怪文奇文。だいたい即興で作ったへんな短文まとめ。趣味です。
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黒森ハクト @usatsukaiza

大切なものは金庫にしまっておくんだよ。夜の間は特に。もう写真でしかない貴方の口癖は今だって声の温度まで思い出せる。重い扉を閉めて内側から鍵をかける。これで今夜も貴方の大切だった私と私の大切な貴方の二人きり。おやすみなさい、作り笑顔が苦手な貴方。今日も1日大切でした

2022-01-16 00:39:59
黒森ハクト @usatsukaiza

白くしすぎた。後悔しても遅いが後ろから悔いるのが後悔なので正しいと言えば正しいし、神の辞書に後悔という文字はないので後悔は無い。何年かに一度は雪が止まない夜が昼がもうひとつ夜があってもいいだろう。なお神なので下々の声は届かない。なんとも気楽で寂しいが、寂しいも神の辞書にはない。

2022-01-15 09:20:17
黒森ハクト @usatsukaiza

布団の中がもふもふとぬくいと思ったらシロクマがいる。今年の冬は例年よりだいぶん早い。鼻先を毛皮に突っ込む。起きない。通気の良すぎるボロの我が家は冬を越すのにちょうど良いとわかるようなわからないようなことをはじめての時手でバタバタと表現していたが褒め言葉では無いだろう #下書き供養

2022-01-15 09:16:14
黒森ハクト @usatsukaiza

クリスマス 上から読んでもクリスマス # 2秒でバレる嘘ついてください #下書き供養 (誰にもなんにも影響を与えない程度の)ウソをつくのが好きです

2022-01-15 09:06:03
黒森ハクト @usatsukaiza

幽霊一年生植物説。ある種の霊は夏に観測され秋以降数を減らし冬場は姿を消す。ここに仮説を立てる。それは永続でなく1年単位のサイクルで発生と消失を繰り返す。秋から春気中に地縁に人の間に彼岸に漂い蓄積された念を種子とし夏に具現化する。それでも念が晴れなければ?翌年も同じ花を咲かすだけだ

2022-01-12 12:26:58
黒森ハクト @usatsukaiza

人生の転機はいつだって起こりうる。 たとえば、朝、玄関のドアを開いて最初の一歩をどちらの足で踏み出すか。どっちだった? え、覚えてない? じゃあ右ってことにし…続き→ sokkyo-shosetsu.com/novel.php?id=6… #即興小説 お題:運命の小説トレーニング 制限時間:15分

2022-01-11 23:36:54
黒森ハクト @usatsukaiza

あまりにも頬が冷たいので温度計を見ると冷蔵庫だった。どうりで寒いかと。あとなんか妙に明るいしごちゃごちゃしてるし、よく見たら昨日買ったトマトとかあるし。「ようやく気付いたか」パック越しの魚と目が合った。生きてたのかこいつ。

2022-01-11 22:54:22
黒森ハクト @usatsukaiza

散歩にでもとドアに手をかけたらすかさず傘が寄ってきた。嬉しそうにバサバサ開閉しているが、残念ながら本日の降水確率は0%、見事なくらいの冬晴れだ。だからお前は留守番…くっつくなハンドルをすり寄せるな……裏通りまでだからな、そこから先は閉じるから、それでよかったら、ああもう…行くぞ!

2022-01-05 18:30:26
黒森ハクト @usatsukaiza

どこもかしこもうるさくて、うるさいだろほら、ずっと音が追いかけてうるさくてなんだよこれなに言ってんだよわかんねーよ、うるさいうるさい、だからうるさくないを探して、歩いて、部屋を出て外に出て、で、ここなら静かなんだ。鳥居の奥は今なら誰もいないから、今だけ、少しくらいは許されるかな。

2022-01-04 23:28:00
黒森ハクト @usatsukaiza

手袋を忘れたので指が凍ってしまった。最近あったかいからって油断したらこれだ。解凍しないと仕事にならない。とはいえ温めればいいってものでもなく、急な温度変化は春を追い越して夏を呼んでしまう。とりあえず身近な春、偶然貰った蓬餅あたりで手を打とう。溶けるまでの間食べるのは我慢、我慢。

