アッパ〜になっているのでそろそろ月吠え3巻読めそうですね。2巻、私はまだチューヤくんと朔くんを語れる人間ではないな……という感想です。いつかなにか言葉を尽くせる人間になりたいですね。
2019-10-17 12:48:18男は男という性を獲得しないといけないの。わか、分かる……。朔くんは男根を持ってなさそう。かと言って白さんも男根を持っているとは思えないんだけど。男なのに自立した一個体ではない朔くんが男として白さんと向かい合えるの……。その肉体が男というだけでアイツは対等で女の私は風景。
2019-10-17 21:18:18そう、四コマとか番外編がたいへん重要そうなワードが入ってるけど、これ本誌掲載時にはなかっただろうにどうしてたんだろうねぇ。犀の家を忘れてるとか、朔くんの風邪に気をつけろとか、めちゃくちゃ大事そうなのに。全然大事ではないのかもしれない。
2019-10-18 00:06:23作業中月吠え3巻と4巻のことを考えてたけど、引きがうますぎんか? 2巻から3巻、犀さんをフックに戦争。3巻から4巻にアッコさんと白さんガールズをフックにしたと思わせて作中既出の「女」たちを見せてきた。それらを全て繋いでいる朔くんは誰になにを孕まされているのかという謎。漫画がうますぎる。
2019-10-18 15:30:15その肚に誰がなにを仕込んだかという話、1巻から答えを言ってるんだけど、それを知っていても尚不気味に思わせてくれるのがたまらない。白さんの瞳の獣と朔くんの瞳の渦、いい。
2019-10-18 15:33:313巻のはるこの世界には次々自決する「国民」たちがいるのに、犀の世界には今生きているはるこしかいないのあまりにも……あまりにもなんですよね。そして私の日本はここですというはるこ。持てる者と持たざる者の明暗。奪う者と奪われる者。与える者と与えられる者。
2019-10-18 15:36:13犀さんの歌うなめくじも鮎も本当だし、運悪く目の前で死んでいった家族たちも本当だし、砲弾を撃ち込んだ兵士と降伏を求める兵士が同じ国の兵士だということも本当。なにもかもが本当。本当なんだよ……。嘘でも冗談でも悪夢でもない。
2019-10-18 15:39:05読み手と朔くんたちには犀の表情が分からないんだけど、はるこには見えていたんだろうなと思うと血が滲むような気持ちになる。はるこの瞳に映るおじさま、どんなお顔だったのか。
2019-10-18 21:53:55言われてハワハワ見返したんですけど「なにも分かってないわ」以降のはるこ、もう犀さんに期待をしてないんですね……。この人は私と違うという諦め。それに気づかない犀さんが言葉を重ねてもはるこにはなんにも響かないどころか……。それで最期に「無敵の連合艦隊が助けに来ますから」と言葉を残す。
2019-10-18 21:57:18月吠え4巻、夜の薬を飲んだ後に読んだのでちょっと記憶に自信がなくてまだ読み返せてないので話せないけどアッコさんの着地と朔くんと犀さんのコマ割りによる断絶で気を失うくらい興奮したことは覚えてる。断絶が好きなので……。
2019-10-18 22:09:40月吠え、題材の扱い方もたいへん丁寧で慎重で、この話を書くまでにいったいどれだけの時間悩み考えたのかと思うとクラクラしてしまう。史実の作家を描いたんじゃないんですよ。彼らが編んだ作品たちから1人の人格を編んでるんですよね……。それだけでもう途方もないことがわかる。
2019-10-19 16:39:40私は男尊女卑って女性は勿論だけど男性もしんどいと思っているんですよね。女は馬鹿であれ可愛くあれか弱くあれという呪いは、男は賢くあれ逞しくあれ強くあれという呪いと結びついている。立ち上がることを選んだ賢く強い女たちもいれば、馬鹿で弱い男たちもいたはずじゃないですか。
2019-10-19 16:42:13でも馬鹿で弱い男たちって消されてしまうんですよね。「男らしく」ないから。みっともない、情けないと排除されて、いなかったことにされてしまう。朔くんは正にこの「男らしく」ない弱い男で、その弱さ愚かさが隠すことなく晒された4巻で強くなりきれなかったチエコさんと
2019-10-19 16:48:30弱くなれないアッコさんをフューチャーしてくるの本当に構成が上手〜〜〜!!!!!! スタンディングオベーション!!!!! になってしまう。漫画が上手い。
2019-10-19 16:48:30月吠え4巻、16話から18話まで白さんの話としてひと続きなんですね。3巻まで朔くんの望む舞台装置として振る舞い、その一方舞台装置の範囲で好き勝手に振舞っていた白さんがその仕組みに気づいて、朔くんに問い詰めることで白さんは舞台装置ではなく役者になる……。
2019-10-21 16:27:38このお話の舞台装置には、舞台でもある□街や風景としているだけで人格はない人影もあると既に明かされていて、その中には個々の意思はあれど人格が曖昧な女たちもいるんですよね。白さんガールズも舞台装置。でも名前も無くした彼女たちの中には才ある女に憧れる意思が残っているというのが3巻番外編
2019-10-21 16:31:39そういう舞台装置になる女もいるし、舞台装置にならなくても何者にもなれない女もいるし、稀に何者かになってしまう女もいる。それを観測するのが自分が舞台装置に望まれていたと気づいた白さんなの、構成が上手すぎませんか。天才の構成。
2019-10-21 16:34:10詩家としても美術家としても何者かになれたコタローくんと何者にもなれずもてあました自我で破裂してしまったチエコさんの話に「あどけない」と冠をつけるのあまりにも……。あまりにもじゃないですか……。
2019-10-21 16:38:14女にもなれずコタローと対等の芸術家にもなれなかったチエコさん……。でも女になる道を奪い芸術家として高みに来い、対等になろうと腕を引いたのはコタローなんだよ……。愛ではなく芸術……。最後にチエコさんは出て行ってしまうんですね……。もうそこにチエコさんはいない。
2019-10-21 16:42:53白さんに連れていかれた女たちは好き勝手にされて自己を失い舞台装置に作り替えられてしまう「かわゆい女」なんですよね。でもアッコさんは強く眩い才女なので「かわゆくない」んですよ。白さんさぁ……。本当にさぁ……。お前……お前は朔くんがかわゆかったら連れ去るのか?
2019-10-21 16:49:29断絶が性癖のオタクなので19話で線路を挟んで歩く朔くんと犀さんが吹き出しに遮られ、コマ割りに断絶される流れだけでもはちゃめちゃにエキサイティングしちゃう。
2019-10-21 16:58:03バケツをひっくり返すような雨を降らせ犀くんにひとしずくの水をもたらす朔くんの激情を収められる白さんが怖いよ。犀くん早く帰ってきて。これ以上このふたりをふたりぼっちにしないで。このふたりの世界に乱入して破壊してくれ……犀……。頼む……。
2019-10-21 17:13:43朔くんは白さんとふたりぼっちを望んで犀くんを旅に出したの……? 白さんを手に入れながら、犀くんを手放せないからふたりは繋がったまま離れてしまったの……?
2019-10-21 17:16:00夢だったんだ。そうだよ、夢だよ。昼間の喧騒もあんなに美しい蛍祭りの光景も夢だよ。夢だからあんなに美しかったんだ。そうね。きっとそう。大丈夫よ。
2019-10-21 19:56:05夢であってたまるか!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
2019-10-21 19:56:21私は白朔だと思ってなかったっていうか白さんがその気がなさそうだし朔くんもそこを超えてまで縋れる人ではないと思って安心していたんですが、5巻……。
2019-10-21 20:16:41