着々と進むララ娘さんARK参戦への下準備。 いよいよARK内でもアウラ娘さんによる受け入れ準備が進む中、 そんな事は露知らず、爺はアウラ娘さんに対抗して次々と船を設計するのであった。 その結果が、双胴船という新たなる浮かぶ粗大ゴミである。 続きを読む
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さて。 爺が新しい船を弄りあーだこーだやっている頃。 その状況をもたらした張本人はと言うと。 FCハウスでだらけていた。 「ひーーまーーーーー」 全身全霊で暇過ぎると訴えるアウラ娘さん。 「なら、ARKでも行ってくれば良いだろ」 視線すら向けずに猫娘さんは答えた。 #FF14 #ARK #ARK爺記 pic.twitter.com/zJU3shghg7

2022-08-22 10:59:28
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「分かってないなぁ。 今頃、じさまは私が造った船に対抗して、 必死で何か造ってる最中なんだよ。 それを邪魔しに行くなんて無粋な事する訳ないでしょ」 ドヤ顔で諭すアウラ娘さん。 ウザい事この上ない。 「知るか馬鹿」 身も蓋もない返事をして、猫娘さんは作業に集中した。 #FF14 #ARK #ARK爺記 pic.twitter.com/bXb6OQVsy7

2022-08-23 06:57:26
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「……こうなったら、裁縫師ギルドのあの子の所に、 冷やかしにでも行っちゃおうか」 ロクでも無い事を思いつくアウラ娘さん。 「そっちは邪魔して良いのかよ」 思わず突っ込む猫娘さん。 アウラ娘さんが答えようとした瞬間、階段から声が響いた。 「その必要は無いですよ」 #FF14 #ARK #ARK爺記 pic.twitter.com/KD7miOckP8

2022-08-23 17:52:35
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そこにはウィーバースワローテイルを着込み、 ポーズと共にどや顔で立つララ娘さんの姿があった。 「悪逆非道の師匠を打ち倒し! 裁縫の奥義を身に付け、ワタクシ帰って参りました!」 若干言動がおかしいララ娘さん。 「マズイ……馬鹿が増えた」 猫娘さんは密かに呻いた。 #FF14 #ARK #ARK爺記 pic.twitter.com/SvxGUF7sCR

2022-08-24 08:32:37
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そのまま、ララ娘さんはウィーバーギブスを外し眼鏡を掛けると、 椅子に腰掛け愚痴りだした。 「まったくもう。大変だったんですよ。 ウィーバー装備一式作れるようになるまで、 一人前と認めないから帰さないとか言いだして」 どうやら、予想通りローズに捕まっていたらしい。 #FF14 #ARK #ARK爺記 pic.twitter.com/yiggOXRNLw

2022-08-25 07:21:05
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「ん?ならお前それ自分で作ったのか?」 ララ娘さんの着ているウィーバー一式を指す猫娘さん。 「そうですよ。全部自作です」 ララ娘さんは当然の様に言った。 「……これHQだよね。 帰って来るの早くない?」 ララ娘さんの外したギブスを手に取るとアウラ娘さんが尋ねた。 #FF14 #ARK #ARK爺記 pic.twitter.com/Hr4cqsgElE

2022-08-26 08:41:17
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ララ娘さんは不敵に笑うと答えた。 「ふっふっふっ。 私、裁縫の極意を見出したんですよ!」 その言葉に、怪訝な顔をする猫娘さんとアウラ娘さん。 先を促すとララ娘さんは声高らかに言い放った。 「裁縫の極意とは、糸を紡ぐ事と見出したり!」 #FF14 #ARK #ARK爺記 pic.twitter.com/x4S41cptxK

2022-08-27 08:11:11
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「で、狂ったようにグルグル糸車を回し続けたんですけど、 だんだん気持ち良くなってきちゃいまして☆」 うっとりとした顔で言うララ娘さん。 「気付いたら、いつの間にかLv50になってたんですよね」 ララ娘さんの言葉に猫娘さんは頭を抱え、 アウラ娘さんは爆笑していた。 #FF14 #ARK #ARK爺記 pic.twitter.com/3oqgGVoVNR

