一気読みしたい方向け 第一章〜第十章までのツイート全て
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じわじわ @juwajiwa

イギリスの良いところのお坊ちゃんに生まれて小さい頃からゲイの自覚があり、ニューヨークに行けば自由に羽ばたけると思ったンリ。 単身作家を夢見て米国に行って雑誌のライターの仕事を見つけるも、高い生活費や本来の作家の仕事がうまく行かずに苦悩していると偶々ゲイ仲間からクラブに誘われる→

2023-12-25 07:58:16
じわじわ @juwajiwa

辛い時だからこそパーッと遊ぼうぜ!と言われると気分は乗らなかったがそれも一理あるな、と言われて行った先で見たのがドラァグのステージで、あまりの煌びやかさと辛い事も全部化粧の下に隠して笑い飛ばすクイーン達のステージに「すごい!!」と感銘を受けドラァグをやりたい!と気持ちが芽生える→

2023-12-25 08:02:18
じわじわ @juwajiwa

『プリンス』と名乗り、昼は作家になることを夢に見つつ夜は化粧をして女装をする生活を始めたンリ。元々の顔立ちも良かったので化粧が板に付いてくると真っ赤な唇と体付きを生かしたポールへの乗馬アクトで夜の世界のスターダムにのし上がり、ニューヨークのクラブの世界ではそこそこ有名になる→

2023-12-25 08:10:00
じわじわ @juwajiwa

夜の世界では成功をしたものの、本来の自分の夢は叶えられずこのまま一生こんな二重生活をして自分のアイデンティティを明かす事もなく『プリンス』として生きていくのか...と今の生活は確かに本来の自分や生活から目を逸らすために始めたものの、心の穴は埋められずにステージに立ち続けるンリ→

2023-12-25 08:13:45
じわじわ @juwajiwa

一方、弁護士1年目のアレ。ロースクールを卒業してそのまま試験を突破し事務所にも就職できて傍目から見て人生順風満帆、だが仕事が忙しすぎて遊ぶ時間もなければ趣味もない。夜の終電も逃して事務所から出てきた所にふと目に入ったクラブのネオンライト。明日は休みだし気晴らしにと足を踏み入れる→

2023-12-25 09:50:17
じわじわ @juwajiwa

適当に喧騒の中で女の子でも見つけてお喋りでも出来れば良いかな...とクラブの中に入ると真ん中のステージで色んな演者が入り乱れてパフォーマンスをやっている。カウンターでドリンクを頼むと早速遊び慣れている感じの女性がアレに声を掛けてくる「あんまり見ない顔だね、初めて?」→

2023-12-25 12:26:00
じわじわ @juwajiwa

「うん、ちょっと気晴らしに来たんだ。家に帰るにも電車がなかったしね...ここってダンスよりもステージアクトが有名なの?」お酒を煽りながら女性の方を向いて話し始めるアレ。 「そうだよ、今日の目玉はあの『プリンス』のリップシンクがあるからいつもより人が多いみたい」 「プリンス...?」→

2023-12-25 13:26:37
じわじわ @juwajiwa

「えっ?知らないの?最近有名なドラァグの子。めちゃくちゃ美人で唇が赤くてそれが似合っててすんごい可愛い。私もあんなスタイルと顔になれたら良いなって思うくらいよ」と話す女性。 アレは全くドラァグの知識もなく、男の女装化粧程度にしか思ってないから「ふーん」と興味なさそうに相槌をうつ→

2023-12-25 13:29:25
じわじわ @juwajiwa

「それよりさ、君は直ぐに声を掛けてきてくれたって事は...今日は暇ってこと?」 「プリンスを見るまではね」 「は、何それ。ただの男が化粧して踊るだけだろ?」 と、女性が声をかけてくれた割にプリンス、プリンスというのであまり気分が乗らないアレ。元々男性に興味があるわけでもないので→

2023-12-25 13:37:08
じわじわ @juwajiwa

今日はこのまま一杯だけ飲んだら女性もつれないし帰るか...と女性から背を向けてカウンターを向けた瞬間、背後のステージから周囲の観客の歓声が湧き上がり、明らかに場の空気が一変する。 隣にいた女性もアレには見向きもせずにステージの方へ駆け出してしまった。「マジで最悪」とため息を吐くアレ→

