生徒会役員の二人には、もう一つの顔がある。 (加筆修正版はpixivにて)
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めしこ @mogmog_meshiko

「『ジュ・トゥ・ヴ』だって、作曲者はサティ。便利な世の中だよね、知らない曲でもこうやってアプリで教えてくれるんだもん」 「へぇ…そういうものがあるんですね」 目的を果たした僕たちは、足音を立てないようにこっそりと第二音楽室をあとにする。 先ほどから練習していたフレーズが、 ↓

2019-11-10 16:54:09
めしこ @mogmog_meshiko

つっかえることなくメロディが紡がれたのが最後に聞こえた。 生徒会室に戻ると、依頼が書かれていた白い紙に、先ほどアプリが教えてくれた曲名と作曲者を書き加える。 丁寧に書かれた文字、綺麗に畳まれた紙、そして依頼内容。依頼人の生徒は違う学年だったから、 ↓

2019-11-10 16:54:09
めしこ @mogmog_meshiko

さすがに知らない子だったけれど、それらはその子の性格を物語っているのかなと、ふと思った。 時計を見ると、そろそろ下校時刻。 今日の生徒会活動はここまでのようだ。 これは帰り際に、依頼人の下駄箱に入れていこう。 「曲名なんて知って、どうするんですかね」 ↓

2019-11-10 16:54:09
めしこ @mogmog_meshiko

既に帰り支度を済ませたらしい長谷部くんが、肩に鞄を掛けて尋ねる。 それは、心底理解できないといった顔だった。 「…きっかけにするんじゃない?彼女と話をするための」 「そんな面倒なことしてないで、なんでも良いから直接、話し掛ければ良いのに」 ↓

2019-11-10 16:54:09
めしこ @mogmog_meshiko

「それが出来ない人もいるってことだよ。彼女、大人しい子なんでしょ?尚更そうなんじゃない?」 「ふーん…」 分かったような、分かっていないような、そういった雰囲気の返事だった。 そんな長谷部くんが、ひどく彼らしいと思ったし、彼はそのままでいて欲しいとも思った。 そんな放課後だった。 ↓

2019-11-10 16:54:47
めしこ @mogmog_meshiko

それは前回の依頼から一週間後の、月曜日のことだった。 今週は俺が掃除当番だったので、生徒会室に顔を出したとき、会長はもうそこに居た。 「こんにちは、長谷部くん。今週はきみが掃除当番?」 「そうです」 なにか急ぎの仕事はあったかと、鞄を机に置いて考えを巡らせていると、 ↓

2019-11-23 18:18:06
めしこ @mogmog_meshiko

会長からスッと差し出されたのは一枚の紙。 「なんですか?」 「依頼だよ。放課後エージェントに、というよりは長谷部くん、きみ宛にだけどね」 俺宛に?どういうことだろうか? 疑問に思いながら手渡された紙を開いていく。 いつもはルーズリーフが多い依頼文書だが、 ↓

2019-11-23 18:21:24
めしこ @mogmog_meshiko

今回のそれは、つるつるとしたコピー用紙のようだった。 「『生徒会副会長の長谷部くんと、仲良くなりたいです』…とか、書いてあるんですけど、これ」 「そうだね。僕もちゃんと読んだよ」 しかもそれは、いつものように手書きではなく、パソコンで打ち込んだものを印刷したようだ。 ↓

2019-11-23 18:22:46
めしこ @mogmog_meshiko

一見すると脅迫文書のような、そんな雰囲気すらあった。 「しかも、依頼人の名前がないんですけど」 「そうなんだよね。まぁ依頼が依頼だけに、恥ずかしかったんじゃない?名乗るのが」 その代わりに紙に書かれていたのは、メールアドレス。 ますます怪しい依頼に、さすがに眉間にしわが寄る。 ↓