2022-08-28 19:05:51
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「お前……なんてことを」 呻く猫娘さんに気付かず、更に続けるララ娘さん。 「クラフト用のウール装備は作るの面倒だったんで、 サクッとマケボで買い揃えた後、 ローズさんの目の前でウィーバー装備一式作り上げて、 卒業してきました」 超ドヤ顔でララ娘さんは勝ち誇った。 #FF14 #ARK #ARK爺記 pic.twitter.com/EaU0g7EoPo

2022-08-29 08:27:17
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クラフト装備を自分で作れるのに、 それすら面倒だと買って済ませたララ娘さん。 だが、彼女は配慮を怠らなかった。 「あ、ウール装備一式は、 ちゃんとおねーさんのブランド買いましたよ! これで実質タダです!」 「違う。そうじゃない……」 猫娘さんは膝から崩れ落ちた。 #FF14 #ARK #ARK爺記 pic.twitter.com/tJifHoYAs4

2022-08-30 08:01:46
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服作りを習うために潜り込んだのに、 最速卒業のために服作りをすっ飛ばしてどうするのか。 正に、手段のために目的を忘れるである。 項垂れる猫娘さんを尻目に、ララ娘さんは続けた。 「あ!でもおねーさんの装備一式使ってみて、 地味に人気があるのは納得出来ましたよ!」 #FF14 #ARK #ARK爺記 pic.twitter.com/DCWBvJ4VXV

2022-08-30 21:39:28
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「実際に着ると着心地がかなり良いんですよね。 要所要所の作りが頑丈でしっかりしてて、補強も念入り。 使えば使うほど味と良さが分かる逸品ですよ」 ララ娘さんの率直な賞賛に、 復活し立ち上がる猫娘さん。 「このウィーバーも、おねーさんのHQを参考に作ってるんですよ?」 #FF14 #ARK #ARK爺記 pic.twitter.com/ej9flKVyD4

2022-08-31 08:45:28
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「ちょっとテーブルにあがって見せてみろ」 ララ娘さんの参考にしたという言葉が気になり 猫娘さんは彼女をテーブルの上にあげると、 アウラ娘さんと一緒に、ララ娘さんのウィーバーの鑑定を始めた。 「……作りも仕立ても悪くないな」 「うん、要所はしっかり押さえてるね」 #FF14 #ARK #ARK爺記 pic.twitter.com/FJmf1QEKrJ

2022-08-31 18:11:45
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ララ娘さんからウィーバーを脱す事もなく、 縫い目や作りを確認する猫娘さんとアウラ娘さん。 「でも、参考にしたって言う割には癖が無いよね。 補強や強度面は至って普通だし」 「だな。要所は押さえてるが、それだけなんだよな」 アウラ娘さんの見立てに猫娘さんは頷いた。 #FF14 #ARK #ARK爺記 pic.twitter.com/n4G0ECE1SC

2022-09-01 07:50:45
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「なんだろう。 品質は確かにHQなんだけどパッとしないと言うか。 一言で言うと”悪くない出来”としか言いようが無いんだよね」 難しい顔で微妙な評価をつけるアウラ娘さん。 しばし考えた後、彼女はハッと息を飲み猫娘さんに言った。 「あ。確かにこれ貴女の参考にしてるかも」 #FF14 #ARK #ARK爺記 pic.twitter.com/ZYHOBa4WnA

2022-09-01 19:43:33
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アウラ娘さんの言葉に黙って先を促す猫娘さん。 「たぶんだけどね。貴女が重点的に補強してる場所を参考に、 そこだけ念入りに仕上げる形でHQとしての体裁を整えてるのかも。 ほら、こことここ。普通はそこまで丁寧にやらない所だよ」 アウラ娘さんの指摘に猫娘さんも頷いた。 #FF14 #ARK #ARK爺記 pic.twitter.com/nxhCs9KG0K

2022-09-02 09:10:05
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手口がバレてしまったララ娘さんだが、 彼女の余裕は崩れなかった。 「どうですか!この見事なパクり加減! 最速!最短!超効率的ですよっ!」 微塵も悪びれず胸を張るララ娘さん。 自覚があるだけ、なおタチが悪い。 猫娘さんもアウラ娘さんも、ただただ呆れるしかなかった。 #FF14 #ARK #ARK爺記 pic.twitter.com/szv0LAWhLP

