はじまり
「ゆかいな騎士団」と「ブラッドベリ派という名の信奉者」は同じ畑から出荷されました。
@BLEL_TL 軍部には王政派でも軍事政権樹立派でもないブラッドベリ派という信奉者がいそう。 騎士団には団内の個人を盲目的に崇拝する者はいなそうだけど、代わりに山派、里派、その他派が地味に争っていそう。その他派は内部で争った結果、細分化されていそう。
2022-10-17 21:35:10主な登場人物
だいたいが規律を守り、のんき(本編比)な人達
- 騎士団ネームドキャラ
騎士団長のエーデルシュタインや補佐官の八神等。
性格、設定等に間違いがあると思います。 - 周囲にいる騎士団員
人数は時によって異なります。設定は特にありません。 - モブ騎士達
名もなき女性騎士と黒い瞳の騎士と後輩に舐められてる弱そうな騎士の三人。
微妙に設定がありますが、知らなくても問題ないです。 - 若い騎士達
複数人。設定は特にありません。
将来有望だったりそうでもなかったり。 - 元軍属二人
生存ルート。 - その他
騎士団のお医者さんや筆弓使い等の設定が視えない騎士団員。一般の人等。
※設定が視えない騎士団員の情報をお待ちしております。
ここから始まる僕らの……なんだこれ
時間軸は話ごとに飛びますし、話の中で時間が飛んでいることもあります。
文体は緩いですし、誤字脱字、変な箇所での改行もあります。
菓子の戦い
@BLEL_TL ゆかいな騎士団 山派、里派、その他派に分かれ、水面下で常に争ってきた騎士団。歴代の騎士団長はそれを黙認、口出しすることはなかったが、歴史が変わる瞬間がやってきた。痺れを切らしたとある一派が現騎士団長に問う。「あなたは何派ですか?」
2022-10-18 15:50:45@BLEL_TL 現騎士団長ショウ・エーデルシュタインは語る。「ストロベリーラ○シュだな!食べごたえがあってとても良い!」。素直に答えるのかよ。これにはどの派閥も困惑。その他派すら「何それ…知らん…」となっている始末。それならば、補佐官にどこを支持しているのかと問う。
2022-10-18 15:51:54@BLEL_TL 補佐官八神千代丸は語る。「くだらないことで争っていないで働け。…好きな菓子?最近食べたものだとアーモンド○ッシュが良かったな。食べごたえがあって…」。みんな困惑。挙げた菓子は異なれど理由は騎士団長と同じ。というか同じ菓子メーカーの同じシリーズじゃねぇか。
2022-10-18 15:52:50@BLEL_TL 一同はこれを秘匿することに決めた。無用な争いは避けるに越したことはない。多分、騎士団長は嬉しそうにするが補佐官は心底嫌そうにする。種類は異なれど我々が愛する菓子で不快な顔にさせたくない。…そうか、騎士団長はこれが狙いだったのか。 そうだったのか…菓子とは…宇宙とは…
2022-10-18 15:53:50次の騎士団長
@BLEL_TL ゆかいな騎士団 エーデルシュタインの前の騎士団長は後継を誰にすべきか考えた。若くて強い二人を一人ずつ呼び出し、「騎士団長をやってみないか?」と尋ねた。二人は答えた。 「八神千代丸が相応しいでしょう」 「ショウ・エーデルシュタインが相応しいでしょう」 好敵手の名前を出すとは。
2022-10-19 13:42:55@BLEL_TL 困った騎士団長は二人を同時に呼び出し、話し合うように言った。二人は答えた。 「俺がこいつに劣るわけがない」 「私も譲れないものがある」 騎士団長は困った。二人は勝手に死闘を繰り広げ、勝利したエーデルシュタインが騎士団長となった。 ない話。
2022-10-19 13:44:02@BLEL_TL ・八神→内心、エーデルシュタインが相応しいと思ってるけど本人を目の前にすると「それはそれ、これはこれ」となる。まだまだ青い。 ・エデ→騎士団の未来のことを考えたら千代丸が騎士団長になったほうがいいと思ってた。けど、全力で戦える場面は逃したくなかった。「勝ってしまったな!」
2022-10-19 13:49:24@BLEL_TL 「エーデルシュタインは自分が騎士団長になるものだと漠然と自然に思っていたから、他の人の名前を出すことはないんじゃない?」と僕は思ったので「ない話」
2022-10-19 14:00:30アップルパイ!
