抜粋)①『わが子との言い争いはもうやめよう！』マイケル・P・ニコルス著 加藤直子・赤塚麻子・佐藤美奈子訳 星和書店 2014.12.11

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↓　#応答的傾聴　『わが子との言い争いはもうやめよう！』マイケル・P・ニコルス著(星和書店2014.12.11) から抜粋してみたいのですが、まずは、本書がどのようなものかについて、わかりやすい部分を挙げるために、人語をしゃべるネコの画像を借用しましたw

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#応答的傾聴　(前掲書p.83-86) ところで、あなたは、これまでにネコに鳴くのをやめさせようとした経験がありますか？　実は、子どもに口答えをやめさせるのと同じくらい簡単なのです。どうやって、やめさせたか、ですって？　私は、次の様にして、愛ネコの口答えをやめさせました。

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#応答的傾聴　まず、飼い猫が望んでいることは、私の許容できることかどうかを判断します。そうして、例えば、ネコがドアに向かってニャーニャー鳴いていたら、外に出してやりました。また、ネコが私の椅子の足元で鳴いたら、抱き上げて遊んでやりました。ネコが特に何も望んでいるようには見えない時

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#応答的傾聴　あるいは、望んでいることがわからないような時(よくありました)には、私はただネコに「話」をさせておきました。もし、ネコが人間の子どもだったなら、ただ「話」をさせておくだけでなく、もっといろいろな働きかけが出来たと思います。猫の言い分に私が関心を持っているということを

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#応答的傾聴　伝えられたでしょうし、もっと話してくれるように働きかけることもできたでしょう。もっと辛抱強くつき合えたはずと思います。また、「ネコの気持ちはもっともだと思うよ」ということを伝えることもできたでしょう。私の夕食を狙う気持ちは除いて、ですがw

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↓　マグロに関しては激しく同意w →youtube.com/watch?v=WDPIhy…

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#応答的傾聴　私が反省すべき点は、ネコがソファの上で爪を研ぐといった行動を禁じるだけならともかく、ニャーニャーと鳴くことをも一方的に規制しようとしたことです。それはネコの唯一の表現手段を奪おうとしたことにほかなりません。ネコをあなたのお子さんに置き換えて考えてみてください。

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#応答的傾聴　子供が不満を訴えたからといって、それを親が抑え込んでしまうということがどういうことなのか。それでは、結局、言い争いをよりいっそう悪化させてしまうだけでしょう。親子関係に関しては、権威とコントロールの間に根本的なパラドックスが存在します。親の権威を維持しようと思うなら

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#応答的傾聴　その権威をやたら振りかざさないこと、子どもの行動を管理しようとしすぎないことです。子どもが自分の考えを表現する自由を抑え込んでしまっては、管理の行き過ぎです。ちいさなネコとの言い争いに負けていた「大物心理学者」の私が言うのですから本当です。

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#応答的傾聴　人の話を聞くということは、相手に自由を与えるということを意味します。それは必ずしも容易なことではありません。まさに多くの親が、管理の手を緩めるということを恐れているように見えますが、そうしたからといって、子どもを掌握できなくなるわけではありません。それなのに、

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#応答的傾聴　子どもが言っていることをちょっと認めてやるだけで相互理解が深まる場面で、なぜ親はいちいち反論してしまうのでしょう。「理解している」と伝えると、負けるとでも思っているかのようです。子どもに軽んじられたくないために、親に反抗する権利を認めず押さえつけるような親は、結局、

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#応答的傾聴　子どもにあなどられることになるだけです。子どもが口答えをし続けるのは、ひとつには、親が子どもの気持ちを認めないことにあります。何はさておき、自分の考えを主張しようとする親は、自分が正しく、子どもが間違っていると決めつけがちです。また、子どもが感じていることを否定して

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#応答的傾聴　認めない親もいます。わが子に「心配しなくても大丈夫」と言う時、親としては「そんな話を聞きたくない」という思いが本音の部分にあるものです。子どもの悩みを聞いていると、親も気持ちが揺さぶられるため、「うまくいくよ」と安易に言葉をかけ、子どもを安心させようとしてしまいます

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#応答的傾聴　しかし、子どもが悩んでいることに対して、悩む必要などないと言っているだけでは、実際には、何も解決されていないため、たいした安心にはなりません。このように、親にとってわが子が他人との関係で体験している不安や心配に耳を傾けることも大変なことですが、親である自分に対して

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#応答的傾聴　向けられる子どもの不満に耳を傾けることは、それよりもさらに難しいものです。口応えが親に異議を唱える行為だからというよりも、子どもの反抗の仕方が、親を防衛的にさせるのです。子どもがやりたいことと親がやらせたいことにずれがあって、言い争いに発展しそうな時には感情的に

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#応答的傾聴　なってはいけません。それでは火に油を注ぐことになるだけです。子どもというのは、小さい強烈な願望発動機のようなものです。彼らは、太字と感嘆符(！)を使って、その願望を伝えてきます。子どもの要求がましさに親がイライラすれば、不満や怒りといった感情的反応の応酬につながりま

