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さかき @rd_skk

パロディもので鬼龍さんの話 privatter.net/p/5247866 #あんスタプラス

さかき @rd_skk

信じられないのは羽風くんのことじゃなくて、わたしの気持ちだった。好きだよ、と、やっとのことで口にしたわたしを恨めしげに睨むきみに、いつもの軽快な表情は跡形もなく。「撤回、なしだよ」半ば脅すように告げられたから笑ってしまう。きっと、これからは言い過ぎるくらいが丁度。 #あんスタプラス

さかき @rd_skk

あの子といると鳴ちゃん可愛く見えるね、なんて、きみが言われるような強い自分になりたかった。「ばかねぇ」呆れたようにこぼされるきみのため息と、所在のないわたしの笑い声。そこにほんの少しだけ甘やかなものが混ざる。きみの今にわたしが必要なら、王子様にだってなれる気がする #あんスタプラス

さかき @rd_skk

知り合い屋台のヘルプに駆り出されたままの三毛縞斑と予定していた花火大会、間に合わないと踏んで観覧エリアから遠ざかる矢先、抱き止めるように追い付かれて第一の閃光は始まった。「皆、空しか見てない」と笑う豪胆が憎らしくも、誰がための誠実か知った上で泣きたくなる彩りの夜。 #あんスタプラス

さかき @rd_skk

遠くさざめく祭り囃子に耳を澄ませて「どこのですかねぇ」って言いつつ寄り道もせず、目についたコンビニでアイスを買って、後輩の高峯と食べながら歩く帰り道がある。浴衣姿のカップルとすれ違い、暑そうだけど楽しそうだね、と感心しあう宵闇の入口、来年の話はしないままのふたり。 #あんスタプラス

さかき @rd_skk

お祭りは蒸し暑さと人混み、他のいろんなものに酔ってしまうと何気なく話したのは夏の手前。大した約束もかわさず長い休みに入ったあと、ある夜にふらっと家の前に現れて、屋台で売ってたらしいかわいい飴細工とわたあめを「雰囲気だけな！」って言いながら渡してくれる鬼龍さんは居る #あんスタプラス

さかき @rd_skk

【鬼龍】いつか恋をするなら、あなたのようなひとが。自覚なきわたしに「そうか」と眩しそうにあなたは笑った。まるで他人事、あの日の記憶に身は疎む。「今日どうした、怖い顔して」微笑みかけて止めた口元が、再び心配そうに開く。胸の早鐘は反証より早く。今、あなたに恋をしている #あんスタプラス

さかき @rd_skk

「あまいんすけど」片頬を膨らますきみが、恨めし気にわたしを見下ろしていちど睨んだ。こわくなんかない、なんてふいと視線を反らして、飴だからしょうがないじゃん！うそぶいた。「持ってるもんより重いの、食らわせんの止めてください」もごもごと口走る姿に吹き出した。あとね、忘れててごめんね。

さかき @rd_skk

例によって一言書かれた包み紙をバッと開いて、やけくその本音をこぼす。おめでと、次の一年で最高のアイドルになれます！「なれますって誰が。俺が！？」なれますようにじゃなくて？　ただでさえプレッシャー嫌いなのに？リアルにうへぇって呻きが聞こえた。嫌がらせのつもりじゃないよ、きみは最高！

さかき @rd_skk

はい、くち開けてー。ぺり、と梱包剥がしながら促した。「え、え？」あーんして！　戸惑うきみに矢継ぎ早、強いる。「え？」ていうか、ちょっと屈んで。まるい飴玉ひとつ包み紙から八割剥がして、近づく口許に放り込む。素直にいう事を聞いて怪訝そうに眉をひそめるきみに、告げる。誕生日おめでとう。

さかき @rd_skk

一言メッセージ入りの包み紙『かわいいからあげる！』って書かれたひとつを、あげるって言った直後に気付いてムキになって返してもらった。今にして思えばきみは後輩なのだからかわいくても良かったし、気にせずにあげたって良かったのに、なんとなくむず痒くなってダメだった。そんな曰くつきの代物。

さかき @rd_skk

憂鬱を増すきみに観念してポケットを漁る。目のまえで広げたてのひらのうえ、飴玉が三つ。こんなのしかなーい！「ひどくないすか。わりとその仕打ち。や、ほんとに」わかりやすく傷ついた顔をしたきみが何かに気付く。「あ、それ、この前くれなかったやつだ」覚えててほしくなかったけど、むりだった。

