弊本丸での出来事についてまとめたもの。
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@BTK_H41E1U54N

審神者「山道走ってたら遡行軍が飛び出してきたんだよねえ、あれはビビった、二重の意味で死ぬかと思った」 薬研「それは……災難だったな」 審神者「バイクでスリップしたもんだから頭打ってさ、血も出てて。あ、後遺症とかはないよ?」 薬研「健康体だもんな、大将は」 審神者「もっと褒めな〜?」

2024-02-08 21:53:24
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審神者「でも端末も見当たらないから助け呼べないし。遡行軍がこっちきてて、あ、これ死ぬわ…って思ったところで意識飛んだっぽい、気付いたら病院のベッドだったよ」 薬研「…なるほどな」 審神者「誰かが通報してくれたんだろうね」 薬研「案外、遡行軍だったりしてな」 審神者「まさか〜!」

2024-02-08 21:55:10
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薬研「その後の夜明之本丸について何か聞いてるか?」 審神者「うーん?1回だけ政府に問い合せた事があるんだけど…解体されたっぽいことしか教えてもらってないなあ。刀剣は回収済って言ってた」 薬研「今はもうない、ってことか」 審神者「まあ、そうなるね」

2024-02-08 21:57:44
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審神者「寂しいけど政府が刀解して本霊に還ったか、練度のリセットをかけて譲渡されたんだと思うよ?都市伝説みたいなもんだけど、政府から配布する刀剣男士って放棄本丸の使い回しとか聞くし」 薬研「末席とはいえ神の使い回したぁ、いただけねぇな」 審神者「んー、でも合理的ではあるんじゃない?」

2024-02-08 22:00:40
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審神者「ほら、放棄されたとはいえ本丸での暮らしを知ってるのって扱いやすいじゃん?特に初期刀なんかは新しい審神者に配る用に回収されるらしいし」 薬研「夜明之本丸の初期刀は…山姥切国広だったか?」 審神者「そうそう…お互い分からないだけで、案外、あいつともどっかで会ってるのかもね」

2024-02-08 22:03:38
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審神者「…あれ、どこ行くの」 薬研「手入れ部屋の様子を見てくる、大将はさっさと朝餉くっちまいな」 審神者「へーい…なあ、薬研」 薬研「ん?どうした」 審神者「旧本丸の名前……いや、なんでもねーや」 薬研「そうかい、じゃあ俺は行くぜ?早くみんなに元気な姿見せてやんな」 審神者「…おん」

2024-02-08 22:08:07
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守るために壊れるモノのなんと儚きことか。 自分を殺し、息を潜め、血に濡れる。 存在の意義を無くさぬよう。 歴史を守る駒であるために。 この本丸では誰しも業を背負っている。 だからこそ刀は人を真似て願うのだ。 夜空の星に、夜明を見つめて。

2024-02-08 22:14:33
@BTK_H41E1U54N

書ききれなかった補足をまとめていく

2024-02-08 22:35:47
@BTK_H41E1U54N

①長義が重傷の理由 正史通りバイクで事故った審神者を助けた結果、検非違使あたりに捕まってたのかな?と思ってる。

2024-02-08 22:35:47
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②国広が消えた理由 七夕本丸の国広は旧本丸と同じ個体。 政府が回収した後、初期刀として再配布されることになり偶然にも七夕本丸にあたった。 旧本丸が放棄されない=回収されることも再配布されることもない、なので七夕本丸から消滅した。

2024-02-08 22:35:48
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③それぞれの背負うもの 薬研は結果的に必要が無かった自分殺しをした事への罪悪感を、長義は自分が遡行軍として主や旧本丸の刀を害した事への罪悪感を、鶴丸をはじめ他の刀剣男士は第一部隊に全て背負わせてしまった後悔をそれぞれ抱えて生きていくんだろうなと思っている、後悔はない。

2024-02-08 22:35:49
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④薬研だけが覚えていた理由 始まるひとつ前の話で祠にあったはずの旧本丸の薬研の欠片がなくなっている。この時点では改変前なので欠片はあるはず。このことから薬研は欠片を持ち出しており、自分に習合していると推測される。

2024-02-08 22:45:44
@BTK_H41E1U54N

長義のお見舞いにいった。 顔色も悪いし傷の治りが良くないらしい。 相当無茶をしたんだろうとのこと。 手入れは終わったけど目を覚ます気配もないし、このまますうっと消えてしまいそうな気がして、悪い考えに負けてしまわないように霊力を注ぎ続ける事にした。

2024-02-08 23:36:17
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審神者「…っべぇ寝てた」 長義「…」 審神者「…起きてんなら声かけろよー」 長義「…」 審神者「…まあなんだ、おつかれさん」 長義「…!!」 審神者「何があったかは知らんけど、本丸のために頑張ってくれたんだろ」 長義「でも俺は…」 審神者「しんどかったよなあ」 長義「…ッ」

2024-02-09 00:03:10
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声を殺して泣く近侍の背をさすり、眠りに落ちるまで見守った。真っ赤になった目尻を撫でる。一体なにがあったのか。こんのすけを問い詰める必要がありそうだ。立ち上がろうとして着物の裾を掴む手と僅かに眉を寄せる寝顔が目に入った。明日でいいか。

2024-02-09 00:03:11
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明け方、微かな布ずれの音で目が覚める。まだ重たい瞼を上げると近侍がこちらに背を向けて着替えていた。もう起きるのかと問えばびくりと体を揺らし困ったようにこちらを見る。それはまるで叱られたこどものような、どこか所在なさげな様子に見えた。

2024-02-09 08:07:35
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審神者「まだ寝てろ」 長義「みんな動き始めてるからね、俺だけ惰眠を貪るというわけには」 審神者「その腫れた目で外に出てみろ、私が長船連中に殺される」 長義「…」 審神者「心配せずとも皆には言わんさ」

2024-02-09 08:07:35
@BTK_H41E1U54N

審神者「はいはい、さっさと布団に入る。真面目な近侍さんは手入れ部屋でお仕事してました…って事にしとくから」 長義「それは…無理があるだろ」 審神者「寒い。眠い。早く」 長義「…せめてきみは部屋で」 審神者「不可」 長義「〜ッ、くそ」 審神者「共寝するなら長義がいい、おいで」

2024-02-09 08:07:36
@BTK_H41E1U54N

長義「俺は許されないことをした」 審神者「はいはい、それで?」 長義「きみに恨まれても仕方ない」 審神者「恨んで欲しいだけだろ」 長義「それは…」 審神者「甘えるな。いくら気持ちを押し付けられても私はお前が無事ならそれでいい」 長義「……意地の悪い人だ」 審神者「それがお前の主だよ」

2024-02-09 08:07:37
@BTK_H41E1U54N

ぶつかった足先から僅かに霊力を流す。こちらへ咎めるような視線を寄越すが、近侍は何も言わず目を閉じた。幼子をあやすようにとんとんと背中を叩けば、すぐに規則的な寝息が聞こえ始める。昨日より穏やかなそれに、こちらも眠気を誘われた。 様子を見に来た連中に揶揄われるまで、あと数時間。

2024-02-09 08:07:37

これからこの本丸がどんな道を辿るのか。
見守っていただけたら幸いです。

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まとめたひと
たなばた本丸 @BTK_H41E1U54N

どちゃくそ呟く//自本丸妄想と夢とSSとリアルタイム更新//たまに男士が呟きます//FFさんの話も多め//本丸紋はわさびさん、ヘッダーは七夕本丸長義作こんのすけ//