2022-01-04 19:50:15
黒森ハクト @usatsukaiza

料理色理論。似た色の食材同士は相性がいい。トマトスープにキムチを入れると赤くて美味しいし、緑のアボカドはワサビで食べるとつんと引き締まる。おでんの卵に何を付けるか。そう、和がらしだ。まろやかな黄と刺激的な黄のナイスコンビネーション。迷ったら色。是非騙されたと思って騙されて下さい。

2022-01-04 19:33:38
黒森ハクト @usatsukaiza

1月には尻尾がある。年によって長さはまちまちだけれど、今年は長さは普通で丸くてずんぐりだった。動きもゆっくりだ。1月なのに。とはいえ置いていかれたくはないので例年通り先っぽに手を伸ばす。あっさり捕まえてしまった。こんなのんびりな1月で大丈夫だろうか。たまにはねと穏やかな声が聞こえた

2022-01-04 18:57:21
黒森ハクト @usatsukaiza

時計の針よりも左側が過去で、右側が未来だ。とはいえ反時計回りに動かしたとしても時間が戻ることはない。過去も未来も概念に過ぎず、あるのはいつだって今だけである。便宜上過ぎた今を過去、来るであろう今を未来だと数字に置き換えただけで、結局出し過ぎた紅茶は戻らない。ミルクと砂糖を入れる。

2022-01-04 12:49:26
黒森ハクト @usatsukaiza

たとえば一定のテンポでぐるぐる回る針を時計と名付ける。時なんて見えないモノが可視化され、数字になった気分になる。ついでに常に今しかない時に過去と未来ができる気がする。何が言いたいかというと、紅茶が出来上がるまでのあと2分は待つには長く忘れてしまったらあっという間だということだ。

2022-01-04 12:25:49
黒森ハクト @usatsukaiza

まさか閉じ込められるとは。言い訳は頭の中に留め売り物のベッドに潜り込む。鮫はラックから拝借した。緊急事態だし、少なくともゾンビが鎮圧されるまでは開店休業だろうから許して欲しい。時計の数字は今日も逆さまに左回りに回転する。目が覚めたら、いつもどおり。元の日々が訪れることだけを祈る。

2021-12-29 00:00:39
黒森ハクト @usatsukaiza

コタツムリ(名 コタツ-ムリ)腹足綱有肺目ヌクヌクガイイ科 室内固有種 秋から冬にかけて室内に発生するコタツ生物の一種。コタツとニンゲンの下半身が一体化し分離できなくなった姿。ニンゲンの上半身を模した長い触角で主食のみかん等を捕食する。多くの個体は春先になると脱皮を行う。

2021-12-25 23:38:36
黒森ハクト @usatsukaiza

炬燵の好物は靴下だが、胃の容量が小さいので1度に1つしか食べられない上に咀嚼も消化もかなり遅い。反芻もある。なので食べられてしまっても慌てず騒がず毛布を持ち上げ咀嚼途中のそれを取り上げるか、または反芻で戻ったところを取り戻せばいい。私はこれで今シーズンは靴下1セット半の喪失で済んだ

2021-12-25 23:16:26
黒森ハクト @usatsukaiza

炬燵に足を突っ込む。突っ込んだ布の下は捲らなきゃ見えない。捲ってもぼんやり暗くてよく見えない。見えないけどあったかくてほかほかとする。それでもよく見るとほかほかが好きで光が苦手なほかほかが足の近くにぎゅうぎゅうと密集しているのがわかる。すねこすりの一種だ。捲ると隠れる。かわいいね

2021-12-25 23:04:23
黒森ハクト @usatsukaiza

一般的に炬燵で寝るのは寝たことにならず、その時見る夢は炬燵の意識の氾濫ではあるが、前は百匹のネコを色で仕分ける仕事に付く夢だし、今日だって月の上で跳ね回る兎と追いかけっこする夢だったので、というか布団で見るより俄然良いので、もう炬燵が寝床でいいかな。多少意識乗っ取られても幸せだし

2021-12-25 22:56:00
黒森ハクト @usatsukaiza

「虎穴に入らずんばー?」「ずんばー!!」 賑やかなコールアンドレスポンスが暗い闇の中を反響する。やまびこの5倍は早いスピードで声が返ってきた。かなり狭い。「副隊長、ランタン…続き→ sokkyo-shosetsu.com/novel.php?id=6… #即興小説 お題:楽しい洞窟 制限時間:15分

