライ・クラソートキン25歳…!
2024-02-08 19:22:03本編13年後末端官吏のニコライ・イワノフ・クラソートキン25歳が母と妹と弟に対して家長ぶってたら居候イワン・カラマーゾフ38歳にちゃちゃいれられてハンカチ噛み締めてる図、あまりにもドスト味がある…
2024-02-15 00:59:25賭博場で20万フラン勝ったときの話をクラソートキンの弟に吹き込んだ日の夜にはとっても昔にたまにやってきたあいつは最近はもう連絡がとれないなとか思う わけ???居候イワン・カラマーゾフ38歳は…
2024-02-15 01:10:33その日、食事の時間になってもイワン・フョードロヴィチは姿を見せなかった。思索でもしているのかはたまた未来の名作でも著しているのか食事に遅れることも珍しくなかったが、呼べば来るし、そうでなければ返事がある。彼は食事を部屋に運ばせることを嫌い、召使も極力部屋に入れないようにしていた。
2024-02-18 02:21:11午後からずっと姿を見せていないのを心配したクラソートキナ夫人にせっつかれて、ニコライ・クラソートキンは嫌々ながらイワンを呼びに部屋に行く。使い走りのようで気に食わない。食べたくないなら食べなければいいし、倒れても自業自得だ。が、母を悲しませることになるのはもっと気に食わない。
2024-02-18 02:21:11コーリャはイワンの部屋の戸をノックした。この家の中でも広くて居心地のいい部屋だ。家主のコーリャが居間を寝室にしているのを思えば破格の待遇だ。ここが空けば下宿人を取れるのに、と思いながらイワンを呼ぶ。返事はないが中からぼそぼそ声が聞こえる。コーリャはカッとなってがんがん戸を叩いた。
2024-02-18 02:21:12何です、とイワンが顔を見せた。まぶたの縁が赤く腫れて髪はぼさぼさ。さっきまで寝ていたみたいな格好だ。「何って食事の時間ですよ。毎日料理の並ぶ時間が変わるわけでなし、時間通り来られないならせめて呼んだら返事ぐらいなさい。午後一杯そんな格好でいたんですか?」あんまりくたびれた姿なので
2024-02-18 02:21:12我慢できずについ小言が出た。「失礼。昔からの知り合いが来ていたのでね」イワンは部屋を振り返る。聞いてないぞ。コーリャは顔を赤くした。知らない人間にさっきの小言が聞かれていたかと思うと羞恥でどうにかなりそうだった。「それならそうと……いえ、食事はどうなさるんです。ご友人は?」
2024-02-18 02:21:12「それはお気遣いなく。もう帰りましたよ」「え? しかし……」確かにイワンの部屋の中は、部屋の主以外誰もいなかった。ろうそくもつけず、外から入る灯りだけでぼんやり照らされた部屋はいつものように雑然としている。召使を入れないから散らかりがちなのだ。いや、それよりも。
2024-02-18 02:21:12「久しぶりでつい話し込んでしまいましたよ」イワンは部屋を出ながら言う。「誰が来たんです?」「誰でもいいでしょう……いえ、つまらないやつですよ! あなたにご紹介するほどでもない、取るに足りないやつなんですよ……ああそれと、あいつは友人なんかではありません」イワンは後手に戸を閉める。
2024-02-18 02:21:13部屋には人の来た気配すらなかった。いつも通り本や紙で散らかっていて、それなのに妙にがらんとしている。コーリャはなおも問いかけて、ギョッとして口をつぐんだ。イワンの頬には涙の跡があった。イワンは無造作に片手でそれを拭うと食堂に入った。食事は冷めていたが、彼はそれをうまそうに食べた。
2024-02-18 02:21:13夜、寝椅子に寝転んでまどろむイワンのそばには悪魔が現れた。彼はイワンをしばらく見下ろして、足元のところに腰を下ろした。「ねえ君。僕に久しぶりに会えて嬉しかっただろう?」「誰がお前なんかと……消えてくれ。いなくなったと思ったのに」イワンは煩わしそうに手を振った。悪魔は肩をすくめる。
2024-02-18 02:21:13「そんなはずはないさ。僕はあの時の君の名残りだからね。何も許せなかったくらい、清らかで高潔だった頃のさ」「単に子供だったんだ」「子供は清らかだよ。どんなちっぽけな願いでも成就しなければ胸が潰れるくらい傷ついてしまうし、簡単に自分を誤魔化さない。その方法も知らないのさ。だろう?」
2024-02-18 02:21:14「相変わらず嫌なことを言うな……」イワンは顔の上に腕を置いて悪魔の視線から自分を守った。悪魔はおそらく明け方近くまで、イワンのそばに座っていた。
2024-02-18 02:21:14末端官吏のコーリャと居候イワンはギスってなんぼと思うけど、きゃんきゃん文句言ってくるコーリャの口に接吻して「失礼! あんまりうるさかったので」とけらけら笑って言うイワン・フョードロヴィチ38歳もあらまほしと思う スラッシャーなので
2024-02-18 03:00:17