さかき @rd_skk

なんで何かあると思った！慌てたわたしの渾身の煽り、きみの口許がむぅと歪む。「え、まじすか。本気で言ってんのそれ、えー」肘を抜いてだらんと伸ばされるながい腕、手首で支えられた荷物は地面ぎりぎりつかずに守られている。そもそも何かあったってこれじゃあ持てないよね。持たせたくもないよね。

さかき @rd_skk

「置いとくわけにいかないし。帰り二往復かも」青ざめて唸るわりにそれをする前提、贈り物冥利に尽きるねよかったね、なんて無機物にばかり肩入れをしてしまう。まぁがんばって、って月並みにエール送るわたしにきみはいきなり驚いた顔。「えっ他になんかないんすか。誕生日だって自分から言ったのに」

さかき @rd_skk

【高峯】ひきつれた紙袋の取っ手が心もとない。どしたの？「誕生日なんすよ今日」そんな暗澹たる告げ方ある！？きみの低い声色におののいた。「もう朝から大変で」ぼやきながらも取りこぼさないよう持ち直す姿に性格が出ている。その手のなか、見えない祝福たちに寄り添いたくなった。 #あんスタプラス

さかき @rd_skk

【そ】其はうるわしく、かくも難しい。なんということ、きみが真正面だ。手元のクリームソーダ、グラス底からわきあがる気泡をただ追いかけた。「ずいぶん元気なく見えるね」同席の喧騒にまぎれた声に、弾かれた気分で顔をあげる。ひろい窓板の反射越し、きみがわたしを捕えていた。(斎宮宗) #夏かるた

さかき @rd_skk

【ち】地球はこれから救われる。幼さ残す横顔が通いなれたステージを見つめている。上気する頬の赤み、首元の汗の滴り、気づかぬまま目を輝かせる。BGMのボリュームがにわかに上がり、客席のざわめきは期待となって膨らんでゆく。淡い夢のおわり、きみこそが今からいのちを燃やす(守沢千秋) #夏かるた

さかき @rd_skk

【ち】ょうどの季節は一瞬で、あついさむいを繰り返す。太陽はいまや南中、座りこんで仰いだ空は一様にあおい。アスファルトについた掌はびりびりと焼けている。「ムリ帰りたい、むしろ家が来い」背中あわせのきみを帰りのアイスに誘う。影のなかのわたしたちだけ、手を繋いでいる(高峯翠) #夏かるた

さかき @rd_skk

【ろ】露悪ばかりがはびこるこの世、けらけら笑うあなたの血色が今宵、格段にいい。「ほんとは、ただしいものが勝てばいいんだよ」うそぶく言葉の端、まぜられた寂寥を掬いとる。あのとき、あなたが信じるものがわたしの正義でもよかった。いつの日も、明日までをただ生きている。(朔間零) #夏かるた

さかき @rd_skk

【い】ちどきりをいつもひた走る。きみは相変わらずとおくの星をみている、となりのわたしはその燃ゆる体温を確かめては後ろぐらい安堵を得ている。「いよいよ暑くなってきたなぁ！」うれしそうに弾む声にうなづいた。ふりかえらないきみのことが、この夏のあいだもきっと好きだ。(守沢千秋) #夏かるた

さかき @rd_skk

【逆先】ついに幻覚をみた。時間帯と姿に、らしからぬ発想を抱く。「早くからごめんなさい。閲覧許可が下りたの今日だけで」掲げられた本の背には持出厳禁のラベル、疑問はすぐに解けた。朝日といっても差し支えない日差しが館内に注ぐ。それは他学科の女の子で、妖精じゃ、なかった #彼女の委員会は

さかき @rd_skk

「さっきの、忘れてください」強がりを見抜かれても構わない。好きなんだよ高峯と話すのは、なんだか気が楽になるから。この期に及んで後ろ髪引くようなこと。「泣きそうな顔、気が滅入るんで」誰のものでもないなら、俺のものでなくていい。ごめんね、は二度と聞きたくない。笑って。 #頷いてアネモネ

さかき @rd_skk

「すきです」ついに吐き出した俺の前で、白い顔には後ろめたさがじわりと滲む。頷いてくれないあなたは、ずっと俺に優しかった。ずっと情けないままの俺に甘かった。そこに理由があってほしかった。結局いつだって俺の味方じゃないひと、最初から言えよ、好きになっちゃダメなら(高峯) #頷いてアネモネ