2023-12-25 13:41:02
じわじわ @juwajiwa

「女装した男に負けるってなんだよ」と苛立ってカクテルを飲み干して、カウンターから振り向いて湧き上がる観客の先のステージを見た瞬間衝撃が走る。 曲に合わせて登場してリップシンクを始めた『プリンス』が目に入る。真っ赤な唇に美しいブロンドピンヒールでステージを駆け回る姿が美しすぎる→

2023-12-25 13:56:25
じわじわ @juwajiwa

口をぽかんと開けてプリンスのステージから目が離せない。美しい、あまりにも美し過ぎる。しなやかに動いて乗馬のポーズを決めてステージの中央で歓声を浴びるプリンスに完全に一目惚れをしてしまったアレ。結局30分後にステージが終わり女性が戻ってきても「もういいや」とアレの方から断り店を出て→

2023-12-25 14:03:06
じわじわ @juwajiwa

夢見心地で店を出て、徒歩で馬鹿みたいな時間をかけて家に帰り着くも、先程のステージで見たプリンスの衝撃が脳裏に焼き付いて離れない。 それから翌日の休日はプリンスが何者なのかをネットで必死に調べたし(全く情報はない)出てくるステージアクトの予定を見てはカレンダーと照らし合わせたりして→

2023-12-25 14:06:55
じわじわ @juwajiwa

直近のクライアントの打ち合わせ日程をずらしたりして調整する始末。「ただの男の女装だろ」と言った昨日の自分を殴りたい程には一瞬でプリンスという存在の虜になってしまい、その日から時間を見つけてはプリンスのステージを仕事帰りに見ては帰るという秘密の趣味ができたアレであった。 ー第1章ー

2023-12-25 14:15:09
じわじわ @juwajiwa

第二章 二十代前半でドラァグを始めて5年くらいが経っているが、未だに作家になる夢のために昼のライター業は続けているンリ。 あくまでも夜の『プリンス』としての姿は作家として売れるまでの生活の為の隠れ蓑であり、自分のゲイというアイデンティティを守る為にも人知れず二重生活を続けている→ twitter.com/juwajiwa/statu…

2023-12-25 15:36:14
じわじわ @juwajiwa

そんなある日雑誌の編集長に呼ばれて編集室に行くと「面白い企画があるから是非取材をして記事にして欲しい」という話を持ちかけられる。話を聞くとライターと同じ世代のNYで働く人物同士を引き合わせて、その人物が対談したい人物とのインタビューを記者の目線で記事にするというというものだった。→

2023-12-25 15:42:03
じわじわ @juwajiwa

ライターとして同世代の人間との人脈は面白いし、今後の創作にも役立つような話が聞けるかもしれない。と快く編集長の依頼を快諾したンリ。「では、さっそくこの人物が君の取材相手だ」と写真付きで紹介されたのが移民問題やマイノリティ関連問題を取扱う新進気鋭の人権派弁護士のアレックスだった。

2023-12-25 15:45:58
じわじわ @juwajiwa

写真とプロファイルを渡された瞬間、「やばい」と直感的に背筋が震えるンリ。顔も何もかもが今まで生きてきて見た中で1番の好みすぎる!! 編集長の前で暫く見惚れて呆然としてしまうンリに「大丈夫か?」と声を掛ける編集長。はっ、と我に返り「光栄な仕事を頂いたなと思いまして」とはぐらかす→

2023-12-25 15:56:08
じわじわ @juwajiwa

自分の作業場に戻り渡されたプロファイルを確認するヘン。 「183cm、テキサス大卒、ロースクールを出てNY州弁護士資格保有。父母共に国会議員。生まれたテキサスの保守的風土を敬愛しつつも自身のルーツである移民問題に精通し多様性の権利を訴え各界にも顔が広い。趣味は芸術鑑賞」 と、完璧すぎる→

2023-12-25 23:35:52
じわじわ @juwajiwa

「こんな素敵な王子様みたいな人...自分を偽って二重生活を送って何の夢も叶えられていない僕と違って、きっと誰からも好かれて恋人や家族も既に手に入れて完璧な生活を送っているんだろうな...会えるのは嬉しいけど取材しても多分それっきりだ、良い思い出だと思う事にしよう」と既にナーバスなヘン→