2021-12-08 22:41:54
黒森ハクト @usatsukaiza

雷は夏の季語だがいつだって訪れるし、実の所本領を発揮するのは冬だ。だんだんと音が大きくなるにつれ熱が奪われ空気は凍り、閉じたカーテンの向こうがぴしゃりとひかる。そして落ちる。光と音が近くなる。落ちる。後に、無音。カーテンの隙間から顔を出す。雪、と呟く声すら痛いくらい冷たく、白い。

2021-12-08 22:13:49
黒森ハクト @usatsukaiza

たったあれだけですべてが変わるすべてが良いほうにかたむくだなんて夢物語を信じたわけではなかった、だって相対した彼らの目に浮かんだのは申し訳なさでも気づきでもなく恐怖、巨大でわ…続き→ sokkyo-shosetsu.com/novel.php?id=6… #即興小説 お題:夜と怒り 制限時間:15分

2021-12-07 06:21:32
黒森ハクト @usatsukaiza

「ねえ、目を開けて」 言われなくても。だって、ちゃんと見つめないと。ほんとうがすりぬけていく。「開けたよ」「全部よ」「もちろん」「じゃあ、正直に答えてね」 鈴を転がすような…続き→ sokkyo-shosetsu.com/novel.php?id=6… #即興小説 お題:永遠の結婚 制限時間:15分

2021-12-05 22:55:58
黒森ハクト @usatsukaiza

「だから、リンゴ味なんだって。もしくはアップルパイ味」 1たす1は2。3かける3は9。百点満点のテストを片手に、さも当然のように彼女は口にする。大真面目なことは私が一番…続き→ sokkyo-shosetsu.com/novel.php?id=6… #即興小説 お題:僕が愛した秀才 制限時間:30分

2021-12-04 15:41:52
黒森ハクト @usatsukaiza

12月がやってきたのは寝たままでも分かった。だってぴかぴかで眩しいし陽気な音楽も聞こえる。まだ眠ってたいから毛布を被る「シュトレン」声がする「ジンジャーマン・クッキー。ブッシュドノエル」おなかがグーとなったから僕の負けだ。毛布の向こうの空気はしんと冷たくどこまでも甘く12月だった

2021-12-01 00:18:50
黒森ハクト @usatsukaiza

生まれてからこのかた、おもいどおりの生き方をしてきたと思う。というかしてきた。 だってぼくは天才だった。なぜだか同じ時間になるとあせくせと動き出し、そして同じ時間になると…続き→ sokkyo-shosetsu.com/novel.php?id=6… #即興小説 お題:天才の動揺 制限時間:15分

2021-11-30 23:09:47
黒森ハクト @usatsukaiza

月には月の生態系がある。月の海に泳ぐ魚は密やかに語る。夜行性である月の植物の捕食行動とそれからの逃れ方、月の兎の満ち欠けごとの生息地と狩りの仕方。「つまり、植物が君を食べて君が兎を食べる?」「左様。言語を操り解するのも我らのみ也」水の無い海の中、銀色の魚が跳ねる。もうすぐ新月だ。

2021-11-27 07:43:38
黒森ハクト @usatsukaiza

夜は朝より冷たいけれど、それは単純に体温が低いだけの話で親しみがないわけではないと気付いたのは子ども時代を抜けた時分だった。だって彼は何も言わない代わりに眠れないことを責めたことだって一度もない。夜はただ静かに寄り添う。目を開けていても瞑っていても平等に視界を黒で包み込む。

2021-11-21 02:40:28
黒森ハクト @usatsukaiza

夜は朝より光が少なくその分は使える絵の具の種類が減る。ほとんどすべての色に黒が混ざる代わりに黒のバリエーションだけは増えるからちょっとの違いが試される。あと、輪郭を黒で描きがちだから物と物の境目に注意しないといけない。今夜は月が青白いから青みがかった黒を筆に染み込ませる。

2021-11-21 02:26:22
黒森ハクト @usatsukaiza

ハンバーガーを待っている 人間には脂肪と糖分が暴力的に必要な時がある あと罪悪感 要素を重ねれば重なるほどジャンクな魅力は指数関数的に跳ね上がる ハンバーガーには全てがある パンとパンの間に世界は収束する お行儀の良さを投げ捨ててかぶりつくその瞬間を待っている

