サガフロリマスターが発売されるのに浮かれて書き殴ってるSSのまとめ置き場。
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Suiha(水波)@色々ごった煮 @wasser_welle

いつからか、君の姿を目で追うことが増えた。笑っていてほしいと思った。辛い時は寄り添いたいと思った。これから先も、ずっとそばにいたいと思った。こんなにも君の傍にいたいのに。僕は己の宿命から逃れられない。 twitter.com/mori_odai/stat…

2020-03-17 22:00:52
森の奥@創作お題 @mori_odai

愛し方も愛され方も知らなかった キミにあうまでは

2020-03-17 05:54:09
Suiha(水波)@色々ごった煮 @wasser_welle

貴方の運命の先にきっと私はいない。貴方は全てを振り払って先へ進んでいくんだと共に旅をしていて理解した。常に一線を引いて、決して人の輪に入ろうとしない。それでもいい。いつか離れ離れになった後は、貴方の幸せを願わせて。それくらい、いいでしょう? twitter.com/CockRobin_bot/…

2020-03-17 22:30:12
Suiha(水波)@色々ごった煮 @wasser_welle

「ねえねえ、メイレンはブルーのことが好きなの?」 「はあ!?」 指輪を集めるという共通目的で旅をしているモンスターの少年が突拍子もないことを言い放つ。いや、この子の発言はいつだってそうだけど。 「好き…というか一緒に旅をしてる仲間以上も以下もないわよ」 twitter.com/dpt_title_bot/…

2020-03-18 23:41:51
departure(お題bot) @dpt_title_bot

これを恋と呼ばずになんと呼ぼう #お題

2020-03-11 20:14:11
Suiha(水波)@色々ごった煮 @wasser_welle

「えー、だってメイレンよくブルーの方見てるじゃん!」 「……」 そうだ。この子は発言がアレなだけで観察眼は物凄く鋭いんだった。いやしかし正直恋愛的な意味での好きではない。それは断言できる。けれど、彼の事が気になってしまい、つい目で追ってしまうのはどうしようもない事実だった。

2020-03-18 23:41:56
Suiha(水波)@色々ごった煮 @wasser_welle

あらゆるモノと一線を引いている精神。時折、言葉よりも雄弁に感情を語る瞳。人の話を聞いていないようで聞いている耳。あまり語りたがらない唇。彼自身、自分の顔の良さは分かっているようで時にそれを駆使してあの手この手で他人から情報を引き出そうとする強かさは持っている。

2020-03-18 23:41:56
Suiha(水波)@色々ごった煮 @wasser_welle

……私、本当に彼のことよくみてるな!?と気づいて頭を抱えた。 「えーと、メイレン大丈夫?さっきから一人で百面相してるけど」 「気にしないで頂戴。今自分の愚かさと戦っているだけだから」 そう、この感情は恋愛なんかじゃない。恋でも愛でもない。……だったら、なんと呼べば良いの?

2020-03-18 23:41:57
Suiha(水波)@色々ごった煮 @wasser_welle

まさかこの年になって自分の感情をどう言い表せばいいのかわからない、なんて来る日が来るなんて!

2020-03-18 23:41:58
Suiha(水波)@色々ごった煮 @wasser_welle

メイレンごめんね。 私の23年積りに積もった拗らせた性癖のせいで悩ませて… 悩ませてる本人は術の資質と兄弟抹殺のことしか考えてないっていうね!我ながらほんと酷いな!?

2020-03-18 23:41:59
Suiha(水波)@色々ごった煮 @wasser_welle

寝坊している仲間の支度を待って、ホテルのロビーでぼんやり外を眺めていた。生憎の雨。灰色の空。けれど青い空が見えなくてほっとしている自分がいた。そんなふうにぼんやりしていたからか、どん、と足に何かがぶつかる。小さな女の子が、透明なレインコートを着て真っ青な傘を広げて持っていた。 twitter.com/xkssx/status/1…

2020-04-01 22:45:11
創作お題bot@君は空を知らない @xkssx

【君/僕】022 待ちぼうけの僕と青い傘

2020-03-21 08:07:58
Suiha(水波)@色々ごった煮 @wasser_welle

ぶつかった子も、僕も、何が起きたのか理解できないという顔をしていたのだと思う。 「すみません!うちの子が!ほら、ぶつかったのはあなたが先でしょ」 「あ、ごめんなさい!」 母親が駆け寄り、女の子に言い聞かせる。女の子もようやく理解できた様で僕に頭を下げて謝罪した。

