ARK編過去ログ🆕ARK爺記⑩【第十章 夜明け前の混迷】

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「槌みたいな石の斧の話だろ？」 アウラ娘さんのボケにも慣れた口調で補足する猫娘さん。 「あ、そうそう。 石斧の作り方教えたんだっけ。 他には松明も便利かな。 その辺の短い木の棒に枝の束を巻きつけて繊維で束ねたやつ」 そのままアウラ娘さんは松明の解説を始めた。 #FF14 #ARK #ARK爺記 pic.twitter.com/Y29w0kuTqu

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「松明……あぁ、明かりは必須ですもんね。 でも、火ってARKはどう点けるんです？魔法とかです？」 解説を聞き口を挟むララ娘さん。 「普通に火打ち石でカンカンカン。 魔法は無いしね。 松明は便利だよ。熱源にもなるし武器にもなる」 アウラ娘さんはさも楽しそうに笑った。 #FF14 #ARK #ARK爺記 pic.twitter.com/3U7uPZ4mKi

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「あっちの竜ってね。 油分多いのか松明で殴ると盛大に燃えるんだよね。 ヘタな槍とかよりも松明で燃やした方が早いくらいなの」 「そうなんですか？」 アウラ娘さんの言葉に驚くララ娘さん。 「しかもフィヨルドってとにかく寒くて。 暖房の代わりに常に松明持ち歩く所なの」 #FF14 #ARK #ARK爺記 pic.twitter.com/OxIk1AAiVS

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「そんな寒いんですか？」 驚くララ娘さん。 「防寒具無しで陽が暮れたら、翌朝までに凍死しちゃうくらい」 サラッとえぐい事を言うアウラ娘さん。 「え。一晩持たないんですか？」 「水は3日、食料は1週間無くても生きれるって言うけど、 保温は失敗すると半日で死ぬから」 #FF14 #ARK #ARK爺記 pic.twitter.com/YfQVsQR4hz

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「あ、でもARKは水でも食料でも無いと半日で倒れるよ」 更にキツイARKの実情を語るアウラ娘さん。 「ええええええ。 つまり難易度高いって事じゃないですか」 「大丈夫大丈夫。 食料はその辺の茂み漁ればベリー類がいくらでも採れるし、 水は海があればどうとでもなるから」 #FF14 #ARK #ARK爺記 pic.twitter.com/dRI9iKpsWS

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「あれ？でも海の水ってそのまま飲めましたっけ？」 意外な事に飲めない事を知ってるララ娘さん。 「お。良く知ってるね。 そう。海の水はそのまま飲んだらダメ。 しょっぱいから余計に喉が渇くよ」 感心しながらアウラ娘さんは続ける。 「まぁARKはそのまま飲めるんだけど」 #FF14 #ARK #ARK爺記 pic.twitter.com/0kKp70D4N2

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「……飲んだらマズイのでは？」 どういう事かと微妙な顔で問うララ娘さん。 「なんかARKの海ってほとんど真水なんだよね。 しょっぱくないの。 普通の水と同じ様にガブ飲みできるし、 実は海じゃなくて巨大な湖なんじゃとか」 驚きのARKの実態をアウラ娘さんは明かした。 #FF14 #ARK #ARK爺記 pic.twitter.com/FmVApmf6FV

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アウラ娘さんとララ娘さんの問答は続く。 「それに見た所、魚が川と海で違わないんだよね」 「同じ魚が川にも海にも居るって事ですか？ ……それは珍しいですよね」 「だよね。 それに海にしては波が穏やか過ぎなの。 だからこそ喫水の浅いイカダで十分行けるんだけども」 #FF14 #ARK #ARK爺記 pic.twitter.com/O5XeD7E7Tr

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「喫水って喫水線の事ですよね？ それってどういう？」 アウラ娘さんの説明にピンと来なかったララ娘さんが聞く。 「あぁ、言葉の意味が若干違ったかな。 要はイカダって高さが低いの。 だから、波があるとすっごい水被るんだよねって事。 むしろ喫水が深いって方が正しい？」 #FF14 #ARK #ARK爺記 pic.twitter.com/mZZuaySWAx

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「ぁー……はいはい。 つまり船縁が低くてかぶりやすいって事ですね」 「そそ。船のフチが低いの。 てか本当に船の話は詳しいんだね」 ララ娘さんから出る船用語に驚くアウラ娘さん。 「船旅の間中、船員さんを質問責めにしましたから！」 ララ娘さんは自慢気に胸を張った。 #FF14 #ARK #ARK爺記 pic.twitter.com/aXdfjf7I4f

