全てはこの時のため。 周到な準備の末に発動されるアウラ娘さんの企み。 爺の注意を失敗作の要塞船に向けさせ、本命の物資奪取を狙うアウラ娘さん。 その企みの一端に気づいてしまったララ娘さんの行動は如何に? 続きを読む
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解散となった後、 独りFCハウスに残るララ娘さん。 アウラ娘さんのあの笑みは何だったんだろうと考えを巡らせていると…? 「あれ?まだお前残ってたのか?」 その言葉と共に、 買出しに出ていた猫娘さんが帰ってきた。 #FF14 #ARK #ARK爺記 pic.twitter.com/yIOx1qWlTI

2022-03-27 06:58:00
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「…というワケなんですよ」 場所を地階に移し、 これまでの経緯を斯々然々と話すララ娘さん。 「何か企んでるとは思うんですけど、 何なのか気になっちゃって」 気になってしょうがないララ娘さん。 猫娘さんはしばし考えると、 言葉を選ぶように慎重に話を切り出した。 #FF14 #ARK #ARK爺記 pic.twitter.com/hUYJvdzA1e

2022-03-27 14:05:32
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「…正直、アイツが何を企んでるかは私にも分からない。 でも、最初から企んでた事は間違いないと思う」 猫娘さんの言葉にララ娘さんが反応する。 「…最初からってどの時点です?」 「やっぱ入り江に拠点作ろうって言った時。 その時点でもう狙ってる」 猫娘さんは断言した。 #FF14 #ARK #ARK爺記 pic.twitter.com/MPIGyEPmFg

2022-03-27 15:58:00
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「そんな所からですか?!」 驚くララ娘さん。 「面倒くさがり屋のアイツが、 ジジイの説得なんてやってる時点でお察しだ。 それ以降の行動は全部仕込みだよ」 アウラ娘さんの行動を的確に読む猫娘さん。 「…待って下さい。 さっきおじーちゃんに貸しを踏み倒されたのも?」 #FF14 #ARK #ARK爺記 pic.twitter.com/Y4vX2p6m3T

2022-03-27 18:23:36
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「当たり前だ。 ジジイが借りを踏み倒すなんて基本中の基本だぞ。 踏み倒さない方が珍しい。 その上で、踏み倒されてるのに貸しと明言してるって事は、 言質を取った上で、 貸しとして回収する算段がついてるって事なんだよ」 ララ娘さんの疑問に、 猫娘さんが明快に答えた。 #FF14 #ARK #ARK爺記 pic.twitter.com/RKaTSzrDAI

2022-03-27 20:45:35
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「はわわ! このままじゃ、おじーちゃんが!」 アウラ娘さんの思惑を知り 慌てるララ娘さん。 「知らせないと!」 だが、猫娘さんがそれを制する。 「何言ってんだお前?」 「…え?」 「お互い貸し借りの認識があるのに、 一方的に踏み倒そうとしてるのはジジイの方だぞ」 #FF14 #ARK #ARK爺記 pic.twitter.com/g3nwUTWxAr

2022-03-28 06:58:00
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「……!」 冷水を浴びた様に固まるララ娘さん。 少なくとも爺の方に道理は無いのだ。 そこに猫娘さんが問い掛ける。 「別にジジイの肩を持つのは構わないんだがな。 その場合、アイツがお前がどう見るか、 少しは考えた方が良いぞ?」 猫娘さんは呆れたように肩を竦めた。 #FF14 #ARK #ARK爺記 pic.twitter.com/DSFnDjl3sj

2022-03-28 16:58:25
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気を取り直し冷静に頭の中で状況を整理し、 盛大なため息を吐くララ娘さん。 「…これって結局、アウラおねーさんがせっせと掘った墓穴の中で、 おじーちゃんが勝利宣言してるってヤツじゃないですか…」 「…お前、上手い事言うな」 的確過ぎる表現に猫娘さんは感心した。 #FF14 #ARK #ARK爺記 pic.twitter.com/ctgkgsoYLK

