——この世の終わりってこういうことを言うのかな。 廃墟と化した街並みを見ながらそんな考えが浮かんだ。あの美しかった街は見る影すら無く、あちこちでモンスターが彷徨っている。最早ここはどこかの洞窟や遺跡となんら変わりない場所に成り果てていた。 twitter.com/asama_sousaku/…
2021-03-04 15:44:26きっと僕一人だったら受け止められなかっただろう。だけど今は僕の中にブルーがいて、ブルーも動揺しているのがなんとなくわかった。同じ気持ちを持つ人がいるだけでこんなに心強くなれるものなんだなあと少しだけ不思議な感覚だった。 ——どうしてこうなったのか、誰か教えてくれるといいのだけど。
2021-03-04 15:44:27あと数時間後、マジックキングダムの地下で残酷な真実を知らされることも知らずに、僕らは廃墟となった故郷の街をひたすら歩き回っていた。
2021-03-04 15:44:28一人称:僕のお題ついついルージュに丸投げしちゃうのよね… ほんとあの崩壊したマジキンはこの世の終わり感がハンパ無い。
2021-03-04 15:44:28僕の得た資質なら全て貰って構わない。だけど、この体と心はどうかそのまま僕のままにしてほしい。 なんて盛大な矛盾でなんて我が儘な願いだろうか。そんなことできるわけないのに。 twitter.com/tokinagare/sta…
2021-03-10 14:50:21ブルーはこう、マジキンの思想に歪みなく歪んでいて欲しいけれどルージュはマジキンの思想に歪みなく真っ直ぐでいて欲しいんだな…マジキンの思想と自分の想いの間をせめぎ合っていて欲しい。
2021-03-10 14:50:21ブルーは「そういうものだ」と教えられたことを素直に受け取ってどんどん知識を増やしていくタイプで、ルージュは「どうしてそうなるの?」って教えられたことに対して疑問を持って、疑問を解決するために知識を増やしていくタイプだっていう謎の認識をずーっと持ち続けている…
2021-03-10 14:50:22聳え立つ岩場のもとで僕を待っていてくれた仲間泣くのが見えた。ブルーに向かって何かを言う姿が見えた。ああ、僕は確かにこの世に22年という短い間、確かに存在していたのだ。この世界に生きていた痕跡を残せたのだ。それだけでほんの少し救われた気がした。 twitter.com/nothing_glass/…
2021-03-10 15:38:06さっきからルージュが書いてって肩をガックンガックン揺さぶってくるんだけど私が一体何をしたと言うのだね?
2021-03-10 15:39:17今毎日更新してる以外にもポロポロとSS書いてて散逸しかけてるのでまとめ作るようの表紙っぽいブツ。 pic.twitter.com/9W13YID2dL
2021-03-10 17:07:24こちらからお借りして文字入れしました。 pixiv小説用表紙④ | りあ #pixiv pixiv.net/artworks/86164…
2021-03-10 17:07:24最後の資質を手に入れた。相手を殺すという方法で。仲間たちは一歩引いていたが、その辺にいるモンスターを倒して希少な品を手に入れるのと一体何の差異がある?そもそも俺は双子の兄弟を殺さねばならぬというのに、こんなところで立ち止まっている暇はない。そう、目の前の道を進むしかないのだから。 twitter.com/cosmosno/statu…
2021-03-11 02:08:32…初めっから戻る道なんか存在してないんだよね、ブルーって(もちろんルージュも)。 学院から命じられて資質を集めて兄弟殺して戻ってくるという、一方通行のレールを敷かれているだけっていう… 言ってて悲しくなったからこの話やめよっか…
2021-03-11 02:10:42もう、お互いに出すものは出し尽くしてきた。術力はとうに切れて拳や剣、銃や銃火器、精霊石、使えるものはなんでも使った。 負けたくなかった。 負ければそれは己の「死」へと直結するからだ。 最強の魔術士の肩書きなんてもうどうでもよかった。 だって今僕が負けたくないのは—— twitter.com/tokinagare/sta…
2021-03-12 23:43:06今朝方下書きから発掘したアセルス編半妖エンド後の話UPしたけど誤字と表現おかしいのひどかったので体裁整えて新書ページメーカーさんに丸投げしました。 pic.twitter.com/4gtqljPlC0
2021-03-14 18:28:37シップに搭乗して窓際の席に座った時に自分の顔がガラス窓に映りこむ。僕は自分の顔があまり好きじゃなかった。だって、この顔はもう一つ存在する。双子の兄弟。僕の半身。きっと顔は瓜二つなのだろう。でも、ブルーというくらいだからもしかして瞳の色は青なのだろうか。 「……」 「ルージュ?」 twitter.com/roubaititle/st…
2021-03-19 21:30:22「……」 「ルージュ?」 「……」 「ねえ、ルージュってば!」 「うわっ!? あ、なんだアセルスかあ。どうしたの?」 「だってルージュ、さっきからぼんやり窓の外ばっか見てるからなんか心配になっちゃって……」 「ごめんね、心配してくれてありがとう。ちょっとぼーっとしてただけだから」
2021-03-19 21:30:22「それならいいんだけど……何か心配ごとがあるなら、私でよければ聞くよ」 「ありがとう、アセルス。でも本当に、ちょっと疲れてぼーっとしてただけだよ」 当たり障りのない返答を微笑みながらいう。 だって本当のことなんか言えるわけがない。 術の資質を集めたら兄弟同士で殺し合うだなんて事実を。
2021-03-19 21:30:23だから今日も僕は喉まで出かかった真実を飲み込むように笑う。こんなこと、知られたくなんかない。知ってもらってどうするの?だってもう、生まれた瞬間から決められた、どうにもできない運命をどうやったら無かったことにできるというの?