2020-04-01 22:45:21
Suiha(水波)@色々ごった煮 @wasser_welle

「いえ、僕もぼんやりしてましたから。どこも痛くないですし、大丈夫ですよ」 「こちらこそすみませんでした」 「おにーちゃんは赤い色が好きなの?」 「こらっ」 「好き…うん、好きかな」 多分、僕のこの服が赤いからだろうか。純粋な子供らしい質問だった。

2020-04-01 22:45:24
Suiha(水波)@色々ごった煮 @wasser_welle

「そっか!アオちゃんは青いのが好き!あ、赤も好きだけど、青いのがもっと好き!」 ……まさか次の瞬間、その純粋さで後頭部を殴られる様な衝撃を受けることになるとは思わなかったけど。 「そうか。だから傘も青なんだね」 「うん!これはねえ、空とおんなじ色!」

2020-04-01 22:45:27
Suiha(水波)@色々ごった煮 @wasser_welle

あまりも眩しい笑顔に、喉から出かかった言葉をどうにか飲み込む。ああ、やっぱり外の世界は僕にとって苦しいことが多すぎて、時々どうしようもなく泣きたくなるのだ。

2020-04-01 22:45:30
Suiha(水波)@色々ごった煮 @wasser_welle

お題見たら書きたくなっちゃって書いた物です。サガフロのルージュとモブ幼女。 青いもの見るとちょっと複雑な気分になるルージュがいてもいいんでないの?と思いましてね… だってブルーが名前で人を判断する奴だし…

2020-04-01 22:48:05
Suiha(水波)@色々ごった煮 @wasser_welle

「ブルー」 「色の名を冠した魔術士よ」 「どこまでも続く蒼穹のようであれ」 「永遠に尽きぬ水のようであれ」 「ブルー」 「色あせることのない青であれ」 「我らは其方が完全なる魔術士となることを望む者」 ——これは魂に刻まれた言祝ぎであり、俺をキングダムに縛る呪詛。 twitter.com/odai_bot00/sta…

2020-08-22 03:02:25
お題bot @odai_bot00

色あせることのない青であれ

2020-08-22 01:41:48
Suiha(水波)@色々ごった煮 @wasser_welle

最近視線をよく感じる。決まって戦闘中にだ。ふと見渡せば刀と呼ばれる異国の剣を振るう男と目が合った。 「おい、貴様。一体何のつもりだ」 「なんだよ。どうしたってんだ」 「近頃ずっと俺を見ているだろう。お前に口は飾りか? 言いたいことがあるなら言え」

2020-11-09 23:19:40
Suiha(水波)@色々ごった煮 @wasser_welle

「え、ちょっとイルドゥンどうしたの?」 「さあ? なんか急にゲンさんに絡んで行ったけど……」 「悪い悪い、そこの嬢ちゃんがお前から剣を習ったって聞いてなあ。ついその太刀筋を見たくなっただけだ」 「……は?」 「なるほどたしかにアセルスの剣はお前さんのものだ。まだ荒削りな部分が多いが」

2020-11-09 23:19:40
Suiha(水波)@色々ごった煮 @wasser_welle

「……」 「その身のこなし、無駄を削ぎ落とした動き、敵の弱点を瞬時に見抜いて一点を突く……流石は人間よりも長生きする者だな。動き方が手慣れすぎている」 「……言いたいことはそれだけか」 「一応褒めたつもりなんだがな?」 「フン。さっさと急ぐぞ」 「あ、ちょっとイルドゥン!待ちなよ!」

2020-11-09 23:19:41
Suiha(水波)@色々ごった煮 @wasser_welle

「申し訳ございません。イルドゥンも悪気があるわけではないのです」 「いいっていいって。気にしちゃいねえさ。ただ、顔色が一気に真っ青になったからなあ。大丈夫かあれ」 「あら……それは……ふふ、ゲンさん。私たち妖魔の血の色は何色でしょう?」

