そういう関係になって以降、自分の前で今までと同じように無防備に肌を晒すディミトリにときたま今までは覚えることのなかった欲を感じるようになってしまったドゥドゥーvs「俺の裸など見飽きるほど見てきているだろう。昔は一緒に風呂に入ることもあったじゃないか」と何も分かっていないディミトリ
2019-10-05 22:03:08ここでうっかりドゥドゥーが「……目に毒です」などと言ってしまうと、「…そう、か。そうだな。すまない、俺の肌など見て気持ちの良いものではなかったな…」とディミトリが明後日の方向に解釈して妙な方向に話が拗れる。
2019-10-05 22:06:10朝の支度を手伝うドゥドゥーがどこかそわそわとしていて様子がおかしいのに気付いたディミトリが「どうした?何か気になることでもあるのか?」と聞くと、ドゥドゥーは少し目を泳がせながら「…いえ、何もありません。…気が散っていたようです。申し訳ありません」と妙に歯切れの悪い返事を返す。
2019-10-05 22:12:14いよいよ何かあるなと確信したディミトリは少し語調を強めて「何もないようには見えないがな」と問いただす。「…申し訳ありません。ですが、陛下に申し上げるようなことではなく…」「だがお前の様子がおかしくなったのはつい先程からだろう。…俺の支度を手伝いはじめてから、だ。…違うか?」「…」
2019-10-05 22:21:09「何かあるのなら言ってくれ。どんな些細なことでも構わない」ディミトリがそう言ってもドゥドゥーは何かを堪えるようにぐっと唇を横一文字に結んで話そうとしない。それを見てディミトリはちょっと悲しくなる。何がドゥドゥーを悩ませているのかは分からない。でも、それを言ってももらえないのかと。
2019-10-05 22:24:34「…俺では助けになれないか」しょんぼりしたディミトリが思わず呟いてしまった言葉にドゥドゥーがはっと表情を変える。「違います、陛下!…ただ、これは、……俺の、至らなさが原因なのです。…本当に、陛下のお耳に入れるような話ではなく…」ともごもご語尾が消えていくドゥドゥー。
2019-10-05 22:31:01ドゥドゥーはしばらく逡巡していたが、一歩も退く気はないらしいディミトリを前に、ようやく諦めて覚悟を決めた。「…本当に、陛下にお聞かせするような内容ではないのですが」と苦々しげに前置いて話し出す。
2019-10-05 22:42:29「……陛下の…肌、を、見ていると、………貴方の、夜の姿が思い起こされて、…その、どうしても直視しがたく……」最後は消え入るような形でドゥドゥーは言い終えた。その顔は赤く染まっている。
2019-10-05 22:47:06それをぽかりとした表情を浮かべて聞いていたディミトリ。…何のことだ?……肌?俺の?…夜の、姿?しばし考え込んで、そしてようやく内容に理解が及ぶ。その瞬間、ぶわっとディミトリの顔も真っ赤に染まる。
2019-10-05 22:49:05「…そ、そうか。…そうい、う、こと、か。いや、すまない、…き、気が付いていなかった。…その、…俺の、せい……だな?」「いえ!いえ、陛下には何の責もありません。全てはおれの至らなさが原因です」「だ、だが………」
2019-10-05 22:55:01おろおろきょどきょどわたわたぎくしゃくするディミトリとドゥドゥー。ただそうしているうちにも無情にも時は過ぎていく。コンコン。部屋の扉をノックする音に2人はビクゥッと肩を震わせる。
2019-10-05 22:59:24「陛下、よろしいですか?」「す、すまない、今行く!」途中で止まっていたディミトリの着替えを再開し、なんとか身だしなみを整えたディミトリはドゥドゥーを伴って慌ただしく寝室を飛び出す。執務室に向かう道すがら今日の予定を確認するディミトリの顔はすっかり王の顔だ。
2019-10-05 23:06:43ダスカーの悲劇が起こる前のディミトリを知っている幼馴染たちが「(9年以上前の殿下と比べると)殿下は変わってしまった」と言うのも正しいし、ダスカーの悲劇が起きる前のディミトリを知らないドゥドゥーが「殿下は(9年前からずっと)変わっていない」と言うのも正しいんだよな。