@BLEL_TL ゆかいな騎士団 とある団員は言う。 「団長さんも補佐官さんも文武両道ですけど流石にお菓子作りはできませんよねぇ」 ということで菓子作り大会が催された。 「なんで?」 お題はアップルパイである。 賢明な数名の団員はこれから起きることを察した。 開始を告げる笛の音が響いた。
2022-10-20 17:31:03@BLEL_TL 騎士団長はりんごを手にすると、素手で砕いた。 補佐官はりんごを手にすると、素手で砕いた。 名もなき女性騎士はりんごを手にすると、素手で砕いた。 菓子作りには一家言ありの騎士はりんごを手にすると、包丁を用いて四つ切にした。 優勝は菓子作りに一家言ありの騎士となった。
2022-10-20 17:31:35@BLEL_TL りんごを素手で砕いた者達は口をそろえて言う。 「レシピにりんごを素手で砕くと書いてあった」 それを実行できる者はこの世に滅多にいないのでは。いや、ここに三人いたわ。今回、出場しなかった団員の中にもりんごを素手で粉砕可能な者が散見される。 優勝者のアップルパイは美味しかった。
2022-10-20 17:32:11それを切るなんてとんでもない
@BLEL_TL ゆかいな騎士団 騎士団長エーデルシュタインの髪は長い。加えて非常に手入れが行き届いている。 それを見ていた複数人の騎士団団員は思う。 「ヘアアレンジしてみたい…!」 しかし、直接触るのは憚れる。相手は忙しい身。彼らは想像で欲望を発散させることにした。
2022-10-24 17:26:30@BLEL_TL ある者は「ポニテ最高」と言った。ある者は「編み込みしたいひたすらしたい」と言った。ある者は「この髪の長さ…所謂お団子頭で月に代わってお仕置きしてもらえるのでは」と言った。ある者は「この髪の量!ツインテでネギを振り回して欲しい!」と言った。
2022-10-24 17:27:22@BLEL_TL あれこれ語り合うがこれだというものが出てこない。想像では限界がある。今の形が至高ということもある。 「どれも素晴らしいな!全て試してみよう!」 いやいや、それは無理な話でしょうと発言者を見ると、騎士団長本人がいた。語り合っていた者達は心臓が爆発しかけた。
2022-10-24 17:28:10@BLEL_TL ・騎士団長→「ふむ…この案もいいな…。おお!髪を短くするのもいいな!」 ・盛り上がっていた団員の皆さん→「髪を切るとかやめてくださいよ!?フリじゃないですよ!?」(後日、あれこれあって断髪した騎士団長を見て卒倒する皆さん)
2022-10-24 17:29:00怖いもの
@BLEL_TL ゆかいな騎士団 若い騎士達は語る。騎士団内で誰が一番恐ろしいかと。ある者は「騎士団長。背が高すぎて普通にびっくりする。御本人は怖くないけれど」と言う。ある者は「それならヴェトロさんもだ。背が高いしぶつかると体が三メートルは吹っ飛ぶらしい。御本人は怖くないけれど」と言う。
2022-10-25 13:47:24@BLEL_TL 流石、騎士団。体格が良い者が多い。周囲を見渡して若い騎士達は頷いた。 ある者は「自分はB.B.さんかな。疲れてる雰囲気が出てるというのに、話しかけたらとても明るく丁寧に対応してくれる。あの領域に自分もならないといけないと思うと何年かかるか分からない」と言う。
2022-10-25 13:48:17@BLEL_TL 騎士として市井の人には常に優しくありたい若い騎士達は「彼のようになりたいものだ」と強く同意した。 そこに最近入団した騎士が通りかかった。話の内容を聞いた彼は「怖いってそういう意味なのかよ」と呆れ半分驚き半分で言う。ではあなたは誰をどのような意味で怖いのか、と問う。
2022-10-25 13:49:01@BLEL_TL 彼は言う。 「補佐官の野郎に決まってるだろ。人を半殺しどころか四分の三殺しにしやがる。それでも生きてたやつに仕掛け付きの首輪を付けて酷使した上で監視してんだぜ。性格悪りぃし趣味も悪りぃぞ、あいつ」 一同は震え上がった。彼の背後に補佐官が立っていた。
2022-10-25 13:50:12利益は寄付されます
@BLEL_TL ゆかいな騎士団 世は空前の忍者ブーム。「なんだそれは。いや待て本当になんだそれは」とどこかの補佐官が言ったとか言わなかったとか。騎士団も忍者グッズを作成し売り出した。利益は孤児院等に寄付される。 団の忍者グッズを見たどこかの補佐官は「なんだこれは。作りが甘い」と言った。
2022-10-26 15:12:49@BLEL_TL 作成者の一人は「チェックしてって言ったんだけど、ヤガミ君見てくれなかったじゃない」と返す。 これが騎士団の実力だと思われてはたまったものではない。どこかの補佐官は全力を出した。結果、グッズの質が向上。お客様満足度ナンバーワン。売上が右肩上がりになった。えぐい数字が出た。