2023-12-26 07:00:47
じわじわ @juwajiwa

既にアレとのアポイントは予約されており、渡された資料に記載された日時にホテルのカフェにやって来たンリ。 アレを待ちながら紅茶を飲んでいると後ろから声を掛けられる「やっぱりイギリス人って紅茶なんだ」驚いて振り返るとニコニコとした笑顔で写真で見たそのものの好青年が立っている→

2023-12-26 09:34:30
じわじわ @juwajiwa

「えっと...ヘンリーです」 「アレックスだよ、宜しく」 立ち上がってお互いに手を握る2人 「どうして...僕がイギリス人だと?」 「あぁ、君の会社から記者を信用してもらえる様にとプロファイルを貰ったんだ。凄いね、オックスフォード卒で記者をしてて生まれも貴族?それでその顔、王子様かと」

2023-12-26 09:40:06
じわじわ @juwajiwa

それはこっちの台詞だ!と反論したいくらいのヘンだが、言葉を飲み込んで続ける。 「いや、全然。本当は作家になりたいんだけれど雑誌記者で食べていくので精一杯で。君の華やかな経歴に比べたら僕は異国の地で埋もれているだけの英国人だ。」 「僕はNYで埋もれるので精一杯なのに?」 軽く笑う2人→

2023-12-26 09:45:15
じわじわ @juwajiwa

話してみるとアレは華やかな経歴とは裏腹に非常に話しやすく、弁護士活動も2年目ということもあり大きな案件を抱えているものの社会人として年下らしく気さくな青年で益々当初のイメージとのギャップに惹かれるヘン。 アレも同じような印象だったらしく、最初の30分で上手くアイスブレイクする2人。→

2023-12-26 09:53:57
じわじわ @juwajiwa

「それで、本題の対談したい相手なんだけど...君は希望する人物はいる?僕がアポイントを取って繋げるよ。流石に超有名人は難しいけど同年代の活動家とか、歌手とか、経営者とか...」 インタビューの相手を決める為に話を持ちかけるヘン 「あ、あーー...それなら、1人どうしても話したい人がいる」→

2023-12-26 09:58:26
じわじわ @juwajiwa

「その、僕のプロファイルに芸術鑑賞が趣味ってあっただろ?それで...」 「あぁ、舞台女優や俳優さん?大丈夫だよアポは取れる」 「いや、そうじゃなくて...君が偏見を持たないで欲しいというか、そういう人じゃないと信頼して話すんだけど」 妙に歯切れが悪くなるアレ、神妙な面持ちで話を聞くと→

2023-12-26 10:06:01
じわじわ @juwajiwa

「ドラァグクイーン...って、知ってる?」 ボソボソと告げられた言葉に一瞬、目を丸くするヘン。相手から1番想像が出来なかった台詞が飛び出して来て心臓のバクバクが止まらない。 「えっと...分かる、わかるけど」 「ごめん!ビックリだよね!いや、それが去年から時折見にいくステージがあって」→

2023-12-26 10:09:06
じわじわ @juwajiwa

アレはヘンが驚いたのが自分の趣味に対してだと勘違いしているのかそのまま説明を続ける。 「一年目で疲れていた僕が1人でクラブに入った時に偶々そこでドラァグのショーがあっていて...そのステージに立っていた人物が本当に綺麗で...目が離せなくて凄かったんだ。それで偶に見にいくようになって→

2023-12-26 10:12:50
じわじわ @juwajiwa

「彼女を見ていると元気つけられて馬鹿な現実だって忘れて踊れば大丈夫って思えたんだよ。それで多分...彼女も色んな当事者だろ?僕の弁護士という立場で本当はどういう人間でどういう想いでステージに立っているのか、もし会えるなら聞きたくて」 そこまで一気に語るアレの顔を恐る恐る見るヘン→

2023-12-26 10:17:14
じわじわ @juwajiwa

「凄いね、確かに...君の活動と相手としてもマッチングするから記事にするには...良い相手だと思う」 「本当に?そう思う?!」 バクバクとした心臓で話を聞きながらやっと返した記者らしい台詞に浮かれているアレを見て相当熱を入れ込んでるなと頭の隅で考えるヘン 「それで、名前は?」確信を聞く→

