読みものとしてある程度まとまっているツイート
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とかげのしっぽ @wr_erimark

「つまり?」 「髪の毛も少々長いくらいが伸びただの伸びていないだのと気にしなくて良いのではないか。と」 「僕は、先生は髪が短い方がお似合いになっていると思います。それと、髪の毛は結べない中途半端な時期こそ手入れが大変なんですよ。ちゃんと乾かさないと寝癖はつきますし、

2022-11-06 15:10:29
とかげのしっぽ @wr_erimark

毛量を調整しないと広がりもします。僕は先生がお手入れを毎日欠かさず出来るとは思えませんのでお勧めはしません」 「……それは、そうね」 「先生、切っ」 「さっそく切ってきます」 「……(不満顔)」

2022-11-06 15:10:30
とかげのしっぽ @wr_erimark

二つ目の冬を迎える頃。どうも、なんとなく、気のせいかしらと思いつつ、けれどもどうしても、取り立て屋さんの様子がおかしいように見える。じい、と観察していると、「穴が開いてしまいますよ」なんていつも通り笑っている。

2022-11-06 22:35:12
とかげのしっぽ @wr_erimark

それでもまだ観察していると、「どうかなされましたか」と楽しそうに小首を傾げた。緩く持ち上がったその唇が、白いような気がする。「体調が悪いの」と脳から零れた言葉を呟く。 傾げた首を深くし、彼は不思議そうな顔で私を見た。

2022-11-06 22:53:37
とかげのしっぽ @wr_erimark

その顔に、やはり気のせいだったかと思い始めた時、彼は「体調は悪くありません」と静かに答えた。「ただ、」続く言葉を切って恥ずかしそうにはにかむと「苦手なんです。寒いの」と告白した

2022-11-06 23:12:45
とかげのしっぽ @wr_erimark

久しぶりに外出してたくさんの人と接し、下宿なり取り立て屋さん家なりに帰った後、疲労で取り立て屋さんの言葉に「んー」みたいな生返事でしか返さない先生。放っておくとそこで寝てしまうので急かす必要がある。

2022-11-16 19:50:27
とかげのしっぽ @wr_erimark

もう少し仲が進展してきて先生が取り立て屋さんに触れることへ躊躇いがなくなったら、小説の参考にするために文章中のシーンを色々再現したり、構想中のシーンをやってもらったりするかもしれない

2022-11-19 22:51:34
とかげのしっぽ @wr_erimark

冷えた手の温もりの感じ方のために先生は冷水に手を突っ込んで、取り立て屋をんは温湯に手を突っ込んで、その後握手する。 想像で文章は書けるけど実際やったり見たりするのは違うからって。

2022-11-19 22:53:56
とかげのしっぽ @wr_erimark

先生の提案に喜んで受けたものの、「ではここを噛みなさい。力いっぱい」と腕を出してきて顔面蒼白全力拒否をかます取り立て屋さん。 妥協案でふくらはぎに歯型が付く程度で許してもらった

2022-11-19 22:57:22
とかげのしっぽ @wr_erimark

何で腕→足が妥協案なのか。 腕は先生が小説書くのに必要だから。怪我するなんて!!支障が出たらどうするんですか!!!!

2022-11-19 23:14:31
とかげのしっぽ @wr_erimark

最終的にいちゃいちゃし始めてしまうから……困るね…… 当人らは「創作のためにやってるだけで下心なんてありません」って意見で一致してるのに周りから見れば十分いちゃいちゃしてやがる。助けて

2022-11-19 23:00:35
とかげのしっぽ @wr_erimark

取り立て屋さんが冬眠しちゃう話も書きたい

2022-11-22 19:25:13
とかげのしっぽ @wr_erimark

眠そうにしてるしぽやぽやしてるし「一体どうしたんです」って聞いたら「たまに、こういうことが、……あるんです。ちょっと、ねむくて……」って先生の手を取って頬擦りする。その頬がいつもより冷たくて困ったように眉を下げる先生。 「ねむいの」 「……はい」 「眠れば良いでしょう」