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「とりあえず、そんな感じで海の水が飲めるから、 水も食料もそう困らないんだよね」 話が脱線しそうだったのでサラッと戻すアウラ娘さん。 「だから保温が一番の問題で、 とにかく最初に松明を作って熱源を確保しながら、 その辺の草千切って草布で服を作るのが大事なの」 #FF14 #ARK #ARK爺記 pic.twitter.com/5CtIZ7PZzA

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「あぁ、裁縫習って来いってそういう」 納得するララ娘さん。 だが彼女はそこで気付いた。 「……あれ？ なら草布編めれば十分だったのでは？」 「そだよ。初歩の初歩で十分なのに、 まさか一通りやってくるとは思わなかった」 アウラ娘さんの言葉にララ娘さんは固まった。 #FF14 #ARK #ARK爺記 pic.twitter.com/J3pEVhQvbP

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「私が狂った様に回した糸車の意味は……？」 恐る恐る尋ねるララ娘さんに、 アウラ娘さんは無慈悲に答えた。 「そもそも、綿花とかARKには存在しないから、 糸車も機織機も出番無いんじゃないかな」 「私の努力無駄って事じゃないですかぁあ！」 ララ娘さんの慟哭が響いた。 #FF14 #ARK #ARK爺記 pic.twitter.com/pFKhXGnfFw

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「ほら、糸を扱うという点でなら、 完全に無意味とは限らないしぃ？」 「それ、適当に言ってるだけですよね？！」 視線を彷徨わせながら誤魔化すアウラ娘さんの声は、 どこまでも白々しかった。 だが、そうやって騒ぐ3人の耳に、 天井上でドタドタと走り回る足音が聞こえた。 #FF14 #ARK #ARK爺記 pic.twitter.com/CCIQPogQMI

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己が誇りと意地を賭けて。 　自分達の船を造る。 『FF14RP系群像劇：ARK船舶開発記 #ARK爺記』 こちら「FF14の自ｷｬﾗ達がARKをやってみた」という体で、 ARK編→FF14編→といった形で相互にクロスする物語となっています。 760話分収録のログ集はこちら。 min.togetter.com/id/IkuSFF14 #FF14 #ARK pic.twitter.com/2Fb9AEdt10

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足音はやがて階下のこちらに気付いたのか、 ドタドタと階段の方に回り込むと、 ひょっこりと顔を出し言い放った。 「んだよ。上で見あたらねぇ思ったらこっちかよ」 そこには超おひさしぶりに登場の爺が佇んでいた。 #FF14 #ARK #ARK爺記 pic.twitter.com/qtzxH0UTS7

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「そんなトコで何やってんだ？」 訝しみながら近付く爺に対し、 まさか内緒でララ娘さんにサバイバル技術を教えていたとは言えない。 一人焦りだす猫娘さんを他所にアウラ娘さんが答えた。 「新しく作った船の話してたの。 そしたらこの子が思ったより船に詳しくてね」 #FF14 #ARK #ARK爺記 pic.twitter.com/Ci0kusSqhq

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違和感なく自然と答えるアウラ娘さんに、 すかさずララ娘さんが続けた。 「こっち来る際に船で来たんで意外と知ってるんですよ」 「あー……そういやそうか。 どうせおめーの事だから根掘り葉掘り船員に聞き回ったんだろ」 「えー……ちょっと3日3晩聞き倒しただけですよう」 #FF14 #ARK #ARK爺記 pic.twitter.com/C6SpjSvTMK

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キャッキャウフフと巧妙に話を誤魔化していくアウラ娘さんとララ娘さん。 打ち合わせ無しで行われる茶番劇を前に、 真相を知る猫娘さんがただ一人呆れる中、 話題は意図した通り船関連に逸れていった。 「んで、そうだよ。 お前が作ってたあの新しい船、ありゃなんだ？」 #FF14 #ARK #ARK爺記 pic.twitter.com/HW2QzaXWRw

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爺の質問にアウラ娘さんが問い返した。 「んー？どっちの船？」 「ちいせぇ方。あれどうやって作った？ でけぇ方の合体してる船も気になったが、 ちいせぇ方が一番分かんねーんだ」 「え。合体する船なんてあるんですか？」 爺の答えにララ娘さんが横から口を挟んだ。 #FF14 #ARK #ARK爺記 pic.twitter.com/t8IjAsmgQT