2019-11-23 18:24:17
めしこ @mogmog_meshiko

「…ただの悪戯じゃないですか?」 「その可能性もゼロではないとは思うけど…僕としては、優秀な副会長で生徒会の自慢であるきみと、仲良くしたいと言う子がいるなら、是非にと思っているけどね。長谷部くんはあんまり交友関係が広くないみたいだから」 生徒会でしか関わりがないはずなのに、 ↓

2019-11-23 18:28:45
めしこ @mogmog_meshiko

会長にすべてを見透かされているようでばつが悪くなる。 俺は決してクラスで孤立しているわけではない。ただ、自分が友達が多いほうだとも思ってはいない。 だからこんな依頼文をもらっても、戸惑いが大きかった。 男か女か、先輩か後輩か同級生か、 ↓

2019-11-23 18:30:28
めしこ @mogmog_meshiko

一体誰が何の目的でこんなものを依頼箱に入れたのだろうか。 助けを求めるように会長に目をやると、少しだけ困ったような顔で肩を竦める。 「その依頼を受けるかどうかは、長谷部くんに任せるよ。仲良くなりたい、ってことに対して無理するのも違うと思うからね」 ↓

2019-11-23 18:31:02
めしこ @mogmog_meshiko

そう言って、決断を委ねられてしまう。 確かに悪戯かもしれない、でも悪戯じゃなかった時、どのような意図があるにせよ、それを無視してしまうのはどうなのか、と考えてしまった。 考えてしまったら、駄目だった。 もう俺の中には、この依頼を無視するという選択肢がなくなってしまった。 ↓

2019-11-24 12:17:23
めしこ @mogmog_meshiko

「…とりあえず、メールだけしてみることにします。このアドレスに」 「そっか。じゃあ、もし何か困ったことがあったら僕に教えてね。一応それ、生徒会宛てに来ているものだし」 「分かりました」 コピー用紙に連なった、いくつかのアルファベットと数字の羅列。 ↓

2019-11-24 12:19:49
めしこ @mogmog_meshiko

それは無作為に並べられたものではなく、何らかの意味を持ってる並び方なのだろう、と思った。 アドレスのキャリアも、ちゃんとしているものだったから。 俺はメールのアプリを開いて、少しだけ緊張しながら文章を打ちこむ。 何を打ったら良いのか、考えてもぜんぜん分からなくて、 ↓

2019-11-24 12:19:49
めしこ @mogmog_meshiko

定型のような文章を打つので精一杯だった。 『こんにちは。生徒会副会長の長谷部です。依頼、見たのでメールしました。』 本当は聞きたいことなど山ほどあった。依頼人は誰で、何の目的で、そしてなぜ俺なのか。 でもそれを最初から追及するのも気が進まなくて、 ↓

2019-11-24 12:19:50
めしこ @mogmog_meshiko

とりあえず相手からの返信を待つことにした。 悪戯かどうかは、最初の返信で分かることだろう。 その日、最終下校時刻を伝える放送が流れてくるまで、生徒会室で会長と二人で仕事に向き合っていたが、俺のスマートフォンがメッセージを受信することはなかった。 ↓

2019-11-24 12:19:50
めしこ @mogmog_meshiko

俺がそれに気付いたのは、風呂に入って自室に戻り、机の上のスマートフォンに目をやった時だった。 青いランプが点滅している。これはメールの受信を知らせる色だった。 放課後にメールを送信した時と同じような緊張を感じながら、おそるおそるメールを開く。 ↓

2019-11-24 12:22:13
めしこ @mogmog_meshiko

『こんばんは。あんな依頼だったので無視されても仕方ないかと思ったけど、メールくれてありがとう。長谷部くんと仲良くなりたかったので、放課後エージェントに依頼させてもらいました。何か聞きたいことがあれば、答えられる範囲で、答えさせてもらうよ』 ↓

2019-11-24 12:22:13
めしこ @mogmog_meshiko

返ってきたメールは想像以上に、真摯な内容だった。 これはたぶん、悪戯じゃない気がする。でもそうすると、なおさら依頼の意図が分からない。 そもそも依頼人は誰なのか…せめてそれくらいは知ってないと、メールのやり取りをする上で支障がある気がした。 ↓

