転生現パロで同居しているヴォルクラ。 残業して帰宅した🐺がリビングのソファで寛ぐクラウスの上にどさりと身を投げ出す。 「……ぐっ、重…ッ、ヴォルフ…なんだ急に、」 「クラウス~~何でもいいから俺を誉めて下さい~~そしたら明日も頑張るからさ~~」 「…どうした?仕事で何かあったのか?」
2020-02-02 21:24:06「……何も。でもちょっと疲れちゃって…」 「そうか…」 「……すみません、ただの弱音です」 自嘲の笑みと共にクラウスの上から身体を起こそうとするヴォルフ。 クラウスはそれを引き留め、ヴォルフの頭をそっと胸に抱く。 「お前はいい男だ」 「…クラウス…?」
2020-02-02 21:33:11「背が高くて、逞しい身体つきで、同じ男として羨ましいな…ハンサムだし」 「…見た目だけ?」 「明るくて朗らかで、一緒にいると呆れることも多いが楽しい。無頓着そうに見えて気遣いができる所も好ましいな」 「……」 「時々弱音を吐くこともあるが根性のある男だと、俺は『昔』から知っているぞ」
2020-02-02 21:45:11「クラウス……」 「そして何より、『昔』も『今』も、俺と出会ってくれた。俺を愛してくれる」 お前は最高の男だよ、ヴォルフ。 「………」 「元気出たか?」 「Ja, それはもう、めちゃくちゃ元気出ました…」 「それは良かった。なら、さあ、風呂に入って。今夜は早く休もう」
2020-02-02 21:57:52「……クラウスが一緒に入ってくれるなら入る…」 「駄々っ子かお前は……」 呆れた口調のクラウスはけれど悪戯な笑みを浮かべ、そしてヴォルフの耳元に甘く囁いた。 「いいぞ。実は……、待ってた」 あま~い。
2020-02-02 22:03:18くたくたに疲れた時、イェーガーさんはヴォルフの胸(胸毛付き)に顔を埋めて癒されるし、ヴォルフはイェーガーさんの尻枕で癒されるんだって。
2020-02-03 16:29:28ヴォルフはかなり気軽に「大尉、疲れたんです?大丈夫?おっぱい揉みます?」ってウェルカムしてくれるんだけど、イェーガーさんの尻枕は滅多に許されない。 pic.twitter.com/lA6vm5tFvj
2020-02-03 18:04:01「大尉ばっかりずるくないですか!?俺だって癒されたいのに~~!」 「うるさい!俺だって胸くらいならもっと気軽に貸してやるのになんで尻なんだ…!」 「だって~胸より尻の方がふかふかで気持ちいいんですもん…」
2020-02-03 18:43:46「っ、悪かったな貧弱な胸で…!そんなにふかふかな胸がいいなら娼館にでも行ってこい!ばか!!」 「わぁ、失言でした…!そういう意味じゃないですって!」 …このばかっプルは、どう考えても、戦時中の軍人では、ないな…?
2020-02-03 18:48:25『俺のクラウスが可愛い』ゲージがMAXになるとイェーガーさんをひょいっと抱き上げてしまう癖のある🐺、驚きと羞恥で毛を逆立てた猫みたいになってるイェーガーさんの抵抗もどこ吹く風で「何であんたそんなに可愛いの!?あ~もう、すげ~好き…!」って頬擦りするよ
2020-02-07 20:43:18最初は抵抗の限りを尽くしていたイェーガーさんも、次第に抵抗するより満足させた方が得策だと学習して「おまえも可愛い奴だぞ、ヴォルフ」と頭を撫でて軽いキスをしてくれるようになったので、🐺はもう大満足です。
2020-02-07 21:06:05えへへって嬉しそうに笑って降ろしてくれるその様子が本当に可愛くて、うっかりまたキスがしたくなるイェーガーさんだよ… 幸せそうで何よりだよね☺️☺️☺️
2020-02-07 21:07:12🐺くんはさりげなくスパダリなので、2/14の朝、クラウスが目覚めたらリビングにはダッチベイビーの焼けるいい匂いが漂っているし、テーブルの上には可愛らしい花が飾ってあるんだよ。 「…凄いな。カフェに来たみたいだ」 「まあ、今日くらいはね」 ちなみにクラウスはディナーの予約をしています pic.twitter.com/ws5tB1yVSl
2020-02-14 08:54:35🐺が張り切って作ったお洒落なパンケーキで朝食を摂り、いつもよりドレッシーなスーツを着て別々の職場へ行き、終業後、待ち合わせの場所に今度はクラウスが花束を持って来て、とっておきのレストランでディナーを楽しんだ後は飲み直したりせず家に帰り、一緒にお風呂に入ってイチャイチャします。
2020-02-14 22:17:29クラウスは本来はあまりイベント事にマメではなく興味もなかったんだけど、ヴォルフの「せっかく平和な世界で巡り会えたんだから」と全力で楽しもうとする姿勢に引っ張られて今に至る。
2020-02-14 22:42:18なのでこの2人はカレンダーのイベントも記念日もしっかり祝うしディズニーデートもしちゃうしバカンス先ではツーショットで自撮りしまくりだし、なんなら各地の名勝を背景にキスしてる写真をインスタに上げて、めちゃめちゃいいねが付いてる。
