「見た目の割に大したことねぇな、そこらの酔っぱらい相手なら脅しも効いたろうが、喧嘩の相手を間違えたな!」 壁にぶつかりよろけるオークに、 「終わりだ!」 アンジェロは猛突進をかけた。 と。 「親分、あぶねぇ!」 リチャードの脇をすり抜けて、数人のゴブリンがアンジェロにその矛先を変えた。
2021-04-18 21:51:33「あっ」 リチャードが短く叫んだ頃には数人のゴブリンたちがアンジェロに組み付いてその足を止めていた。 「あ、クソ、放しやがれ!」 ゴブリンたちを振りほどく一瞬の隙を突いて今度はオークの強烈な前蹴りがアンジェロの鳩尾目掛けて飛んできた。 「…ッ!」 あまりの衝撃に声も出なかった。
2021-04-18 21:54:18組み付いたゴブリンごとアンジェロは後方に吹っ飛ばされ、ドサッと地に倒れた。 「アンジー!」 アンジェロの元に駆け寄ろうにも残りのゴブリン共がリチャードの行く手を塞ぐ。 「…ッ、クソっ!」 苦痛で乱れた息の整わないアンジェロに更なるオークの蹴りの応酬が続く。
2021-04-18 21:57:38しかしアンジェロも負けてはいない、倒れた地面の砂地から砂を一掴み握ると、 「ガアッ!…クソ!」 オークの目目掛けて砂を投げつけ、怯んだ隙に蹴りを繰り出す。 しかしその蹴りは宙を蹴り、敵を押し戻すにも、アンジェロ自身に体制を立て直す隙も与えない。 「このガキ…嘗めやがって!」
2021-04-18 22:01:36激昂したオークは腰に挿していた大鉈を抜いた。 恐らくオークが握れば牛の首も一太刀で落とせそうな大鉈だ。 …現場に緊張が走る。 「この俺をコケにしやがって、ブッ殺してやる!」 オークが怒号と共に大鉈を振り上げたところへ、 「危ない!」 リチャードは全身でオークの巨体にぶつかっていった。
2021-04-18 22:05:01距離がやや足りなかったか、オークの足に縋り付くような形でリチャードはオークの動きを封じた。 「…なに?!」 オークが怯んだ刹那、 「リック!」 「アンジー、早くこいつを!」 リチャードが叫ぶ中、アンジェロは体制を立て直し端材を握りしめ再びオークに突進した。 pic.twitter.com/A6TUbJbDGa
2021-04-18 22:07:47「ガキが、邪魔だ!」 しかしオークは掴み損ねたもう片方の足でリチャードの顔面を踏みつけた。 そのはずみで拘束が解かれ、オークは再びアンジェロに大鉈を振り上げる。 いくらアンジェロの豪腕といえど木っ端では大鉈の一撃を食い止めることはできまい。 「…!」 アンジェロは息を飲んだ。 刹那。
2021-04-19 15:22:49オークの大鉈がアンジェロに振り下ろされることはなかった。 代わりにアンジェロの目に入ったのは闇を切り裂く閃光と顔にかかる生温い血糊。 大鉈を握るオークの腕に暗闇から飛んできた銀の刃が突き刺さり、次いでアンジェロの目の前に、遥か上空から黒い影が躍り出た。
2021-04-19 15:27:10それは初め黒い塊のように見えたが一瞬のうちにオークの懐に潜り込み必殺の一撃を叩き込むと、 「……ッ!」 息を詰まらせ声も出せず、オークの巨体はどうと地に倒れた。 …沈黙。 つい今しがたの死闘など丸で嘘のように辺りを静寂と冷気が包み、双子の王子は呆然と黒い影を見ることしか出来なかった。
2021-04-19 15:30:41つと、黒い影影が立ち上がる。 暗がりでもその体躯と長身ははっきりと見て取れた。 …黒いフードに黒い装束、その手にするは翼を象った鍔のついた銀の剣。 「あっ…!」 思わず二人は同時に声を漏らした。 …見覚えがあったのだ、闇に立つその影の出で立ちに。
