【筋トレ】ぶぜくわ140字SSと一コマ漫画まとめ

澱味太郎🌾 @yodomi3taro7

綺麗な青空と真っ白な入道雲が目に入った。 日本は昔とても四季が豊かだった、と主が言っていた。そのせいか毎度変わる景趣は温度だけでなく色彩もその時期を教えてくれた。 横で豊前が暑いと言いながら汗だくで僕のトマトを食べている。 青と赤のコントラストに惹かれて、今僕は夏が好きになった。

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貴方は澱味太郎本丸のぶぜくわで『大人になりたくない』をお題にして140文字SSを書いてください。 #shindanmaker shindanmaker.com/587150

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男士たちの年齢は刀種ごとになんとなく違う。 僕たちは人間でいうところの成人前後あたりだろうか。 作物と違って成長はきっとしない。僕たちは人であってそうでないから。いつか土に還るまでこのままなんだ。 （そうじゃないと豊前を置いて僕だけが老いていくんじゃないかと不安になってしまうから）

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今日の澱味太郎本丸のぶぜくわのお題は 「お腹が空いて寄り道をする」 #創作のお題を決めましょう #shindanmaker shindanmaker.com/804823

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現代遠征の帰り、ゲート手前でふと桑名江が立ち止まった。 「どーした？」 「あっううん、なんでもないよ」 目線の先を辿ると「たこ焼き」の文字。 「うまそーだな」 豊前江の誘いに桑名江は黙り込んでいたが、 「ぐぅ」 お腹の音には勝てず。 「……一緒に食べてくれる？」 「もちろん！」

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今日の澱味太郎本丸のぶぜくわのお題は 「惚れた弱みというやつで」 #創作のお題を決めましょう #shindanmaker shindanmaker.com/804823

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「豊前、畑行くよ」 「あー今日一緒の当番だったか」 桑名に呼ばれて重い腰を上げる。 別に畑作業をすることが嫌なわけじゃない。 雑な性格ゆえ「そうじゃない」と手順を細かく言われてしまうのがちょっとだけ嫌なのだ。 でも、その"ちょっと"を全部"まあいいか"に変えるのも目の前の男なのだ。

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今日の澱味太郎本丸のぶぜくわのお題は 「上から2番目の引き出しには鍵がかかっている」 #創作のお題を決めましょう #shindanmaker shindanmaker.com/804823

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「桑名いないのか？ちょっと糊貸してくれ」 机の引き出しを開けるが、2番目で動かない。 「鍵かかってんのか？あ、あった」 豊前江が机の上に探しものを見つけて部屋を出ていくところまで桑名江はすべて見ていた。 「あ、危なかった」 想いを伝えられるまでは鍵をかけさせてほしい。そう思った。

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貴方は澱味太郎本丸のぶぜくわで『ずるいずるい、可愛い』をお題にして140文字SSを書いてください。 #shindanmaker shindanmaker.com/587150

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さつまいもを収穫して庭で焼き芋にした。 ホクホクに焼けた芋を真ん中で割って、俺は桑名に「桑名も食ってみろよ」と渡す。 桑名は一口食べて「おいしいねぇ」と周りに花を咲かせたような顔で微笑んだ。 力強く畑を耕している姿から想像できないあまりの可愛さにずるいとしか言いようがなかった。

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今日の澱味太郎本丸のぶぜくわのお題は 「唇に優しい嘘を」 #創作のお題を決めましょう #shindanmaker shindanmaker.com/804823

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「もうこういうのやめにしよう？」 言ってきたのは桑名の方だった。好意があるものだと思っていた。お互いに。 どうして、なんて聞くのは野暮ったくて俺もつい「そうか、そうだな」って答えてしまった。 別れる前、最後、唇を合わせる。 「じゃあ幸せにな」 つい出た言葉が優しくも痛く胸に刺さった。

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今日の澱味太郎本丸のぶぜくわのお題は 「手のひらに口付けを」 #創作のお題を決めましょう #shindanmaker shindanmaker.com/804823

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「豊前も味見してみる？」 桑名が手のひらに乗せていたのは畑の土だった。 「いや、いいっちゃ」 惚れていてもさすがに土を食べるのは躊躇する。 「そうだよね」 しゅんとした顔を見た瞬間、俺は土を食っていた。どうしてなのかわからない。ただ、触れた手のひらが柔らかい記憶だけが残っていた。

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貴方は澱味太郎本丸のぶぜくわで『無防備すぎるのが悪い！』をお題にして140文字SSを書いてください。 #shindanmaker shindanmaker.com/587150