2023-12-26 10:20:10
じわじわ @juwajiwa

「彼女...『プリンス』って言うんだ」 「ッッ...!!」 アレの口から出て来た名前に思わず驚いてペンを落として口を塞ぐヘン。 「えっ?大丈夫?なんか僕...」 「い、いや...ちが、ごほっ...そっか、プリンセスじゃなくて...プリンスなんだな」 咳払いをして誤魔化すも、もう正気で聞いていられない→

2023-12-26 10:24:16
じわじわ @juwajiwa

「ネットでも情報を見ようとしたけど、どういう人なのか全くわからない。だから...もしこういう機会で会えるのであれば、ちゃんと会って話がしたいし、一年目の僕を救ってくれてありがとうって伝えたいんだ」 情報がないのは当然だ自分なんだから!と言ってやりたいが言えるわけもなく、無言の静寂→

2023-12-26 10:30:24
じわじわ @juwajiwa

しばらく、ノートにメモをするふりをしてショックやら混乱している頭で何を言えば良いのかも分からず俯いたまま「うん、わかった...プリンス、プリンスさんだね...」と力無く返すヘン。 「熱くなりすぎたよねごめん、でも本当に実現できるなら嬉しい」と頼み込むアレの姿に「それは無理だ」も言えず→

2023-12-26 10:34:04
じわじわ @juwajiwa

「君の希望はわかったよ...また、アポの結果は僕から連絡する。それと、これは仕事だけれど君との会話は楽しかった」 必死に笑顔を作って握手をするヘン 「ありがとう、全然個人番号に連絡してくれて構わないよ。ほら僕のWhatsApp!」 連絡先を貰ったが感情は複雑でどうすれば良いのか分からない→

2023-12-26 10:36:57
じわじわ @juwajiwa

「打ち合わせがあるから!ごめんね!」とホテルを後にするアレの背中を見送った後、手元の取材メモを見るとアレの経験や家族など話していた事はきちんとメモが取れているが、プリンスの話題以降は文字が読めないほどぐちゃぐちゃで...呆然とその文字と冷めた紅茶を見つめるヘンだった。 ー第二章ー

2023-12-26 10:40:33
じわじわ @juwajiwa

第三章 「どうしよう!」 慌てふためいたンリが飛び込んでくるのはいつもの事なので店のグラスを拭きながら「またきた」とため息を吐くパーシー。 パーシーはクラブを複数経営する友人で唯一プリンスの正体を知る人物。 大抵困った時は飛び込んでくるンリに力を貸しているので今回もあしらおうとする→ twitter.com/juwajiwa/statu…

2023-12-26 12:16:31
じわじわ @juwajiwa

「今回ばっかりは本当に助けて!お願い!」とかくかくしかじか事情を話すンリ。 「で、要は君が人生で初めて一目惚れした男があろうことか対談でプリンスをご指名して来てしまった。話したいが自分の正体は絶対に明かせないから何とかしてプリンスに合わせないようにしたいってこと?」 「そう!」 →

2023-12-26 12:21:31
じわじわ @juwajiwa

「あほらし、正体バラして話せばいいじゃないか」 「全然分かってない!僕のライター業にも関わるし、何よりプリンスの正体がバレたら僕はクビになって生活できない!それに...彼が話したいのは記者の僕じゃなくて女の姿のプリンスだ。明かしたところで絶対に男の僕に勝算はないよ...」 項垂れるンリ→

2023-12-26 12:27:25
じわじわ @juwajiwa

「逆に失礼だろうけどライターやめてもプリンスで食べていけるだろ、正体明かしてオープンになった方がNYで生活するには楽じゃない?」とパーシーが質問するとキッ!と顔を上げて睨み付けるンリ、「ごめんって」と笑って下がる。 「いざとなったら...また連絡する」と言い残すと落胆して帰るンリ→

2023-12-26 13:12:14
じわじわ @juwajiwa

自宅に帰り暫く悩んだ後にアレから受け取っていた連絡先にメッセージを入れる。 「もう少しアポを取る前にプリンスという人物を知りたいからまた個人的に会えないかな?」 ンリとしてはアレに会える口実作りと、会ったついでに知っている別のクイーンを紹介すればそちらに興味が行くと思っての連絡→

