自分振り返り用に。見た後の叫びや雑感です。 勢いで呟いているので誤字脱字変換ミスが多いです。心の中で修正してください…。
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あおの @aono_bluewind

のえさん、微量ずつ盛っていたのは景時の双六みたいなもので「義時が自力で勘づくか」で賭けていたんじゃないかな…でも気づきもしない。「見てもいなかった」という皮肉はのえだけではなく、義時が後半手をかけてきた相手のことも示している気がする

2022-12-18 21:52:05
あおの @aono_bluewind

大江殿は…政子を白く保つためには、義時には黒でいてもらわなくてはならないと思い定めていたところがあるので…綺麗事とか罪悪感とかは超越してる気がする。 この人は権力闘争外、パワーゲームを盤上から眺めている立ち位置だよね。

2022-12-18 23:49:21
あおの @aono_bluewind

私は政子のあれは慈悲や救いに近いものだと思ってる。今も止まれない弟を、もう休ませてあげたかったんだろうと。 義時は地獄行の覚悟や行動を続けることで、自分自身の過去や罪悪感から目をそらしていたのかもしれないとも思う。本当はもう誰も『黒い執権』を必要としていないのに。

2022-12-19 00:14:39
あおの @aono_bluewind

自らを捧げて鎌倉幕府建設の贖罪とするつもりだったのかもしれないけど、それを受け取る相手も向ける相手ももう残っていない。彼がみんな滅ぼしてしまったから。 そして残酷だけど「義時が黒く恐れられること」と「泰時が輝くこと」も相関関係ではない。 泰時は泰時自身の器量でやっていけるんだよ…

2022-12-19 00:30:59
あおの @aono_bluewind

だから義時の最期の姿に抱いたのは…哀切かな。 義時だけではなく、志半ばで散っていった鎌倉殿の13人の多くの登場人物に当てはまる言葉かも。

2022-12-19 00:42:21

個人的感想

最終回の衝撃が強すぎたのと、中の人語りになるので、あんまり呟けなかったんですが…

小栗旬さんの演じる義時が…最初から最後まで、素晴らしかったです。
北条義時という名前さえもぼんやりとしか認識していなかった歴史上の人物の人生、時代のうねりと出来事、人との出会いと別れに、泣いたり笑ったり喜んだり苦しんだり。

私の中では小栗さんといえば『BORDER(2014/テレビ朝日系ドラマ)』の石川の役の印象が強かったので…!
今回のような黒でも白でもないグレーの役を演じたら断トツで推したい演者です。本当に義時役にはこの人しかいない。絶対似合う!と最初から思ってました。

その期待にたがわず、初回の頃の八重さんにキノコを贈ったときの義時の素直な初々しさから、上総介粛清を禊に政治の道へ、頼朝の急死・父の時政追放を経て、繊細さを徐々に冷徹さへと変換しながら、自身の魂を削って捧げていく姿の説得力と美しさと哀愁感の見事さ。

Twitterでも呟いたけど、こういう演技は加減が難しいと思うのです。自分や悲劇に酔いすぎるとナルシストっぽくなったり厨二病っぽくなりがち。ドラマもべたつく。
重くしようと思えばいくらでも重くできるし、やりたいと思えばどこまでも泥臭く血まみれにもできる。

でもそういった事柄の機微をきちんと演じつつ、濁せず汚さず、上品・クレバーに昇華できる役者はなかなかいないので。

また物語の中の義時の立ち位置も、主人公でこそあるけど周囲の観察役であり、全体の舵取り役でもある。
スポットライトが当たる主役ではなく、スポットライトの陰に潜んであれこれ調整する黒子の方なんですよね。
(鎌倉殿の物語自体が、光ではなく陰を主軸として作られた物語だと思うので)

だから演じる方も、周囲の演技を受けて強弱つける柔軟さと全体像のバランスを見極める感覚が必要だったんだろうなあと。ご本人がジャズのセッションのようなという比喩を使っていましたが、そういう即興の瞬発力と俯瞰でとらえられる勘の良さが求められる。

そういう部分で小栗旬さんは絶品でした。舞台もやっているので、その経験も役立っているんだと思います。
好きな役者の好きなタイプの演技が、毎週毎週濃厚仕立てで楽しめるという贅沢っぷりで。私得な感じでした(笑)

小栗君演じる義時だけではなく、政子役の小池栄子さん、時政役の坂東彌十郎さん、頼朝役の大泉洋さん…名前を上げるならほぼ全員あげなくちゃいけないくらい、どの役も素晴らしくて。
改めて役者の演技力のすさまじさを感じたし、脚本の見事さに唸ったし、スタッフその他の人々の画面作りの美しさ、全体の構成美、チームワークの底力を感じさせてもらいました。

そして、このドラマ一周抜かしたら人がいなくなってるっていう急転直下だらけだったので。
約50回一緒に伴走できた!!っていう興奮感と高揚感もすごい…。
こんなにきちんと一回も漏らさず、大河をリアルタイムで視聴したのは初めてで、毎週毎週『起こった出来事』を、役者を通して一緒に感じて考えて噛み締められる時間の楽しさよ。

こんなすごいものを毎週毎週贈ってもらえて、幸せな一年間でした。
本当にありがとうございました。みなさん、お疲れさまでした!

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まとめたひと
あおの @aono_bluewind

主に小説や絵、ゲーム製作などをやってます。 現在は他SNSにいることが多いです。