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パーカーの中に何も着てないのは無防備すぎる。 現代遠征中、ダボっとしたパーカーを着た桑名は男に声をかけられてどこか連れて行かれそうになった。 「おい！」 俺が声をかけると男はどこかへ行った。桑名は頭に？を浮かべている。 桑名一人でも逃げられるだろうが、こっちはこっちで嫌なんだからな。

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今日の澱味太郎本丸のぶぜくわのお題は 「雨音に合わせ、水溜りを避けてステップを踏む」 #創作のお題を決めましょう #shindanmaker shindanmaker.com/804823

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雨が強くなり二人は雨宿りしようと急ぐ。 「あ、水溜り」 水溜りを避けようとその周辺に足を伸ばした。よろついた桑名江に豊前江は手を伸ばし、大きな身体を支える。さながらダンスをリードするかのように。 雨音がざーざー。二人はれっすんだ、と音に合わせてびしょ濡れになりながら踊った。

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今日の澱味太郎本丸のぶぜくわのお題は 「雨粒のノイズがかかる世界の中で、振り向いた貴方だけが鮮やかに青かった」 #創作のお題を決めましょう #shindanmaker shindanmaker.com/804823

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大雨の日の戦はまるで白黒映画のようだ。 ノイズが入ったり、音がザーザーと響く。 気が遠くなりそうな終わりの見えない戦に、僕は辟易して立ち眩む。 瞬間、君の刃が灰色の空を切り裂く。その向こうから青いスポットライトが鮮やかに彼を照らす。 太陽が振り向くと、世界はカラーに変わっていった。

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貴方は澱味太郎本丸のぶぜくわで『上手く、しつけてやらなくちゃ』をお題にして140文字SSを書いてください。 #shindanmaker shindanmaker.com/587150

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二人きりになると豊前は僕の髪をわしゃわしゃと触ってくる。 愛情表現だろうが正直気持ちよくない。癖っ毛で髪が浮いたまま人目につくし。 「ねえ、もっと優しく撫でてよ」 上手くしつけて、僕をもっと気持ちよくしてほしい。 途端、豊前の顔が真っ赤になる。 しまった、僕は何を言ってるんだろう。

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今日の澱味太郎本丸のぶぜくわのお題は 「窓枠に切り取られた青空が貴方を攫ってしまいそう」 #創作のお題を決めましょう #shindanmaker shindanmaker.com/804823

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窓際で豊前は外を眺めていた。 真夏の空が窓枠いっぱいに映っている。その青色がとても眩しい。 「なあ桑名」 呼ばれて彼の方を見れば、両手を広げて開いていた窓に背をかけている。 「空、海みてーだな」 背を反らして青空へ引き寄せられる豊前を僕は必死で抱き止めた。 （彼を連れて行かないで）

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貴方は澱味太郎本丸のぶぜくわで『たった一つのエンディング』をお題にして140文字SSを書いてください。 #shindanmaker shindanmaker.com/587150

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もし一つだけ自分の望む終わりを叶えられるとしたら、と言われたら、俺は遠くのどこかへ行ってそのまま朽ちていきたい。 そこに桑名はいないのかって？あいつがいたら俺は終わりを迎えることなんてきっとできない。 一緒にいたくなるから？それもそうだけど違うよ。 「望む」ものが変わっちまうんだ。

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今日の澱味太郎本丸のぶぜくわのお題は 「夜が明けたら忘れてください」 #創作のお題を決めましょう #shindanmaker shindanmaker.com/804823

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寝静まった深夜、豊前の寝顔を見ているうち僕はいつのまにか唇を重ねていた。 途端、目覚めた彼と視線が合う。 「ごめん、これは夢だよ。朝起きたら全部忘れるから今だけ」 夢のせいにすればいい。そうすればこの行為もきっと…… 「忘れられるわけねーだろ」 でも、紅い瞳はそれを許さなかった。

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今日の澱味太郎本丸のぶぜくわのお題は 「プラスチックの婚約指輪」 shindanmaker.com/804823

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「桑名、ぱあついじってたら出てきたからやるよ」 豊前が手渡したのは黒い輪っかのプラスチックだった。 「なんでまた」 「んーこういうふうに使えっかなって」 左手を持ち上げて薬指にそれをはめた。僕の大きな指にもちょうどいい。 「どういう意味かわかってやってる？」 豊前はにやりと笑っていた。

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貴方は澱味太郎本丸のぶぜくわで『君に呪いをかけてあげましょう』をお題にして140文字SSを書いてください。 shindanmaker.com/587150

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お互いに好きだということがわかってからずっと付き合うって何だ？と思っていた。 もやっとするのも嫌だったから桑名にはっきり聞いてみる。彼も少し考えてから「きっとこうかもしれない」と唇を重ねてきた。 「ずっと幸せでいられるようにお互いに呪いをかけることじゃないかな」 それは物騒だろ。

