とある小説家くずれのライターと、謎の事情でその小説家に引き取られた彼ら兄妹の日常とその断絶。
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@hzy195

――まるで、己のために在ったようなひとだった。

2023-08-15 15:39:36
@hzy195

歳の差炭善(というより竈門兄妹)。二十代後半あたりの小説家(崩れのライターと本人は言う)とキメ学程度の学生兄妹。何らかの理由で小説家崩れに引き取られ一時同居中。 それは、まるであの人が書いたことのないということが信じられない、官能小説のようだった。

2023-08-15 16:01:29
@hzy195

選べるならどっちが好きですか(参考程度です。すみませんがほんとにどっちになるかは妄想次第です…)

2023-08-15 16:01:30
@hzy195

取材はあんまり、しないなあ、とその人は言った。 「――空想の方が好きなんだ。現実ってほら、怖いでしょ、いろいろ」と、特段面白くもなさそうに。 だからたとえ採用されなくても、いろいろ書くのは好きなんだけどね。

2023-08-15 16:01:30
@hzy195

煙草を吸うのは好まない、と言うことだったけれど、砂糖入りの珈琲をつまらなそうに啜る姿は如何にもどこか退廃的で。今にも、あまりに自然にパックを取り出して火を付けそうな様相だった。 ――いや、俺たちの感覚を知って、控えてくれていたのではないかと、

2023-08-15 16:01:31
@hzy195

「俺ぁそんなに気の利く人間じゃないよぉ」と口端を苦笑のように軽くゆがめて言う言葉は、まるで信用できなかった。

2023-08-15 16:01:31
@hzy195

と言っても小説家崩れのライターなので取材は半強制的に行かざるを得ない、そんなときに誰かが世話しにやってくる。伊之助親分な気もするし、誰か他の人かもしれない。

2023-08-15 16:03:18
@hzy195

――本来は、とてもやさしい人なのだと思う。 ただ、奥底に確かに蟠るものがとても冷たく、淋しい暗闇であることもこの嗅覚はつぶさに教えてくれる。その匂いは、時々、俺を見る瞬間に募って香った。禰豆子を見るときは、あたたかい靄が、薄紅色にその冷たさを覆った如く、安らかみたいな目をするのに。

2023-08-15 20:29:04
@hzy195

慈しむというのは、あんな色に人の瞳を染めるものなのか。 ならば、己に向けられている其れは何なのか。 けれども、一歩もその『慈しみ』からは抜け出し得ない、何らか心を揺さぶるものがその人から見た己に在るということは、俺の心を不思議と不可思議な安寧へと導いた気がした。

2023-08-15 20:31:55
@hzy195

た…炭善に理解のある方…アンケートよかったら…すみませんさすがに寂しい…

2023-08-15 21:23:05
@hzy195

八日目の蝉みたいな話になってきたな(未読ですがあらすじの印象で…) この竈門兄妹はある日突然警察(と言う名の柱勢)に保護される 小説家崩れは行方不明に あとこの小説家崩れは昔義兄のレイプ被害から逃げたというワンシーンが欲しいので男装の麗人()になりそう

2023-08-16 14:54:30
@hzy195

今は桑島と名乗るか我妻と名乗るか むしろ竈門兄妹には名乗ってなくてもいいけどそれは長男が困るから名字だけ言ってるかな…

2023-08-16 14:55:56
@hzy195

これ、実際は転生と前世記憶の話なので柱と鬼舞辻の争いは今もって時代を変えて(無惨様自身も転生してる)続いている 小説家崩れは半分鬼殺隊(警察機関)所属位の 半誘拐半保護というのはお館様了解済み 「鬼舞辻無惨」と言う名を聞いた瞬間に記憶戻っちゃう長男

2023-08-16 15:00:04
@hzy195

世話しに(世話されに)来るのは同期組かな 伊之助親分に「紋逸」って謎のワードを言って欲しい勢(もちろん家事その他は長男がした)