さかき @rd_skk

「あれっ全然見なかったけど、学校きてました？」正門前、久しぶりのきみは砕けた表情で近づいて、「あー話したいことあったのに、忘れた」悔しげに空を仰ぐ。おはよ、元気？告げた途端「そうでもないっす」信憑性の欠片もなく弾む声に、頬が弛んだ。気づかれないよう、今は俯く。(高峯翠) #しおるとき

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【朔間零】否定しきれない。憧れの一つと、もしもあなたに強く言い切られたら。「信じてしまう？そりゃ困った」おかしげに声をあげて、瞳の奥は笑っていない。「頷かないで教えておくれ。我輩にもわかるように」本当はなにも知らない。呟いたあなたは、さみしいひとの振りをしていた。 #あんスタプラス

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【朔間零】頷けない。この気持ちを他ならぬあなたに、恋と呼びたいだけの憧れと言われても。「でもそうだったろう？」あやすように囁きながらも、その声は急いている。にじむ懇願に首を振った。まだ、それを知らぬあなたへ。「……あの頃と逆だな」どうか今、この恋を説かせてほしい。 #あんスタプラス

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【逆先夏目】きみに魔法は使えない。その口調で言われたら頷くしかない。でも夏目くんと喋るの幸せだよ、いきおいで言い切るわたしに、きみは一拍だけ息を呑む。お幸せだね、やがて唇の形がそう告げて、咄嗟わたしを眺める顔に失言の色。でしょう？と胸を張る、呆れてくれて構わない。 #あんスタプラス

さかき @rd_skk

【高峯】「まじか」ながく留めた告白の返事にきみが固まる。結論を出す頃に心変わり、ない話じゃなくて怯む。「あとでやっぱヤダとか」言わない、遮るわたしに「言ったってもう聞けないすけど」泣きそうなわりにつよい視線が刺さる。今日はじめて目が合った。明日会えない方がさみしい #あんスタプラス

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【乙狩】「困りごとがあるのか」その場しのぎのわたしを由とせず、きみは最短距離を駆ける。「走っているのは大体が放課後だ、見る機会が？」はてと首を傾げるから、ものの喩えとまた誤魔化した。「それにしたって元気がない」センスとは違和を感じるこころ、きみの才はとても優しい。 #あんスタプラス

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【乙狩】「よく会うな」帰り道が重なると声を掛けてくれる、きみに臆す様子がなくなったことが、最近は少し嬉しい。日直だったから。部活が長引いたから。他愛ないわけと共に並ぶ。本当は、会いたい気持ちで会える二人になりたい。渡したいものがあるから。それを、最後の理由にする。 #あんスタプラス

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【鬼龍】経緯は忘れた。わたしの長所をあげて「保証する、好きになっちまう奴なら五万といるよ」胸を張る姿が、あなたの人のよさすら好きなわたしに刺さった。「信じてねぇな？」これ以上はと耳を塞いだ両手が、重ねられた掌によって剥がされる。続きの台詞は、とうぶん忘れられない。 #あんスタプラス

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【鬼龍】観葉植物の光合成にリラクゼーションの効果あり。とはいえ、つよく抱きしめられても人間は酸素を吐かない。くるしい、ちいさく告げた途端「悪ぃ」絞り出された声がいつになく頼りなく、深い肺の動きをただ追いかけた。こんな日に傍にいられる、届かない両腕を今その背に回す。 #あんスタプラス

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【鬼龍】この先うんと好きな人が現れて、それこそが愛と知る。仮定のはなしに湧き出た焦燥を、いやですの一言で片付けた。「急にどうした？」わたしの失意には敏いのに、好意にとんと疎いひと、気遣う視線と穏やかな声に焼かれる。この淡い恋の真偽、まだ、だれにも裁かれたくはない。 #あんスタプラス

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【高峯】「今の、聞いてなかったでしょう」わたしを覗きこむ顔が近くて怯む。ばれた？「やめた方がいいすよ、テキトーに返事すんの」変な誤解されても知らないから。釘を刺すきみに改めて頷いた。遠いステージの音響調整、ハウリングはまだ続いている。すきでいて、いいですか。 #愛の言葉が聞こえない

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きりゅうさんと温泉にいくはなし #あんスタプラス privatter.net/p/3046034

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鬼龍さんのこと #あんスタプラス 流行りに乗りました、つめあわせ pic.twitter.com/VJN2ZRX5hW

