「漕ぎいでよ、暁の娘たち」ご感想

日崎アユム/丹羽夏子 @shahexorshid

「漕ぎ出でよ、暁の娘たち」草群鶏さん @yamakana10 読み終わりました。 浦島太郎は竜宮城から元いた世界に帰ってくるとバッドエンドが待っていたんですが、カミノはそうならなかったんですね（具体的に言うとネタバレになっちゃうのでぼやかすけど）。精霊界という桃源郷にも強き者と弱き者の力関係→

日崎アユム/丹羽夏子 @shahexorshid

があって、草群さんが書く世界は優しそうに見えて都合がいいだけではない。でも決して希望のない終わり方にはしないので、やっぱり安心して読み終われます。しかし、自分を殺して適当に話を合わせることの冷たさにも向き合ったり、結構刺さるエピソードも多く……！　結局のところ助けてもらうには→

日崎アユム/丹羽夏子 @shahexorshid

自分自身を開示しないと誰の手もつかめない。カミノもルミナも孤独を抱えた者同士で、他人と関わることが億劫になっていたけれど、そんな2人が手を差し伸べ合ったことで世界が変わった！　2人の勇気の物語でした。あと、レイヤの「断られる気でいたら頼まれるほうも心が動かない」はグサーっと来た！

なかの🥑箱根待機 @butaneko311

#文学フリマで買った本 「漕ぎ出でよ、暁の娘たち」草群さん@yamakana10 世界観が面白い。ちいさなエピソードを重ねて少しずつ変化していく、再生の物語。去年の自分を重ねつつ読んだけど、誰しも思い当たるところがあるような違和感と絶望からの穏やかな脱却。己を燃やし輝くこと。 pic.twitter.com/kC7xruEddf

拡大

たこやきいちご　#novel首塚主宰その２ @takoyakiitigo

【小説】漕ぎいでよ、暁の娘たち by 草群鶏（@yamakana10）さん　＃架空ストア store.retro-biz.com/i21591.html 「良い選択」をし続けてきたはずだった。上昇志向なんて脂ぎった話ではなく、安定の人生のためのステップを登ってきたつもりだった。 おおきな破綻はない。でも気づいてしまった。（続

たこやきいちご　#novel首塚主宰その２ @takoyakiitigo

自分の「席」はそこにあっても、その「席」はあまりにも自分に合っていなかったことに。 主人公はその気付きから、ただ苛立ち諦める生活から、いくつかの手助けうけて自分の人生の舵取りを自分でやってみる手段を得ます。成功の味をまさに「自分のこと」として皆で味わい、

たこやきいちご　#novel首塚主宰その２ @takoyakiitigo

失敗を避けるのではなく、その苦さを薬として飲み下す人生。 その「自立」は別の存在に手を差し伸べる力にもなる……そういう物語。 物語は一旦、終わりになりますが主人公たちの人生はまだまだ続き、別の物語もありそうです。 ラスト、有名な宣言の結びの言葉じゃありませんが、

たこやきいちご　#novel首塚主宰その２ @takoyakiitigo

「すべての世界のかそけきものたちよ、連帯せよ」そんな言葉を思い浮かべてみたりした物語でした。ゆるく繋がる連帯と、自立の向こうにあるひとりひとりの人生が、豊かであるように、と思わずにはいられない作品。

ふぉれびる @fore_vill

#同人読書録 『漕ぎ出でよ、暁の娘たち』草群鶏さん 魔法と精霊が現代社会に存在する世界。炎特性を持つカミノは、迷惑をかけないように生き、結婚し、つまらない生活を送っていた。 女性の自分解放の物語と言えば簡単だが、二世界を行き来し、真っ当な変化を成していく様子は、心地よい。楽しめた。