2021-11-19 12:19:06
黒森ハクト @usatsukaiza

夜の羊はベッドとシーツの隙間から産まれる。または枕の裏側。眠れない夜無理矢理瞑った瞼の裏が餌場だ。夜の羊はお行儀よく順番を守ってめえめえと現れ、ひとくち分だけ現実を頂戴してめえめえと柵を飛び越え去っていく。宿主の現実が夢より減ったら食事は終わり。めえめえと次の夜へ向かい行進は続く

2021-11-18 19:56:11
黒森ハクト @usatsukaiza

空を見上げたらもふもふとしたものと目があった。つぶらな瞳だった。よく見たら雲みたいなもふもふはみたいなに過ぎず妙に写実的でにゅっと細い首から上は耳だって口だってあった。生き物がいる「めー」アルパカって鳴き声それだっけ。「めー」増えた。青空を埋め尽くさんばかりのもふもふをただ眺める

2021-11-16 05:59:31
黒森ハクト @usatsukaiza

夜空が透明に澄んで見えるようになったら冬である。今年は例年よりちょっぴり早くやってきた。帰り道、光に向かって手を伸ばす。ぴかりと光が手の中に落ちる。口に含む。ひんやりとする。硬くて脆いそれは、瞬く間に舌の上で流れて消えた。密やかな甘さがなんとも冬だ。折角だ、次はオリオンを狙おうか

2021-11-15 22:50:21
黒森ハクト @usatsukaiza

誰にだって14歳はある。お母さんにもあったらしい。おばあさんにもあったらしい。つまりひいおばあさんにもそのまた前のご先祖様だってあったということだ。聞いたことはないけれ…続き→ sokkyo-shosetsu.com/novel.php?id=6… #即興小説 お題:禁断の14歳 制限時間:15分

2021-11-13 06:15:24
黒森ハクト @usatsukaiza

「夢って色も感覚も無いらしいじゃん」「うん」「僕のは普通にフルカラーだしこけたら痛いんだよね」向かいから指が伸びる。どうやら頬をつねられた「痛い?」「全然」「俺の今日の服何色だ?」「黒。あと白」というかいつも世界は白黒だろうが。唐突に何かが鳴り響き世界は切り替わる。夢の時間だ

2021-11-10 06:15:15
黒森ハクト @usatsukaiza

夢のドロップスは全ての味を網羅する。まさに夢の味だと夢の人が豪語した「何種類あるのですか?」「8つですな」「たったの?」夢の人はにこにこと缶を振って私に手渡す。濃い桃色だった「ええ。多様な甘さが8つ。それ以外が必要だったことがありますかな?」それもそうかと私は其れを口に含む。甘い。

2021-11-10 05:53:57
黒森ハクト @usatsukaiza

夢の中で花を育てている。会いに行けるかどうかはまちまちで今宵は3日ぶりだった「忘れちゃったのかと思ったわ」拗ねた声で花が言う。平謝りしながらナイフを指の腹にあてる。夢なので痛みはない「忘れないで。それだけで私はいつまでも美しくあるから」花のように花は笑う。白黒の世界が赤く色付いた

2021-11-10 05:39:01
黒森ハクト @usatsukaiza

旅先で山のそば屋を訪れた。 すこし奥まったところにあるが知る人ぞ知る名店らしい。 せっかくなのでもりそばを頼もうと思う。「すみませーん」「はいご注文ですね!」 山の小さな小…続き→ sokkyo-shosetsu.com/novel.php?id=6… #即興小説 お題:緑の蕎麦 制限時間:15分

2021-11-09 06:18:33
黒森ハクト @usatsukaiza

ちょっとした出来心だった。ずっと眠っていたかっただけ。最近寒いし。布団の中はいつだって暖かい。時計を見るのが憂鬱だった。だから世界中の天文台に忍び込み、強い磁石をあてて狂わせた。企みは成功した。これで寝坊し放題だ。けれどまさか太陽まで起きてこなくなるなんて、流石に想定外だったんだ