2022-11-22 19:41:41
とかげのしっぽ @wr_erimark

「何日も眠っちゃうんです。起きるのは早くて二週間とか……」 「二ヶ月でないのならそのくらい、いつもと変わりません。ホラ、ソファでその冬眠みたいな寝方をしたくないなら早くベッドへ行きなさい」 「はあい」 先生に手を引っ張られてベッドに連れて行かれる取り立て屋さん

2022-11-22 19:52:47
とかげのしっぽ @wr_erimark

現代軸 クリスマスネタ 家に来た取り立て屋さんがサンタクロースのコスプレしてて「ア、家間違ってますよ」ってインターホンを消す先生

2022-12-24 21:09:04
とかげのしっぽ @wr_erimark

「入れてくださいよお」 「やめなさい。玄関で騒がないでください。季節行事に浮かれ男と知り合いだと思われたくないです」 「僕が好きで着て来たと思っているんですか!会社でチャリティーイベントがあったんです!」 「会社で着替えてくれば良かっただけでしょう」 「少しでも早く来たかったんです」

2022-12-24 21:11:42
とかげのしっぽ @wr_erimark

「先生」 「何です」 「この格好、すごく目立つんですよ」 「……?……、……!!!!早く入んなさい!」 「おじゃましまーす!」

2022-12-24 21:17:33

知り合いと飲みに行った先生を迎えにいく取り立て屋さん

とかげのしっぽ @wr_erimark

先生が知り合いに飲み会に誘われたって言うから「じゃあその辺に用事があるので一緒に帰りませんか」って迎えに来てくれる約束を(勝手に)取り付ける取り立て屋さん

2022-11-27 18:02:33
とかげのしっぽ @wr_erimark

聞いてた店に行ったら先生が居ない。聞き込みをしていたら先生が参加していたという集団を見つける。どこに行ったか聞くと「便所じゃねえの?」とか何とか不明瞭。少しムッとしながら「ちなみにどのくらい飲まれていたか覚えていらっしゃいますか」と訊ね、答えを聞いた瞬間にその場を駆け出した。

2022-11-27 18:34:52
とかげのしっぽ @wr_erimark

走り回って見つけた先生は橋の欄干から身を乗り出して暗い川を見下ろしていた。その横顔は酒精でゆるんでいるにしてはどこか茫洋としている。 走る速度を緩め、隣に立ってもこちらに気付いた様子はない。欄干に肘を付き、笑顔を作りながら顔を覗き込み、更に薄い肩を人差し指で叩いた。

2022-11-27 22:04:22
とかげのしっぽ @wr_erimark

「こんばんは。憂いた顔が素敵なお方。良かったら僕の家で飲みませんか」 川の底を映したようなくらい瞳がこちらを向く。 「こんばんは。街燈のお兄さん。お前が来ただけで辺りがすっかり明るくなりました」 欄干から肘を離して姿勢を正すとつられて先生の顔が上向いた。

2022-11-27 22:04:23
とかげのしっぽ @wr_erimark

一度足を踏み入れたら抜け出せない沼のように底知れない色をしている川から目線を外せたことへ微笑みを深くすると、先生の背へ手を回す。 「行きましょう」 頷いたのか揺れたのか分からないほどの動きで示した同意と共に、先生は川を背にして歩き出した。

2022-11-27 22:04:24

2023短いの①

とかげのしっぽ @wr_erimark

あんまり夢を見ない取り立て屋さんの初夢 猫になって先生の膝やら背中やらにじゃれたり文机に乗って原稿の邪魔をしたりと好き放題する夢だった。 先生もなんだかいつもより穏やか表情で自分を撫でてくれて嬉しくて色々と話す。

2023-01-03 12:38:31
とかげのしっぽ @wr_erimark

先生は「今日はいつにも増しておしゃべりだね」って撫でるだけで答えてくれない。 それは寂しいな。やっぱり先生と話せる方がいいなって思ったところで目が覚める。 ベッドからびょんと飛び出して出掛ける準備を始めた。

2023-01-03 12:38:31
とかげのしっぽ @wr_erimark

取り立て屋さんをどうにか酔わせたい。

2023-02-01 20:02:40
とかげのしっぽ @wr_erimark

八塩折の酒を再現したお酒を飲んで、先生は一口目で「美味しいけど度数が強いから余り飲めないな」と止めて取り立て屋さんを見たらもう既に顔が真っ赤になってる。 「顔、真っ赤になってます。身体に合わないのかもしれません。もうやめておきなさい」 「いやです!これすごくおいしいのに!」

