恋は大騒ぎ（１８）

るな@ドール @runadolls7

493-1 美晴「受験、どうだった？」 薫「うん、自己採点で平均96点」 薫「ほぼパーフェクト」 美晴「すごーい…」 薫「まぁ、推薦用のテストだから」 薫「難易度自体が軽やかなんだけどね」 薫「あと、面接も好感触」 薫「まぁ、多分ほぼほぼ決定」 薫「結果は今月中に来るらしい」 pic.twitter.com/UX4cTafB3f

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493-2 美晴「すごいなー」 美晴「薫の受験した大学」 美晴「すごい学校なのに…」 薫「頑張ったもん」 薫「結構追い詰められたし」 薫「ストレスも溜めたし」 薫「…それで美晴には迷惑かけたけど…」 美晴「そういえば私も辛かったよ…」 薫「ごめんね…」 美晴「でも、これで解放されるね」 pic.twitter.com/9MWT0ewlyS

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493-3 薫「どこ行こうかなー」 薫「しばらく遊びにも出てないし」 薫「どっか行きたいね」 美晴「私は…」 美晴「薫といられるならどこでもいいんだ」 美晴「一緒にいさせて欲しいんだ」 薫「でも」 薫「せっかくの開放感を一緒に味わってよ」 薫「近々軽く海際の散歩でもしようか」 pic.twitter.com/3VQ1H8VSVy

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493-4 美晴「うわー」 美晴「薫とデートとか」 美晴「いつぶりだ？」 薫「6月とか…かな…」 薫「あとは塾の帰り道とかうちんちとか」 薫「そんなのばっかりだもんな」 美晴「なんか感動する」 薫「え」 美晴「薫とデート」 ぎゅむ 薫「…そんな感動すること？」 美晴「うん、すっごく」 pic.twitter.com/AoYuT8YXgc

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493-5 美晴「なんか」 美晴「やっと普通の恋をすることを」 美晴「許されたレベルに」 美晴「感動してる」 薫「…ごめんね…」 薫「辛かったんだよね…？」 美晴「正直に言うとね」 美晴「結構我慢してたよ」 薫「…来年度になったら美晴も3年生」 薫「完全に受験体勢に入るからなぁ…」 pic.twitter.com/ryrPHATn1V

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493-6 薫「少しの間だけだけど」 薫「気兼ねなく遊ぼうね…」 美晴「あー、嫌なこと言うなー」 美晴「確かに私も受験生になるんだ…」 薫「できる協力はするよ」 薫「塾とか行くなら塾の帰りに待ってるし」 美晴「まだ決めてないな」 美晴「みんなで聡太さんに習ってるの」 美晴「楽しいし」 pic.twitter.com/rJa2P3kHvH

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493-7 薫「あの人、話がわかりやすいしね」 美晴「うん」 薫「…家庭教師かぁ」 薫「僕はバイトやってらんないだろうな」 薫「研究室に篭りきりになりそう」 薫「ってか聡太先輩のタイムスケジュールが」 薫「しゃかりき過ぎてちょっと狂ってるんで」 薫「比較にならないんだけどね…」 pic.twitter.com/LeUNvjO2kV

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493-8 薫「ところで、文化祭どうだったの？」 美晴「あ…」 美晴「んと」 美晴「動画あるよ」 薫「見せて見せて」 薫「おお、いいじゃん」 薫「お姫様、きれいじゃん」 美晴「ドレス着て、お化粧までしてもらったよ」 美晴「私、リップくらいしか塗らないから」 美晴「フルメイクどきどきした」 pic.twitter.com/a3dzCRvsAp

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493-9 薫「…こいつ、誰…？」 美晴「え、あの、友達の…渡井くん」 美晴（苗字で呼ぶことなんかないのに） 美晴（「逸海くん」って紹介できなかった） 美晴（…逸海くん、あんなことを…） 薫「こいつ、嫌だ」 美晴「え」 薫「美晴を見る目がなんか熱い」 薫「きっとこいつ、美晴のことが好きだ」 pic.twitter.com/cwvxBnpgXd

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493-10 美晴「え」 美晴「…やだ、そういう役柄なんだよ」 美晴「彼、めっちゃ演技上手で…」 薫「そういうのじゃないよ」 薫「これは美晴のことが好きな目だ」 薫「美晴は…僕の彼女だからね」 薫「渡さないからね」 美晴「やだぁ、そういうのじゃないって」 美晴（そういうの、だったのかも…） pic.twitter.com/YruagU8e0Z

