英語版回想の比較まとめと同じ形式でのまとめ
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まとめ 【刀剣乱舞】回想まとめ、日本語原文と英語版比較 各種Wikiやサイト等を参考にまとめた資料です ※チェック入れるようにしていますが多分スペルミス等混ざっています

▼其の134~

其の134『京極の丹碧』

江戸の記憶
2-4『大阪・大阪冬の陣』
にっかり青江、京極正宗

【京極正宗】
あら、懐かしいお顔。幽霊にでも憑りつかれたような

【にっかり青江】
ああ、君も。毒々しくて何よりだ

【京極正宗】
赤い衣裳は好き。汚れが目立ちませんから

【にっかり青江】
小さな刃で、何をそんなに斬ってきたのやら

【京極正宗】
思い込み、決めつけ、見栄、虚構、わたくしに纏わりつく悪魔(デモン)

【にっかり青江】
へえ、恐ろしいねえ

【京極正宗】
嘘。思ってもいないくせに

【京極正宗】
だって青江、わたくしたちの元の主はしたたかな方々だったでしょう?

【にっかり青江】
泥の中で咲く薔薇のような人たち、だったかな

【京極正宗】
わたくしは、深窓の薔薇のままの方が良かった?

【にっかり青江】
その衣裳、よく似合っているよ。今でも君は、京極を冠する薔薇のままさ

其の135『正宗の兄弟』

武家の記憶
5-1『鎌倉・元弘の乱』
石田正宗、京極正宗

【京極正宗】
ふふ、石田のお兄さまは難しい顔もお似合いね

【石田正宗】
京極……

【石田正宗】
表に出てこない事がお前の在り方だった。私たちは、お前を引きずり出してしまった

【京極正宗】
何のことかしら?

【石田正宗】
無銘の私が言えたことではないが……、顕現にあたって何らかの負荷を背負わされていないかと

【京極正宗】
想像力のたくましいこと。でも、よく見てお兄さま。どこにわたくしを縛る鎖があるというのです?

【京極正宗】
それに、だからこそ、正宗の実力を示すためにわたくしは必要なはず

【京極正宗】
なんてこと言ったら、日向には後ろから刺されそうだけれど

【石田正宗】
兄弟相手でも容赦がないね

【京極正宗】
それはお互いさま。でもそうね、以前のあるじさまの事は置いておきましょう。ここにはわたくしたちを余光で照らす者はいない。危なくなっても身一つで逃げ出すことは許されない

【京極正宗】
それに、寂しいなら、素直にそう言えばいいだけ。神は縋る者にこそ祝福を与えるのです

【石田正宗】
あまり虐めないでやっておくれ

【京極正宗】
意地悪なお兄さま。日向に甘くしたいのもわかるけれど

【京極正宗】
でも、わたくしたちは強くあらねば。でないと、正宗は虚構に呑みこまれてしまうかもしれない

【石田正宗】
……ああ

【京極正宗】
だとしても、わたくしたちは進みます。人により作られた物から、人が蘇ることもある。我らを創られた方のように

【石田正宗】
私たちはここに在る。もう、誰にも否定はさせない

其の136『関の義兄弟』

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人間無骨、孫六兼元

【人間無骨】
うム。孫六、此レも顕現したか

【孫六兼元】
あんた、之定の槍か

【人間無骨】
之定と兼元は義兄弟。身内には挨拶が必要だロウ

【孫六兼元】
ご丁寧にどうも。それにしては、頭数が足りないようだが?

【人間無骨】
之定の同士は後程、おそらく。少し時間がかかル。誰に対してもそうだから気にしないでほしい

【孫六兼元】
なんだ。てっきり血闘にでも出ているのかと

【人間無骨】
……ム。では、此レも果たし状を書いてくルか? 紙と筆なら此処に

【孫六兼元】
それは遠慮しておこう。万が一折ってしまったら、主人に申し訳が立たないからな

【人間無骨】
……自惚レを。しかし、確かに関鍛冶の同士を折ルのは此レも忍びない

【孫六兼元】
はは、あんたが俺の相手をしてくれるのか?

【孫六兼元】
ただまあ、関鍛冶の刀は良く斬れるとはいうものの乱世の日常使い。たくさん打って、たくさん折れた。今更一本折れたとて……なんて思わないこともないが、同士討ちほど無意味なものはない

【人間無骨】
孫六、刀として『折れず、曲がらず、よく斬れる』は最上級の評価と、此レは思う。其レは、折レていった同士たちの礎でもあル

【孫六兼元】
そうだな。関鍛冶の伝統は乱世の日常使いから、平和な時代の日常使いへと舞台を移し、技を残した

【孫六兼元】
そちらさんも強くてかっこいい最先端の後輩がいるしな。戦場に出てこずとも、俺たちの後継は立派にやっている。総じてみれば恵まれているんだろう

【人間無骨】
……うム

其の137『新々刀の推し事』

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水心子正秀、孫六兼元

【水心子正秀】
……む

【孫六兼元】
ん?

【水心子正秀】
…………

【孫六兼元】
なんだ?

【水心子正秀】
あっ……! んん、失礼した。孫六兼元だったな、大永の頃の、その……、折れず、曲がらず、良く斬れる……

【孫六兼元】
ああ、関鍛冶の孫六兼元だ。あんたは、江戸三作の水心子正秀だな。幕末のころによく見かけた刀だ

【水心子正秀】
えっ! ……あ、あの孫六兼元が水心子正秀をご存じだったとは、……光栄だ

【孫六兼元】
あんたが打たれた頃は、派手な刀のほうが評価が高かっただろう。俺に興味があるのか?