2022-09-02 20:01:03
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「何で皆さん、そういうすっごい微妙な顔するんですかね。 効率的に上げただけなのに… ローズさんも同じ様な顔してましたよ」 イマイチ理由が分からないララ娘さん。 「……お前さ。今、新しい服作りたいとか思ってるか?」 ため息を吐くと、呆れを隠さず猫娘さんは聞いた。 #FF14 #ARK #ARK爺記 pic.twitter.com/oZbhqcvEly

2022-09-03 08:29:24
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「全然思わないです。 むしろ、コレ邪魔なんで着替えて来て良いですか?」 そう言って、ウィーバーの上下を指すララ娘さん。 猫娘さんは黙って手を振った。 ララ娘さんが隣室に着替えに向かうと、 猫娘さんは盛大にため息を吐きながら呟いた。 「……何で、ああなるんだよ」 #FF14 #ARK #ARK爺記 pic.twitter.com/IwX4NfE2bR

2022-09-03 19:07:39
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猫娘さんの呟きにアウラ娘さんがポツリと答える。 「……あの子、言われた通りにやっただけなのかも」 「どういう意味だ?」 意味が分からず問い返す猫娘さん。 「ローズのおっちゃんにウィーバー一式作るまで帰さないって言われたんでしょ? だから最速最短でやってみせた」 #FF14 #ARK #ARK爺記 pic.twitter.com/QduyQuebNK

2022-09-04 06:56:00
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「早く帰りたいからとか手抜きでやったんじゃないんだよ。 言われた通りの事を全力で考えて効率的にやったら、 ああいう形になっただけ。 だから、皆に微妙な顔されても分からないんだと思う。 本人はただ真面目にやっただけなの」 アウラ娘さんは畳みかけるように言い立てた。 #FF14 #ARK #ARK爺記 pic.twitter.com/4LZ0wgSuGr

2022-09-04 07:58:04
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「流石にそれは……」 アウラ娘さんの意見に難色を示す猫娘さん。 だが途中で考え込む。 アウラ娘さんは更に続けた。 「そう考えると色々辻褄が合うんだよね。 この間、私達にお金稼ぎさせてた理由話した時のとか。 私達が思う以上にあの子ってクソ真面目なんじゃないかな?」 #FF14 #ARK #ARK爺記 pic.twitter.com/aYeG6XoMDI

2022-09-04 09:34:53
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「……」 アウラ娘さんの推論に考え込む猫娘さん。 「まぁ、納得しろとは言わないよ。 勘で何となくそう思っただけだし」 そう言って、話を切り上げるアウラ娘さん。 「ところでさ。 着替えに行っただけなのに長くない?あの子」 アウラ娘さんの言葉に猫娘さんは固まった。 #FF14 #ARK #ARK爺記 pic.twitter.com/UxwAn53RpF

2022-09-05 06:58:00
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「……まさかアイツ!」 即座に立ち上がって隣室のドアに駆け寄る猫娘さん。 一瞬遅れてアウラ娘さんも続いた。 ドアを開けた先の床には、 熱暴走により着替え途中でぶっ倒れたララ娘さんが転がっていた。 「お前まさか、休まずにぶっ通しで裁縫やってたのか!」 #FF14 #ARK #ARK爺記 pic.twitter.com/wJaAxU0ZMa

2022-09-05 09:46:36
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「すいません…… 糸車がぐるぐるで……私もぐるぐるぐる……」 熱で朦朧としながら、 うわ言のように呟くララ娘さん。 「馬鹿!さっさと落ちて寝ろ!」 乱暴にローブを着せると、 猫娘さんはララ娘さんをベッドに放り投げた。 「げふぅ!」 ララ娘さんはそのまま昏倒した。 #FF14 #ARK #ARK爺記 pic.twitter.com/1mCNvlK77D