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494-1 級友A「瑠璃ちゃーん」 級友B「一緒に帰らない？」 級友A「ってかおうちどっち？」 瑠璃「え、あの、東横線…」 級友B「あら、残念、私達地下鉄」 級友A「じゃあね」 級友C「あ、瑠璃文豪」 級友C「これから帰り？」 瑠璃「うん」 級友C「またなんか書いたら見せろよ」 級友C「じゃあね」 pic.twitter.com/ryQtMdG2hx

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494-2 瑠璃（文化祭からこっち） 瑠璃（クラスメイトと話すことが多くなった） 瑠璃（人と話すの正直苦手だったんだけど） 瑠璃（演劇の原作やって監督やってってしてたら） 瑠璃（みんな、私のこと「藤崎さん」じゃなくて） 瑠璃（「瑠璃ちゃん」って呼んでくれるようになった） pic.twitter.com/6QEdP5xOd0

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494-3 聡太「や、瑠璃ちゃん」 瑠璃「お待たせ」 聡太「お疲れさん」 聡太「これからどうする？」 聡太「カフェにでも行く？」 瑠璃「うん」 瑠璃「あのね」 瑠璃「私、なんかね」 瑠璃「嬉しいみたいなんだ」 聡太「なんかあったの？」 瑠璃「ここんところみんなが仲良くしてくれる」 pic.twitter.com/cOLuCqFK2L

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494-4 聡太「文化祭頑張ってたじゃん」 聡太「みんな、認めてくれてるんじゃないの？」 瑠璃「…そうなのかもしれない…」 瑠璃「正直、監督やるとこに関しては」 瑠璃「面倒だなって思ってたのに」 瑠璃「やって良かったのかもしれない…」 聡太「うんうん」 聡太「よかったね」 瑠璃「うん…」 pic.twitter.com/2v7KzN7qGr

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494-5 聡太「えーっと」 聡太「学校で人気者になるのはいいけど」 聡太「…ここにいてね」 聡太「誰かに取られちゃうのは嫌なので…」 瑠璃「何言ってんの」 瑠璃「『あの時泣いてたの瑠璃ちゃんの彼氏なんだって？』って」 瑠璃「そっちでも盛り上がってるよ…」 瑠璃「もはやいじられてる状態」 pic.twitter.com/1UiSH79k7R

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494-6 瑠璃「あんだけ目立たれてしまうと」 瑠璃「たとえ私のことが好きな子がいたとしても」 瑠璃「ふつー言い寄れないよね」 聡太「…なるべく静かにしてたつもりだったんだけど…」 瑠璃「静かに盛大に泣いてたじゃん」 瑠璃「『長山くんのお兄さん可愛い』って」 瑠璃「ファンクラブできてるよ」 pic.twitter.com/aYcNLu4lL3

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494-7 聡太「…共学校怖い…」 瑠璃「怖いか…？」 聡太「知らない人に見られてる…」 聡太「ウチの高校人のことなんかどうでも良かったのに」 瑠璃「それは共学云々と違うよねきっと」 聡太「まぁ、なんにせよ良かったね」 聡太「みんな瑠璃ちゃんのこと認めてくれてんだ」 pic.twitter.com/BuaRx0h2e3

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494-8 聡太「なんか文学大賞みたいなやつ」 聡太「チャレンジしてみたらいいのに」 瑠璃「私なんて無理だよー」 聡太「そうかなぁ？」 聡太「賞が取れるかは別として」 聡太「やってみるのいいんじゃない？」 聡太「3年生になったらできなくなると思うし」 聡太「やりたいことを思い切りやったら」 pic.twitter.com/Z6ZicFuzXT

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494-9 瑠璃「ありがとう」 瑠璃「あなたはいつも背中を押してくれるんだね」 瑠璃「私が尻込みしてると」 瑠璃「励ましてくれる」 瑠璃「私は幸せだなぁ」 瑠璃「すごい幸せなんだと思うよ」 聡太「…えっと」 聡太「そうなら…いいな」 聡太「俺、何もしてないけど」 瑠璃「ありがと…」 pic.twitter.com/dE2CSruzcq