2023-02-02 19:43:16
とかげのしっぽ @wr_erimark

稀にも見ないような駄々のこね方をして先生のお猪口に残ってるお酒を飲んで、更には酒瓶を奪おうとするから「もう一杯だけだよ」ってお酌してあげる。 その言葉に最後の一杯だからか舐めるように飲んでいくけど頻度が多すぎてすぐに飲み終わってしまう。

2023-02-02 19:43:16
とかげのしっぽ @wr_erimark

「せんせえ……」 ってお猪口を両手で持って上目遣いで甘えるような声でおねだりしてくる取り立て屋さん。 そんな態度に先生は、しようがないなと思いかけるけど、頭を振ってきっぱり「だめです」と言う。 むぅ(⑉・̆н・̆⑉)って顔して先生を睨むけど、また「だめです」って言われる。

2023-02-02 19:43:17
とかげのしっぽ @wr_erimark

不貞腐れた様子で寝転がったと思ったら先生の手を取って中指のペンだこを撫でて、んふんふ笑い出す。 「なんです」 「これが、先生が書いてきたお話の礎の固さなんだと思って」 そう言うとぎゅっと握って、静かになる。

2023-02-02 20:53:03
とかげのしっぽ @wr_erimark

サロンのような場所で情報収集をしなければならなくなった二人。「僕に任せてください!」と自信気に言っていた取り立て屋さんであったが、噎せる煙草と香のかおりにぐんにゃり背筋になってしまう。「ぼく、ぼく、こういうの、苦手で」「私一人で行ってきます。お前よりかは耐性がありますから」の回

2023-02-08 23:20:28
とかげのしっぽ @wr_erimark

自創作の何かのネタ 人混みの中で目を惹く人を見つけた。彼のように容姿が極めて秀でているワケでも、唯ならぬ雰囲気を放っているワケでもない。ただ、直感とも呼ぶべきものが、あの人は私と同じだと感じ取っている。自分の中にあるモノを、カタチに成さなければ気の済まない人だ、と。

2023-03-01 23:30:40
とかげのしっぽ @wr_erimark

私のように不出来な物を量産する男と同じに見ても良いのか。そんな卑下が思考の端を焦がした。 焦げ付く視線に気が付いたのか、見詰める先のその人が不意に私の方へと視線を寄越した。目が合ったような感覚に、私は思わず床へと目を落とした。

2023-03-01 23:41:49
とかげのしっぽ @wr_erimark

次に目を人混みへ向けた時、その人は居なくなっていた。ホッと吐いた息が、安堵からなのか口惜しさからなのか私には分からなかった。 けれども、腹の奥底に潰された紙が今一度開かれたような多くの感情が敷き詰められていて、息苦しさを覚えた。

2023-03-01 23:56:04

先生がスランプになる話 冒頭

とかげのしっぽ @wr_erimark

私は枯れてしまったのだろうか。 あれだけ溢れていた泉が、あれだけ繁っていた枝葉が、どこにも無い。あるのは、在った過去のみ。 無理に掘り起こせば鶴嘴は折れ、無理に剪定すればそこから壊死する。 文字ひとつない原稿用紙は不毛の地のようだ。そこへ降り注ぐ雨など、何の役にも立たない。

2023-02-03 22:58:03
とかげのしっぽ @wr_erimark

どうすれば元に戻せるか、新たに芽生えさせられるかも検討が付かず、無力感に苛まれながら頭を抱えて文机へ伏せること──数週間が経った。 飽きもせず流れるもののせいで目の周りが熱を持って痛い。木面にこめかみを着ければ、僅かに熱が逃げていく気がして、暫くそうしていた。

2023-02-03 22:58:04
とかげのしっぽ @wr_erimark

目を瞑っている間は少しだけ気が楽にだった。時間を気にせずに済むし、目の前の現実を見ずに済む。そのまま眠ってしまえば尚良し。例え悪夢に魘されようと、夢は夢でしかないのだから。 寄り縋る文机が微かな振動を私に伝えた。それは、誰かが二階へ上がってくる足音であった。

