即位礼正殿の儀で登場する装束について過去の事例などから自分なりに考えたことをまとめてみました。
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襲色目bot @dongein

再興装束にも大正大礼にも、いわゆる女官長用(典侍・勅任官用)の装束が存在しています。1枚目は近代女房装束抄(18C頃?)などからの再現、2枚目は19C頃(トーハク所蔵品参考)、3枚目は大正大礼、そして4枚目が今回です。大正時はエラく派手で圧を感じますなw pic.twitter.com/nYQkL1SWPA

2019-10-25 20:56:19
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襲色目bot @dongein

この女官長用の装束、昭和・平成の大礼のは見つけられずにいたのですが、今回やっと目にする事が出来ました。 ただ、立ち位置的に(皇后陛下の真後ろライン)鮮明な写真や映像がなくて、過去の事例と供奉員の装束を参考におおよそでの再現です。じっくり見てみたい!

2019-10-25 20:56:20

庭上参役

襲色目bot @dongein

宮殿中庭に並ぶ庭上参役はざっくりまとめると以下のとおり。 四位以上の黒袍(文官・武官) 五位の緋袍(文官・武官) 六位の縹袍(文官・武官) はっ、雨が降ったらどうなるんだろう。みんな濡れながらいるのかな…?

2019-10-19 21:30:50
襲色目bot @dongein

まず文官。威儀物捧持者として登場します。 黒袍は太刀を、緋袍は弓・胡簶を、縹袍は鉾と楯を担当。 縹袍はかつての六、七位の緑と八、九位の縹が混ざったもので緑衫とも呼ばれるそうだけど、見た目は濃い青。そして地模様はナシです。 pic.twitter.com/t492T5K1zY

2019-10-19 21:30:53
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襲色目bot @dongein

次に武官。威儀者(黒・緋)と衛門(縹)として登場します。 武官の袍は動きやすさ重視で腰回りが縫われず前後に布が垂れる点と、そこから下に着た半臂が見える点が特徴的。基本が今回の画像みたいな感じで、そこに様々なアクセサリをプラスするのでとても華やかです。 pic.twitter.com/FylzR6fLqs

2019-10-20 22:08:37
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襲色目bot @dongein

緌(おいかけ。顔の左右に付くぴらぴら)、弓を持ち矢を背負う様子はこれぞ武官って感じでカッコイイ。 即位礼では更に上から鎧のような挂甲(威儀者)、ビブスのような裲襠・ゲートルのような脛巾(衛門)を付け、幢や旗、鼓などと共にどこかエキゾチックな色彩が中庭を満たします。

2019-10-20 22:08:37
襲色目bot @dongein

鉦と鼓を担当する人々は随身装束を身に着けます。召具装束の「褐衣」のベースになった物で、武官の縹袍と似てるけど身頃がコンパクトなはず…。下襲はなく白袴。脛巾が白、冠も細纓ということで六位より下の設定にしてあるようです。褐衣は胸元等の大きな蛮絵が印象的だけど、ここではつけないみたい。 pic.twitter.com/o2JIGGzfJL

2019-10-21 21:37:30
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襲色目bot @dongein

紅色を着た人物が楽器の中央に一人ずつおられて、これがおそらく司鉦司鼓と呼ばれる上役の人なんだろうと思うけど、写真をこれでもかと眺めても正味文官の緋袍と区別つきません。これも当日チェック!

2019-10-21 21:37:31

以上、ざっくりと装束についてまとめてみました。当日の主人公である両陛下、皇族の方々だけでなく、様々な職掌の人々の服装も今回調べてみて、とても楽しかったです。

長々とお読みいただき、ありがとうございました。

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まとめたひと
襲色目bot @dongein

古典に描写された装束の襲色目を再現してつぶやきます ◆即位礼正殿の儀 装束まとめ https://t.co/Arh4s7fffS 《御注意》 原文に描写のない部分は想像です。全くの素人なので有職故実がなってなかったり、原文の解釈が間違っている場合も多々あると思われます。終始生暖かい目で御覧ください。