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495-1 （高校、教室） 康太郎「逸海ー」 康太郎「いっちゃんー」 康太郎「シケた顔してんなー」 逸海「ほっといてくれ」 康太郎「まぁあれか」 康太郎「失恋だよな」 逸海「だからほっとけ」 修二「康太郎なにウザ絡みしてんだよ」 康太郎「いっちゃんに遊んでほしくて」 逸海「気持ち悪いよそれ」 pic.twitter.com/XAE3z3phYM

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495-2 修二「お前、飯食ってないだろ？」 修二「いつもなら昼になると速攻で」 修二「馬鹿みたいにでかい弁当広げるのに」 修二「ここ数日昼食ってんの見てないよ？」 逸海「食えない…」 修二「飯くらい食いなよ」 修二「倒れるよ？」 逸海「…倒れたならそれでもいいや…」 修二「よくないよ…」 pic.twitter.com/Mudb017Mzh

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495-3 逸海「文化祭以来みはるんの顔が見られない」 逸海「馬鹿なことしたなって思うけど」 逸海「あの時はしないではいられなかったんだよね」 康太郎「キs…」 修二「おい康太郎黙れ周りに聞かれる」 康太郎「逸海、引きずるタイプなんだな」 康太郎「お前遠い昔にすでに失恋してただろ」 pic.twitter.com/DcNQ6rmVfP

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495-4 逸海「…諦めきれなかったんだよ…」 逸海「去年からずっと好きだったんだ…」 逸海「今回のことでスッパリと」 逸海「諦めようと思ってるんだけど」 逸海「心に大きな穴が空いてるんだ」 修二「逸海…」 修二（ホントに、みはるんはなんで逸海より） 修二（一度別れた薫を選んだのかなぁ…） pic.twitter.com/t5Q1CdZWzr

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495-5 修二「あのさぁ」 修二「今度、逸海が空いてる日に」 修二「また遊びに行かない？」 康太郎「おう、いいね、なにする？」 修二「ダーツとか、ボウリングとか」 康太郎「賛成、でも俺やったことないや」 修二「俺も」 修二「逸海、教えてよ」 逸海「それはいいけど…」 康太郎「やったー」 pic.twitter.com/bgYlBqqsnv

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495-6 逸海「気を遣わないでよ…」 逸海「俺がダメなだけなんだから…」 修二「そう言うなよ」 修二「お前が元気がないとか」 修二「天変地異が起きそうで怖いから」 修二「部活中に倒れないように」 修二「ともかく飯は食え」 逸海「ありがとう…」 康太郎「俺ら逸海の味方だからね」 pic.twitter.com/xDOPS8tRNl

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495-7 逸海「あと頼むから「いっちゃん』って呼ぶな」 逸海「何か気持ち悪い」 逸海「呼んだらお前のことも『こうちゃん』って呼ぶぞ？」 康太郎「むしろ呼んで？」 康太郎「いっちゃん愛してる」 逸海「やめろー背筋がゾクゾクする」 康太郎「つれないこと言わないでよいっちゃん」 逸海「やめー」 pic.twitter.com/z5aJSKRixm

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496-1 （海の見える公園で） 聡太「お前、すごいなー」 聡太「日本でも指折りの大学に」 聡太「さっさと決めちゃったもんなー」 薫「ありがとう、先輩」 薫「正直吐きながら勉強してたけど」 薫「なんとかここまで漕ぎ着けた」 薫「中学の時から面倒見てくれてた」 薫「先輩のおかげだよ」 pic.twitter.com/V7rOSmQVHJ

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496-2 聡太「あの女の子の件も克服したし」 聡太「大人になったよな」 薫「そりゃ僕18歳だよ」 聡太「まぁ、そうか」 薫「そんで、相談なんだけど」 薫「先輩まだ車の免許取ってないよね？」 聡太「うん、自動二輪は持ってるけど」 聡太「普通自動車は持ってない」 薫「年明けたら一緒に取らない？」 pic.twitter.com/fAH7JI1sve

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496-3 聡太「いいね」 聡太「…俺めちゃめちゃ運動音痴なんだけど大丈夫かな…？」 薫「そんなこと言ったら僕もひどいけど…」 薫「世の中のたくさんの人が運転してるし」 薫「きっと…大丈夫だよ…」 聡太「大丈夫かな…」 薫「僕ね、先輩と遊びに行きたい」 薫「旅行とかもしたい」 聡太「おう」 pic.twitter.com/3HDasKVLas

