旅徒然・北戸田駅

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夜の散歩のつもりで、何処まで行っても景色の変わらない外環沿いの住宅街をただひたすら四十分ぐらい歩き続けたら、笹目川を過ぎて新幹線と埼京線の高架を潜るあたりで明らかに景色が変わった。街が終わった。周辺に出た。周辺なのに田畑や山林ではなく、コンクリートの巨大な建造物だけがある。 twitter.com/lousism/status… pic.twitter.com/nrc0qSTN7r

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河を越えたときからもう、違っている、と僕は既にうっすらと寒気を覚えていたのだけど新幹線の高架を見上げながら、あ、駄目だ、駄目だ駄目だ駄目だ駄目だ駄目だ駄目だ駄目だ駄目だ駄目だ駄目だここは人間がいない、ここには人間がいないから得体の知れないものが現れる、僕はぞっとしながら歩く。 pic.twitter.com/174IVNz8Vg

2022-08-07 23:51:18

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埼京線の北戸田駅。駅舎はやけに図体がデカいけど改札口は酷く質素なもので、駅前もこれといって商店や飲食店が集中している雰囲気ではない。流石に埼京線の駅なのでマンションなどは建ち並んでいるけれど、埼玉の街の空を覆う程の規模でもなく、やっぱり否応ない「周辺」じみた寂しさを感じる。 pic.twitter.com/6MVPYWJPYd

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北戸田駅は別に特別新しい駅ではないのに、何故かやたら「開発途上」である。そして開発途上の街ぐらい恐ろしい場所はない。世界を人工で覆い尽くすことはまだ叶わず、人間の気配に満ち足りて安心することも出来ない。そして怪物や化物はいつもそんな「出来損ない」を埋めるようにして現れるのである。 pic.twitter.com/TnxPYC6vl9

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ささやかな夜の散歩のつもりが往復で一時間半ぐらい、恐らく五キロぐらい一気呵成に歩いてしまった。帰りは再び外環沿いの変哲もない住宅街をただ黙々と歩いたので、段々意識がぼんやり麻痺してして途中から記憶が曖昧だ。 冷たい街に生きる人々のことを思う。 そして私達の街はこんなにも明るい。 twitter.com/lousism/status… pic.twitter.com/bBi8145VBC

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真夜中、外環を潜る歩道橋。 まるで吊り橋のようだなと思う。 pic.twitter.com/v6XALDD0GF

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