2022-03-28 19:12:01
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爺に知らせればアウラ娘さんが墓穴にハマり、 知らせなければ爺が墓穴にハマる。 いつのまにか、 二者択一の選択を迫られるハメになったと気付いたララ娘さん。 「…これ絶対に気付かなかった方が、 良かったヤツじゃないですかー!」 己が迂闊さをララ娘さんは悔やんだ。 #FF14 #ARK #ARK爺記 pic.twitter.com/h9JxmgV98K

2022-03-28 20:54:16
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「ま、精々悩むんだな」 悶えるララ娘さんを尻目に、 さっさと帰ろうとする猫娘さん。 「え。帰っちゃうんですか?」 「私が居たら、私に聞いて来るだろ? それじゃダメなんだよ。 これはお前が考えないといけない事なの」 そう言うと 猫娘さんは手を振って帰ってしまった。 #FF14 #ARK #ARK爺記 pic.twitter.com/GQvWCWTeZA

2022-03-29 06:58:00
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一階に上がり玄関へ向かいながら、 猫娘さんは独り言ちた。 「あれだけ周到に仕込める奴が、 最後の最後でお前に含み笑いを見られる様なヘマするハズが無いだろ。 そこに早く気付けよ? …アイツに試されてんだよ。お前」 アレはアウラ娘さんからララ娘さんへの試しなのだと。 #FF14 #ARK #ARK爺記 pic.twitter.com/zUjxRfaUlW

2022-03-29 09:52:59
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さて。 その後のアウラ娘さんはと言うと… 珍しくARKで木材の伐採をしていた。 「…イカダの上に家とか、じさまも面白い事するよね。 夜までもう少し時間あるし、 ちょっと試しに私もやってみようかな」 そんな事を呟くと、 何やらイカダ建築物を建て始めたのである。 #FF14 #ARK #ARK爺記 pic.twitter.com/t6LQ6QaQaD

2022-03-29 17:55:38
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「高さは2マスじゃ足りないんだっけ」 爺との情報交換で得た知見を元に作り込むアウラ娘さん。 「前作ったのは傾斜屋根が失敗だったんだよね… 朝起きると全自動でベッドから地面にイジェクトされるとか、 ヤバかったよねー」 そんな代物の後継船、果たしてどんな代物が? #FF14 #ARK #ARK爺記 pic.twitter.com/AU6ffKL6ug

2022-03-29 18:57:40
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「よし!出来た」 出来上がった建築物の中で、 声をあげるアウラ娘さん。 「意外と見晴らし良いなぁ」 今回は木製のしっかりした作りで、 高さも4マスに変更。 見晴らし重視でコンパクトな作りながらも悪くない出来に満足し、 アウラ娘さんは外から見ようと地上に降りた。 #FF14 #ARK #ARK爺記 pic.twitter.com/AAQ6jcQam2

2022-03-29 19:59:26
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そして、 外から見た船の外観がこちらですw 「…どうしてこうなったかな」 作ったアウラ娘さんも不思議らしい。 「変だなぁ。 柱を建てて、上に見張り台を付けただけなのに… アレかな? 下に物が無さ過ぎるからダメなのかな」 彼女はせかせかと甲板に設備を付け始めた。 #FF14 #ARK #ARK爺記 pic.twitter.com/495CFZhXCW

2022-03-30 06:58:00
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「…どうしよう。 余計にひどくなった」 肉を盛大に焼ける様に、 アウラ娘さんが焚き火を四隅に追加した結果。 最早、どこからどう見ても儀式用の怪しい祭壇に。 「いや、でも乗ってみたら意外と… ってアツゥイ!熱いよコレ!」 なお、航行時は風によって甲板上は火の海に。 #FF14 #ARK #ARK爺記 pic.twitter.com/ES1mvQgyHA

2022-03-30 09:58:00
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「なるほど。 確かに粗大ゴミだね」 浜辺に打ち捨て(?)られた、 自慢の新作に嘆息するアウラ娘さん。 「やっぱ船の上に建物を載せるのは無茶なのかな。 …じさまの方が、こういうのは上手そうだよね。 作るのはじさまに任せちゃうかなー」 アウラ娘さんはうんうんと頷いた。 #FF14 #ARK #ARK爺記 pic.twitter.com/DcLq4z7CKf

