「ニューヨーク・ライナー」と舶用ディーゼル主機
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天翔 @Tensyofleet

戦前の「ニューヨーク・ライナー」として終戦時に唯一稼働状態にあった、有馬山丸(6,552総トン,三井船舶)。減トン開口で小さくなっているが、本来の総トン数は8,700程度ある。写真は戦後の1952年にバンクーバーで撮影されたもの。 searcharchives.vancouver.ca/m-s-arimasan-m… pic.twitter.com/GXtrS0QQCa

2017-07-30 14:50:27
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天翔 @Tensyofleet

この有馬山丸を含め、戦前13隻に搭載された複動2サイクルディーゼルが三井B&W661WF140で、記載されていないが先日のこの図面の機関。4葉ルーツブロアとユニフロー掃気、戦前最も進んだ舶用ディーゼル機関ではなかろうか。 dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid… pic.twitter.com/tfZYNi14Xm

2017-07-30 14:58:24
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天翔 @Tensyofleet

さて、戦後に生き延びた有馬山丸であるが、船齢16年となった1953(昭和28)年に主機の換装を行っている。新たに搭載されたのは2サイクル単動7気筒の774VTBF160出力8,200馬力で、舶用2サイクルとしては日本初の排気ターボ過給機関であった。 pic.twitter.com/CE2R7pe0g2

2017-07-30 19:43:13
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天翔 @Tensyofleet

ルーツブロアの駆動動力が不要になるため効率は81%から90%に改善し、また出力は35%増加したという。なお、4サイクルは戦前にもわずかなら過給機付の製造実績があるが、大出力の舶用ディーゼル機関が馬力当たり重量の軽減を求めて2サイクルに移行したため、その系譜は途絶えている。

2017-07-30 19:50:52
天翔 @Tensyofleet

1955年撮影の有馬山丸。外見からは機関換装の痕跡はまったく分からんな。。。 searcharchives.vancouver.ca/m-s-arimasan-m… pic.twitter.com/tcySapl7G5

2017-07-30 19:55:33
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