3つの単語から小説のアイディアを練ってみる遊び。三題噺みたいなやつです。
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楠羽毛 @kusunoki_umou

#プロットのタネ 適当な単語から小説のアイディアを出すシリーズ。今日は、えーと「巨大ロボ」「手帳」「紙幣」。手帳に巨大ロボのデザインがびっしり。どうやってデザインを集めたかというと、子供から買い取る。一体千円。

2019-02-02 23:02:19
楠羽毛 @kusunoki_umou

#プロットのタネ 子供から巨大ロボのデザインを買い取る謎の男がいる。あるとき手帳を落としてしまう。漫画家が拾い、その一部を自分の漫画に使う。発表された漫画を読んだ謎の男が、漫画家の前に現れる。

2019-02-02 23:02:46
楠羽毛 @kusunoki_umou

#プロットのタネ 「返して下さい」「他にも使いたいデザインがある。コピーをとらせてくれ。金を払う」「ダメです。そういうことに使うためのものじゃない」押し問答をしていると、外から轟音。「間に合わなかった!」謎の男が叫ぶ。

2019-02-02 23:02:59
楠羽毛 @kusunoki_umou

#プロットのタネ 窓の外を見る。大量のUFO、宇宙兵器。宇宙人が攻めてきたのだ。漫画家があっけにとられていると、男は手帳をかざし、次々にロボの名前を叫ぶ。「デラックスマシン! ウォーライオン! マスクソルジャービッグ!」たくさんのロボが現れ、UFOと戦いはじめる。

2019-02-02 23:03:37
楠羽毛 @kusunoki_umou

#プロットのタネ 「あなたが使ってしまったから、一体足りない。責任をとって貰います」男はそう言って、男の胸に手を突っ込む(ぬるっと溶け込んでいく)。男がつかみ出したのは、下手くそな絵で描かれたロボ。「超勇者ロボせんし!」漫画家が幼いころ描いたロボだった。

2019-02-02 23:03:53
楠羽毛 @kusunoki_umou

#プロットのタネ 漫画家はいつの間にか小学生の姿になり、「超勇者ロボせんし」のコックピットに乗って戦っていた。激戦の末、宇宙人は撃退される。日常に戻った漫画家は、自分が乗ったロボのデザインをリファインして漫画に使おうと考えるが、どうしても思い出せない。

2019-02-02 23:04:14
楠羽毛 @kusunoki_umou

#プロットのタネ 気がつくと、机の上に千円札が一枚と、手書きのメモ。「平和へのご協力ありがとうございました」。漫画家は苦笑し、新しいロボのデザインを考えはじめる。以上。

2019-02-02 23:04:25
楠羽毛 @kusunoki_umou

#プロットのタネ 久しぶりに、適当な単語を3つ並べて小説のアイディアを作る遊びをやる。今日は「かえる」「映画」「醤油」。かえるの醤油漬け。どう考えてもゲテモノ料理である。映画のスナックには向かない。向かないが、あえて売っているとしたらどうだ。

2019-09-01 19:53:59
楠羽毛 @kusunoki_umou

#プロットのタネ なぜ映画館でかえるの醤油漬けを売るのか。それを食べる客がいるからだ。かえるといえば、鳥。鳥人である。カラス人間的な。いや、本当のカラスか。本当のカラスに醤油漬けは良くないような気もするが。

2019-09-01 19:54:18
楠羽毛 @kusunoki_umou

#プロットのタネ カラス向けの映画館。なんかちょっといい話ができそうな気がする。からすのパンやさんみたいな。そういう話ではない。カラスには人に見えない波長の色が見えるそうである。ということは、人間には見えないカラス専用映画が出来そうだ。

2019-09-01 19:54:38
楠羽毛 @kusunoki_umou

#プロットのタネ 大量のカラスを飼っている男。その男は、カラスに映画を見せているという。主人公が頼み込んでその映画を見せてもらうと、画面には何も映っていない。怖くなって逃げ出す主人公。のちに、カラスには人間に見えない色が見えるということを知る。

2019-09-01 19:54:56
楠羽毛 @kusunoki_umou

#プロットのタネ 「なんだ、そういうことか」納得して、もう一度男の家に行こうとする。そのとき、背後からカラスの声。近頃、町にやけにカラスがいる気がする。気のせいか、と歩きだす。街頭ビジョンがふっと暗転し、カラスが一斉に集まりはじめる。暗い未来を予感させて、終了。

2019-09-01 19:55:17
楠羽毛 @kusunoki_umou

#プロットのタネ 以上、オチは弱いですが、久しぶりなのでこのへんで。ではでは。

2019-09-01 19:55:33
楠羽毛 @kusunoki_umou

#プロットのタネ 身近な単語から小説のアイディアを考える遊び。今日は「刀」「雀」「お茶」。お茶といえば茶柱、茶柱、えーと。そうだな。「茶柱を斬る」というのはどうだ。

2019-09-16 22:27:08
楠羽毛 @kusunoki_umou

#プロットのタネ 剣豪がいた。剣豪はふたつの秘剣をもって最強とされていた。「雀落とし」と「茶柱切り」である。剣豪をつけねらう少年がいた。幼いころ、剣豪に姉を殺されたのである。少年は剣豪を倒したいが、農民の出であるので、武器を持つことはできない(時代設定とか、細かいことは無視する)。

2019-09-16 22:27:32
楠羽毛 @kusunoki_umou

#プロットのタネ さて、少年は剣豪の技を見たことがあった。秘剣「雀落とし」は、宙を舞う雀を落とす技。つまり、斬撃を遠くまで飛ばす技である。少年の姉を守ろうとした男たちは、この技で次々に殺されていった。

2019-09-16 22:27:55
楠羽毛 @kusunoki_umou

#プロットのタネ もうひとつの技「茶柱切り」で少年の姉は殺された。剣豪が刀をくりだした瞬間、姉は傷ひとつないにもかかわらず崩れ落ち、死んだのである。

2019-09-16 22:28:33
楠羽毛 @kusunoki_umou

#プロットのタネ やがて、少年はある武術の達人のもとにたどりつく。拳法である。剣豪の技も、かつてこの拳法の流派から盗んだものであるという。

2019-09-16 22:29:05
楠羽毛 @kusunoki_umou

#プロットのタネ 達人のもとで修行し、少年は極意を会得する。拳圧を飛ばして攻撃する技「雀落とし」、そして、湯呑の外側から手刀をあてて茶柱のみを切ることで会得する奥義「茶柱切り」である。

2019-09-16 22:30:38
楠羽毛 @kusunoki_umou

#プロットのタネ さて、少年は剣豪と対決する。「雀落とし」の応酬となり、少年はなんとか敵の攻撃をかわしながら「雀落とし」を命中させる。が、剣豪は鎖かたびらを着込んでいた。傷ひとつつけられないぞと勝ち誇る剣豪。が、次の瞬間、剣豪は倒れる。

2019-09-16 22:31:14
楠羽毛 @kusunoki_umou

#プロットのタネ 「茶柱切り」は、手刀の衝撃により体に傷をつけずに脊髄だけを切断する技。少年は、「雀落とし」と「茶柱切り」の複合技を会得していたのだ。本来、ふたつの技は組み合わせることで最強の殺人技となる。剣豪は拳法の技を盗んだものの、最後の奥義だけは奪えなかったのである。

2019-09-16 22:31:38
楠羽毛 @kusunoki_umou

#プロットのタネ ということで、おしまい。今回はだいぶ長くなってしまった。

2019-09-16 22:32:25