2020-11-09 23:19:41
Suiha(水波)@色々ごった煮 @wasser_welle

「んあ? 青いんだろ? ……ははーん、そういうことか」 「ええ、そういうことです」 イルドゥンとゲンさんを剣士という視点から絡ませたかった話。

2020-11-09 23:19:42
Suiha(水波)@色々ごった煮 @wasser_welle

「ブルー」 「なんだ」 「ねえ、ブルー」 「……用がないなら呼ぶな」 「ケチー」 「ケチで結構」 「……ふふっ」 「なんだ急に」 「普通の兄弟らしいことしたなあって思ってさ」 「……そんなの、これからいくらでも出来るだろ」 「えっねえちょっとブルーさっきのもう一回!もう一回言って!!」 twitter.com/line1theme/sta…

2020-11-26 02:00:59
Suiha(水波)@色々ごった煮 @wasser_welle

「いい加減口より手を動かせ!!」 「ブルーのケチ!」 「その口縫い付けるぞ!」 あの地獄から生還できて、なぜか二人に戻ってて、どう話していいのかわからない時もあったけど。ああ、ようやく僕らは世間一般の兄弟みたいになれたのかなとこの頃思うのである。

2020-11-26 02:00:59
Suiha(水波)@色々ごった煮 @wasser_welle

あの日君と出会った事、共に旅した事、絶対忘れない。忘れてやるものか。僕が感じた事、思った事、それは全て僕自身のもの。この宿命の果てに朽ち果てたとしても、この思いは誰のもにもさせはしない。 ——砂煙が晴れる。昏い空に浮かぶ白銀の月が大地を照らす。僕と瓜二つの顔の男が、そこにいた。 twitter.com/0daib0t/status…

2020-12-19 13:43:37
お題bot* @0daib0t

永遠みたいな一瞬を、一生大事に抱えていたい

2020-12-19 05:53:16
Suiha(水波)@色々ごった煮 @wasser_welle

身体はどうなってもいい、ただ心だけは奪わせないっていうのめちゃくちゃ好きです…という話でした。 アセルスへの想いを口にせずに抱えたまま運命の闘いに身を投じようとするルージュの話。

2020-12-19 13:45:44
Suiha(水波)@色々ごった煮 @wasser_welle

サガフロリマスター発売日4/15発売決定おめでとうございますの気持ちに、2017年に20周年記念に書いたSSにちょこっと付け足してみました。 ――かつてあの地を主人公と旅した人と、これからあの地へ旅する全ての人へ。どうか、良き旅でありますように。 pic.twitter.com/b3HL1W0sbt

2021-02-19 00:19:09
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Suiha(水波)@色々ごった煮 @wasser_welle

双子の魔術士は強力な魔力を持つが双子ゆえに不完全。だから片割れを殺して完全な魔術士になることが己の定め。そう言われ続け育ってきた。厳しい術の訓練にも耐えてきた。自分は選ばれた者であると信じて生きてきた。だというのに。 「ねえ、ここまでして資質を得なきゃいけないの」 twitter.com/title_me/statu…

2021-02-24 00:28:45
お題配布 @title_me

捨ててしまえればよかったのに

2021-02-23 16:44:53
Suiha(水波)@色々ごった煮 @wasser_welle

「これでいい これでいいんだ」 ただ一言、それしかいえなかった。

2021-02-24 00:28:45
Suiha(水波)@色々ごった煮 @wasser_welle

今思えば認めてもらいたかったのだと思う。術の訓練も、学問も、他の人間たちよりもずっと優秀であるのだと。——だが、終ぞ認められなかった。双子であるが故に、片割れを殺してその力を奪わなければキングダムは何一つ認めはしない。この国に存在する有象無象の魔術士の一人にすぎない。 twitter.com/grktodai/statu…

2021-02-24 01:17:02
がらくた@お題bot @grktodai

目を逸らすな これが楽園の崩壊だ

2021-02-23 16:40:24
Suiha(水波)@色々ごった煮 @wasser_welle

ああ、ようやく。ようやくこの日が来た。学院の修了式で己の名を呼ばれ、片割れを殺せと。ああ、やってみせよう。そうして俺の存在を認めてもらおう。この俺が、最強の術士だと。——なのに。

2021-02-24 01:17:02
Suiha(水波)@色々ごった煮 @wasser_welle

「どういう、ことだ」 美しかった街並みは黒と灰色で覆われ見る影もない。乾いた風が砂埃を舞わせる。バラバラになり臓物をぶちまけた死体がそこかしこに転がっている。 その悪夢のような光景は、自分を認めてくれるものを永遠に失ったのだと知らしめるには十分すぎた。