2022-09-06 08:29:56
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「……ったく、世話が焼ける」 落ちたのか寝入ったのか穏やかな寝息を立てだすララ娘さんを確認し、 ベッド脇に座る猫娘さん。 そんな彼女にアウラ娘さんが声を掛けた。 「この子ってさ。 真面目ってより、普通に馬鹿だよね」 「ぶふっ……w」 思わず猫娘さんは吹き出した。 #FF14 #ARK #ARK爺記 pic.twitter.com/Ysnhy8egWU

2022-09-06 20:46:21
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「だって人の事、散々馬鹿馬鹿言ってたクセにさ。 良く考えたらこの子って、普通に後先考えない馬鹿そのものだよ」 アウラ娘さんのストレートな物言いに、 堪え切れず笑い出す猫娘さん。 「フフ……アハハハハ! お前に言われるとか相当だぞ!」 「私は自覚あるから良いの!」 #FF14 #ARK #ARK爺記 pic.twitter.com/elpGYflzis

2022-09-07 08:05:59
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「大体、人のこと馬鹿扱いしてるけど、 貴女だって昔から散々馬鹿やってたじゃない! 拳だけで天下を取るとか言って町内制覇始めたりとか」 「おまっ……! あれは若気の至りだって言ってんだろ!」 猫娘さんの爆弾級の黒歴史を持ち出すアウラ娘さん。 猫娘さんは焦りだした。 #FF14 #ARK #ARK爺記 pic.twitter.com/M751RRGiKL

2022-09-08 08:00:59
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「あの時の連中とこの前再会してから、 たまに連んでるの知ってんだぞ私!」 何やら馬鹿やってた頃の舎弟達と 猫娘さんが近頃会ってる事を暴露するアウラ娘さん。 「違う!あれは仕事の……」 「やーい!ばーかばーか!」 「煩い!この大馬鹿!」 最早、子供の喧嘩である。 #FF14 #ARK #ARK爺記 pic.twitter.com/8eKJwaKNLV

2022-09-09 08:15:37
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「図星つかれて怒ってやんのー!」 猫娘さんの間合いをスルリと器用に抜けながら、 尚もからかい続けるアウラ娘さん。 「お前だってあの頃は一緒になってやってたろ!」 「私は付き合ってあげただけですぅ」 やがて、アウラ娘さんはドアの前で立ち止まると笑いながら言った。 #FF14 #ARK #ARK爺記 pic.twitter.com/vnYXZeDmMo

2022-09-10 09:15:48
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「だから今回は、そこのお馬鹿さんに付き合ってあげる」 ララ娘さんを指さすアウラ娘さん。 「貴女達が、この子にやたらと過保護なのは。 弱っちいだけじゃなくて、 "目を離すと何をしでかすか分からない”からだね」 アウラ娘さんの言葉に猫娘さんは苦笑すると、 肩を竦めた。 #FF14 #ARK #ARK爺記 pic.twitter.com/pQg194upVT

2022-09-11 09:23:19
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「じゃ、そういう事だから、 その子が復帰したら鍛冶師に連れて行っておいてね」 猫娘さんに面倒を押し付けるアウラ娘さん。 「……お前は?」 「私はARKで下準備。 そのままだと、面倒が更に増えそうだから。 本当、面倒くさい子だよね」 アウラ娘さんはクスクスと笑った。 #FF14 #ARK #ARK爺記 pic.twitter.com/qigWyMXKWN

2022-09-12 08:51:57
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そのまま出掛けるアウラ娘さんを尻目に、 ため息を吐く猫娘さん。 「ったく、どいつもこいつも勝手ばかり。 その上、馬鹿のオンパレードか」 そこまで言って、 彼女は堪らず笑い出した。 「……そうか。私もその一人か」 そう。 この物語は”4人の馬鹿”が奏でる四重奏なのだ。 #FF14 #ARK #ARK爺記 pic.twitter.com/UYBKBzm3NT

2022-09-13 09:21:30
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さて。 ここはARK内のアウラ娘さんの所有の桟橋居住船の内部。 「痛っ!」 ロフト状のベットの上で立ち上がり、 天井に頭をぶつけるアウラ娘さん。 「……欠陥構造だよね。この船。 しゃがまないと降りれないし」 自分で作った船に文句を言いながらアウラ娘さんは表に出た。 #FF14 #ARK #ARK爺記 pic.twitter.com/k9jo4EBNnR