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「あるよ。船っていうか移動式の拠点かな。 船の大きさに制限があるから 機能ごとに船を作って現地で合体して使うの」 「へー……工房用とか倉庫用の船って感じですか？」 アウラ娘さんの解説に興味津々なララ娘さん。 「そそ。 用途別の船を合体させて多機能の拠点にするの」 #FF14 #ARK #ARK爺記 pic.twitter.com/xqUglweKzp

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「あぁやっぱアレそういう船か」 アウラ娘さんの受け答えを聞き納得する爺。 「上手い事、継ぎ目消してたでしょ」 「んむ。 いきなりクソでか拠点が出来ててビビったわ」 「あれはねぇ。別の所で元々作ってあったの」 「って、やっぱおめぇ別んとこに拠点あるんじゃねーか」 #FF14 #ARK #ARK爺記 pic.twitter.com/O2nEg2YtwS

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「だって誰かさんったら、 ティラノにビビって拠点作りに行かないんだもの」 爺のツッコミにクスクスと笑いながら答えるアウラ娘さん。 「……準備中だ。準備中。 コレだ！って船が出来ねぇんだよ」 「えーでっかいの作ってたじゃん」 アウラ娘さんは粗大ゴミ2号に言及した。 #FF14 #ARK #ARK爺記 pic.twitter.com/cHWGNAYnlh

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「ありゃ失敗作だ。 中途半端過ぎて使いようがねぇ」 不貞腐れる爺。 だが、アウラ娘さんの意見は違った。 「そうでもないよ。設計と発想自体は悪くないと思う」 訝しむ爺にアウラ娘さんは続けた。 「私の作った小型船って、 あの船の左側そのまま真似して載せただけだよ」 #FF14 #ARK #ARK爺記 pic.twitter.com/FW5APZtKzL

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「んな馬鹿な……なら、あの船の低さは？」 唖然とする爺にアウラ娘さんが種明かしをした。 「ちょっと奥の手使って船体を半マス下に下げただけだよ。 ほら、こっちでもハウジングで家具の”浮かせ”って手法あるでしょ？ アレと同じようなので”沈め”って手法がARKにはあるの」 #FF14 #ARK #ARK爺記 pic.twitter.com/WUW4I0HEMg

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興に乗ったのかアウラ娘さんは一気に捲し立てる。 「慣れれば簡単だよ？ まず土台を置いて、その中央に柱を建てるの。 次に土台を回収して柱の横に土台をもっかい置く。 するとあら不思議、土台が下に下がるんだよね」 「……いや、何の儀式だよそれ」 爺は冷静にツッコんだ。 #FF14 #ARK #ARK爺記 pic.twitter.com/ZyWS7UGz3u

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「まぁ騙されたと思ってやってみなって」 ニンマリと笑いながら、 爺のツッコミにもめげずアウラ娘さんは勧める。 「お前、それどう見たって騙す気満々じゃねーか」 呆れる爺だが、 やはり気になるらしくソワソワし始めた。 「ちっと忘れモン」 そう言って爺は抜け出した。 #FF14 #ARK #ARK爺記 pic.twitter.com/GKH7WmmVFQ

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「あらら。これは完全に君の事忘れてるね」 分かり易くダッシュでARKに向かう爺を見送りつつ、 ララ娘さんに話を振るアウラ娘さん。 「ここで気にしてくれるなら苦労しませんよ」 肩を竦めるララ娘さん。 なお、そう言う二人もすっかり猫娘さんの事を忘れているのであった。 #FF14 #ARK #ARK爺記 pic.twitter.com/cQauSIaPLm

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そんなこんなで仕入れた怪しげな儀式を試すべく。 速攻でARKに行きアウラ娘さんの港に向かった爺だが、 向かって早々に気付いた。 「……なんだありゃ」 なんか似た様なデカイのが増えているのである。 このアウラ娘さん建造のハーバー級拠点船。 実は前方部が量産型なのだ。 #FF14 #ARK #ARK爺記 pic.twitter.com/9h0zdzJyCK

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上部で半結合した同型の建造ドック、 そして中央のスロープ部の同一の形状。 それらを見て、 爺はこの船が多数建造される量産型だと見抜いた。 そして、その高い汎用性と発展性に爺は改めて気付いた。 「……まさかコイツをカスタムすれば、 どんな拠点も作れるって事か？！」 #FF14 #ARK #ARK爺記 pic.twitter.com/64eFJ0YKHf

