岡田昌彰『テクノスケープ 同化と異化の景観論』など
0
永太郎(ながたろう)/重永瞬 @Naga_Kyoto

岡田昌彰「テクノスケープ・リノベーションの意味論的研究」 jstage.jst.go.jp/article/jila/6… テクノスケープとは工業施設や土木構造物によって作られる景観のこと。送水井を福祉施設に、あるいは要塞を児童学習施設にといった用途転用は新旧用途間のイメージの距離感をもたらす。 pic.twitter.com/5KoMnMCuxr

2017-11-01 16:24:08
拡大
永太郎(ながたろう)/重永瞬 @Naga_Kyoto

テクノスケープ 同化と異化の景観論 xknowledge.co.jp/book/detail/30… 「景観の価値は、それを見る人が決める。昨今注目されるテクノスケープの成り立ちや背景を追い、既存のデザイン手法を手掛かりにすることで、「景観異化」というキーワードをもとにその面白さを解釈する」

2017-11-01 16:25:35
永太郎(ながたろう)/重永瞬 @Naga_Kyoto

「『景観の価値を決めるのは、それを見る人全員である』これが本書の結論である。」

2017-11-01 16:44:28
永太郎(ながたろう)/重永瞬 @Naga_Kyoto

川崎市立臨港中学校 校歌 エンジンの音は街にとどろき 出船の汽笛 海をわたる 工業の都川崎の 我等は臨港中学生 真理をきわめ 美を求め 再建日本の 戦士とならん

2017-11-01 16:58:51
永太郎(ながたろう)/重永瞬 @Naga_Kyoto

川崎市臨海部の小中学校歌では、1940年代ごろまではドックやクレーンなど具体的な事物を詠みこむことが多かったが、50年代ごろからは「工都」や「大工業地」など抽象的な表現が増加する。しかし、公害問題が過熱する70年代になると工業景観を歌う校歌は見られなくなる。

2017-11-01 17:04:08
永太郎(ながたろう)/重永瞬 @Naga_Kyoto

制定後2度にわたって歌詞が改定された川崎市歌は工業景観に対する人々の評価の変遷を象徴的に示す。(画像:city.kawasaki.jp/880/cmsfiles/c… ※pdf) pic.twitter.com/TxxdBd2dhT

2017-11-01 17:09:43
拡大
永太郎(ながたろう)/重永瞬 @Naga_Kyoto

土木構造物における景観設計思想の四類型 1.遮蔽:構造物を隠す 2.代償:緑地帯などの景観代替物を設置する 3.緩和:景観へのインパクトが少ないデザインにする 4.顕在:あえて構造物の造形的デザインを見せる

2017-11-01 17:21:12
永太郎(ながたろう)/重永瞬 @Naga_Kyoto

首都高速を対象にした筆者の調査によると、時代が下るにつれて「顕在」の手法が多く使われる傾向にあり、構造物の造形をアピールしたり、命名によって鑑賞物として顕在化させる手法(横浜ベイブリッジなど)などが見られるという。

2017-11-01 17:25:37
永太郎(ながたろう)/重永瞬 @Naga_Kyoto

第3章「テクノスケープの理論」がめちゃくちゃ面白い

2017-11-01 17:59:13
永太郎(ながたろう)/重永瞬 @Naga_Kyoto

姜榮祚「地形の相貌的ゲシュタルトの獲得過程」、面白そう

2017-11-01 18:17:15
永太郎(ながたろう)/重永瞬 @Naga_Kyoto

テクノスケープのダイナミズム ①異化(文明、技術の象徴として賛美される) ②排除(害悪として排斥される)、同化(親密なものとして愛着を抱かれる)、埋没(見慣れたものとして存在感を失う) ③異化(造形的価値が再発見される)

2017-11-01 18:33:32
永太郎(ながたろう)/重永瞬 @Naga_Kyoto

オストラネーニエ(ostranenie, ロシア語 остранение):見慣れないようにすること=異化(Defamiliarization) cscd.osaka-u.ac.jp/user/rosaldo/1… 「語り」は景観を異化する

2017-11-01 18:34:40
永太郎(ながたろう)/重永瞬 @Naga_Kyoto

第4章「景観異化の方法」ではこれまでの章とはうって変わって美学理論の話がされている。キュビズム、ミニマルアート、ランドアート、枯山水庭園にみる「異化」の手法が解説されている。テクノスケープとの関係は説明されていないが、ここまでの流れからすると明らかで、かえってそれが期待を煽る。

2017-11-01 18:57:19
永太郎(ながたろう)/重永瞬 @Naga_Kyoto

第5章「テクノスケープの展望」は第4章で紹介された「異化」の手法がテクノスケープにいかに見られるかという内容。いわば本書のサビ。

2017-11-01 19:02:21
永太郎(ながたろう)/重永瞬 @Naga_Kyoto

語り口が変になってるのはテンションが上がってるからです。この本面白い。

2017-11-01 19:05:11
永太郎(ながたろう)/重永瞬 @Naga_Kyoto

ガス・ワークス・パーク junglecity.com/people/essay-g… シアトル・ガスライト会社が合成ガス工場として半世紀近く操業した跡地を再利用した公園。リチャード・ハーグの設計により1975年開業。 pic.twitter.com/eUfZVWjS3E

2017-11-01 19:09:25
拡大
拡大
永太郎(ながたろう)/重永瞬 @Naga_Kyoto

岡田昌彰『テクノスケープ 同化と異化の景観論』を読んだ。テクノスケープ(いわゆる工業景観、あるいは「ドボク」)についての本。東京をはじめとして多数の事例を紹介しつつ、テクノスケープがどのように受け入れられてきたか、なぜ美しいと感じられるか、そしてどう創出されうるかを論じている。

2017-11-01 19:17:03
永太郎(ながたろう)/重永瞬 @Naga_Kyoto

面白そう!と思った本がことごとく鹿島出版会の本になる病にかかった

2017-11-01 19:19:28
永太郎(ながたろう)/重永瞬 @Naga_Kyoto

「テクノスケープの捉えられ方にはさまざまな要因が作用しうる。これは景観一般にも当てはまることである。しかし、これを単に『種々雑多である』と結論付けてしまっては全然面白くない。これら4事例の中に何かしら共通の流れ、法則のようなものが見出せないか?」

2017-11-01 19:36:19
永太郎(ながたろう)/重永瞬 @Naga_Kyoto

建築・ランドスケープに関心が寄るのは自分が見てる景観が歩行者スケールのものだからなんだろうな。都市スケールとか国土スケールの形態に関心を向ければ自然と地理学に寄りそう。

2017-11-01 21:45:14