2023-12-26 13:21:32
じわじわ @juwajiwa

返事は思ったよりもすぐに帰って来た。 「プリンスに興味があるの?それなら僕が話すより絶対に見た方が早いから来週土曜日の夜のステージアクトを一緒に見る?」 「ひっ?!」 それは僕の夜の勤務日だ!! 2人でクラブに行けるのなら夢の様な話だけれど、彼のお目当てはプリンスで実現出来る訳がない

2023-12-26 13:25:08
じわじわ @juwajiwa

「その日は別の取材が入っていて行けそうにない。それにいきなり取材相手とクラブに行くのは会社になんて言われるか分からないから...」 でっちあげの割には上手く嘘が言えたと思う。「そうだよね、ごめん」と返信が返って来たと共に来週の土曜は僕のステージを見にくるんだと分かってドキドキするンリ

2023-12-26 13:28:55
じわじわ @juwajiwa

アレは別の空いている予定日を提案して来てくれたので、なんとか当初の目的通りにプリンスから興味を何とか外させて別の取材対象にしようとアレが好きそうな人物リストのプレゼン準備を進めつつ、観客の中にいるかもしれないアレの姿を想像してしまう。翌週の土曜を少し楽しみにしている自分がいる。→

2023-12-26 13:38:13
じわじわ @juwajiwa

アレと2回目の打ち合わせ。 ヘンの目論見は完全に打ち砕かれる。もっと社会活動派のクイーンやメディア露出の多いクイーン、人権団体の代表など色々な人物を紹介したけれども「アポが取れないって分からない限りは僕は諦めたくない」と一点張り。 「それは君の個人的な感情?」と踏み込んだ質問をする

2023-12-26 13:48:08
じわじわ @juwajiwa

「どうだろう、もちろん...それが無い事は否定しないけれど、あんなに輝いて美しい人がどんな生き方をしているかを知りたい。話してみたら僕が抱いている感情が憧れなのか、興味なのか、それとも君の言う個人的な感情なのかはっきりするんじゃないかな」と言われて、何も言い返せなくなるヘン→

2023-12-26 13:55:08
じわじわ @juwajiwa

「君がプリンスと話したい気持ちがよく分かったよ、また連絡する」やはり、どうしても記者として出会ったからこそいくら気が合うとは言え突っ込んだ質問をはぐらかされる感覚は、決して知り合いにはなれないのだなと思い知らされて表情には出さないが悲しくなる、2人の2回目の打ち合わせが終わった。→

2023-12-26 14:00:34
じわじわ @juwajiwa

土曜日の夜 ほぼ休みなしで働くアレにとって唯一の楽しみの時間がやってきた。 プリンスのアクトの時間を目指してクラブに行く。 いつものステージの端の方の席につけると、声を掛けてくる女の子を適当にあしらいながら待つ。特に今日は尚更プリンスにもしかしたら会える可能性があると考えると→

2023-12-26 14:23:04
じわじわ @juwajiwa

ドキドキする心臓が更に高鳴っている様な気がした。 それに、記者のヘンから聞かれた「それは個人的な感情?」と聞かれた質問が妙に頭に残って離れない。プリンスのことが好きなのかとか考えたこともなかったと思い、考えを巡らせていると答えが出る前にステージの照明が変わり、アクトが始まった→

2023-12-26 14:35:04
じわじわ @juwajiwa

ステージに現れたプリンスは、いつもの真っ赤なトレードマークの唇に合う美しい赤のミニドレスと赤いヒールを履きこなしてリップシンクを始めた。 観客に札を投げられながらステージで舞うプリンスはいつもの様に美しいが、何故だろうか。気のせいかもしれないが、初めて目が何回か合った気がする→

2023-12-26 14:39:28
じわじわ @juwajiwa

ミニドレスを脱ぎ捨てて最後、体に密着したボンテージ姿になったプリンスがポールに跨って得意の乗馬ポーズを披露する、会場の熱気は最高潮になり、アレも思わず手に持ったドリンクを握る手に力が入る。 ステージを支配する姿が最高に綺麗だった。 曲が終わり最後のポーズの瞬間、プリンスが仰け反る→

2023-12-26 14:44:56
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じわじわ @juwajiwa

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