2019-11-24 16:30:12
めしこ @mogmog_meshiko

『こんばんは。えっと、あなたが誰かっていうのは、聞かない方が良いんですかね?せめて学年と性別を教えてもらえたら有難いです。あと、仲良くって具体的に、俺はどうしたら良いですか?』 二通目のメールにはそれだけ打って送信した。 メールが返ってくるには、 ↓

2019-11-24 16:32:08
めしこ @mogmog_meshiko

またしばらく時間が掛かるかと思ったが、今度の返信は早かった。 十分もしないくらいに、青いランプが俺のスマートフォンに灯った。 『学年は…そうだな、長谷部くんより後輩ではないよ。性別はメールの文面からも分かるかもしれないけど、男です。 ↓

2019-11-24 16:32:49
めしこ @mogmog_meshiko

男から仲良くなりたいって言われても、余計に警戒させてしまうかな。別にそんな変なことを言うつもりはないから、それだけは安心してほしいな。そうだな…長谷部くんの趣味とか、好きな食べ物とか、そういうの教えてもらえたら嬉しいかな』 ↓

2019-11-24 16:32:50
めしこ @mogmog_meshiko

趣味、好きな食べ物…なんだかお見合いみたいだ。 同級生か、先輩の男から向けられている、よく分からない感情。普通に考えればそれは、あまり気分の良いものではないはずなのに、俺は嫌悪は感じていなかった。 もう遅い時間だ、返信は明日にしよう。スマートフォンを充電器に繋いで、布団に入った ↓

2019-11-24 16:34:21
めしこ @mogmog_meshiko

翌朝、学校に向かう電車の中で昨日のメールに返信をする。最初にメールを打った時より、指は滑らかに動いてくれた。 『趣味、と言えるか分からないですけど、本を読むのは好きです。勉強に関係ないような本も、結構読みます。話題の小説とか。学校の図書館には入るのが遅いので、 ↓

2019-11-24 16:34:21
めしこ @mogmog_meshiko

休日に区の図書館まで借りに行ったりします。好きな食べ物…食べるのが多いのは和食です。でもハンバーグとかコロッケとかも好きです』 うちの学校は携帯は禁止されてないが、俺はそんなに頻繁に見ることもしない。 朝送ったメールに返信が来ているのに気が付いたのは、放課後になってからだった。 ↓

2019-11-24 16:36:51
めしこ @mogmog_meshiko

今日は生徒会の活動はないから、少しだけ部活――陸上部で走って帰ろうと思っていた。 確かに内申のために生徒会に立候補したけど、部活を適当にこなす気はなかった。 どうしても他の部員に比べたら、練習量に差が出てはしまうが、大会のレギュラー争いから退く気は毛頭ない。 ↓

2019-11-24 16:36:52
めしこ @mogmog_meshiko

いまメールを開いてしまったら、部活中に何だかそわそわしてしまいそうで、俺はそのままスマートフォンを鞄にしまった。 何でそんなことを思ったか、なんて気にしない振りをする。 人一倍の量を走って、クールダウンを終えて、着替えて校門を出る。 メールは帰りの電車の中で開いた。 ↓

2019-12-12 22:45:47
めしこ @mogmog_meshiko

『ハンバーグと言えば、うちの学校の食堂で日替わりでたまに出るハンバーグ定食は美味しいって有名だけど、食べてみたことはある? 僕はないから一度食べてみたいんだよね。 その時にはコロッケが一緒に出るらしいよ。なんだか長谷部くんにぴったりのメニューだね。 ↓

2019-12-12 22:46:44
めしこ @mogmog_meshiko

和食だと何が好き?僕は肉じゃが好きで、たまに自分で作ったりします』 美味しそうな文面に、思わずお腹がきゅうと鳴った。 普段あまり食堂を利用することがないので、そんなメニューがあるなんて初めて知った。 今度食べに行ってみようか。 (男なのに料理するのか…珍しいな) ↓