2021-04-19 15:34:08黒い影に2歩、3歩と身を寄せ合う二人の前に歩み寄ると、 「王子、お怪我は?」 フードを取り、胸の前に手をやり敬礼すると影はよく通る低い声で告げた。 フードの男は黒髪に無精髭を生やした精悍な40がらみの男だった。 「…ファルコ」 ぽつりとリチャードが男の名を呟く。
2021-04-19 20:51:11「俺は大したことないよ、アンジーは…」 先程オークに蹴られ、血の滲んだ頬を撫でながらリチャードは横目で気まずそうにアンジェロを見やった。 「ファルコ…なんで俺達の居場所がわかったんだよ」 助けられたにもかかわらず、アンジェロの声色に不満友悔しさとも取れぬ色が滲む。 pic.twitter.com/4FcFYMojjU
2021-04-19 20:57:53「今宵はガーゴイル共が妙に騒がしく。また、白と黒の馬体の双子の少年を町で見かけたと『カラス』共が申しておりましたもので」 どこか厳しい声色で男は…ファルコは二人を見回しながら言った。 気まずそうに双子が目を伏せる。 「そんなことより邪魔すんじゃねーよ、お前が来なくてもあんな奴…!」
2021-04-19 21:01:36助けられたにも関わらず、アンジェロは不満を露わにファルコに食って掛かる。 …しかし、震え上がったチェーザレとは違いファルコは顔色一つ変えぬ。 「それではあの木っ端であの大鉈を止められたとでも言うのですか? 兄上に怪我までさせて?」 ファルコの冷静な問いにアンジェロは息をつまらせた。
2021-04-19 21:10:46「戦場は生き物、心構えと時の運で力の差などいくらでもひっくり返る故過信は禁物と私は常々申していたはずです。 1対1の喧嘩ですらこの有様なら戦場はもっと不確かだと兵の上に立つ身なれば誰よりも心得ていなければ」 あまりにも的を射たファルコの言葉にアンジェロは答えられず俯くしか術がない。
2021-04-19 21:10:46「ファルコ、もうそれくらいに…」 アンジェロの様子を見ていられず思わずリチャードが割って入る。 「…承知しました。後のことは後日陛下の御前にて伺いましょう」 ファルコが言うと、 「おい!伯父上に言うのかよ、そりゃちょっとまずくねぇか?お前だって俺らを見逃したんだからお咎めなしとは…」
2021-04-19 21:14:29「ならば尚の事このことは陛下に報告させて頂きます。 私及び我ら『レイヴン』の監督不行き届きにてお二方を危険な目に遭わせたというのならばお裁きは陛下に仰がねばなりますまい」 震え上がる双子の王子。 と、 「きゃー!」 背後から女の金切り声が上がった。
2021-04-19 21:19:43見ればいつの間にかファルコと同じ黒い装束に身を包んだ者たちが次々と現れ、オークを、倒れたゴブリン共を、そしてここへ二人を引き入れた女を取り押さえているではないか。 「は、離してよ、悪かったよ! あ、あたしはただこいつらに頼まれて…」 黒装束達に取り押さえられながら、女が泣きわめく。
2021-04-19 21:22:42しかしファルコは顔をくしゃくしゃにする女を一瞥すると、 「連れて行け」 抑揚のない声で黒装束達に言い放った。 「ではお二方も参りましょう、もうじき夜が明けます」 近くにいた黒装束に目配せすると、数人の黒装束を従えたファルコは 「参りましょう」 再び二人に敬礼し、側に付いた。
2021-04-19 21:25:29【Ⅵ】 ここヴォストニアにおいてファルコことルディガー卿の名を知らぬ者はいない。 曰く、魔王の見えざる目、曰く、魔王に仕えし黒鷹。 幾多の渾名を持つ彼はヴォストニア王国軍諜報部隊『レイヴン』、及びその上位部隊『ブラックホーク』の統括及び総帥を務めるヴォストニアの『闇の大将軍』だ。