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要するに大型拠点船と思われていたハーバー級拠点船だが、 実態はこのスカスカの前方部分の方が本体。 そこにドックパーツや桟橋パーツを追加、 あるいは内部を改造する事で、 建造ドックから拠点中核、工房まで、 あらゆる用途に使えるハブ型の接続船というのが真相なのである。 #FF14 #ARK #ARK爺記 pic.twitter.com/PeIUEB6Aj7

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って事で、アウラ娘さん開発の量産型ハーバー級B型拠点船こと、 『量産原型』 の紹介です。 文字通り拠点のガワだけを作ったと言うべき、 低コスト軽量級の量産型拠点船。 パーツや船体を後付けで追加するオプション化構造を採用し、 あらゆる拠点に対応可能な万能拠点船。 #FF14 #ARK #ARK爺記 pic.twitter.com/jDR4rwBsXU

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かくして例によって例のごとく、 アウラ娘さんの船の出来で悶絶する爺であったが、 この男の負けず嫌い精神は懲りる事を知らない。 「ぐぬぬぬ……怪しげな儀式がマジもんだったら覚えてろぉ。 次こそアイツを唸らせちゃる！」 そうして小型船に張り付くと念入りに調べ始めた。 #FF14 #ARK #ARK爺記 pic.twitter.com/4p3ZepTZQT

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横から小型船を眺めしばし考え込む爺。 「……マジでこの船、原型はワシの船の左側そのまんまなのか」 この船、横から見た際の船型が爺のゴート級まんまなのである。 そのまま内装や外装の繰り返し観察すると、 爺はポツリと呟いた。 「やっぱ作ってみねぇと分かんねぇな」 #FF14 #ARK #ARK爺記 pic.twitter.com/E87iYoQ67l

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アウラ娘さんの小型船を再現する。 それは例の怪しげな儀式を試す事でもある。 「んで、何だっけ？土台を置いて柱を立てるんだっけか」 聞いた手順通りに組み上げる爺。 「そんで土台を回収して、横に置く」 置かれた土台を見て爺は首をひねった。 「これ、何が違うんだ？」 #FF14 #ARK #ARK爺記 pic.twitter.com/VRrtskk4z1

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「やっぱ騙されたんじゃねーか？」 半信半疑から疑いの方を強めつつ、 念のためイカダを隣の桟橋にぶつけるように横付けて確認する爺。 「やっぱ、何も変わって……んんん？」 変化無しと見た爺だが、途中で何かに気付いた。 「……板一枚分だけ、土台の位置が下がってる？」 #FF14 #ARK #ARK爺記 pic.twitter.com/1Feh8UBnFx

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よくよく見ると床板一枚分程度だが、 明らかに船側の土台が低い。 「マジか。ただの胡散臭い儀式じゃなかったんか！」 爺は下がった土台の方に再び柱を立てると土台を回収し、 次の土台を設置した。 「下がっとる！下がっとるぞぉぉお！」 爺は喜々として儀式を繰り返した。 #FF14 #ARK #ARK爺記 pic.twitter.com/ysu4Ljed7H

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こうして、土台を下げに下げまくった船がこちらである。 ……イカダが載った巨大イカダになったオチ。 というか土台を下げ過ぎてイカダが乗ってしまったのである。 そしてこの沈め儀式、土台を上げるのは割と面倒なのだ。 当然上げ方を知らない爺はこの時点で途方に暮れた。 #FF14 #ARK #ARK爺記 pic.twitter.com/vVt4TcUsKj

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「こうなったら、あそこに置くしかねーか……」 爺は出来損ないのイカダで漕ぎ出すと、 盛大な飛沫をあげつつ移動し始めた。 そう。 この船、船体が低すぎてビショ濡れになるのだ。 やがて、失敗作置き場こと、 浮かぶ粗大ゴミ2号の脇にイカダを置くと見なかった事にした。 #FF14 #ARK #ARK爺記 pic.twitter.com/Se9hi5iix0

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こうして尊い犠牲(粗大ゴミ送り)を出しつつ、 爺が作りあげたのが次なる船。 アウラ娘さん船の土台だけを真似た、 その名も骨ラプトル号である。 「ふっふっふ…… とりあえず土台だけ真似じゃーい！」 だが、この土台だけの骨組み船。 爺の想像以上に高性能だったのである。 #FF14 #ARK #ARK爺記 pic.twitter.com/KeIMYGDHNJ

