山串
@yamanosati_14
「あの人はね、新しい土地へと足を踏み入れるたびコンパスをかざして、初めての風景を楽しみながら風脈を探し……その横顔にいつも見惚れていた……」と錆一つない風脈のコンパスをしわくちゃの手で撫でながら子孫に語る老いたアルフィノ・ルヴェユール……
2022-07-14 14:17:07
山串
@yamanosati_14
どこかの冒険中、息を切らせた英雄に「アルフィノ乗って!」とグランチョコボに乗せられてどうしたんだいと聞く前に「あと一個なんだ!――あそこ!」と指さされた先には風脈の泉 合点がいったアルフィノは交感する英雄の腰に強く手を回して「いつでも構わないよ」と笑い、英雄は「そうこなくっちゃ」と
2022-07-14 14:23:19
山串
@yamanosati_14
もひとつ笑って、勢いそのままに崖から飛び降りて――空を飛んだ 抜けるような青空とさんざめく太陽、英雄と己の笑い声、チョコボが羽ばたくたびに特有の匂いが薫って、何より英雄が手繰る風が頬を打つ心地よさをベッドに伏せる老年になっても忘れなかったアルフィノ・ルヴェユール
2022-07-14 14:23:20
山串
@yamanosati_14
アゼムの無茶に慣れ親しんだエメトセルクとヒュトロダエウスがいるように、ヒカセンのやり方に順応して「いつでも構わないよ」と笑うアルフィノもいるんですね
2022-07-14 14:31:27