③ぼくには姉(クリスチャン)もいる。両親の介護逝去・兄(弟)の訃報のイベント毎に精神単科入院を繰り返している。両親の遺骨を横浜沖に自然葬する際、ぼくに手動かき氷機を手渡して粉砕させようとした。ユゼフ・ヴェスクラーみたいに繊細だ。youtu.be/OqyeF3o3qfA
2021-12-07 05:45:30④ドヴィドルは「“民族性”は皮膚と同じで脱げないが、“信仰”(コート)は暑ければ脱ぐこともできる」と言って、脱いで、再び着る。あねのカトリックのアイデンティティを考えさせられる。ユダヤの成人となったドヴィドルが弾くのは、マックス・ブルッフのヴァイオリン協奏曲第1番ト短調だ。(樋口隆一)
2021-12-07 05:45:31⑤1935年のナチスドイツでは上演禁止になっていた。 あねは今年7月に脳梗塞を患うまでは、無言電話やワン切りをよくよこした。その前は、留守電に賛美歌を吹き込んだ。 ハワード・ショアは、ヘンリク・ヴィエニャフスキ《創作主題による華麗なる変奏曲》Op. 15の序奏を使っている。
2021-12-07 05:45:31⑥いまのぼくには個は捨てられないし、カディシュもない。「名前たちの歌」が歌えない。 最後に、ジラール監督とレブレヒトの言葉。 (フランソワ・ジラール) 「この映画を観ることは、火山を歩いているようなものだ。庭や歩道があって穏やかだけど、深部には真っ赤な熱い溶岩がある。」
2021-12-07 05:45:31⑦「音楽は一つの言語です。しかもすべての言語の中で、おそらく最もパワフルなもの。人々が会するための、他の媒体では提供できない場所を与えてくれ、介在するものなしに、心に話しかけるものだし、言葉では表現できないものも伝えられるんです。」
2021-12-07 05:45:32⑧ (ノーマン・レブレヒト)「この話には、何かを失ったとしても、すべてが失われるわけではないというメッセージが込められている。永遠に失ってしまったと僕たちが思っているものは、実は心の奥底に埋め込まれていて、それを探しに戻るだけの執念があれば、完全に失われていないということがわかる。
2021-12-07 05:45:32⑨[了] 「そして残ったものを土台にして、前に進むことができるんだ。」 あにきの遺骨の移転元である市営霊園に行く際に、生前のアパートを観てこようと思う。
2021-12-07 05:45:32(ネタバレ注意 ; 追加①) 個人的に好きなシーンは、天国にいるマーティンの父(彼が幼いドヴィドルを引き取った背景には、英国のキンダートランスポルト活動があった)が、35年後のコンサートに戻ってくる場面。😭 pic.twitter.com/EtkNIFL7z7
2021-12-07 11:04:28(ネタバレ注意 ; 追加②) 個人的にはどうしても、あねとユゼフが被ってしまう。同じコンサートの後半には、ドヴィドルが精神病院にいるユゼフの前で「死者たちの名の歌」を弾いて聴かせる場面が挿入される。😢youtu.be/pRkUdtg8bsE
2021-12-07 11:24:00姉貴氏介護日記、その2、補綴① 姉貴氏の女子パウロ会から帰天の菊花の別れが届くようになった。もはやこの世に身内はぼくと姉貴氏のみである。 介護度5になった姉貴氏のマイナカードを申請すべく、病院に直近の顔写真を撮影願い、それがようやく届いた。もはや昔日の面影もない。 pic.twitter.com/TOTAuiCfxy
2022-12-21 00:59:25署名用電子証明の際に、本人なら忘れまい洗礼名を伺いに病院で面会して来た。女教皇と使徒行伝に登場する名の組み合わせであろうと思われるが、スウェーデン語を履修していた姉貴氏のことであるから、ABBAの歌が出て来る映画にインスパイアされたのかも知れない。
2022-12-21 00:59:26ところで『天才ヴァイオリニストと消えた旋律』 (TheSongOfNames)についてつぶやいた時は、まだプーチンによる侵攻前だったので、防空壕の中でのドヴィドルとユゼフ・ヴェスクラーとのバイオリンバトルと似たような状況がウクライナで起ころうとは思ってもいなかった。youtu.be/OqyeF3o3qfA
2022-12-21 00:59:27「ラ・ド♯・ラ・レ」のメロディは、「別離する家族」のライトモティーフだ。終幕のコンサート場面では、ドヴィドルが精神病院にいるユゼフの前で「死者たちの名の歌」を弾き聴かせる場面が挿入される。最近訪れた福田村事件の三ツ堀の渡し跡とそっくりで、ぼく的にはつらい。youtu.be/pRkUdtg8bsE pic.twitter.com/j0ZWPyv75I
2022-12-21 00:59:29なにしろ姉貴氏の入院している単科病院と事件現場とはさほど離れていない。姉貴氏もユゼフみたいに繊細だ。そして、ぼくにはカディシュがない。「名前たちの歌」も唄えない。 pic.twitter.com/F16CEpVQzR
2022-12-21 00:59:32ジラール監督とレブレヒトの言葉。 (フランソワ・ジラール) 「この映画を観ることは、火山を歩いているようなものだ。庭や歩道があって穏やかだけど、深部には真っ赤な熱い溶岩がある。」twitter.com/chokusenhikaem…
2022-12-21 00:59:33(ノーマン・レブレヒト)「そして残ったものを土台にして、前に進むことができるんだ」。twitter.com/chokusenhikaem…
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