2020-02-14 22:47:33そうなの…父親代わりなの…… 息子のように思って(兵士として)育て上げた部下に「ごめんなさい、あんたを父親だって見たことは一度もありません」って迫られるやつだよねうすいブックで百万回見た…
2020-02-15 23:05:56迫られた上官は信じていたもの全てに裏切られたような衝撃で足元が崩れ落ちていくような不安を感じるんだけれど「あんたの信頼を裏切るような事を言ってるのは分かってる。でももうこの気持ちを抑えきれないんだ…本当にごめんなさい」と泣きながら言い募る部下の事はどうしたって愛しくて、
2020-02-15 23:25:39この感情が果たして部下と同じ性質のものなのかは分からないけれど、とりあえずはこの、デカイ図体の割に泣き虫の部下を泣き止ませてやりたくて、部下の手を取ってしまう上官だよね…。
2020-02-15 23:33:43ほんの一瞬過った「例え足元が崩れ、堕ちて行くのだとしてもこの男と一緒なら構わない…」という甘美に破滅的な思いは、すぐ心の底に深く沈める上官なのであった…(完)
2020-02-15 23:36:21喜怒哀楽の感情表現が豊かなヴォルフは怖いという感情も率直に表すので、わりとビビり。お化け屋敷ではイェーガーさんにしがみついてTシャツの首周りをビロンビロンに伸ばしちゃって怒られるんだよ。
2020-02-10 00:24:34ホラー映画を一緒に観に行くと、隣であまりにもビクビク反応しているから「落ち着け」と宥めるつもりでヴォルフの手に触れるイェーガーさん、すぐにすがり付く勢いで手を握られてそのまま映画が終わるまで離してもらえないんだけど、まぁこれはこれでいいか、可愛いし…と思ってます。
2020-02-10 00:31:34「いや~あの映画、めちゃめちゃ怖かったですね!」 「……まあ、主人公の危機管理が甘すぎて、それには恐怖を感じたな…」 「…もう少し素直に映画を楽しみましょうよ…」 「……(話を合わせたつもりだったのに…)」
2020-02-10 00:41:31「そもそも俺は映画を観て怖いと思った事がないんだ」 「マジですか!?そういやあんたがビビってるとこ見たことないかも…今まで生きてきた中で、一番怖かった事ってなんです?」 「……(しばし考えて)、ネフェドヴォで、隊を全滅させてしまった時、か…」 「待って待って重い…!そして前世の事…!
2020-02-10 00:48:16現世でヴォルフと再会し想いを通じ合わせ、幸せに暮らしているからこそ、喪失の恐怖をより感じてしまって前世の記憶に苛まれるイェーガーさん、とか…
2020-02-11 10:52:42夜毎夢に見る喪失の記憶に苛まれ、次第に不眠になっていくクラウスと、その理由を知り憂い苦しむヴォルフ。互いに抱く罪悪感が頂点に達した時、ついにクラウスは口にする。 「なぁ、俺たちは離れた方がいい、」 「ーー冗談でもそんな事言わないで」 その言葉を遮るヴォルフは獰猛な猛獣の瞳をしていた
2020-02-11 11:15:04「あんたは俺と離れたいと思ってるんですか?まあ、もし思っていたとしても絶対に離さないけど」 「離れたくなんてない!けど、このまま前世の記憶に囚われている俺なんかと一緒にいたら、お前まで駄目になってしまいそうで…」 「…何だよそれ。俺を言い訳にすんなよ。自分が嫌なだけだろ。
2020-02-11 23:55:04俺と一緒に居たら前世の事ばかり意識して、嫌なことばかり思い出しちゃって、それに耐えられないだけなんだろ?」 「ーーそうだ!!俺は怖いんだ!!!」 「……」 「お前と居ると幸せな分、失うのが怖くなるんだ!また昔のように俺だけ取り残されたらきっと耐えられないって…そんな
2020-02-11 23:57:14自分の弱さが、嫌で嫌で堪らないんだ…!」 「……やっと言ってくれた」 「…ヴォルフ?」 「ねえクラウス、貴方はもう国防軍の大尉じゃないし、俺も貴方の部下じゃない。俺が貴方と一緒に居るのは命令に従った訳じゃなくて自分の意志だし、貴方は必要以上に強くあろうとしなくていい。
2020-02-11 23:58:38『怖い』って、弱音を吐いてもいいんですよ…」 「……毎晩、あの時の夢を見るんだ。隊の皆が次々と死んでいく…俺の指揮で…」 「…うん」 「最後にはお前まで死なせた…傷を負って泣いていたのに…俺は戦わせることしかできずに…」 「…貴方だけ残してごめん…」 「俺が殺したようなものだ」
2020-02-12 00:08:56「違うよ。戦争が俺を殺して、貴方を独りにしたんです。独りで戦って死ぬ時も独りで…。寂しかったでしょう?本当にごめんなさい」 「それこそお前のせいではないだろう」 「うん、でもごめんなさい」 「…そうか…俺は寂しかったのか…」 「うん、うん…。だから、今度こそはずっと一緒にいましょう」
2020-02-12 18:47:54「…夢なんかに怯えるような俺でもお前は本当にいいのか?」 「さっき言ったでしょう?あんたが離れたくても俺はあんたを離すつもりはないって。後はあんたの気持ち次第ですよ?どう?俺とずっと一緒に居てくれる?」 「ーー勿論だ。俺からも頼む。ヴォルフ、俺を置いていくな。
2020-02-12 18:49:33