2019-10-07 08:11:23@R18_tweet ドゥドゥーのドゥドゥーは普通にヤってて入るサイズのものではないので、ドゥドゥーのドゥドゥーを怪我なく挿入できる程度にまで拡張できてる時点でもうほとんど快楽調教済みみたいな状態になってしまってるのめちゃくちゃエロい。
2019-10-07 12:46:29@R18_tweet 「そ、そんなところ…っ、汚いだろう!?」に対する「貴方に汚いところなどありません」がこんなにハマる攻めおる?ドゥディミのドゥドゥーくんのことなんですけれども。
2019-10-07 20:02:42実母とは生後間もなく死別し、その後 父が娶った後妻は公にすることが憚られる身の上の女性。父は継母を人目から隠すように囲った。継母は血の繋がらぬ息子のことを実の子供のように愛してくれたが、しかしいつも寂しそうな横顔で窓の外を見つめていた…。ってディミトリくんヒロイン枠行けるでしょ。
2019-10-07 22:45:48どうにもキナ臭い血縁関係!絶世の美貌!なぜか不幸を引き寄せてしまう星の下に生まれている!そこそこ行動力があり自分から巻き込まれに行くこともしばしば!側には常に無口で無骨な従者が控える!…いやこれやっぱりミステリーのヒロインだよ。
2019-10-07 22:50:35①真犯人フェリクス(共犯者シルヴァン)ルート。ディミトリを害そうとする輩の企みに気付いたフェリクス、相手を問い詰めるうちに口論になり、逆上して襲いかかってきた相手と揉み合っているうちに殺してしまう。
2019-10-07 22:56:49自首しようかとも思ったが、口論になるうちその企みに関わる人間がコイツ一人ではないことを知ってしまった。反逆者どもを野放しにして牢に入れられるわけにはいかない。なんとかその場の痕跡を消し死体を隠したが、見つかるのも時間の問題だろう。なんとかしなければ。事が公になる前に。
2019-10-07 23:00:49翌日。死体が見つかる。馬鹿な、早すぎる、そんな簡単に見つかるような隠し方はしていないはずなのに…!逸る気持ちを抑えて現場に向かったフェリクスは驚いた。そこにあったのは昨日フェリクスが殺した男の死体。だが、その陰惨で儀式めいた死に様はフェリクスには覚えのないものだった。
2019-10-07 23:03:54てな感じで、勢い余って人を殺してしまったフェリクスと、フェリクスの殺人に気付いて死体や現場に手を加えて証拠を隠滅しフェリクスから疑いの目を外そうとするシルヴァンの話。
2019-10-07 23:06:34名探偵ベレト先生にひとり呼び出されたシルヴァン。「こんな夜更けに何の用です?デートのお誘いってんなら俺は野郎は専門外で…」「シルヴァン、話があるんだ。今回の事件の…犯人について」ピタリと動きを止めて表情がすっと凍てつくシルヴァン。
2019-10-07 23:13:02「…へぇ?いいですよ、聞きましょうか。…誰なんです?先生の思う、…この事件の“犯人”って奴は」見定めるようなシルヴァンの視線を真っ向から受け止めてベレトは返す。「フェリクスだ。…そうなんだろう?シルヴァン」
2019-10-07 23:17:11その瞬間、シルヴァンが隠し持っていたナイフをベレトに向かって突き出す。間一髪で避けたベレトはシルヴァンから距離を取る。「っ、シルヴァン!こんなところを、誰かに見られたら…っ!」「それはそれで助かりますよ、そうなりゃ俺は…晴れてこの事件の“真犯人”だ、ッ!」
2019-10-07 23:19:54「…ッシルヴァン!?」背後から掛けられた声に2人とも振り向く。そこに居たのはフェリクスだった。「お前、何を…!?…ッ、それは…!?」シルヴァンの手に握られた獲物。そしてその状況。それを目にしたフェリクスはこの一連の事件の裏で暗躍していた人物の正体に思い至ってしまう。
2019-10-07 23:27:42「…くそッ」フェリクスに全てを悟られてしまった。そのことに気付いたシルヴァンはナイフを投げ捨てた。フェリクスに悟られてしまった以上、シルヴァンだけが全てを背負うことはもう不可能だと分かったからだ。
