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永太郎(ながたろう)/重永瞬 @Naga_Kyoto

「跡」、ものすごく惹かれる言葉だ。史跡、遺跡、痕跡。「そこ」に何かが「あった」ことを表すこの一語には、空間の連続性と時間の不連続性を認める時空間認識が詰め込まれている。場所の過去形と言ってもよいかもしれない。

2018-04-26 07:21:49
永太郎(ながたろう)/重永瞬 @Naga_Kyoto

「○○跡」 空間の連続性:「そこ」と○○があった場所を同一と見なす意識 時間の不連続性:○○をすでに無いものと見なす意識 当たり前と言えば当たり前の指摘だけど、連続/不連続の境界が揺らいでいるような事例はいくらでもある(史跡地の比定など)のでそういったものを考えるのには有効かも。

2018-04-26 07:28:53
永太郎(ながたろう)/重永瞬 @Naga_Kyoto

現在と過去、あるいは内部と外部、そういった二項のあわいに惹かれているのかもしれない。それは突き詰めれば自己と他者という問題になるんだろう。場所に関する歴史地理学の根元的関心と言えなくもないか。

2018-04-26 07:44:02
永太郎(ながたろう)/重永瞬 @Naga_Kyoto

まちにある「痕跡」(抽象的に言えば「現在に残る過去」)を探すのが好き。一方で、一見過去のものに見えるけれど過去そのものではないって現象(テーマパーク的な町並み保存など)にも心を惹かれる。

2020-05-20 12:13:44
永太郎(ながたろう)/重永瞬 @Naga_Kyoto

過去を直接的に見ることはできず、現在に残る「過去」(遺跡、痕跡、復元品...)もあくまで過去の代替物。「保存された町並みは過去そのものではない」と言ったときに想定されている「過去そのもの」も、別の史料から構成された括弧書きの「過去」でしかないのかもしれない。複数の「過去」。

2020-05-20 12:23:33
永太郎(ながたろう)/重永瞬 @Naga_Kyoto

...と言っちゃうと歴史修正主義を認めることになっちゃうんだよな。「過去」は複数あるけど、その中にもより妥当な「過去」とそうでないものは存在する。このへんは歴史学の人に話聞いてみたい。

2020-05-20 12:25:57
永太郎(ながたろう)/重永瞬 @Naga_Kyoto

複数の「過去」の一例 twitter.com/Naga_Kyoto/sta…

2020-05-20 12:28:00
永太郎(ながたろう)/重永瞬 @Naga_Kyoto

領土・主権展示館は、過去に古地図の展示会もやっていた。長久保赤水の絵図に竹島が描かれていることを主張するためらしい。境界争論で描かれた古地図もたくさんあるし、やっぱり領土問題と古地図は切りはなせない。 特別展示【いったい何者?江戸の地図男!長久保赤水展】 cas.go.jp/jp/ryodo/tenji…

2020-01-08 08:42:38
永太郎(ながたろう)/重永瞬 @Naga_Kyoto

時空間の連続/不連続で言えば、町並み保存は現在と断絶された過去ではなく、過去と連続する現在だから「跡」とは言えないか twitter.com/Naga_Kyoto/sta…

2020-05-20 12:39:14