2021-02-24 01:17:02
Suiha(水波)@色々ごった煮 @wasser_welle

双子は魔力が強い。そんなの嘘だ。一人分の魔力量はそうそう変わるものではない。元々二人の人間の魔力を一人にすれば二人分の魔力を得られるという、理論を実践するための虚言だ。だが、私がこの新生児室に配属されてから本物の双子は見たことなかった。 twitter.com/xkssx/status/1…

2021-02-27 21:49:11
Suiha(水波)@色々ごった煮 @wasser_welle

一人の人間を魔術的処置を施し二人に分け、双子として別々に育て、相反する術の資質を得た上で殺し合せ一人の人間に戻す。——狂ってるとしか思えない。けれど、このリージョンの地下に存在する忌々しい空間を封じ続けるための手段は他に存在しない。

2021-02-27 21:49:12
Suiha(水波)@色々ごった煮 @wasser_welle

だが、ついに現れた。現れてしまった。我々が望んでいた本当の双子の赤子が。本当に双子は存在したのだ。それはとても嬉しかった。でも。 これからこの子たちにこの国の、このリージョン界の全てを背負わせることになってしまう。それだけがただ悲しかった。

2021-02-27 21:49:12
Suiha(水波)@色々ごった煮 @wasser_welle

弱い私はただ神に祈ることしかできない。この子達の幸福な未来を。地獄に怯えず過ごせる日々を。 ああ、ああ、神様、どうか、どうか、彼らに安寧を——

2021-02-27 21:49:13
Suiha(水波)@色々ごった煮 @wasser_welle

君と会えて嬉しいけれど、僕らの宿命がそれを許してくれない。名前だけしか知らない血を分けた双子の兄弟。今日のこの日まで、お互いに殺し合うためだけに生きてきた。二人で帰るという選択肢は存在しない。だってキングダムが求める術士は完全な最強の魔術士ただ一人。 twitter.com/akabarabot/sta…

2021-02-27 23:14:41
Suiha(水波)@色々ごった煮 @wasser_welle

「ルージュ」 「色の名を冠する魔術士よ」 「輝き続ける太陽のようであれ」 「巡り続ける血のようであれ」 「ルージュ」 「色あせることのない赤であれ」 「我らは其方が完全なる魔術士となることを望む者」 ——これは魂に刻まれた言祝ぎであり、僕をキングダムに縛る呪詛。

2021-02-27 23:44:36
Suiha(水波)@色々ごった煮 @wasser_welle

お題サイト 夢見月* aoineko.soragoto.net/title/top.html 赤の世界 より 10.禁断の果実は熟された 前に書いたブルーのと対にしたかった。

2021-02-27 23:45:46
Suiha(水波)@色々ごった煮 @wasser_welle

——この男に惚れたらお終いだ。 わかっていたはずなのに、結局その魅了の力に抗えなかった自分はあっさりとかの王の最初の寵姫と収まった。妖魔は永遠を生きる存在。人間だった自分に果たして耐えられるのか。けれど毎夜毎夜紡がれる愛の言葉と触れ合いに、そんな悩みは溶けて消えた。 twitter.com/odai_bot00/sta…

2021-02-28 01:22:21
お題bot @odai_bot00

永遠の愛なんて死ぬより辛い

2021-02-27 18:13:30
Suiha(水波)@色々ごった煮 @wasser_welle

若かったのだ。だから漠然とどうにでもなると思ってしまった。なるようになると。 けれど、王の寵姫が一人増え、二人増え、とうとう百人目を迎えた時——何かがプツリと切れた。 気づけばあやつの血を奪い、城から脱出した。それから妾とあやつの終わらぬ逃走劇が始まった。

2021-02-28 01:22:22
Suiha(水波)@色々ごった煮 @wasser_welle

思えば自分だけを見て欲しかったのかもしれない。けれど、自由がないのは嫌だった。何度目かの転生を経てようやく落ち着いた頃、不思議な少女と出会った。 緑の髪と赤い瞳、人間でありながら妖魔の匂い——それがあやつの匂いと気付いて驚いた。