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まず一番大きな違いは船内から直接操縦できる事。 そんなの当たり前だろと思いきや。 実は今まで爺達が作っていた船は、 土台の位置が高過ぎて、船内から操舵装置に触れなかったのだ。 では、どうやって乗ってたかと言うと。 いちいち海にダイブして海中から乗ってたのである。 #FF14 #ARK #ARK爺記 pic.twitter.com/gcxdFATA9Q

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そして、もう一つ重要なのが、 土台が半マス下がった事で水中に沈んだこのタラップ。 この水中タラップが地味に重要なのである。 この水中タラップにより、 水中から容易に船へと上がれるようになった。 ……今までの船、 水中からタラップ経由では船に上がれんかったのだ。 #FF14 #ARK #ARK爺記 pic.twitter.com/YzKuyourHf

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最後に圧倒的なまでの操縦性能。 三角床による先端が長い二等辺三角形の船体形状に、 土台が半マス低い事で得られる低い船体。 外装を付けると若干視界は減ると思われるが 前方視界、側方視界ともに非常に良好。 現状、この船より操縦性が高いのは恐らくイカダ級のみである。 #FF14 #ARK #ARK爺記 pic.twitter.com/1i9A5BBPLc

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そうして外装も施し完成したのがこちらの船。 ラプトル級A型汎用船である。 設計としては極端なまでに居住性を減らし、 操縦性に全振りした軽量級汎用船である。 船首の尖った形状や細い船体に喫水線の深い構造。 この船をもって、 船舶開発は第四世代の時代に突入したのだ。 #FF14 #ARK #ARK爺記 pic.twitter.com/1mVMM4Ps6e

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さて。 新型船のパクりに成功した爺は調子に乗っていた。 「グハハハハハ！この船さえあれば怖いもの無し！ ワシの手に掛かれば、本島の再探検なぞ朝飯前よ！」 そして当然のごとく、 この新型船を駆り新たなる航海に出た。 つまり性懲りも無く北の本島へと向かったのである。 #FF14 #ARK #ARK爺記 pic.twitter.com/S5p9RFEUL1

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って事で、アウラ娘さん開発の新型軽量級汎用船こと、 『探検2号』 の紹介です。 アウラ娘さんが土台下げ技術の実証も兼ねて作った 次世代汎用船ラプトル級の1番船。 次世代の名に恥じない高性能と、 一線を画す操縦性による機動力が売りの低コスト軽量級の汎用船である。 #FF14 #ARK #ARK爺記 pic.twitter.com/17LSMUik1u

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さて。 次世代や第四世代といった単語が出ているが、 第一から第四までの世代の内訳はこんな感じ。 第一世代=イカダを中心とする船舶 第二世代＝イカダ上に建築物を載せた船舶 第三世代＝土台が高い位置の船舶 第四世代＝土台が低い位置の船舶 こういった形で分かれている。 #FF14 #ARK #ARK爺記 pic.twitter.com/oNRvZvhxOP

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さて、爺が船の建造でヒャッホイしてる頃、 アウラ娘さん達はと言うと……？ 「これで、じさまはしばらく帰って来ないから 今の内に色々と企んじゃおう」 爺の居ぬ間に悪だくみを進めている所だった。 「こっちこっち」 そう言って、アウラ娘さんは一階の地図の前へと誘った。 #FF14 #ARK #ARK爺記 pic.twitter.com/E8eCh4i285

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「ここで地図の出番なんですか？」 机によじ登りARKのフィヨルド地図を覗き込むララ娘さん。 「そう。今からスポーン位置と位置の把握について説明するから。 スポーン位置って言うのはスタート地点の事ね」 そう言って、アウラ娘さんは地図の右側に大きな青い円を描いた。 #FF14 #ARK #ARK爺記 pic.twitter.com/jaAKOCvGSV

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「良い？初期スポーン地点にヴァナランド南を選ぶと、 今描いた青い円のどこかから始まるの」 「……結構範囲広いですよね？」 アウラ娘さんの説明に疑問を挟むララ娘さん。 「うん。広いけど海に近い所に出るから、 そこまで広くは無いかな」 彼女は地図の海岸線をなぞった。 #FF14 #ARK #ARK爺記 pic.twitter.com/9svQlKx8W0

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