2021-04-19 21:31:39かつてアポネの一衛星国でしかなかった小国ヴォストニアが各国を飲み込み一大軍国に成り上がることができた理由。 それはエリックが何よりも諜報と情報戦に長けていたからであると古今の歴史家達は皆一様に口を揃える。
2021-04-19 21:35:03事実先の大戦でヴォストニア軍が小勢にも関わらず大軍を次々と打ち破ったのは各国に事前に内乱や扇動を行い国を弱らせた後、有力な将軍たちを予め味方につけていたからに他ならない。 エリックは用兵術のみならず影響力工作にかけても超一流の手腕を有していた。
2021-04-19 21:38:25そのエリックの主力たる闇の側面を支えたのがルディガー卿に他ならない。 かつて流浪の身の彼の才を真っ先に見抜いたエリックは彼を重用し、ルディガー卿もまたエリックを厚く信頼した。 よって彼は魔王エリックの重鎮の中の重鎮、そして無二の親友でもあった。
2021-04-19 21:44:20【Ⅶ】 「王子、失礼致します。チェーザレが参りました」 ノックと共に聞こえる聞き慣れた嗄れ声でリチャードが目を覚ました頃には既に陽は高く昇っており、西側の壁を染める蜂蜜色の陽が寝ぼけ眼に眩しかった。 「どうぞ」 寝起きの朦朧とした意識で答えるとドアの開閉音が響く。
2021-04-20 21:06:19「おはよう御座います、傷のお加減は如何ですか?」 チェーザレの嗄れ声に続いてもう一つ嗄れた…今度は女の声がして、チェーザレの影から大柄な女が姿を表した。 大柄な体格、大きな手足に皺だらけの顔、たるんだ皮膚はトロール族の特徴だ。しかし彼女はきちんと髪を結わえメイド服を身に着けている。
2021-04-20 21:12:36チェーザレの夫人で城でメイド長をしているダイアナ婦長だ。 「おはようチェーザレ、ダイアナ。 傷の方はもう大丈夫だよ、ありがとう」 寝台から体を起こすリチャードの元にダイアナが駆け寄り、 「お待ち下さい、今傷のご様子を伺いますからね。…あら、ほんと。血も出ていないし、腫れも引いてるわ」
2021-04-20 21:17:31嬉しそうに微笑むダイアナ。 皺だらけの歪んだ顔立ちのトロール族の彼女は一見すれば不美人の部類に入る顔立ちだ。 だがこうして人を気遣い、安心させることのできる温かい笑顔は多くの人を惹きつける。 こういう人こそが本当の美人なのだとリチャードはこの笑顔を見るにつけ思う。
2021-04-20 21:22:40「王子、その…誠に申し上げにくいので御座いますが…」 そんなほのぼのとしたやり取りに割って入るチェーザレの声色はひどく渋った様子だった。 それを見てリチャードはなんとなく次の言葉の予測が付き、思わず背筋を伸ばし生唾を飲んだ。 「陛下がお待ちです。至急謁見の間に来られますよう…」
2021-04-20 21:25:18やはり来たか、とリチャードは思った。思ったと同時に怖気がした。 「昨夜のことに付きまして、詳しい事情を知りたいと陛下が申しておられます。謁見の間にてルディガー将軍と共にお待ちですので、準備が整いましたら謁見の間へ…」 気まずそうに告げるチェーザレ。 「…わかった、すぐに行くよ」
2021-04-20 21:34:01すぐに着替え回廊に出たとき、 「アンジー…」 「…よぉ」 ばったり出くわしたアンジェロにリチャードは声を上げた。 昨夜までの勇ましさはどこへやら、同じく相当に気まずいらしく、さしものアンジェロも服装を正し背を丸めている。