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496-4 聡太「俺と遊ぶより、みはるんと遊ぶ方が」 聡太「楽しくない？」 薫「それはそれ、これはこれ」 薫「先輩と話してると気持ちが落ち着く」 薫「先輩、いつ頃なら都合つきそう？」 聡太「3月の末かなぁ…なんか混みそうだよねその辺」 薫「しょうがないよ、どっか行こう」 聡太「うん」 pic.twitter.com/YyGsrb60C4

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496-5 薫「海、綺麗だねぇ…」 聡太「ホントにねぇ…」 聡太「みはるんとはうまくいってるの？」 薫「うん、今のところ問題無し」 聡太「良かったよなぁ…」 聡太「一時はどうなることかと…」 薫「あの時はありがとう」 薫「先輩が諭してくれなかったら」 薫「完全に別れてたと思う」 pic.twitter.com/9IbugPHyyB

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496-6 薫「僕にとってあの人は」 薫「心を開かせてくれた最初の女の子」 薫「僕の全てを見ても引かなかったし」 薫「むしろ当たり前みたいに接してくれた」 薫「僕みたいなひねくれ者を」 薫「好きって言ってくれて」 薫「大事にしてくれた人なんだよね」 薫「その人に対して、ひどいことをした…」 pic.twitter.com/d4nU41XUso

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496-7 聡太「大事にしろよ」 聡太「あんな子だから、お前が手放したら」 聡太「すぐに貰い手ついちゃうぞ」 薫「えー、やだ」 薫「みはるんと先輩は僕のもの」 聡太「なんで俺まで巻き込む？」 薫「大事な人なのは確かだもん」 聡太「だから抱きつくな」 聡太「完全に誤解されるから」 pic.twitter.com/aUJHy8WqDC

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496-8 薫「先輩」 薫「僕たち、おっさんになっても」 薫「親友でいてね」 聡太「うんうん」 聡太「それは分かったから」 聡太「めっちゃ人がこっち見てるから」 薫「せんぱーい」 pic.twitter.com/aM2hFlUNP6

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497-1 （夏にボランティアをした養護老人ホームにて） 佐橋「おう、美晴坊」 佐橋「久しぶりだな」 美晴「しばらく忙しくて」 美晴「久しぶりになっちゃってすみません」 施設長「美晴ちゃん」 施設長「佐橋さん、美晴ちゃんが来ないか来ないかって」 施設長「毎日のように言ってるんだから」 pic.twitter.com/yd2fMeQEEh

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497-2 佐橋「だってよぉ」 佐橋「俺の話聞きてぇって言うから」 佐橋「準備してたんだよ」 佐橋「ホームレスの話なんざ」 佐橋「若い子に聞いてもらえると」 佐橋「思わなかったからよぉ」 美晴「詳しく聞かせてください」 美晴「今日はちゃんとメモしますから」 佐橋「なんだか気恥ずかしいな」 pic.twitter.com/Wr0bA78Eo0

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497-3 美晴「私、佐橋さんのお話を書き上げてみたいんです」 美晴「私の知らない世界のこと」 美晴「知りたいんです」 施設長「面白い子ね」 施設長「人見知りのお爺さんから」 施設長「あれだけ話を引き出してる」 施設長「まぁ、佐橋さんだって」 施設長「若い子に懐かれたら」 施設長「嬉しいか」 pic.twitter.com/ZX2e11uD1U

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497-4 美晴「ありがとうございました、佐橋さん」 佐橋「また聞きに来てくれよ」 佐橋「美晴坊の顔を見てぇ」 美晴「ありがとうございます！」 美晴「あ、施設長」 施設長「なあに？」 美晴「お願いがあるんですが」 施設長「ん？」 美晴「ヒカリさんに、これ」 美晴「渡していただけますか？」 pic.twitter.com/gbWi5ym1Dc

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497-5 施設長「ヒカリ…」 施設長「ああ、うん」 美晴「よくLINEでお話ししてもらうんです」 施設長「いつの間に仲良くなったの？」 美晴「で、これ」 美晴「こないだちょっと出掛けてきた時のお土産です」 美晴「ヒカリさん、お菓子なんか食べますか？」 施設長「大好きよ」 美晴「よかった」 pic.twitter.com/hsydMt50Qh

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497-6 美晴「ヒカリさん、一度もお会いしたことないですが」 美晴「すごく良くしてもらってて」 美晴「話たくさん聞いてもらっちゃって」 美晴「よろしくお伝えください」 施設長「まぁ、ウチの子喜ぶわ」 施設長「ごちそうさま」 施設長（いい子だわ…ウチの子のお嫁さんに欲しいくらい…） pic.twitter.com/wzcocnFdyf