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#応答的傾聴　す。親が反応すればするほどそれだけ子どもへの対応も建設的なものでなくなっていくでしょう。子どもが文句を言い始めると、親はイライラし、どうにかそれを止めたいと思うのです。親が止めたいと思う「それ」とは、子どもの苛立ちであり、また親自身の苛立ちでもあります。

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#応答的傾聴　子どもに文句を言われると、親の中に、怒りや罪悪感、自己防衛、失望、憤り、苛立ちといった様々な感情が生じます。そしてそのような感情は、深く考えられることなく、相手に伝えられてしまうという傾向があります。マーレイ・ボーエン(Murray Bowen)は、家族から挑発され

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#応答的傾聴　ると、心理的な距離が近い分、人は深く考えずに反応してしまい、怒鳴り合ったり、無視したり、しまいには一切の接触を避けるといった事態を招きがちだと指摘しています。故郷の石であるクリプトナイトに触れることで、スーパーマンがスーパーパワーを失ってしまうように、家族の言動に

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#応答的傾聴　対して、感情的に反応してしまうと、私たちの多くは適切にふるまえなくなってしまうのです。ボーエンは、感情的に反応してしまわないようにする対策として、スーパーマンでさえも無力にする危険な鉱石を誰かが持ち込む場合に備えること、つまり自分が動揺してしまう可能性のあるものに

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#応答的傾聴　対し、冷静に反応する心の準備をしておくことが大切だとアドバイスしています。家族は、こっそり袖まくりして悪巧みをするような悪党ではありません。いつもしていることをやってしまうだけなのです。冷静な反応ができるように心の準備をしておけば、子どもが口応えをした時にも感情的に

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#応答的傾聴　反応せずにすむでしょう。ただし、このやり方は想定外の口応えには向かないという欠点があります。そのようなときこそ、応答的傾聴が有効です。反射的に応答的傾聴を行えるようにしておくと、感情的にならずにすみます。親としての立場を保つことは、動揺しないこと、ただそれだけです。

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#応答的傾聴　練習あるのみです。子どもとの話し合いは、二つの部分に分けて行うようにしましょう、ひとつは、最大限、子どもが自分の気持ちを表現できるよう手助けする部分であり、もうひとつは、当該の問題について親としての結論を伝える部分です。この結論を伝える部分は、ゆっくりと話し合った後

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#応答的傾聴　に行えるとよいのですが、それが難しい時には、「十数える」という方法をとるとよいでしょう。子どもの言い分を聞いてすぐに、「はい」か「いいえ」の返事をしなくてはならない時に、心の中で十数えて、少し間を置けば、子どもの話を聞く部分と、親が決定を下す部分をより明瞭に区別する

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#応答的傾聴　ことができます。ところで、子どもの口応えに対し、親が表面的に耳を傾けているだけだったとしたら、子どもの気持ちを鎮めるのは難しいかもしれません。話の分かる親を演じても子どもはすぐに見抜きます。子どもが文句を言い出した時、歯をくいしばって耐えて話を聞くというのではなく、

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#応答的傾聴　子どもが一体どのような気持ちでいるのか、本当に知りたいと思えるように努力してください。「こんなにずっと不機嫌だなんて、今日、学校で何があったの？」のように、いきなり結論に飛んではいけません。子どもの考えていることを知るために、いろいろと質問をしてください。そして、

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#応答的傾聴　それに対して、しっかりと聞く耳を持つようにしてください。賛成したり、反対したりするのではなく、子どもはどのように感じているのか。何に悩んでいるのか、そして何を求めているのかについて、もっと話してくれるよう働きかけましょう。

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#応答的傾聴　良い親であるための秘訣は、子どもの成長に伴い、徐々に手綱を手放し、その子らしさを発揮できるようにしてあげることです。最初に手放さなくてはならないものは、子どもに対する親の期待です。「率直で、口応えなどしない」などといった期待を捨てなくてはなりません。子どもが文句を

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#応答的傾聴　言うことを一切禁じるということは、自分らしさを発揮してはいけないと言っているのと同じです。子どもに自由に意見を語らせるということは、子どもの自律性を育むだけでなく、親の権威そのものを高める事にもなります。親が子供の話をちゃんと聞いているかぎり、子どもへの影響力を

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#応答的傾聴　失うことはないからです。子どもが、自分の考えを表現するだけでは満足しなくなり、どのように行動するかも自分の思い通りにしたいと要求するようになったら、物事は互いに影響し合いながら生じているという円環的な思考法(注 ; 直線的思考法との対比については後日)で対処するよう

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#応答的傾聴　にしてください。誰かを責めるのではなく、何ができるか考えるようにするのです。「親」という仕事は、この世の中で最も困難な仕事です。その中には、うまくいかないことがたくさんあるでしょう。そんな時、円環的な思考法は、問題が起きているのは、あなたのせいではないということ、

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#応答的傾聴　そして、いつでもあなたから行動を起こし状況を変えていくことができるということを教えてくれます。 　以上、第３章の後半部分から抜粋してみました。大体、こんな感じの本です。