2022-03-30 14:55:06
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さて。 所変わってこちらは同じ頃のARK爺。 何やら見上げているが…? 「…とりあえず、コレを何とかせんとなぁ」 目の前の要塞船を どうにか粗大ゴミから卒業させようとしていた。 「せめて出入口くらい使える様にせんと話にならん」 そう言って、爺は板切れを取り出した。 #FF14 #ARK #ARK爺記 pic.twitter.com/4yWG5K96YY

2022-03-30 20:09:31
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要塞船の出入り口から一枚の木製床板を伸ばす爺。 テキパキと階段を取り付けると、 さっそく出来上がった即席桟橋に乗ってみる。 「お!普通に乗れるし出入りできっぞ! これならアイツらも乗れるんじゃね?」 爺は指笛を吹いた。 ディロフォ舎弟達は即座に駆け寄ってきた。 #FF14 #ARK #ARK爺記 pic.twitter.com/8rEtQ4C93S

2022-03-30 20:44:45
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「んっふっふ。 これでコイツらの安全と、1階の防御は完璧だな!」 舎弟2匹を1階に住み込みさせて、カチコミ対策に使う。 正に外道であるw これで出入り口の問題は解決したが、 最大の問題は、屈伸しながらしか上れない階段の方である。 これが本当に厄介なのだ。 #FF14 #ARK #ARK爺記 pic.twitter.com/xRuyR8bT4b

2022-03-31 06:58:00
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厄介な点は、問題なのは下側の扉の方では無く、 実は上側の壁の方が問題な点。 そこに気付くまでに作って壊しを繰り返し、 気付いても結局解決法が見えず。 やがて爺は腹を立てて扉を蹴飛ばし始めた。 「ドアの分際でふざけんなゴルァァアア!」 興奮した爺は扉を粉砕した。 #FF14 #ARK #ARK爺記 pic.twitter.com/eONO4imCbD

2022-03-31 13:56:18
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「始めっから、 こうしときゃ良かったんだよ!」 ガッツポーズを決める爺。 扉どころか、階段側の壁を全て粉砕した爺が、 満足気に海を見下ろしていた。 「これで階段の上り下りは解決! 見晴らしも最高ぉぉおお!」 何かが弾けた爺は、 どこかすっきりした顔をしていた。 #FF14 #ARK #ARK爺記 pic.twitter.com/ncR3wL9Umo

2022-03-31 15:56:00
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「素晴らしい眺めだ…」 何かをやり遂げた余裕で、 居住区の椅子で寛ぐ爺。 壁一面破壊する事で粗大ゴミだった要塞船は、 雄大な見晴らしの別荘へと進化したのだ。 やがて暮れなずむ夕陽の下、 爺は心地よい疲労と共にゆっくりと眠りについた。 #FF14 #ARK #ARK爺記 pic.twitter.com/Gf2rZT0wBy

2022-03-31 17:31:34
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さて。 ここからは、アウラ娘さんのターンである。 とっぷりと陽が暮れ星空が見え出す頃、 ベッドから起き上がるアウラ娘さん。 「…そろそろ良い頃合かな」 柔軟を始めるアウラ娘さん。 やがて、彼女は何の設備も無いイカダに乗り込むと。 夜の海へ溶ける様に漕ぎ出した。 #FF14 #ARK #ARK爺記 pic.twitter.com/pGU3t2URF6

2022-03-31 18:48:37
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夜の海をイカダで進むアウラ娘さん。 やがて目的地に辿り着くと海岸沿いの岩山にイカダを隠し、 海の中へ入ると静かに泳ぎだした。 しばらく泳ぎ、目星を付けておいた岩に泳ぎ着くと、 そっと岩陰から覗く。 そこには見覚えのある船団と、 要塞じみた大きな船が浮かんでいた。 #FF14 #ARK #ARK爺記 pic.twitter.com/jqnNrnTcAg