2021-03-19 21:30:23もうお題見た瞬間に書かないと後悔するって思ったんだよ…(顔を覆う) ルージュが自分のことを言わないと思っている私ですが、その理由を考えた時に「言って何が変わるの?(決められた運命なのに)」って思ってそうだなと…
2021-03-19 21:32:40夜中にふと目が覚めて、窓の外がやけに明るかったから気になってふらふらと明かりに誘われるように窓辺へ寄ろうとしたその時だった。くん、と僕の手を引く感覚。振り向けば、僕と同じ顔をした兄弟が眉間に皺を寄せて僕を睨んで僕の手を掴んでいた。 「何をしている」 twitter.com/0daib0t/status…
2021-04-29 10:52:05「……外が明るいから気になっただけだよ」 僕が笑って言えば、更にその眉間の皺が深くなった気がした。 「月が明るいだけだろ」 相変わらずこの兄弟は素っ気ない。僕としてはもう少し、こう会話を楽しみたいんだけど。 「だってこんなに明るいの珍しいなって。ブルーも一緒に見る?」
2021-04-29 10:52:06「……少しだけだぞ」 「! ありがとう」 ため息を吐いて呆れているような顔をしているが、それでも僕の提案に乗ってくれたことが嬉しくて抱きついていた。 「おい! 引っ付くな!!」 「だって嬉しいんだもん」 だって、こんなふうに君と話ができるなんて思わなかったから。
2021-04-29 10:52:06そんな僕らの姿を、ただ月だけが見ていた。 【終】 ………サガフロの双子の話。なんやかんやあって分裂して二人でヨークランド辺りに暮らしてて欲しい夢は捨てきれないんだな。
2021-04-29 10:54:22この世界はとても広い。長い時間を掛けなければ巡れないほどに。世界の広さを一つ知る度に、自分はなんて小さな生き物なのだろうと思い知らされるのだ。人間でも妖魔でもない私は、この先どうやって生きていけば良いのだろう。 twitter.com/cosmosno/statu…
2021-04-29 12:34:36この世界はとても広い。きっとこの使命を終える頃にだって巡りきれないだろう。一つ、術の資質を得る度に自分の無力さに苛まれる。きっと一人では到底為し得なかった。仲間がいてくれたからこそ、僕はこの旅を続けられるし自分の避けられぬ運命に立ち向かえるのだと思う。
2021-04-29 12:34:37ソファで読書をしていると、真正面から視線を感じた。チラりと視線を上げればじっとこちらを見つめる紅色の双眸と目が合う。だが向こうは全く気づいていない。 「……」 「……おい」 「えっ、何!」 「それはこっちのセリフだ。さっきからずっと見てるだろう。何か用があるなら口を使え」 twitter.com/blwisper/statu…
2021-04-29 12:56:44俺が苛立ちを隠さず言えば向こうは口をポカンと空けて呆けていた。全く、さっきからなんなんだ。 「……うん、やっぱり僕は君の目の色が好きだなってことだよ」 「……は?」 「あ、そうだこれからレッドの家に遊びにいくんだった! 夕食までには帰るね〜」
2021-04-29 12:56:44そうしてあいつは一人でウンウンと頷きながら納得する。今度はこっちが面食らった。そして時計を見るなり急に立ち上がるといそいそと準備を始めてさっさと玄関へと向かっていく。 「おい!一人で納得するな!」 「じゃ、行ってくるね!」 そうしてあいつは人の話を聞かずにさっさと出て行った。
2021-04-29 12:56:45「……なんなんだ全く……」 あいつといると自分のペースが乱される。顔を見上げれば玄関に掛けてある鏡の中の自分と目が合った。 「……さっぱり分からんな」 そうしてリビングに戻ると読書の続きを再開した。 【終】
2021-04-29 12:56:46「……ここが、ブルーの、故郷?」 地面はひび割れ、建物は崩れ落ちて、辺りは黒と灰色に染まっていた。ブルーも驚いて目をまんまるにして「何があったんだ!」と大きな声を出していた。けれど、その声に反応する人はいなかった。ボクは気付けば指輪をしている手をギュッと握りしめていた。 twitter.com/cosmosno/statu…