2023-02-03 22:58:05
とかげのしっぽ @wr_erimark

とん、とん、とん。女中よりも重く、大家よりも軽快な、そんな足音を鳴らすのは一人しかいない。 嫌な汗がドッと噴き出す。どうして、こんな時に限って。いや、前に来てから私が日を幾つ無為にした。来るに決まっている。 押入れや布団に隠れたならば、何かがあったと言っているようなもので、

2023-02-04 14:50:20
とかげのしっぽ @wr_erimark

窓から逃げるなぞ以ての外である。そんなことを試みたと知られたのなら、この部屋は途端に氷室となるだろう。 アァ、無駄な思考に囚われている間に、足音がもうそこまで迫っている。後数歩でこの扉は開かれてしまう。 ドアノブが回り、扉が動くその瞬間、私は飛びつくようにドアノブへ向かい、

2023-02-04 14:50:20
とかげのしっぽ @wr_erimark

全力を持ってこちら側へ引いた。 空気を破裂させたような、拒絶の音が耳に劈いた。 鼓膜が破れたのかと思わせる静寂の中、一度だけドアノブが回され、扉が開きかけたが、体重を込めて引いていた為にすぐに閉じられた。 先生、と困惑した声が扉の向こうから掛けられる。

2023-02-04 14:50:21

ねこのひ2023

とかげのしっぽ @wr_erimark

ねこのひ 先生 猫の姿(猫先生)は取り立て屋さんがお出かけする時も「はいはい、いってらっしゃい」という態度でお見送り(定位置から)する。取り立て屋さんが何日か出張に行くために人に預けていたら何だか元気もなければいつも少ない食事量が全く無いまであった。と聞いた取り立て屋さんが

2023-02-22 13:36:23
とかげのしっぽ @wr_erimark

動物病院に連れて行ったら獣医さんに「恐らくですが、寂しすぎてご飯が喉を通らない状態だったんだと思います」って言われて、驚きのあまり獣医さんと猫先生を何度も見てる。 猫先生は捨てられたのかと勘違いしてた。 ので、取り立て屋さんが抱っこしてずっと一緒にいたらその日の晩には治りました。

2023-02-22 13:36:23
とかげのしっぽ @wr_erimark

普段、猫先生はあんまり抱っこが好きじゃない。持ち運ばれるための抱っこは許すけど可愛がりのための抱っこはイヤ👐ってする。そんな猫先生がずっと大人しく腕の中にいるし、膝の上にいる。 取り立て屋さんは情緒がしっちゃかめっちゃかになってる。

2023-02-22 15:12:45
とかげのしっぽ @wr_erimark

「今日はすぐに帰ってきますね」ってこすりつけられる顔に迷惑そうな顔をしながらも喉がぐるるっと鳴っちゃう猫先生。 が"わ"い"い"😭となりながら出ていく取り立て屋さんを見送った後、定位置でくるんと丸くなって寝てる。

2023-02-22 15:44:20
とかげのしっぽ @wr_erimark

次の日、仕事休みたい……ずっと一緒にいる……って猫先生にダル絡みする取り立て屋さんが見える。おもちゃ全部引っ張り出して気を引こうとするけど、ぷいってされる。 ぴょぴょんと飛び出して「とっとと行きなさい」と言わんばかり玄関マットに座って尻尾で床をぱたんと一叩き。

2023-02-22 15:44:19
とかげのしっぽ @wr_erimark

ねこのひ 取り立て屋さん 猫の姿(取猫)は先生が三角座りしてる足の三角の隙間に入るのが好き。冬は良いけど夏は暑いから「やめなさい」って言われる。 先生が外出することはあまり無いから先生が出掛けようとする度に「どこに行かれるんですか!僕も行きます!先生!せんせー!」ってめちゃ鳴く。

2023-02-22 19:49:28
とかげのしっぽ @wr_erimark

鞄には必ず入る。散歩の時は一緒に行く。ハーネスタイプの紐か抱っこ紐(鞄)かのどっちか。 近所で有名になってるから恥ずかしがってあんまり連れて行ってくれない。 取猫は良い子なので、帰ってきたらちゃんと足裏を拭かせてくれる。

2023-02-22 19:49:28
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