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【鬼龍】自分をちいさく見せたいとき、見積もりたいときがあなたにも。そう気づいたら淋しくなった。慕われて頼られて思い出の欠片を自信に変えて、なお卑屈にとらわれるのが人の性だ。「あんがとな」どんなときでもやさしいあなたが言葉にしないもの、いつか掬えるようになりたい。 #あんスタプラス

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【斎宮】この胸中を見抜いてあなたは眉をひそめた。愛以外なにものも必要ないひとに過ぎた杞憂、煩わしいだけとの一蹴に身構える。「気を、遣わせてしまったね」なにがあなたを変えたのか、あるいは変わっていないのか。知る由もないわたしにも明確なただ一つ、いま、愛のなかにいる #あんスタプラス

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【瀬名】「また今度」高校を卒業したわたしたちの名は旧い友だち、さよならの手順正しいきみに手を振った。おなじ明日が来ないこと、またねのスパンが延びること、この淋しさを伝える術がない。「ねぇ、来週も空いてる？」今きみの提案に面食らう、わたしの二つ返事をどうか笑って。 #あんスタプラス

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【月永】きらきらと今生を駆け抜ける、その身体のどこにそんなちから？「どこって」よく回る口をつぐんできみは企み顔、スッと示された指の先にわたし。「そこかな」ひとの形をなくしそうな慌ただしさのなか思い出す、きみの元にこそわたしのこころ。同じことだと、自惚れていいかな #あんスタプラス

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【月永】どれほど長く一緒にいて互いを知ったつもりでも、きみにはわたしが、わたしにはきみが意味不明の存在だ。読めないきみに有効な一手、いまだ見つからない。「これはもう、一緒にいるしかないな」って朗らかに笑う姿がまたもや不可解で、ああ、しょうがないなぁ愛しいひと。 #あんスタプラス

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【瀬名】うっかり口を滑らせた、「好き」が 誤魔化せない。「ごめん。今の、忘れて」目の前で黙り込むきみに焦ってわるい癖が出た。困らせるつもりはないの、って続けたわたしを見据えるきみの目につよい光。「困るかどうか、俺が決めることでしょ」 ねぇ、どうして怒っているの？ #あんスタプラス

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【天祥院】意味ない嘘を吐かないきみが口にした、「大丈夫」はおそろしく根拠のない気休めだった。きっと言った本人が一番驚いている。「参ったなぁ。優しくってどうしたらいいんだろうね」愛も恋も無償じゃないのに、矜持に反して戸惑うきみに偽りがない。うれしくて、すこし困る。 #あんスタプラス

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【羽風】「俺が当てたら付き合ってよ」コンビニで肉まん買って、なんてテンションで、たかが翌朝の天気を賭けた。きみの真意はわからないけど、いいよと言ったわたしにもう勝敗は関係ないのだ。「今の、本気にするよ？」抑えた声に掛け値なしの本音で頷いた。明日、雪かもしれない。 #あんスタプラス

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【月永】流れ激しいこの世界で、息をするたび錆びてゆく。わたしのため息を打ち消して「なんで？いつだってこの世は新しいのに！」生まれついての生み出す側のひとが歌うのは、尽きることない夢で希望できみそのものだ。この瞬間も生まれ変わってゆく、きみを観るたび、息は止まる。 #あんスタプラス

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【瀬名】歪む口元は隠さない、でも本音は言いたくないと目が語る。「見ないでよ」ぷいと視線をそらした横顔に、しばらく居ていい？と小さく告げた。「二分だけなら」真意のすべては汲み取れないから、代わりにわたしの秘密を打ち明けた。今、きみが立ち去らない理由に自惚れている。 #あんスタプラス

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【鬼龍】見上げた雲の形がすっかり変わっている。とうに秋、いや冬の気配がすぐそこ。「それは鈍すぎねぇか」夜明けなんかはかなり冷え込むんだぞ、と呆れて呟くそのひとを前に、昼間はまだ暖かいのでと言い訳をした。本当は空なんか見ていない、ぜんぶあなたの背景に過ぎなかった。 #あんスタプラス

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【高峯】壁にもたれるきみの膝の間、その肩に頬を寄せて体重を預けた。気分はネコだ、きっと喉を鳴らすくらい人間にも出来るはず。くつくつと笑えば「何すか」話す糸口を掴めないままだったのか、戸惑うきみがめざとく気にかける。なんでもない、しばらくはその逸る鼓動を聞きたい。 #あんスタプラス