2022-04-01 06:58:00
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「さーて…どっちに居るかな? あの子が知らせてなきゃ大きい船だと思うんだけど」 アウラ娘さんは呟くと 懐から望遠鏡らしき筒を取り出し覗き込む。 「…居た」 要塞船2階に爺の姿を確認。 「フフ…壁ぶち抜くとかよくやるね」 そう囁くと彼女は静かに海中へと滑り込んだ。 #FF14 #ARK #ARK爺記 pic.twitter.com/Aa2DKQBfi6

2022-04-01 15:15:43
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アウラ娘さんは海中を静かに進み、 やがて目当ての船に近づくとそっと這い上がった。 目の前にあるのは爺愛用の作業台。 辿り着いたのは爺の工作船『クラフトマン1号』。 アウラ娘さん。 実は最初から、爺の作業台が目当てなのである。 彼女は速やかに物色を始めた。 #FF14 #ARK #ARK爺記 pic.twitter.com/i6rY8OstkS

2022-04-01 17:32:40
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作業台の中身を確認するアウラ娘さん。 「やた!クロスボウ! しかも1、2、3…8本も! 他にも金属鎧一式、さすがじさま!」 山盛りの物資を発見し、 喜ぶアウラ娘さん。 「作るの大変だからねぇ。 じさまが作るの待ってたんだ」 そう言うと、次々と自分の荷物へ放り込んだ。 #FF14 #ARK #ARK爺記 pic.twitter.com/16wWRzN4JY

2022-04-01 18:49:14
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作業台からあらかた回収し終え、 今度は製錬炉を覗いたアウラ娘さんは感激した。 「金属インゴットが1500個もある! これも目当てだったんだよね」 ほくほく顔で、 荷物に詰め込むアウラ娘さん。 そして。 当然のように重量オーバーで身動きが取れなくなった。 「…あれ?」 #FF14 #ARK #ARK爺記 pic.twitter.com/Ih7MCTWwfF

2022-04-02 06:58:00
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ここでアウラ娘さんようやく気付いたのだ。 持って帰る手段が無い事に(マテ 「もういっそこの船ごとパクっ… いや、流石にそれは鬼畜過ぎっ!」 装備品を根こそぎパクッてる時点で既に鬼畜なのだが、 アウラ娘さん的に工作船はアウトらしい。 「…あれ?同じ船が2隻ある?」 #FF14 #ARK #ARK爺記 pic.twitter.com/QpC3vpGfHR

2022-04-02 12:53:37
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爺ご自慢の略奪船2隻を発見したアウラ娘さん。 「2隻あるなら、1隻くらい借りても良い…よね? うん。あくまで借りるだけ!後で返すし!」 そう言って、左の『強奪号』に飛び乗ると舵をとり、 工作船に横付けし次々と格納するアウラ娘さん。 「あれ?この船収納すごくない?」 #FF14 #ARK #ARK爺記 pic.twitter.com/6elaUtMJiN

2022-04-02 14:46:16
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何しろ、この略奪船という船。 元が森林破壊による物資徴発用の船だけあって、 収納庫の数が多いのだ。 「…よし、この際せっかくだから、 めいっぱい積んじゃおう!」 そして、この鬼畜思考である。 アウラ娘さんは、 爺の物資集積船である収納船に乱暴に横付けした。 #FF14 #ARK #ARK爺記 pic.twitter.com/GwW2iaCmtD

2022-04-02 15:15:25
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そこには、 アウラ娘さんにとって夢のような光景が広がっていた。 「何この木材の数…! さすがじさま。偏執的ぃ!」 そこにあるのは爺の万単位の木材。 大喜びでアウラ娘さんは片っ端から収納庫を開け、 ただひたすらに物資を移し変えた。 強奪号の収納庫が満杯になるまで。 #FF14 #ARK #ARK爺記 pic.twitter.com/U3VwHCyMjt

2022-04-02 20:09:09
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やがて夜が白む頃、 アウラ娘さんは強奪号の収納庫を満杯にし。 意気揚々と引き揚げた。 朝焼けの空の下、 ゆったりと海原を進むその姿は、 とても清々しいモノだった。 なお、当然の様に、 アウラ娘さんは船を返す事を忘れた。 そして、爺の被害総額は以下の通りだった。 #FF14 #ARK #ARK爺記 pic.twitter.com/KRYeNlrTAI