2021-04-20 21:38:39「昨日蹴られたところは大丈夫か?」 「大したことねぇよ、このあとのことに比べりゃな…」 かくして二人肩を並べて謁見の間にやってきた双子の王子は観音開きの謁見の間の扉の前に立つ。 重く豪奢な観音開きの扉が大柄なオーガの兵士たちによってゆっくりと開かれた。
2021-04-20 21:41:24「遅かったな」 扉が開くと共に双子の王子の目に…今の二人にとっては地獄より恐ろしい光景が広がっていた。 最奥の殿上には物々しい意匠の玉座が、その横に侍るは昨夜二人を救出した黒鷹・ファルコが、そして玉座にはこの軍国の頂点に君臨する双子の養父…国王エリックが既に待ち構えていた。 pic.twitter.com/wibMB7bemq
2021-04-20 21:58:31「伯父上、ご機嫌麗しゅう御座います」 養父とはいえ国王の御前、二人は跪いて顔を伏せたまま挨拶の言葉を述べた。…顔を上げられない理由は他にもあるのだが。 「本当に麗しいと思うか」 が、地を這うような声が返ってきてビクリと二人の肩が震えた。 声色には静かながら明らかな怒気が含まれている。
2021-04-20 22:20:46「先のことは全てファルコから聞いた。夜間の無許可での外出に加え未成年での酒屋への出入り、飲酒、そして民間人との暴行騒ぎ…これから国の上に立つ者として、お前達は自らの行いが適当であったと思うか?」 抑揚のない冷たく低い声に、さしもの双子の王子も声が出ない。 と。
2021-04-20 22:26:55「適当であったかと聞いておろうが!!」 玉座を拳骨で殴り付ける音と国王の怒声が広大な謁見の間に響き渡り、思わず二人は礼儀など忘れ身を寄せ合って縮み上がった。 後ろに控えたチェーザレも腰を抜かして尻餅をついている。 「も、申し訳ございません!」 慌てて地に額づく二人。
2021-04-20 22:38:11「答えろ、何故王族の誇りを忘れ民草の下らん慰み事に手を染めた?」 まくし立てるように続く王の言葉に遂に観念し、 「よ、夜中に目が覚めまして…ふと日頃の鬱憤を晴らしたく思い外に出てしまいました…私の不徳の致すところです…」 蚊の鳴くような声でアンジェロが答えた。
2021-04-20 22:44:30「日頃の鬱憤だと?貴様はこの城で何不自由なく我が庇護の下で暮らすことに鬱憤を溜めていたと申すのか」 王の更なる追撃に言葉を詰まらせるアンジェロ。 「お、お言葉ですが伯父上…」 と、震えるアンジェロに寄り添うようにリチャードが声を上げた。 「アンジェロにも考えが御座います…」
2021-04-20 22:48:38「伯父上はこのところ私どもにことある毎に学習であると使いの者をつけ、夜は度重なる夜会にと私どもの行動を制限されて来られました。 伯父上にもお考えあってのことと存じますが、私どもとてそのようなことが続けば鬱憤の一つもたまろうと言うもの」 震える声で、だがはっきりと告げるリチャード。
2021-04-20 22:52:30「そして兄である私が本来ならば弟であるアンジェロの愚行を引き止めるべきべきでした。 私どものしたことは国の上に立つ者としてあまりにも軽率で愚かなことでした、そしてそれを止めるどころか便乗し、上長させたのは私です。この度の不祥事の責任は兄である私にあります」
2021-04-20 22:55:11小さく震えながらもはっきりとした口調で伯父に訴えるリチャードを見て、 「伯父上、お待ち下さい。リチャードをそそのかして誘い出したのは私です、責任は…」 リチャードを庇うように声を上げたアンジェロに、 「もう良い!」 再び王の怒号が割って入る。