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497-7 （その晩、生島施設長＝理人の母の自宅） 生島母「ただいまー」 生島母「ちょっと、理人」 生島母「あんた、いつの間に」 生島母「斉藤美晴ちゃんと仲良くなったのよ」 理人「へ」 理人「あ、夏以降たまに連絡取ってて…」 生島母「美晴ちゃん、今日施設に来てね」 pic.twitter.com/x9wfONSM0y

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497-8 生島母「まぁ、佐橋さんって入所者のおじいさんに」 生島母「話を聞きに来たんだけど」 生島母「あんたにお土産って」 生島母「お菓子持ってきてくれたわよ」 理人「えっ」 理人「ミハルさんが！？」 生島母「あんた、美晴ちゃんにも『ヒカリ』って」 生島母「呼ばれてるのね」 pic.twitter.com/HiNvsxp1SP

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497-9 生島母「ちゃんと名前で『リヒト』って呼ばれること」 生島母「少ないわよね」 理人「それは…『リヒトはドイツ語で光を意味する』って」 理人「説明をするから」 理人「小学校の頃からヒカリって呼ばれてる」 理人「ってか」 理人「ミハルさん、俺にお土産？」 理人「気にしてくれてるんだ」 pic.twitter.com/q0S3R48IoC

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497-10 理人「ヤバい…嬉しい…」 生島母「あんた、美晴ちゃんのこと好きなの？」 理人「あ、いや、一度も会ったことないよ」 生島母「変な関係ね」 生島母「ネットだけのやりとり？」 理人「うん」 理人「でもいいんだ…」 理人「ミハルさんが気にかけてくれる…」 理人「それだけでも嬉しい」 pic.twitter.com/zygpYuCmaM

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497-11 生島母「そう遠くに住んでるわけじゃないから」 生島母「会って話せばいいのに」 理人「いいんだ」 理人「ミハルさんは、俺が誰か知らない方がいいんだ」 生島母「…変なの」 生島母「あの子が息子の彼女なら」 生島母「嬉しいのになー」 理人「そ、それは」 理人「…俺も嬉しいけどさ…」 pic.twitter.com/J8LG5Mz1M6

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498-1 （日曜日、カフェ） 康太郎「修二お前、溝掃除マン」 修二「うるさい、初めてやったんだよボウリング」 康太郎「俺も初めてだけど120行ったよ」 康太郎「お前46とか」 逸海「康太郎がセンスあるだけで」 逸海「初なら修二が普通だよ…」 修二「逸海、俺一生お前についてくわ…」 pic.twitter.com/qxnQwO1TY4

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498-2 修二「俺、いつか康太郎を黙らせてやりたいので」 修二「また来たい」 逸海「うん、またやろうね」 康太郎「黙んないもんねーだ」 逸海「…はぁ」 康太郎「いっちーだいじょぶ？」 逸海「だからいっちーって呼ぶな」 修二「わりと悪くない呼び方だと思う」 康太郎「だろ？」 pic.twitter.com/DPf1d9NVYh

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498-3 康太郎「ホント、文化祭以来元気ないのな」 逸海「ごめん…」 修二「…」 康太郎「お前マジで美晴ちゃんに」 康太郎「キスしちゃったん？」 逸海「…うん…」 康太郎「俺忙しくて見てなかったけど」 康太郎「他の奴らにバレなかったの？」 修二「多分…演技だと思われてるみたい」 pic.twitter.com/qZRPJtvAZC

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498-4 康太郎「美晴ちゃんの反応は？」 逸海「それが…」 逸海「何もなかったように振る舞ってる…」 修二「それ以外にやりようがないもんね…」 康太郎「そっかー」 逸海「反応されても困るんだけどね…」 康太郎「とか言って」 康太郎「どうだったんだよ？」 康太郎「…好きな子とのキスは？」 pic.twitter.com/zVzdSPoFEt

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498-5 逸海「うん…」 逸海「柔らかかった…温かくて…」 康太郎「その童貞の意見、わかるわー」 逸海「童貞言うな」 康太郎「俺もエミリちゃんとキスする時」 康太郎「おんなじこと考えてるもん」 逸海「お前は童貞ちゃうやろ」 康太郎「…まだやってないもん」 修二「えっ」 逸海「えっ」 pic.twitter.com/4JxDBJ5GVR

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