アニメカイジやグラゼニのシリーズ構成・高屋敷英夫さんについて色々探求しています
0
まきもgpfb @makimogpfb

そして、交渉中に「2千万だろうが1億だろうが、選手は個人事業主ですからね。みんな必死なんですよ!」と夏之介が言い返すのもアニオリ。 これもまた、アニメ版夏之介の「熱さ」の集大成の一つとも言える。

2020-06-14 23:51:15
まきもgpfb @makimogpfb

また、細かいアニオリでドラマを盛り上げる技術も見られる(休憩中に夏之介が取材を受けるのと、テレビに彼が映るのはアニオリ)。 よく考えれば、カイジ2期(高屋敷さんシリーズ構成・脚本)は、地下編も沼編も、舞台が殆ど動かないのに面白い。それを考えたら、グラゼニの密室劇が面白いのも頷ける。

2020-06-14 23:58:47
まきもgpfb @makimogpfb

契約更改や、その後の焼き肉屋のシーンも密度が濃いのに、アニオリのエピローグを入れる余裕があるのも流石。色々なキャラが主人公を見守るのは、ワンナウツ(高屋敷さんシリーズ構成・脚本)最終回のアニオリエピローグと重なって面白い。 あと、1期1話とのリンクも上手い。 pic.twitter.com/42n5H8o4oD

2020-06-15 00:03:55
拡大
まきもgpfb @makimogpfb

このアニオリエピローグで重要なのは、「プロ野球選手である限り(“グラゼニ”を掘り続ける)」という夏之介の独白。 高屋敷さんがよく掲げる「自分とは何か」というテーマを考えれば、「自分=プロ野球選手」であると帰結する夏之介の「熱さ」や「誇り」が、ここで見えてくる。

2020-06-15 00:09:54
まきもgpfb @makimogpfb

また、「~である限り」というフレーズは、めぞん一刻最終回(高屋敷さん脚本)のサブタイトル『この愛ある限り!一刻館は永遠に…!!』や、ワンダービートS最終回(同氏脚本)の「この宇宙がある限り」という台詞にも使われており、同氏の癖が出ていて面白い。

2020-06-15 00:18:33
まきもgpfb @makimogpfb

最後の最後、夏之介が三枚目に戻ってしまうのもまた、カイジ2期最終回でカイジが幼くなるのが思い出される。また新しいスタートが始まるということなのだろう。 不思議だが、F-エフ-やワンナウツ(高屋敷さんシリーズ構成・脚本)、そしてグラゼニも、原作とは違う未来に行くような感じがする。

2020-06-15 00:24:27
まきもgpfb @makimogpfb

F-エフ-はアニオリエピソードが連発され、原作とは別ルートに進むのが明白だった。 ワンナウツも、ブルーマーズ戦後の、原作の急転直下を示唆せず、爽やかに終わっている。 グラゼニもまた、原作における夏之介の27歳のシーズンは××転向で苦しむのだが、アニメではそれを感じさせない。

2020-06-15 00:32:00
まきもgpfb @makimogpfb

これもまた、「高屋敷式原作クラッシュ」の恐ろしさの一つとも言える。F-エフ-についてはアニオリを重ねた結果だが、ワンナウツやグラゼニは、ほぼ原作通りに進んでいたはずなのに、最終回は、原作と違う未来に進んで行くような感覚に視聴者が陥る。

2020-06-15 00:39:50
まきもgpfb @makimogpfb

これは、水面下で進んでいたアニオリ要素が、最後に一気に露出するから生じる現象だと思う。 ワンダービートS最終3本(高屋敷さん脚本)でも、打ち切り決定で急遽登板したっぽい高屋敷さんが、よくも悪くも、作品を一気に自分色に染め上げている。 つまり高屋敷さんは、最後に自分の主張を前面に出す。

2020-06-15 00:51:15
まきもgpfb @makimogpfb

そして、改変の積み重ねにより、アニメ版のキャラがどう考え、どう動くかが少しずつ原作と変わっていくため、原作と違う未来さえ見えて来る構成。 高屋敷さんは、限られた話数の中で、作品をアニメの中に「封じ込める」(未来は示唆する)技術に長けるのだと思う。

2020-06-15 01:01:58
まきもgpfb @makimogpfb

そんなわけで、最終回後も、想像の余地ができるのが面白い。 それが原作クラッシュの果ての結果だとしても、原作つきアニメがアニメならではの面白さを出せているのなら、それは凄いことなのだと思う。

2020-06-15 01:06:30
まきもgpfb @makimogpfb

ちなみに、前書いたグラゼニ24話についてのブログ記事: makimogpfb2.hatenablog.com/entry/2019/05/…

2020-06-15 01:07:50
リンク カイジのシリーズ構成・高屋敷英夫さんの軌跡 グラゼニ(2期)24話(最終回)脚本:プロ野球選手である限り!! - カイジのシリーズ構成・高屋敷英夫さんの軌跡 アニメ・グラゼニは、原作:森高夕次氏、作画:アダチケイジ氏の漫画をアニメ化した作品。監督は渡辺歩氏で、高屋敷英夫氏はシリーズ構成・全話脚本を務める。2期は1期最終回12話からの続きで、開始話数は13話。 ─── 本作のあらすじ: プロ野球投手・凡田夏之介は、年棒にこだわるタイプで、「グラウンドにはゼニが埋まっている(すなわちグラゼニ)」が信条。そんな彼の、悲喜こもごものプロ野球選手生活が描かれる。 ─── 今回は、コンテが齋藤徳明氏で、演出が吉田俊司氏。そして脚本が高屋敷英夫氏。 ─── 本記事を含めた、
まきもgpfb @makimogpfb

あと、前書いた、グラゼニ(1・2期)のシリーズ構成についてのブログ記事: makimogpfb2.hatenablog.com/entry/2019/06/…

2020-06-15 01:09:41
リンク カイジのシリーズ構成・高屋敷英夫さんの軌跡 グラゼニ(1・2期)シリーズ構成:特別なシーズン - カイジのシリーズ構成・高屋敷英夫さんの軌跡 アニメ・グラゼニは、原作:森高夕次氏、作画:アダチケイジ氏の漫画をアニメ化した作品。監督は渡辺歩氏で、高屋敷英夫氏はシリーズ構成・全話脚本を務める。 ─── 本作のあらすじ: プロ野球投手・凡田夏之介は、年棒にこだわるタイプで、「グラウンドにはゼニが埋まっている(すなわちグラゼニ)」が信条。そんな彼の、悲喜こもごものプロ野球選手生活が描かれる。 ─── 本記事を含めた、グラゼニに関する記事一覧: http://makimogpfb2.hatenablog.com/archive/category/%23%