2021-04-20 22:58:08「要するにこういうことであろう、お前達は王侯貴族の風雅で多忙な日常より民草の安っぽい楽しみに興味が湧いたと」 低い声で王が言うのへ、 「そ、それは…」 リチャードが口ごもる。 「はっきりと申すが良い、自分はまだ見ぬ民草の生き方に興味が湧き、その様を見たくなったと」
2021-04-20 23:01:04「…左様で御座います」 唇を噛むようにして双子は口を揃えて答えた。 …沈黙。 はぁ…と心底から出た重々しい王のため息が謁見の間に響き渡る。 と、 「…なんつってよ」 ぽつりと王が呟いた。 双子の王子が顔を上げる。 「民草に興味が湧きました、知らないから知りたいです。結構なことじゃねえか」
2021-04-20 23:05:42玉座には足を組んでどかっと不遜に座り込むエリック王。その様は冷酷な魔王のそれではなく、双子の王子が愛する豪快で優しい、大雑把な伯父の姿だった。 「まあたかだか二月とはいえ、日がな一日監視付き、夜ァ下らねえ大人の遊びのお付き合い。確かに逃げ出したくもならぁな」
2021-04-21 01:15:01「お前ェらァ俺の妹の子だ、あれもまぁ素直で聞き分けのいい女だった。 こうでもしなけりゃ耐えられなくなって外を見る気にもならなかったろうよ」 伯父の言葉に顔を見合わせる双子の王子。 「それでは伯父上は私どもに市井の生活への興味を駆り立てるために?」 リチャードは目を丸くして王に問うた。
2021-04-21 01:20:00「アンジー」 突然王に呼び止められ、アンジェロはビクリと身を震わせた。 「お前はどうして俺がアポネと周辺の馬鹿共から国を奪っても無傷でいられたと思うよ?」 突然の質問に頭が回らぬアンジェロ。 「簡単だ、俺は馬鹿共より民草って生き物がどういうもんか知っていたからよ」
2021-04-21 01:23:42「国にとって王は頭、兵は手足だが民は血であり臓物だ。民が病めば国そのものが病む。城の中で贅沢三昧の馬鹿共にはそれが理解できねえ。だからいざってときにはちょいとつつけば手前で勝手に崩れるのよ」 王は口元をニヤリと釣り上げた。 「じゃあリック」 今度はリチャードが呼ばれ、顔を上げた。
2021-04-21 01:28:57「どうして俺が民草について奴らより知っていると思うよ?」 王の不遜な問いにリチャードはハッとした。 「まさか…伯父上も?」 リチャードの言葉に王は頷いた。 「俺がお前ェらくらいの頃ァ、酒と女と喧嘩が一番の娯楽だったぜ、親父…お前らの爺さんは青い面してやがったがな」 がはは、と笑う王。
2021-04-21 01:33:16「そういうわけだ、俺ァ別にお前ェらを叱り飛ばしてぇわけじゃねぇ」 言って王は玉座から立ち上がり殿上から降りてきた。 「何ならお前ェら、もっと下々の奴らのことォ知りたかねぇか」 王の意外すぎる言葉に言葉を失う双子の王子。 「し、しかし…」 期待に胸を膨らませつつもリチャードが口ごもる。 pic.twitter.com/NcjBeHPbKE
2021-04-22 15:10:49「いいか、もう国同士がぶつかってバチバチやるなァ恐らく俺の代でおしめェだ、次やるとなりゃ多分お前ェらの餓鬼の代に海の向こうとの戦いになるだろう。 今お前ェらに必要なのは俺がぶん取って無理やり繋げて一つにした国を如何に強固に繋ぎ合わせるかよ」
2021-04-22 15:14:02「国を…強固に…」 リチャードが復唱する。 「それにゃ国民が何を望んでどうすれば俺達の為に一つになるかを考えにゃァならねぇ、さっきも言ったが民は国にとって血であり肉であり臓物だ、はらわたが腐っちまったら元も子もねぇ、人が健康でいるにゃあ手前ェの体を知る必要がある。そうだろ?」
2021-04-22 15:17:20