2022-04-02 21:00:34
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さて。 壁ぶちぬき工事を終え、 生まれ変わった要塞船で久方ぶりの快眠を得たARK爺。 彼は気分爽快に目覚めると、 朝の清々しい空気を屋上で味わっていた。 「ガハハ! 今日は良い1日になりそうだぜ!」 澄み渡る空の下、 新たなる希望を胸に、爺は上機嫌で船を降りた。 #FF14 #ARK #ARK爺記 pic.twitter.com/RznxAS4Ty3

2022-04-03 06:58:00
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「まずは道具の整備せんとなー。  結構ボロってんだよ」 上機嫌で工作船の作業台に向かう爺。 だが、中身を見た瞬間、 爺は我が目を疑った。 何も無いのである。 「あれ?まさかこれが噂のARKバグって奴?」 そこでようやく爺は違和感に気付いた。 船が足りないのである。 #FF14 #ARK #ARK爺記 pic.twitter.com/67Ixe3PQ8o

2022-04-03 14:31:49
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思わず駆け寄って船の縁を覗き込む爺。 だが、当然沈没してる様子は無い。 「…まさか!」 胸騒ぎがして収納船に飛び移る。 「無い無い無い! なんにもねぇ!」 次々と収納を開け空っぽなのを確認する爺。 「ぁ……あ… ア”―――――ッ!!」 爺の絶叫が朝の静寂に響き渡った。 #FF14 #ARK #ARK爺記 pic.twitter.com/onNlNi1EnH

2022-04-03 16:28:00
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さて。 所変わってこちらはFFサイド。 「…さて、今日は何すっかな」 猫娘さんがいつもの様にFCハウスに訪れると。 ララ娘さんがいつぞやの爺のごとく、 生ける屍になっていた。 「いったいどうした…って、 まさか昨日からずっと?」 ビックリした猫娘さんが問い掛けた。 #FF14 #ARK #ARK爺記 pic.twitter.com/AX2TUKEZGl

2022-04-03 20:40:47
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「いえ、ちゃんと1回帰ったんですが… 色々と考えてたら気になって…」 疲れた顔で答えるララ娘さん。 「あぁそういう事か。 でも、結局爺には知らせなかったんだろ?」 猫娘さんの問いにララ娘さんが頷く。 「はい…でも、それが良い事だったのか分からなくなってしまって」 #FF14 #ARK #ARK爺記 pic.twitter.com/6HSYK6WyEy

2022-04-03 20:53:27
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「ん?でも何があってもジジイの自業自得だろ?」 なぜそんな所で悩むのかと猫娘さん。 「そうなんですけど、 アウラおねーさんも十二分に怪しいじゃないですか。 なので色々と考えたり疑いだしたら、キリが無くなってしまって…」 もう疲れ切ったとララ娘さんは突っ伏した。 #FF14 #ARK #ARK爺記 pic.twitter.com/llLnf6T5Hq

2022-04-04 06:58:00
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「ぜーーったいにワザとですよね。あの人」 ララ娘さんが膨れっ面で言う。 「何がだ?」 「最後に笑ってた所です。 おねーさんの言う通りに本当に色々企む人なら、 あんな所で笑って見せるワケないですもん」 「ふぅん… そこは気付いたか」 猫娘さんは意味あり気に笑った。 #FF14 #ARK #ARK爺記 pic.twitter.com/dPp8wHrngA

2022-04-04 16:48:18
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「でも、そうすると余計に意味が分からないんです。 何でワザワザ見せたのか。 まさか親切心で? そんなワケ無いじゃないですか!あの人が!」 力説するララ娘さん。 「むしろ、手の込んだ嫌がらせとか…! そうなら実に効果的です!」 ララ娘さんは一人で転げ回った。 #FF14 #ARK #ARK爺記 pic.twitter.com/2ICxL4E8uN