2023-08-16 15:01:59
@hzy195

雷一門、孤児出身者が多いから食える時に食うけど基本飢えてるくらいがちょうどいい体してる説を推してます ある程度まで生きてられる孤児は基本的にはしっこいので…

2023-08-16 15:06:45
@hzy195

でも伊之助は満腹でも動けそうなので気質ですかね

2023-08-16 15:07:29
@hzy195

「ありがとね伊之助ぇ」「……紋逸お前、撫でんの下手だな」「アァン!?アオイちゃんのなでなでなんて贅沢なお前にはそりゃ物足りないんだろうけどね!?俺だってあの子の子供や孫にはやり慣れてるし、アイツの子供や孫にだって同じにする覚悟はあったんだぜ!?」

2023-08-16 18:00:17
@hzy195

『かみさま、どうかお祈りさせて』 min.togetter.com/EHD1kGO #ミント @min_t_officialより 纏めました。今あるのは妄想してるのの半分くらいなのであとでもう少し纏めます。短編になると思います。

2023-08-16 18:58:18
@hzy195

かみさま、どうかお祈りさせては結構陳腐でよくある話になると思います うるせえ生活環境グダグダなあがつまが欲しいんだぼかぁ

2023-08-16 20:00:28
@hzy195

「…俺は、行かないよ」 「っぜんいつ、」「なあ、炭治郎」 お前が、どんだけかわいくてきれいで強くて幸せな嫁さんをもらうのか、俺はきっと知らないんだけど。 「祝わせてくれよ。先払いでごめんな。でもこれだけは本当だから」 そのためなら、俺からお前を守ることだって易くできるだろうから。

2023-08-17 11:53:39
@hzy195

幸せになってくれ。禰豆子ちゃんだろうが、伊之助だろうが、女の子だろうが、友達だろうが、知り合いだろうが。きっと、それがお前自身であってすらも。 「じゃあな。達者に幸せに暮らせよ、炭治郎」 これ以上お前から誰も家族を奪わない、何もかもを奪わないように、俺は生きたいと思ったんだ。

2023-08-17 11:56:21
@hzy195

――お前が、生まれたばかりの赤子だった時のことを覚えている。 禰豆子ちゃんから下った家系だったらしい。戦中戦後を越えても、さすがヒノカミ神楽を護った家系らしく、鬼殺隊の歴史と産屋敷とのつながりを断っていなかった強い家だった。 生まれたと。 その一報が入っただけで、当時その場にいた、

2023-08-17 12:16:44
@hzy195

伊之助や、玄弥や、しのぶさん、冨岡さん、煉獄さん、宇随さん…俺たちがどれだけ歓喜の声を上げたか。 その家は優しい人たちの家だったから、赤ん坊と母親の容体が落ち着いたころ、俺たちを招いて赤子に会わせてくれた。 すげえ、お前らしいと思ったよ。ろくにまだ五感も発達してないのにさ、

2023-08-17 12:19:05
@hzy195

愛想がよくて、誰に指を差し出されても物おじせずにそれを掴んで笑っていた。 ――俺が近づくまではの話だ。 俺がベビーベッドの脇に顔を出したとたん、お前はそれこそ火のついたようにぎゃあんと泣いて、逃げ出そうとするように体を捩った。 その時の俺の絶望と…でも確かにあった納得に、

2023-08-17 12:20:45
@hzy195

お前は気づいていただろうか。 母親が慌てて抱き上げて、それでも赤子が身を捩るのに、「炭治郎はこの人に抱き上げてもらいたいのね」と言った言葉なんて、耳当たりのいい言い訳にしか聞こえなかった。 でも、俺は確かにその時安堵したんだ。それでいいと思ったんだ。

2023-08-17 12:22:24
@hzy195

そうすれば俺は、お前から何も奪わないで済む。 ちゃんとわかってるじゃないか。それでいいんだよ、炭治郎。 だから俺は、「すみません」と言って大人しく背中を向けたんだ。その時、赤子がひときわ大きくぎゃおんと泣いた気がしたのは、いくら耳がひと際良かったところで、ただの俺の願望だったから。