【水心子正秀】
それはもう!! ……あっ、ああ、もちろん。新々刀の祖として、古い刀は勉学の対象だからな

【孫六兼元】
そうか。まあ、興味を持ってもらえるのはうれしいが

【水心子正秀】
…………

【孫六兼元】
見たいのか?

【水心子正秀】
いい……のか?

【孫六兼元】
ああ、減るものじゃなし

【水心子正秀】
ああ、ああ、感謝する!

【孫六兼元】
はいよ

【水心子正秀】
失敬

【水心子正秀】
……うん、折れる刀と折れない刀の違いはと問われれば、永禄から天正の激しい戦国において曲がったと伝わる事なく、上作でなくとも業物だとして諸侯の指料にもなり、そして何より斬れる刀! これぞ武士たる者が求める好むべき姿と言われている。うんうん、分かる、分かるぞ

【水心子正秀】
茎をよく焼かなければ目釘穴から折れると言うけれど、目釘穴から折れるような刀はそもそも切っ先から折れるのだと。刀が折れる原因とは焼きなのかとも……。すごい、これが……かつて刀工水心子正秀が傑作と讃えた孫六兼元!

【水心子正秀】
刀剣を知らないド素人がド素人に語るから真贋もわからなくなってしまうし……、押形に似ていれば真作だなんて木を見て森を見ないような話がまかり通ってしまう。見た目だけを追い求めるのは不仁の極、刀への冒涜! やはり水心子正秀は間違っていなかったんだ

【孫六兼元】
視線が熱いねえ……、火傷しそうだ。ここにはもっと珍しい伝説持ちの刀もあるだろうに

【水心子正秀】
とても勉強になる! 兼元も、之定も、虎徹も、国広も!

【孫六兼元】
はは、そうかい。これぞ無我夢中ってやつだな

【孫六兼元】
……後を継ぐ者がここにもか

【水心子正秀】
さて。では、ちょっと失礼

【孫六兼元】
はいはい、ん??? んな、大胆な! あひゃひゃひゃひゃ

其の138『最強と無敵』

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一文字則宗、孫六兼元

【一文字則宗】
お前さんはだんだらは着ないのか?

【孫六兼元】
どっちを着ろって? 赤穂の義士か、新選組か

【一文字則宗】
おや、僕はてっきり……喜んで浅葱色を着るものだと思ったが?

【孫六兼元】
俺の使い手は有名どころが多くてね。いろんなところに枝葉があるもんだから、いろいろ盛られてんのよ。あんただって遠からずだろ?

【一文字則宗】
僕たちのようは存在は、至るところに根があるからなあ。だからこそ、多少の事では揺らがないとも言えるが

【孫六兼元】
はは。選べる自由と選べない愛惜、感佩があるだけだ。申し訳ないが、これから新選組が池田屋に突入する見せ場でね

【一文字則宗】
ほう、それは……

【孫六兼元】
合間を縫って読書中。後に継がれる物、紡がれる物語については知らないことのほうが多い

【一文字則宗】
うははは! こいつは傑作だ! なんだったら、僕も聞かせてやろうか? 伝説級、天才肌の少年剣士の話だ

【孫六兼元】
結構、結構。俺とあんたでその話をしてなんになる。……他に適任がいるだろうからなあ

【一文字則宗】
ほう、それは枝葉への慮りかい?

【孫六兼元】
そんな大層なもんじゃない。知ることで、己の持っているものを知る。そんなところだ

【一文字則宗】
どっかの誰かさんの言葉を借りるなら、持てる者こそ与えなくては、……な

其の139『咆哮、遠く』

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肥前忠広、孫六兼元

【孫六兼元】
戦場で見るとよりいい刀だな、あんた

【肥前忠広】
……あ?

【孫六兼元】
天誅の天才、岡田以蔵といえば、人斬りの中では格別だ。その刀が大業物、肥前忠広

【肥前忠広】
最上大業物で人斬りの先輩様が、何の用だよ

【孫六兼元】
用? 用かあ……、あるにはあるが、知っての通り、私闘(ケンカ)は上から厳しく取り締まられている

【肥前忠広】
……ちっ

【孫六兼元】
ふむ。敵を倒せとほっぽり出されたはいいが、あんなものをいくら斬ったところで満たされることはない。……俺も、あんたも、そうだろう?

【肥前忠広】
ごちゃごちゃうるせえ

【孫六兼元】
いいねえ、いいねえ。自分に求められていることを理解している目だ。憐憫で泣いてしまうな

【肥前忠広】
……なんだって?

【孫六兼元】
飼い慣らされた犬の刀を折ったところで、全く面白くもない

【肥前忠広】
……はあ?

【孫六兼元】
殺気が足らないんだよ、殺気がさあ、なあ。範疇から外れればいいのか、なあ。ああ、それなら孫六兼元にはこんな話がある。慶応三年、冬の京都だ。土佐脱藩、坂本龍馬の……

【肥前忠広】
……!

【肥前忠広】
首輪してんのはどっちだ、ええ!?

【孫六兼元】
ははっ! いいじゃないか、そうだ、その目だ

【肥前忠広】
てめえ、わざとか……!

【孫六兼元】
……無心、決まっただろう?

【肥前忠広】
……狂犬が

【孫六兼元】
どうとでも。ここで紡がれる物語は、それなりに楽しみたいからな

【孫六兼元】
だから、さっさと敵を倒して、俺に付き合え

【肥前忠広】
……ああ? なんの義理で

【孫六兼元】
巡り会ってしまった義理、かな。ははっ

【肥前忠広】
おい! …………、……ちっ

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まとめたひと
いと @konoito_ri

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