2022-10-26 15:13:21@BLEL_TL 「ねえねえ、相棒、これが目的だったの〜?」 「ちょっとだけ。最初だから様子見で作っただけなんだけど、こんなに本気になるとは思わなかったよ…」 「負けず嫌いだからねぇ」 一方、どこかの騎士団長は買い占めたい衝動を堪え、自分の財布から直接各施設に寄付をしていた。
2022-10-26 15:13:50騎士団のお医者さん
@BLEL_TL ゆかいな騎士団・番外 医務室には優しい医者と厳しい医者のどちらかが部屋にいるようになっている。医務室行きとなるのは怪我をしたり倒れたりと体が弱っている者。精神も弱っていることが多く、優しい医者のほうが人気が高い。厳しい医者がいる時をあえて選び、足を運ぶ者は物好きとされた。
2022-10-27 12:24:39@BLEL_TL 厳しい医者は物好きに言う。 「あっちの医者ができなかったことを片づけてるんだ。帰れ、健康体」 物好きは言う。 「オレが健康体に見えるのですか」 物好きを観察した厳しい医者は言う。 「…あー、そういうことか。今は駄目だ。皆大好き優しいお医者様に診てもらえ、病人」
2022-10-27 12:24:57@BLEL_TL 物好きは言う。 「同一人物ですよね。顔を使い分け、患者を多方面から経過観察している。どうして皆さん気づかないのでしょうか」 「何故わかった?…いや、何が望みだ」 物好きは言う。 「強いて言えばあなたが倒れないことですね。人員を増やしては?」 「…善処しよう」 定かでない話。
2022-10-27 12:25:28@BLEL_TL 騎士団専属のお医者さんのことがわからないので定かでない話。 いろんな人がいるので普通のお医者さんじゃないだろうなぁと想像していますが、案外、普通かもしれませんね。 何もわかりません。
2022-10-27 12:25:55マジで怒られてるのもある
@BLEL_TL ゆかいな騎士団 補佐官の怒声が響くことは日常である。初めは驚けど数ヶ月経てば日常である。あちこちに響かせるほど元気なことは良いことである。怒声が小さい時は心配する者が現れるほど。怒声の内容は正論であり、それを向けられた者のやらかしが筒抜けである。
2022-10-28 12:24:54@BLEL_TL それを補完するのがこの補佐官の怒声である。補佐官の仕事は騎士団長の面白さを補佐することではないが結果、そうなっていた。騎士団長の人となりを口で説明するよりこれを聞いてもらったほうが早いと一部の団員は思うほどだ。 誰かが言った。 「騎士団長は親しみやすい人なんですね」
2022-10-28 12:26:03@BLEL_TL 目の前の騎士団長に補佐官は声量を落として言う。 「このままだと皆に舐められるぞ」 「遠巻きに珍獣を見るような目を向けられるよりはマシだろう。千代丸の正しさをわかってもらえてるようだしな」 「…俺がいつも正しいとは限らん」 「その時は私が責任持って怒ろう」 補佐官は舌打ちした。
2022-10-28 12:26:24侍ブームに備える
@BLEL_TL ゆかいな騎士団 忍者ブームが起きたからには侍ブームも起きるだろう。 ということで来るべき時に備え詳しそうな者に話を聞くことにした担当者達。すぐに作成に取りかかるべきだという声には「適当に便乗したやつってすぐ廃れるんだよね。機を見ないと。戦いと同じだよ」とある者は答えた。
2022-10-29 13:30:58@BLEL_TL 担当者達によって集められた侍の情報とグッズ案を見ていこう。 「『切腹』。ハラキリ君とか黒すぎるでしょ」 「『刀』。どう見てもお土産のキーホルダーです」 「『髷』。パーティーグッズ!」 「『名乗る者が現れたら報告願います。相手次第では始末します』。回答者誰?…要指導っと」
2022-10-29 13:31:38@BLEL_TL 「『居合』『殺陣』等。刀だけでなく騎士団でも使用される槍も用いて見ばえの良いオリジナル必殺技を作成、剣舞のようなものを見せる、か。そうだね、こういう路線もありか。そうなると演者関係のグッズ展開に…」 侍の詳細は特に何もわからなかった。 「忍者だってそうだったし」
2022-10-29 13:34:23めんどくせぇ騎士団
@BLEL_TL ゆかい?な騎士団 騎士団とは王を守る盾である。降りかかる火の粉を払う矛である。選ばれし者である。まあ、そんなわけで在籍者は身分が高い者が多い。身分が高い者が優遇されているのではなく、その立場から尻込みする一般の家庭の出が多いのだ。志す者は身分問わず歓迎している。
2022-10-30 05:09:48@BLEL_TL …ということになっている。実際のところはガラスペン使いでなければ「騎士」の称号が得られない、王国(政治)上層部とやり合うために身分を武器にせざるを得ない、とちょっとめんどくさい。いや、かなりめんどくせぇなこれ。 「俺達下っ端は言われた通り仕事すればいいんですよ」
2022-10-30 05:10:30