2019-10-07 23:31:02②真犯人ドゥドゥールート。ドゥドゥーくんが緻密な計画犯罪しでかしてくれたら萌えで死んでしまう。しでかしてほしい。被害者はディミトリを快く思わず彼を陥れようとする周辺貴族とかそんなん。
2019-10-07 23:38:29「犯人はお前だろう、ドゥドゥー」と問い詰められたドゥドゥー、「…ああ、そうだ」とあっさり自供する。目的は既に達成している。もう逃げるつもりも隠れるつもりもない。
2019-10-07 23:40:55ドゥドゥーの計画犯罪に綻びを生じさせたのがディミトリの想定外の動きだったらめちゃくちゃ萌える。ディミトリは周囲に不審死が続いて大人しく待ってられる性格じゃないから自分も犯人捜しをすると思うんだよな。その犯人が自身の従者のドゥドゥーであるとも知らずに。
2019-10-07 23:43:08「どうしてあのとき誤魔化さなかったんだ。あの場を切り抜ける方法はいくらでもあったはずだ」と問うベレトに「…そうだな。だが、それでは殿下が疑われてしまっただろう。…それだけは避けねばならなかった」と語るドゥドゥー。
2019-10-07 23:45:43連行されて行くときにベレトに「…殿下を頼む」って言うドゥドゥー見たい、俺はもうお側には居られないからって。そしてそんなドゥドゥーに「ドゥドゥー」と名を呼びかけるディミトリも見たい。「待っている。何年でも、…何十年でも。お前が罪を償い終えるまで。…ずっと」と語り掛けるディミトリ。
2019-10-07 23:49:47その言葉に思わず立ち尽くすドゥドゥー。「はい、…必ず。必ず、戻ります。あなたの…あなたの、お側に。……殿下」と言ってぼろりと涙を零したドゥドゥーが連行されていく様をその姿が見えなくなるまで見送ったディミトリとベレトの後ろ姿でエンド。
2019-10-07 23:54:33四六時中ディミトリの側に仕えているせいで美人の基準値が跳ね上がってしまったドゥドゥー萌える。ドゥドゥーの辞書には美しいの意味のところに項目ひとつ追加して「⑤殿下のようである様」って書いてあるので。
2019-10-08 08:17:08例えダスカーの復興に成功しようと、そこに出来上がるのはあの惨劇からなんとか逃げ延びたダスカーの欠片たちを寄せて集めて固めたダスカーのような何かであって、それは元のダスカーと同じ物ではないんだよな。ディミトリがどれほど苦心しようと失われたドゥドゥーの故郷が蘇ることはもう二度とない。
2019-10-08 18:15:42ドゥドゥー、あの動乱の時代を駆けた戦士としても、長年ディミトリの側近くで仕えた従者としても、あの惨劇を生き抜いたダスカーの民としても、きっとやれることはあったと思うんだけどそれでもドゥドゥーが選んだのはディミトリの墓守なんだよな。
2019-10-08 18:58:27ディミトリの死後、色んな人が色んな形でドゥドゥーを望んだんじゃないかと思うんですよ。彼は容易く得難い人生経験を山ほど持ってる人なので。そんな中ドゥドゥーが選んだ「ディミトリの墓を守る」という余生の過ごし方は、悪い言い方をすれば誰も望まない生き方だったんじゃないかと思う。
2019-10-08 19:04:53これたぶんディミトリすら望んでいないと思うんですよね。貴方の墓を守りたいとドゥドゥーが言えばディミトリがそれを拒むことはないと思うけど、でもディミトリが自分から俺の死後も俺の側に居てくれとは言わないし、そう思うこともないと思う。
2019-10-08 19:09:15そう思うことはないだろうけれども、でもディミトリの死後もドゥドゥーが側に居ようとしていることを知り、自分の死後もドゥドゥーを付き合わせることを申し訳なく思う気持ちがある反面、ドゥドゥーが側に居続けることに安堵と喜びを覚える自分を否定できないディミトリが居てくれるととても萌える。
2019-10-08 19:14:04話が逸れた。まあだから「ディミトリの墓を守る」というのは「ドゥドゥー以外の誰も望まない」選択だったと思うんですよね。あれはドゥドゥーがドゥドゥー自身のためだけに選んだ道だったと思う。
2019-10-08 19:17:51