2023-08-17 12:25:16
@hzy195

現代たんじろうくん、この時のトラウマから、とっても癇の強い泣き虫で不安定な子供だった。

2023-08-17 12:27:55
@hzy195

現代たんじろうくんの額の痣、実はこの赤子時に暴れすぎて母親の腕から落ちたときのだいぶ重症(あがつまくんは知らない)慌てて母親が我妻君の去った方向に連れていこうとしたら庭で石に落ちた。 うわっすれ違ってると周りは知っていたけどあがつまくんが一切会うことを止めたからどうにもならない。

2023-08-17 12:40:01
@hzy195

ちなみに石は割れたしその家は都会に出る前の古い家だったから田舎に戻るとまだあるよ

2023-08-17 12:40:47
@hzy195

そっと、そのしっかりとしつつもたおやかな手が額に触れた。 「……この痣は?」 「し、知らない」 「知らない?」 「赤ん坊の時に、母さんの腕から沓脱石に落ちたって…」 「へえ。この大きさじゃずいぶん大きい怪我だったろう」 「追いかけようとしたんだって、母さんは言ってて」

2023-08-17 14:33:33
@hzy195

ふうん、とその人は平坦に言った。 「でも額が凹んでるってわけでもなさそうだなあ。…いい形してるよ。ずいぶんと、まあ石頭だこと」 「頭だったうえに裂傷が大きくて出血は多かったけど、頭蓋骨は平気だったって…お客様がいっぱい来ていた時で、お医者様の見習いもいたから大事にならなかったって」

2023-08-17 14:37:16
@hzy195

石頭は母さんの遺伝でそれが自慢、です、と言うと、そうかい、とその人は珍しく邪気なくくしゃりと笑った。 実際この頭は便利だった。これからもそうな気はした。 「心も石頭っぽいけどな。まあ俺にはその方がいいけど」 その言葉にドキリとした。こんなになんてことのない迂遠すぎる好意の発露に、

2023-08-17 14:39:54
@hzy195

それでもこんなに心臓が戦慄いてしまうのは、もうどうしようもない。 その人は少しだけ眉を顰めると、ごめんな、と俺には意味の分からない謝罪をした。たぶん、何か、行き違いがあるのだとしかわからない。 痣の輪郭を軽くなぞるように手を引かれるのが、なんだかとても切なくて寒くてしんどかった。

2023-08-17 14:42:42
@hzy195

※裂傷だけなら原作最初期の火傷跡ぐらい小さい傷痕(縫える場所かどうかはわからないけど)で済んだけど恐ろしいことにこの赤さんは直後沓脱石の上でハイハイ未満な癖にめちゃくちゃ暴れまわったからな

2023-08-17 14:48:14
@hzy195

もしかして:その落下と頭への衝撃で前世を忘れてしまった長男 あってもいいなあ…

2023-08-17 14:57:32
@hzy195

大正長男、善逸君との交流は絶えたけどチュン太郎との交流はあった(でもうこぎもぜんいつくんが嫌がる現在地とかの情報については秘密主義)し、なんなら死ぬ瞬間までうこぎに善逸君ラジオ聴かせてもらいながら死んだ 執着が重すぎる

2023-08-17 15:06:16
@hzy195

善逸君はチュン太郎については放任主義 無理に己についてこなくてもいいと思ってるから入りたい群れがもしあるなら俺に何も言う必要ないから入りなと言い聞かせてた

2023-08-17 15:07:36
@hzy195

まあ産屋敷の鎹烏たちが本気出せばすぐ見つかってしまうだろうなと思いながらもすべてのつながりを断って蝶屋敷から旅立った人なので、手紙運ぶ必要のある人基本めったにいないから…それこそ連絡取りたいなら産屋敷伝いに連絡取ってくるから

2023-08-17 15:09:50
@hzy195

今世での産屋敷と鬼舞辻の戦いの現場は医療関係全般。小説家崩れのライターは実際にその現場の取材をしたり実働して警察としては動きにくい部分の破壊活動したりする遊撃隊。同期の誰かとコンビを組むことが多い。 この小説家崩れ、今世は女の子のしなやかさを持ったので壱の型以外も一応できちゃう。