2019-12-12 22:47:11
めしこ @mogmog_meshiko

このメールの相手について知っていることは、男で、年齢は同い年かもしくは一つ上。 今日そこに、もう一つ情報が加えられた。 料理が出来て、肉じゃがが好き。 自分のことだけ聞かれるより、相手のことも知れたほうがやり取りする上では気が楽かもしれない。 ↓

2019-12-12 22:48:12
めしこ @mogmog_meshiko

『食堂、ほとんど行かないので食べたことないです。今度行ってみたいと思います。 俺は料理なんて家庭科の授業くらいでしかしたことないので、尊敬します。 あなたのことも、聞いても良いですか?趣味とか好きなこととか、何かありますか?』 ↓

2019-12-12 22:48:46
めしこ @mogmog_meshiko

家に着いて、夕飯を食べて風呂に入って、部屋に戻ると携帯はまたメッセージを受信していた。 この依頼人はなかなか返信がまめなようだ。 ベッドにぽすんと寝そべりながらメールを開く。 『少し驚いちゃった。まさか僕のことを聞かれるなんて。 ↓

2019-12-12 22:49:18
めしこ @mogmog_meshiko

少しは長谷部くんと仲良くなれたかもって言ったら、怒られちゃうかな? 僕も本を読むのは好きです。確かにうちの図書室は新刊が入るのが遅いよね。 これも放課後エージェントにお願いしたら、何とかなるのかな? あとはやっぱり料理が好きかな。覚えてみると結構楽しいから、 ↓

2019-12-12 22:49:52
めしこ @mogmog_meshiko

長谷部くんも気が向いたらやってみたら良いよ』 メールを読んで、少しだけ手に汗が滲んだ。 依頼だから、こうして大して知りもしない人とメールをしているけど、それを何だか楽しく感じている自分がいることにも、気付いていた。 ↓

2019-12-12 23:13:28
めしこ @mogmog_meshiko

その日、携帯で『初心者向け 料理』と検索して動画を見ながら、気付いたら寝てしまっていた。 夢には、肉じゃがが出てきた気がする。 翌朝の電車は混んでいて、メールを返すことが出来なかった。そうこうしていると、あっという間に放課後になってしまう。 今日の放課後は生徒会の活動がある。 ↓

2019-12-12 23:14:12
めしこ @mogmog_meshiko

掃除を終わらせて、未返信のままのメールを開いた。 『図書室の新刊の件、正式な依頼だったら生徒会長が先生たちに掛けあってくれるかもしれません。 何だかんだ、あの人はすごいので。 昨日ちょっと気になったので、初心者向けの料理動画を見てたら、そのまま寝ちゃいました。 ↓

2019-12-12 23:14:50
めしこ @mogmog_meshiko

でも楽しかったです。簡単な料理とかあったら、教えてもらえたら嬉しいです』 教室で、メールを打ってから生徒会室に向かった。 生徒会室のドアを開けると、すでに会長が机に向かって事務仕事をしていた。 「掃除、お疲れさま」 「どうも」 大して忙しくもない時期なのに、 ↓

2019-12-12 23:15:18
めしこ @mogmog_meshiko

こうして二人でいつも事務仕事に専念しなくてはならないのは、あの活動のせいじゃないかと思う。 思ってはいるがあえて口には出さない。これも生徒会の仕事なのだ、たぶん。 「依頼の件は、どう?」 「え?」 「長谷部くん宛ての依頼だよ、あのメールの件」 「あぁ…まぁ、それなりに?」 ↓

2019-12-12 23:15:46
めしこ @mogmog_meshiko

「ふふ、なにそれ。どんなメールしてるの?」 「なんか好きな食べ物についてとか、趣味とか」 「何だかお見合いみたいだね」 頬杖をついてこちらを見る会長が、くつくつと笑う。 「それ、俺も思いました」 「まぁ、うまくいっているようなら何よりだよ。一応、一度受けた依頼だからね」 ↓