2022-04-04 20:58:33
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ララ娘さんの喚きっぷりに、 爆笑する猫娘さん。 「じゃぁ、なんでジジイに知らせなかったんだよ」 「…そこなんです」 ガックリと肩を落とすララ娘さん。 「そもそもこの手の駆け引きやら、 損得勘定は、お前なら得意分野だろ?」 何でそんな思い悩むと猫娘さんが問うた。 #FF14 #ARK #ARK爺記 pic.twitter.com/auqLc30brb

2022-04-04 21:36:12
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ララ娘さんは訥々と語りだした。 「…嫌だったんです。 あの人、何考えてるか分からないし、 自分勝手だし、後先考えないし、 そのクセ変に頭は回るから厄介だし。 …でも、商売だとそんな人も当たり前に居るから、 同じ様に損得関係で割り切って考えようとしたんです」 #FF14 #ARK #ARK爺記 pic.twitter.com/lIbLR7LYJB

2022-04-05 08:03:38
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「でも、そうするのが…何か嫌だったんです。 お二人なら分かるんです。 良くしてくれるし、何だかんだで私のわがままに付き合ってくれるし。 でも、あの人はそんな事なくて それどころか変な意地悪してくるし。 絶対迷惑の方が大きいのに」 ララ娘さんは泣きそうな表情で訴えた。 #FF14 #ARK爺記 pic.twitter.com/3n3yli6Hp3

2022-04-05 13:19:48
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「…何で割り切るのが嫌なのか、 考えれば考えるほど分からなくて… その都度、あの人の顔が浮かんで余計に腹が立って。 本当に面倒なんです!あの人!」 そのうちヤケクソ気味に叫ぶララ娘さん。 それを聞きながら 猫娘さんは玄関に向かって呼びかけた。 「…だそうだぞ?」 #FF14 #ARK #ARK爺記 pic.twitter.com/lVznhF3F9u

2022-04-05 14:40:42
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その声と共に ひょこっと玄関から顔を出すアウラ娘さん。 「いやぁ…そこまで思い悩んでくれるなんて 危険を冒した甲斐があったなぁ…なんて?」 茶化しながら入って来るアウラ娘さん。 「…いつから?」 呆然としながら聞くララ娘さん。 「貴女が生ける屍だった辺りから」 #FF14 #ARK #ARK爺記 pic.twitter.com/IGt40DlFkR

2022-04-05 22:03:52
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「ほとんど最初からって事じゃないですかー!」 ララ娘さんの突っ込みが入る。 「…いやぁ。 コッソリ聞いてた方が面白そうかなって」 ポーズまでつけて誤魔化すアウラ娘さん。 「ほんとそういう所が…! 貴方のそういう所が嫌なんですよ!」 ララ娘さんがぶっちゃけた。 #FF14 #ARK #ARK爺記 pic.twitter.com/rnUdjMxfCk

2022-04-06 06:58:00
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一度言い出したララ娘さんは止まらない。 「そうやっていつもいつも人の事からかって! 不真面目でいい加減でだらしなくて! 人の迷惑考えないで好き勝手やって! どうせ私の事なんか 頭でっかちの余裕無しのワガママ娘とか 馬鹿にしてるんでしょう!」 盛大に喚き散らした。 #FF14 #ARK #ARK爺記 pic.twitter.com/iwMwxsOI94

2022-04-06 16:05:01
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「流石っ!良く分かってるじゃん!」 ララ娘さん渾身の反撃に、 ご名答と褒めてみせるアウラ娘さん。 この人、自覚があるから余計にタチが悪いのである。 「だからそういう所が、 腹立つんですよ貴方はーっ!」 その結果に、 ララ娘さんはテーブルをバンバン叩いて抗議した。 #FF14 #ARK #ARK爺記 pic.twitter.com/N3yUKUlWBD

2022-04-06 20:38:34
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まとめたひと
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◇FF14の某Durandal鯖メインの群像劇型RP物語の裏話&回想アカとかいうキワモノです。◇フフリとニヤけたらめっけもの。それが当更新の目当てでございます。 ◇無言フォロー等もお気軽に◇RT用アカは@IkuSFF◇本編物語専用タグはこちら⇒#爺譚◇ARK編専用タグはこちら⇒#ARK爺記◇© SQUARE ENIX