2021-09-07 20:32:47ブルーの旅について行ったクーンの話。 クーンとブルー、似てるんですよね。故郷から使命を持って旅立ったのに故郷が崩壊してしまうという……しかも地獄の発生原因が指輪だし。
2021-09-07 20:36:49ふと見上げれば真っ青な青空が目に入り、自然と笑みが溢れた。昔は空を見上げることが恐ろしいと思っていたのに、今きっとそう思えるのは—— 「おい、どうしたんだ」 僕が立ち止まった事に気づいた兄弟が数歩先のところで振り返る。 「ううん、なんでもない」 僕は空よりも近い青に手を伸ばした。 twitter.com/fictonkj/statu…
2021-09-09 23:21:22ルージュで青空のお題をつい書きたくなってしまう衝動に駆られて書きました。ヨークランドで二人暮らししてる二人です。
2021-09-09 23:22:30白い薔薇を手折り、棘を己の皮膚へと刺せば青い血が滲む。そこへ己の血を流せば、白かった薔薇が青に染まった。人間が作り出すことは不可能だと言われるそれを、今の私なら容易く作りだすことができる。 「……アセルス様?」 そうして私は自らの血で青く染めた薔薇を、最初の寵姫の髪に飾った。 twitter.com/mori_odai/stat…
2021-09-11 13:26:13朝の目覚めや微睡みからの覚醒時に、自分の胸の上に手を置いて自分の心臓が動いているのを確認してしまう。トクトクと流れる己の血潮を感じて、ようやく僕は生きているのだと安堵するのだ。確かめるというその行為が、既に生きていることだと分かっていても。 twitter.com/tokinagare/sta…
2021-09-11 13:46:37ヨークランド二人暮らしのブルーとルージュの小話。 何かの拍子に急に自分の存在がなくなるんじゃないかって心の片隅で思ってるんじゃないのかと…(ブルー勝利前提で再分離したという体で書いてますこの話。)
2021-09-11 13:49:00朝からずっと部屋に引きこもっていた。天候不良と重なり余計に頭が痛くなっている気がする。ふと窓の外を見れば、いつの間にか日が差していた。 あの旅の最中も似たようなことがあったと思い出す。資質集めが思うように行かなくて苛立ったあの日々。——仲間達の喧しさと賑やかさは確かな救いだった。 twitter.com/neko_soragoto/…
2021-09-11 14:06:48ブルー、特に杯のカードを取りに行った時に沼地で仲間に対してブチ切れてて欲しいってずっと思ってるのですが(ブルーごめん) それは、一人では絶対に感じないことだと思うので……そういう感情の動きというか、感情の振り幅を旅の最中に味わってて欲しいなとずっと思ってます。
2021-09-11 14:11:42その場所は、柔らかな光が降り注ぎ、美しい花が咲き、天使が空を舞う。見た者が口を揃えて「天国だ」というだろう。——けれど、そこには神などいない。存在するのは異形の君主と竜の将軍、そして天使の皮を被った魔物たちが潜む地獄。かつて楽園を夢見た者が願った末に生まれし歪んだ領域なのだから。 twitter.com/taitorubot/sta…
2021-09-12 15:43:49天国だと思った?残念、地獄でしたー!ってどんな罰ゲームだよ…と思わなくもない。 古代の遺物という自分たちの手にあまるものに手を出すとろくなことにならないよ、という戒めなのかもしれない。 指輪作ったやつ絶対性格歪んでたでしょ…
2021-09-12 15:49:21何年かに一度、地獄の封印が緩むことがある。己の先祖が犯した過ちを、魔術士たちは歪んだ方法で解決し続けていた。——だが、それももう終わる。 「……もう、この先誰にもこの責務を背負わせたりしない」 皺が深く刻まれた手を力強く握りしめる。開かれた地獄への門を睨みつけ、ゆっくりと歩き始めた。 twitter.com/odai_bot00/sta…
2021-09-13 09:54:07自分の命諸共あの地獄を吹っ飛ばすしか方法がないと気づいてから身体や術の鍛錬を欠かさず、学院の校長として後輩の育成に力を注ぎ、もういつ死んでもいいような年齢になった時に地獄に赴いて自爆特攻しに行くブルーの姿を見ました。ヒューズ編ブルールート後の話です。
2021-09-13 09:54:08