2021-02-28 01:22:23
Suiha(水波)@色々ごった煮 @wasser_welle

また気まぐれを起こすのにも程がある。ただの人間に自らの血を与えるなど。そしてその少女につきそう白い薔薇で飾った女性を見て目眩を起こしかけた。——ここ最近、あやつの追っ手が来なかったのはこのせいか。その場は適当にあしらったのでそれ以上の追求はされず、二人とも神社を後にした。

2021-02-28 01:22:23
Suiha(水波)@色々ごった煮 @wasser_welle

もうきっと二度と会うことなどない。そう思っていたのに。もう一度あの二人が何故かここへやってきた瞬間、二人の姿が消えた。咄嗟に気配を隠す。一瞬だがあやつの強い気配を感じた。恐る恐る辺りを窺えば、ガサガサと木が揺れる音と共に赤髪の派手な見目の妖魔が降りてきた。

2021-02-28 01:22:23
Suiha(水波)@色々ごった煮 @wasser_welle

「あーあ、オルロワージュ様もついにおかんむりかあ」 「お主……ゾズマだったか?」 「あ、零姫様じゃん久しぶり〜」 「こんなところで何をしておる」 「何って、あの二人追いかけてたんだよ。オルロワージュ様に逆らって追っ手をもう何人も退けて。

2021-02-28 01:22:24
Suiha(水波)@色々ごった煮 @wasser_welle

どこまで逃げられるのか見てたけど……まあここらで潮時だよね。あーあ、あの子もはっきり白薔薇に言えばよかったのに。好きだって」 「……あやつ、最近全く追って来んかったのはあの二人のせいか」 「え、やだ零姫様ってばヤキモチ?」

2021-02-28 01:22:24
Suiha(水波)@色々ごった煮 @wasser_welle

「違うわ! むしろようやく平和な第二の人生が始まったと思ったところじゃ!」 「あはは、確かにそうだよね〜。もうずーっと零姫様は追っかけ回されてたもんねえ」 「あのアセルスとかいう少女は何なのじゃ。あやつの気配はするわお気に入りの寵姫と一緒におるわ……どうなっている」

2021-02-28 01:22:24
Suiha(水波)@色々ごった煮 @wasser_welle

「うーん、話すと長くなるんだけどね〜」 と言いながら実に楽しそうにゾズマは妾に語って聞かせた。そうして、聞いて後悔した。自分は知るべきだったのだ。自分の逃走劇に巻き込んだモノたちのことを。そうして今まで気づかないふりをしてこうして生きてきた。

2021-02-28 01:22:25
Suiha(水波)@色々ごった煮 @wasser_welle

「……つまり、あのアセルスが半妖になったのは妾が原因か」 「まあそうなりますね。ただもうアレは正直防ぎようがない事故ですよ事故」 「……」 だが、結果として一人の少女の運命を捻じ曲げた原因は妾に他ならない。そうしてまた、もう一つの運命をも捻じ曲げようとしている。

2021-02-28 01:22:25
Suiha(水波)@色々ごった煮 @wasser_welle

「……ゾズマよ、お主も見てないで良い加減手伝わんか」 「え、ちょっとまって零姫様それって」 「もう逃げるのはやめにする。妾は永遠の自由が欲しい。永遠の愛などもうこりごりじゃ」 きっとあの二人が築いた関係こそ妾が求めていたモノ。そしてそれはあやつとの間では永遠に失われたモノ。

2021-02-28 01:22:25
Suiha(水波)@色々ごった煮 @wasser_welle

「罪滅ぼしなんて烏滸がましいと思うが、せめて手助けはしてやりたいんじゃ」 「実際は?」 「あやつの綺麗な顔に一発張り手でも食らわせてやろうと思ってな!」 「いいね!じゃあ僕も手伝っちゃう!」 【了】

2021-02-28 01:22:26
Suiha(水波)@色々ごった煮 @wasser_welle

140文字に収まらなかった成れの果てだよ!!!! 零姫のお話です。気づけばいつも神社で闇の迷宮になってる事が多い自分のプレイ。一時離脱する仲間全員、神社の影に隠れてスタンバってそうで可愛いと思う。

2021-02-28 01:22:26
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まとめたひと
Suiha(水波)@色々ごった煮 @wasser_welle

すいはと申します。サガシリーズを拠点にしつつ刀剣乱舞とFGOを反復横飛びしながらオリジナル創作やTRPGの話もするごった煮闇鍋よろずアカウント。腐夢妄想その他諸々好きなものを好きなだけ。