2019-12-12 23:16:10
めしこ @mogmog_meshiko

依頼…少し気になっていたことを、聞いてみることにした。 「あの、どうやったらこの依頼は、完了すると思いますか?」 「うーん、仲良くなったな、って感じたらじゃない?長谷部くんが」 その判断基準は、俺で良いのだろうか。そしてそれは目で測れるものではないじゃないか。 ↓

2019-12-12 23:16:34
めしこ @mogmog_meshiko

考えても仕方がない、だって答えはまだ出ない。 「そういえば、長船会長には何かありますか?趣味とか」 「…そうだなぁ、僕の趣味は、生徒みんなのことを気に掛けることかな」 冗談めかして、そんなことを言う。 俺はそれに何も返せなくて、そのあとは二人してもくもくと作業を進めた。 ↓

2019-12-12 23:16:59
めしこ @mogmog_meshiko

でも冗談じゃないような気もする。 それくらい会長は、本当に生徒のことをよく見ている。 その後も、その人とはメールで色々なやり取りをした。 『初心者向けだったら、肉じゃがが良いよ』と、丁寧に作り方を教えてくれた。たまたま、部活も生徒会の仕事もなかったので早く帰った日に、 ↓

2019-12-13 00:18:04
めしこ @mogmog_meshiko

肉じゃがを作ってみたいと言ったら、母親にぎょっとされた。 母親の心配そうな視線を、背中に痛いほど感じながら作った肉じゃがは、具の大きさや形こそ不揃いだったが、味はとても美味しかった。 なんとなく恥ずかしさはあったが、それを写真に撮ってメールで送ると、すぐに返信が来た。 ↓

2019-12-13 00:18:34
めしこ @mogmog_meshiko

『とっても美味しそう!長谷部くん、本当に料理は初心者なの?これなら他にも色々挑戦できそうだね』 何だかとても嬉しくて、思わずそのメールに削除防止の保護マークをつける。 そこで、ふと気が付く。 なんでメールのやり取りなんだろう。友人とのやり取りは、みんなメッセージアプリだ。 ↓

2019-12-13 00:19:09
めしこ @mogmog_meshiko

考えてみると、他にもいくつか気になることはある。 おすすめだと言っていた小説の作者。放課後の過ごし方。学校生活の話。そしてあの依頼を受けた日…。 それをパズルのように一つずつ丁寧に、丁寧に並べる。 もう、答えは一つしかなかった。 ↓

2019-12-13 00:20:02
めしこ @mogmog_meshiko

その日の放課後、生徒会での仕事を終えて、会長と二人で昇降口までの廊下を歩く。 『あ、僕ちょっと先生に用があるから、長谷部くん先に帰っていて良いよ』 『…分かりました』 職員室に向かう会長の背中を見届けて、俺はメールの返信画面を開いた。 ↓

2019-12-13 00:20:37
めしこ @mogmog_meshiko

送信した文章はあまりに短かかったから、待っている時間がやけに長く感じられた。 正門で突っ立っていると、足音が近付いてくる。 俺はあえて、そちらの方は向かなかった。 「帰っていて良いよ、って言ったのに」 そう言って会長が俺に見せてきたのは、先ほど俺が送ったメール。 ↓

2019-12-13 00:21:09
めしこ @mogmog_meshiko

そう、それはいつもやり取りをしていた相手に向けたものだった。 「やっぱり会長だったんですね、あのメールの相手」 追及しようと睨み付けると、会長は駅に向かってゆっくりと歩き出す。 仕方がないので、俺もそれに続いた。 「ちなみに、どこで気が付いたの?」 ↓

2019-12-13 00:21:35
めしこ @mogmog_meshiko

「一番最初に疑問に思ったのは、やり取りがメールだったことですかね。みんなメッセージアプリを使っているのに。それでもメールを使う理由としたら…」 「アプリだと、名前とかが分かっちゃうからね。だからメールにしてもらったんだ」 「あとは返信のタイミングも、気になってました」 ↓

2019-12-13 00:21:59
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まとめたひと
@mogmog_meshiko

今日も、明日も、燭へし書くよ。