2022-09-14 20:30:19
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表に出ると、大きく伸びをするアウラ娘さん。 「んー……やっぱりこっちは空気が違って良いよね」 だが、よく見ると彼女が出て来た簡易住居。 藁製なのに傾斜屋根なのだ。 しかも、三角土台を利用した斜め土台の超大型桟橋だったり。 何気に新機軸の塊だったりするのである。 #FF14 #ARK #ARK爺記 pic.twitter.com/zuiBCsGKtm

2022-09-15 12:44:00
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だがしかし、その新機軸に爺は当然気付いていない。 あまりに普通に置かれ過ぎてて、気付かないのである。 「とりあえず、焼き肉持って出掛けようか」 そう言って、桟橋に向かうアウラ娘さん。 だが、砂浜の大群に気付いた。 「うわ……きっしょ。 何匹捕まえたのあの人」 #FF14 #ARK #ARK爺記 pic.twitter.com/ov3PDl1zVl

2022-09-16 21:03:33
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20匹近いディロフォサウルスの群れにアウラ娘さんが気味悪がっていると、 どこからともなくトンカンと何かの作業音が聞こえる。 「あれ?じさま来てる?」 造船所の方を見ると、何やら船を造っている爺の姿が。 「なんかでっかいの造ってるなぁ……横幅3か4無い?あの船」 #FF14 #ARK #ARK爺記 pic.twitter.com/ttDzNlhnq9

2022-09-17 14:14:27
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その場で声を掛けるか逡巡するアウラ娘さん。 「……まぁ良いや。 どうせ船造りに夢中でしょ。放っとこ」 そう言って左の桟橋に近づくと おもむろに桟橋自体に乗り込んだ。 帆を張り出港態勢に入る桟橋。 「さて、拠点建設に行くよー!」 こうして、アウラ娘さんは旅立った。 #FF14 #ARK #ARK爺記 pic.twitter.com/xFbfcJTdRT

2022-09-18 09:48:34
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さて、一方その頃爺は。 アウラ娘さんが背後で旅立っている事などつゆ知らず。 トンカンと船の建造を続けていた。 「フヒヒ……コイツはデケェぞぉ」 2隻の細長い船体の船。 そして、その2隻を中央のイカダで繋ぐ構造。 そう。 この船、双胴船と言われる構造の船なのである。 #FF14 #ARK #ARK爺記 pic.twitter.com/iQG8zFxi6c

2022-09-19 07:09:23
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やがて、左側船体が完成。 「おお。デケェデケェ!」 思った以上に大きな船体に驚いた爺は、そのまま船の中へ入る。 「ンッフッフ。思ったよりも広い感じだな。 コイツは期待出来る」 前から眺めた際の印象に満足する爺。 だが、逆から見た際の違和感に爺は気付かなかった。 #FF14 #ARK #ARK爺記 pic.twitter.com/pBWOeUy61a

2022-09-19 18:44:41
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そのまま右側船体も突貫工事で建造。 出来上がった左右の船体を上部甲板で結合。 「オホホホ!このデカさは半端無いで!」 若干テンションがおかしい爺。 早速、艤装作業を始めるべく船内の内装へと手を付け始めた。 「おお!置ける置ける! 片側でこの数置けるなら有望!」 #FF14 #ARK #ARK爺記 pic.twitter.com/8IAyEyVjQj

2022-09-20 09:26:28
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左側の船室内の設備を整えると、 爺はそのまま今度は上甲板の整備を始めた。 上機嫌で落下防止の柵を置いていると事件は起きた。 唐突に真っ赤に表示される柵。 表示される警告。 "プラットフォームへの設置上限です!" そう。 この男、設置上限の存在を忘れていたのである。 #FF14 #ARK #ARK爺記 pic.twitter.com/s8EWGeHncT