2023-08-17 19:53:39
@hzy195

警察関連と極道的な組織体系な産屋敷さんと企業形態かつやくざ的な組織、その他もろもろ同時運営してる(裏から)鬼舞辻さんの戦いはものすごく面倒くさいし細に入り微に入りって感じで ライターさんそういう時便利なんだよなあ…名目上廃絶された雷一門の最後の一人だし取材と言う名目あるし…

2023-08-17 20:14:17
@hzy195

例えば産屋敷にはいられないから入らせてくださいって、スパイ的な役をすることもできるし…ある程度二重スパイ的なこともできるかしらね まだ桑島家とお義兄ちゃんの扱いがよくわからないですね…おにいちゃん、今度は産屋敷側だろうか、それともまた鬼舞辻側に引っ張られちゃったか…

2023-08-17 20:16:57
@hzy195

どちらにしても仲悪くてもういや!とか兄貴を頼って、とか適当な理由をつけて鬼舞辻に行く理由にはなりえるんですよねえ、桑島家(お義兄ちゃん)が一般人であっても…お義兄ちゃん美味しい人(ポジション)だなほんと

2023-08-17 20:18:36
@hzy195

このライター、鬼殺隊に入る時「どんなことでも致します、どんな扱いをされても構いません」とお館様に土下座してるだろうから(ずいぶんと子供の時の話である)お館様や柱の皆さんは複雑ですね

2023-08-17 20:21:03
@hzy195

お館様、「君はもう戦いに出なくていいんだよ」と言ったかもしれない。それは優しさじゃなくて持て余すからだとちゃんとライターもわかっていた。 だけど俺にだからこそできることがある。それもライターはわかっていた。 例えば、廃絶された一門の末裔だからこその、相手側への取り入り、内部破壊。

2023-08-17 20:29:11
@hzy195

――俺は、その人のことを『鳴(なる)』、と呼んだ。 「鳴さん」「なぁにぃ」「あ、…いえ」「なんだよ」 本名かペンネームかもわからない。そのひとが抱えているペンネームはいくつかあって、大体表向きには『成神』。もう少し身内向けの『鳴神』。そして、仲間内での名前もちゃんとあるらしいが、

2023-08-17 20:37:36
@hzy195

残念ながら、俺はそれを知らない。教えられていない。 ただもう一つ、彼の人の名字だけは知っている。そちらを先に、あの暗い夜を走る黒い車の中でポンと教えてもらっていた。 ただ、それはその時相当に眠かったらしい(なのでその人は運転は任せて助手席にいた)その人が、寝ぼけて放ってしまった、

2023-08-17 20:41:20
@hzy195

そんな感じで。運転していた人も「お前それでいいの?」と訊いていたから、そして一拍した後、その人からもたいそう失敗したという苦くてたまらない匂いがしたから、あまり呼んだことはない。 とにかく、この辺りの界隈では「鳴ちゃん、」と呼ばれて通しているらしい。

2023-08-17 20:43:27
@hzy195

本当は、その、苗字だと思っていた名前すらも今現在は使っていない名前なのだと、そのうち知った。 ただ、そう、その名前は彼の人には良く似合うから、たまに胸からそっと取り出して、強くて優しい、そんな大好きな香りを嗅いで、飴玉のようにコロコロと舌の根で転がすのが俺は好きなのだけれど。

2023-08-17 20:46:25
@hzy195

もちろん、鳴という名前も嫌いじゃない。甘酸っぱい果実の匂いがきゅっとするような、かわいらしい味じゃないか。

2023-08-17 20:47:47
@hzy195

嫌な予感してたけど風呂敷は畳めなさそうですこの話。

2023-08-17 21:11:17
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まとめたひと
朴@色々と限界値 @hzy195

甘味の海に溺死しろ|Fate赤弓とkmt善逸|R18腐ゆえに鍵です ある程度まとまった壁打ち等々はプロフカードへ オタクというより軽率な腐女子 タイッツー垢:同じIDです(鍵)暫くこちらで遊んでます Bluesky垢も新規で作りました:同じIDソーシャル Xは今のところ情報収集目的で覗くことが多いです