2021-11-07 19:40:23
黒森ハクト @usatsukaiza

月は蜜を溶かした琥珀の味がするらしい。知人の梟から聞いた。満月の夜は争奪戦になる。2週間かけて作られた月は2週間かけてその身を夜の生物に差し出し彼らの身に月を宿させる。夜目が効くのはその副作用でしかない。梟は嘴に銀の光を滴らせ目を細める。だから我らの瞳は太陽を直視できないのだ、と。

2021-11-07 19:23:07
黒森ハクト @usatsukaiza

いちごミルクが好きだ。ピンク色の牛乳パックに入ってるからいつもはストローで飲む。果汁は0%らしい。牛乳は使われてないらしい。栄養もほぼないらしい。気が向いたので今日はガラスのコップに注ぐ。コップはこぽこぽと海で満たされる。水飛沫がして飛び魚が飛ぶ。一口飲む。いちごミルクの味がする。

2021-11-05 21:57:23
黒森ハクト @usatsukaiza

薄暗い森の中、小道を挟んで向こう側。目があったと思った。 考え違いだったのかもしれない。でも、確かに僕はそれを見つけた。 見つけたということは見つかったということだ。日が…続き→ sokkyo-shosetsu.com/novel.php?id=6… #即興小説 お題:激しい体験 制限時間:30分

2021-11-03 10:06:08
黒森ハクト @usatsukaiza

トンネルを抜けると、そこは東京だった。 夜の天井が取り払われたような気分だった。 というか夜だったはずだ。深夜急行の3等車客席のカーテンを開く。安物のカーテンは遮光機能なんて…続き→ sokkyo-shosetsu.com/novel.php?id=6… #即興小説 お題:東京夢 制限時間:15分

2021-11-03 09:34:47
黒森ハクト @usatsukaiza

季節外れにもほどがある「ビター・ビター・バレンタイン」(6/6) pic.twitter.com/DQ0SvgmEl7

2021-11-03 00:32:20
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黒森ハクト @usatsukaiza

これは片想い百合の概念「ビター・ビター・バレンタイン」(4/6) pic.twitter.com/153qp5vn7h

2021-11-03 00:31:31
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黒森ハクト @usatsukaiza

曰く人は見た目が9割、然も大半が顔に集約される。美を好み醜を厭うのは動物的本能だ。気をつけましょうとか思いやりましょうとか言った所で根本的解決にならない。 だから、そういう決まりになったんだった。玄関の向こう、同じ姿の群衆にに胸を撫で下ろす。俺だけじゃない、みんな 「首ないじゃん」

2021-11-02 12:35:15
黒森ハクト @usatsukaiza

「朝だぞ」シーツの中、丸まったままの塊をゆさゆさと揺さぶる。朝飯どころかとっくの昔に出かける時間だ。寝坊にもほどがある。 「起きろって、なんとか言え」だめだ。うんともすんとも言わない。最後の手段としてシーツを引っ剥がす。 ああ、そうだった。返事できるわけないか。 「首ないじゃん」

2021-11-02 12:15:20
黒森ハクト @usatsukaiza

日曜日の9時なんかに呼び鈴が鳴ったから、宅配便と勘違いしてなにも確認せずに開けてしまった。 1LKの安アパートだからカメラ付きインターフォンなんて高価なものは付いてない…続き→ sokkyo-shosetsu.com/novel.php?id=6… #即興小説 お題:俺ともこもこ 制限時間:15分

2021-11-02 06:52:57
黒森ハクト @usatsukaiza

10月と12月の華やかさを羨ましくなった11月がド派手な新嘗祭を行うSSを書きかけましたがなんかセンシティブに引っかかりそうで急ブレーキを踏みました なんの報告だ

2021-11-01 22:48:29
黒森ハクト @usatsukaiza

11月なので芋を焼く。でも薩摩芋は無くて似たナニカを買った。皮が虹色だが形は似てるから大丈夫だろう。店のおやじも火を通せば良いって言ってたし。枯葉を集めて、と言いたいがそれも無いので適当な残骸を集めて着火。弾けるナニカ。燃える残骸。尻もちついて見上げた先、秋の空には虹がかかっていた

2021-11-01 22:07:10
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まとめたひと
黒森ハクト @pentsukaiza

気が向いたら書く 一次創作とか短歌とか あと読書日記 いつか誰かに刺さる文を書けるようになれたらいいね