2022-09-20 19:33:19
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何しろこの船。 この図体に見合うだけのパーツ(壁や柵、床等)を大量に使用しており、 設置数の上限88個の内、なんと船体だけで83個を使用。 設備は5個のみとかいうアホな代物なのだ。 当然、右側船体に設備を置く余裕など最初から無い。 正に図体だけのハリボテ船なのである。 #FF14 #ARK #ARK爺記 pic.twitter.com/Omj8T1FVCj

2022-09-21 07:52:26
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だが、この船。 欠陥はそれだけではなかった。 爺が操縦時の視界確保のために開けた前方空間。 実は航行用の帆を張ると、 一切前が見えなくなるのである。 正に、何のために双胴船にしたのか意味が分からない船なのだ。 デカくて重くて視界は劣悪。当然操縦性能は最悪だった。 #FF14 #ARK #ARK爺記 pic.twitter.com/t0x4jdhF3A

2022-09-21 20:31:15
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設置上限地獄に劣悪な操縦性。 だが、この船はそれだけに留まらなかった。 その図体のデカさ故に置き場所に困るのである。 結果、桟橋への停泊では場所を食い過ぎるので、 その辺の浜辺へ打ち捨てる事に。 もう何というか。 いつぞやのタワー級要塞船を彷彿とさせる船である。 #FF14 #ARK #ARK爺記 pic.twitter.com/1OhtpGFt93

2022-09-22 07:24:00
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「まーた粗大ゴミ作っちまった……」 良い所無しの性能に爺から粗大ゴミ認定された新型船。 「……でも、どうにか出来んかなコレ」 浜辺に打ち捨てたのは良いが、 何か使い道は無いかとしぶとく思案する爺。 やがてポンと手を叩き言った。 「そうだ。アイツら乗せちまおう」 #FF14 #ARK #ARK爺記 pic.twitter.com/E794yTmr3n

2022-09-23 07:26:17
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アウラ娘さんの港の前で待機中だった、 ディロフォ舎弟達の大群を指笛で呼び出す爺。 「そうそう。コイツらを運ぶ船がそういえば無ぇんだよ。 この船を輸送用の船にすれば良くね?」 なんと爺。 ここで、恐竜を輸送する船。 つまり”輸送船”という発想に辿り着いたのである。 #FF14 #ARK #ARK爺記 pic.twitter.com/34muAQT2Hd

2022-09-23 20:58:38
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「要するに船の左半分は生活用で、右半分は輸送用。 船が二つに分かれてる構造がここに来て生きる?! ……つーか、ワシ先見の明あり過ぎじゃね?」 まさかの双胴船の利点に気付いてしまった爺。 ここに来て、 粗大ゴミ認定された最大の要因である双胴船構造が光る事に。 #FF14 #ARK #ARK爺記 pic.twitter.com/mQAFF552h9

2022-09-24 08:26:21
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「よっしゃ!野郎ども!乗り込むぞ!」 号令と共に、意気揚々と新型船に乗り込もうとする爺と舎弟達。 だが、世の中そんなに甘くはなかった。 このディロフォサウルス、 数が多い上に遠近感の関係で小さく見えたりするが。 実は爺と同じくらいの人間並のサイズなのである。 #FF14 #ARK #ARK爺記 pic.twitter.com/JbfYXzMVj2

2022-09-24 20:25:08
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そんな人間大の代物が新型船の狭い入口に殺到すればどうなるか。 考えるまでもなく詰まって渋滞を起こした。 「ちょ……お前ら!並べ!並べー!」 爺の必死の言葉に舎弟達が耳を貸すハズもなく、 大混乱を起こし、海に飛び込みだす舎弟達。 状況はひたすらにカオスだった。 #FF14 #ARK #ARK爺記 pic.twitter.com/XCahAm2n01

2022-09-25 07:28:11
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まとめたひと
IkuS@FF14:雑煮処 @IkuSFF14

◇FF14の某Durandal鯖メインの群像劇型RP物語の裏話&回想アカとかいうキワモノです。◇フフリとニヤけたらめっけもの。それが当更新の目当てでございます。 ◇無言フォロー等もお気軽に◇RT用アカは@IkuSFF◇本編物語専用タグはこちら⇒#爺譚◇ARK編専用タグはこちら⇒#ARK爺記◇© SQUARE ENIX