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貴方は澱味太郎本丸のぶぜくわで『名もない花』をお題にして140文字SSを書いてください。 #shindanmaker shindanmaker.com/587150

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馬に初めて触れるとき、怖気づいた僕に豊前は優しく手を引いてくれた。 瞬間、暖かい風が心の中まで吹き抜けていくのを感じた。 ぽんぽん、と音がして、胸の奥で何かが芽吹く。たぶんそれは、名もない花だ。 今は何と名付ければいいのかわからないけれど、いつか君に受け取ってもらいたいと思った。

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貴方は澱味太郎本丸のぶぜくわで『信じる神様が違う』をお題にして140文字SSを書いてください。 #shindanmaker shindanmaker.com/587150

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陣形は不利。残りの刀たちももう限界を迎えていた。残るは豊前江と桑名江の二振り。 二人は固く握手を交わした。 「俺、桑名のこと信じてっからさ！」 「ぼ、僕だって、豊前のこともちろん信じてるよ！」 空を見上げて、豊前江は笑いながら言った。 「俺たち、お互い違う勝利の神様を信じてんだな」

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貴方は澱味太郎本丸のぶぜくわで『初恋の人でした。』をお題にして140文字SSを書いてください。 #shindanmaker shindanmaker.com/587150

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どうにも叶わないことはある。 目の前で粉々になった鋼を手にしながら呆然と立ち尽くす。 心に花を、唇に紅を落としてくれたのは君だけだった。 初めての事象も言葉も感情も教えてくれたのは君だけだったのに。 誰かが言っていた「初恋は実らない」。 これをただの恋だなんて言わないでほしかった。

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今日の澱味太郎本丸のぶぜくわのお題は 「1秒がこんなに長いこととか、1日がこんなに短いこととか、貴方に出会うまで知らなかった」 #創作のお題を決めましょう #shindanmaker shindanmaker.com/804823

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相対性理論は理論上知っていたけど、豊前と過ごす1日はあっという間に過ぎていくし、豊前が遠征に行ってしまうと1秒でも長く感じた。 なるほどこれが相対性理論なんだね、って他の刃に聞いたら「きっとそれだけじゃないよ」って言われてしまった。 それだけじゃない、ってどういうことなんだろう？

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貴方は澱味太郎本丸のぶぜくわで『もう顔も思い出せない』をお題にして140文字SSを書いてください。 #shindanmaker shindanmaker.com/587150

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最初に忘れていくのは声、そして顔。 僕の髪をなぞって触れた唇から聞こえた低かったはずの声、黒髪に、目の色は、確か、 彼が行方不明になってから、少しずつ記憶が曖昧になっていく不安を抱えて僕は何百年も待っていたのだ。 桜の花びらが舞い、風の匂いがする。 唯一の記憶が再会を知らせてくれた。

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貴方は澱味太郎本丸のぶぜくわで『救うのは僕じゃない』をお題にして140文字SSを書いてください。 #shindanmaker shindanmaker.com/587150

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彼を救ったのは僕じゃなかった。 重傷を負った彼を守ったのは他の刀だった。 僕は何もできなかった。 ここへ来てまだ日が浅いから、なんてただの言い訳だ。それはただの思考の停止だ。 強くならなければと拳をぎゅっと握る。 必要なことを、必要な力を、考えろ。 今度こそ僕が彼を救うのだ。

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貴方は澱味太郎本丸のぶぜくわで『未練たらしい』をお題にして140文字SSを書いてください。 #shindanmaker shindanmaker.com/375517

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なんとなく関係を解消したのはつい昨日のことだった。 馬が合わなかったよりは、関係を続ける意味を見いだせなかったのだ。 といいつつ、桑名は朝から前髪の奥の視線を隠せずにいた。 未練があるのだろうかと思いながら、彼を目で追い続けている自分に気付く。 未練たらしいのはどっちなんだろうな。

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貴方は澱味太郎本丸のぶぜくわで『最後の言葉』をお題にして140文字SSを書いてください。 #shindanmaker shindanmaker.com/375517

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こういう時って時が止まったように感じるんだな。止まっているというか、これが俺の見たかった先だったんかな？ 息が途切れる。痛みはすでに感じていない。 近くにいるはずなのに遠くの方で桑名の声が聞こえる。 俺の声届くかな？まーでも恥ずかしいから聞こえんでもよか。 「好きだったよ、桑名」

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今日の澱味太郎本丸のぶぜくわのお題は 「今何考えてるか当ててみて」 #創作のお題を決めましょう #shindanmaker shindanmaker.com/804823