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↑　ちなみに、上の最後の「親であるあなたから」という部分は、ミラーダンスから抜け出すためには、自分のステップを変えよう、他人(BPD等)のステップは変えられないけれども。という主張に通じるものがあるように思いました。 ( ´△｀)

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『わが子との言い争いはもう止めよう！』マイケル・P・ニコルス / 著　加藤直子赤塚麻子　佐藤美奈子 / 訳　(星和書店 2014.12)　から、直線的思考と円環的思考について述べてあるくだりを、少し抜粋します。

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言い争うためには二人の人間が必要です。どうしてうちの子は反抗的な子どもなのだろうと悩んだところで、あまり意味はありません。それどころか、そのように考えることが、問題の一部でもあるのです。(前掲書　p.62)

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「その問題は何が原因で生じたのか」という問いは、家族療法家が「直線的思考」と呼ぶ考え方です。直線的思考では、「Aという原因からBという結果が生じる」という説明の仕方をします。これは、ニュートン力学的な因果律を説明するには有効ですが、生物に対しては優れたモデルとはいえません。

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なぜならばそれはコミュニケーションと対人関係の要素をじゅうぶんに加味して説明していないからです。グレゴリー・ベイトソン(Gregory Bateson)は、「石を蹴る人」を例にあげます。石を蹴ることによる物理的影響は、蹴る力と石の重さを測定することによって計算することができます。

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しかし、人がイヌを蹴った場合にどのような結果が生じるかを、予測することはできません。そのイヌがどのような反応をするかは、そのイヌの性格と、蹴られたことをどのようにイヌが受け取るかによつて幾通りにも考えられるからです。さらに、そのイヌの反応に応じて、蹴った人が次にとる行為も変わって

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くるため、人がイヌを蹴った場合にどのような結果が生じるかを考えたらきりがありません。あるひとつのイヌの行為(例 : 噛みつく)は、人間の次の行為(例 : 空しく神の名を呼ぶ)に影響を与え、さらに、そこで人間がとった反応は、そのイヌの次の反応に影響を与えます。

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つまり、最初の行為はきっかけにすぎず、円環的に、その次の行為に影響を及ぼしながら反応は続いていくのです。相互に影響を及ぼし合っている状況では、原因も結果もありません。さて、あまりにも多くの家族が、自分たちの問題の原因を見つけ、責任は誰にあるのかをはっきりさせたがります。

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誰がどうしたからこうなった、ということを追求したくなる気持ちはわかりますが、それは不毛な探究です。そうではなく、円環的思考を用いれば、行動とそれに対する反応が繰り返されることによって、問題が生じているということが理解できるでしょう。誰のせいでこうなったのか？は問題ではありません。

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相互作用のサイクルを改めるために、最初の原因まで戻る必要などないのです。家族の問題となると、大抵の人は、円環的パターンで考える習慣がありません。私たちは自分の立場から世界を見ているのですから、誰かとの間で何らかの問題を抱えた時、それを相手のせいにするのは自然なことです。

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口ごたえを、子どものせいだと考える場合と、相互作用によるものだと考える場合とでは、そのスタンスに大きな違いがあります。前者の見方をするということは、子どもはわがままで性格が悪いか、どこかに欠陥がある、病気である、と言っているのと同じです。そこには、子どもを変えなくてはならない、

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という考えが根底にあります。だとすれば、後者の見方、すなわち、どうしてこうなったのかと考えるのではなく、これをどのように解決するかと考える方が、はるかに実際的です。家族の問題は、特定の一人が原因で生じるのではなく、家族全体の相互作用によって生じると捉えれば、親であるあなたが

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子どもに対してどのような反応をしているかを見直し、変わることによって、問題の解決を図ることができるのです。円環的思考は、相手からの非難や、それに対する怒り(あるいは自分の中に生じる罪悪感)をやり過ごす助けにもなります。家庭で起きる言い争いは子どものせいだと考えてしまうと、

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「うちの子は頑固で、生意気で、わがままで、反抗的で」と一方的な評価をしてしまうでしょう。そうなると「誰がボスなのか子どもに教えてやらなくては」という気分になってくるのも、当然と言えば当然です。しかし、「誰がボスなのか」を子どもに教えようとすれば、敵対的関係を強めてしまい、解決は

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より一層困難になるだけです。扱いが難しい子どもというのは、ある決まった行動パターンにはまりこんでしまう傾向があります。しかし、それは子どもだけではありません。そうした子どもの行動に反応して、親も身動きがとれなくなりがちです。互いがネガティブに反応し合うことで、子どもの問題行動は

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ますますひどくなるのです。(pp.62-66) 　一般に、子どもの感心しない行動を非難する時、人は、その子ども本人ではなく、親を責めます。たとえば、礼儀をわきまえず、反抗的で、文句が多いような子どもを見かけると、親の顏が見てみたいと思ったりするでしょう。このように、何かを

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「誰かのせい」と考えるのは、直線的な思考習慣に基づき、関係性の問題を個人の責任として捉えていることによります。一方、円環的思考では、誰がいけないのか、誰が最初に始めたのか、誰に責任があるのかといったことを、あれこれ考えません。なぜ問題が生じたのかを悩むよりも、対人関係の