恋は大騒ぎ（２２）

るな@ドール @runadolls7

621-1 （4月1日、ゼミ室） 篤志「おう、お前ら」 篤志「無事に2年になれたな」 啓「論文、A+もらえましたよ」 啓「血反吐吐くまでしごかれたお陰です」 篤志「次は死ぬまで頑張るか？」 啓「やめてくださいよ」 淳奈「長山ゼミ長」 淳奈「ご機嫌麗しゅう」 聡太「ゼミ長って呼ぶのやめてー」 pic.twitter.com/ggqhQYX9nk

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621-2 聡太「…ん？」 聡太「あれ、水木さん香水つけてる？」 淳奈「いいえ」 聡太「…どこから匂ってくるんだろ…」 淳奈「ふんふん」 淳奈「…啓くんだ」 啓「え、分かりますか？」 淳奈「急におしゃれ始めた？」 聡太「…エイプリル・フール？」 啓「…え、まぁ、そんなところです…」 pic.twitter.com/zydRKmmWKV

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621-3 聡太「じゃ、俺、休憩終わり」 聡太「実験室行くわ」 淳奈「私お茶買ってくる」 篤志「啓」 篤志「お前、そこに座れ」 啓「はい？」 篤志「お前、青樹と付き合い始めたか？」 啓「え、なんで分かるんですか？」 篤志「なんでもなにも、そのコロン、青樹の匂いだ」 pic.twitter.com/ZmKG9upOKB

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621-4 啓「青樹さんにいい香りって言ったら」 啓「小瓶に分けてくれたんです」 篤志「あのな、そういうものは」 篤志「ほんのり香らせるもので」 篤志「そんなにつけたら公害だぞ」 啓「えっ、つけすぎですか」 篤志「アルコールシートあるから拭け」 篤志「…いつから？」 啓「…一昨日からです…」 pic.twitter.com/Ls0Sr1prv2

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621-5 篤志「お前、元カレからのアドバイスとか必要？」 啓「え、なんですか？」 啓「前向きな話ならぜひお伺いしたい」 篤志「聞いてムカついたりしない方？」 啓「良いアドバイスなら」 篤志「あのな、」 篤志「やるときは、ゴム必須な」 篤志「妊娠しないからって生でやるなよ」 pic.twitter.com/lDvWtTrYTc

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621-6 啓「え」 篤志「…まだやってない？」 啓「はい、まだ…」 篤志「お前だってバイ菌入ったら困るだろうけど」 篤志「やつ、中で出されるとあとで腹痛起こすんだ」 篤志「しかもそれを、言わずに我慢する」 啓「腹痛…」 篤志「うん、痛そうにしてたから聞いたら」 篤志「やっと白状した」 pic.twitter.com/MS3tEqyQ4G

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621-7 篤志「あいつ、相手のためになら」 篤志「自分のことは二の次だからな」　 篤志「お前なら、やつを幸せにしてやれるだろ」 啓「杉山さんは」 啓「青樹さんのこと大事にしてたんですね…」 篤志「まぁな」 篤志「俺がダメにしちゃったけど」 篤志「本来朗らかないいやつだしな」 pic.twitter.com/7gWzTprGTR

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621-8 篤志「…あいつ、可愛いだろ」 啓「はい！」 啓「俺、女の子にも…もちろん男にも、」 啓「そういう気持ちになったことなかったんですが」 啓「初めて心がふわっとしました」 篤志「…うん、それならいいんだ…」 篤志「俺は今は淳奈ちゃんとなんとかやってるから」 啓「はい」 pic.twitter.com/Yk82wD9IFz

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621-9 篤志「おう、窓から見える桜も咲き始めた」 篤志「お前覚えてる？去年の桜」 篤志「今年はあれの下で花見したい」 啓「…さすがに構内で飲むと怒られるんじゃ」 篤志「夜桜なら見回りも来ねぇよ」 啓（桜か…） 啓（あの公園にもあるな…） 啓（青樹さんと見に行こう） pic.twitter.com/fcIjkFcKUb

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622-1 （塾） 講師「みなさん、これから1年間頑張りましょう」 講師「今日はこれからクラス分けのテストをします」 講師「成績によって特進クラスと」 講師「普通進学クラスに分かれます」 講師「その後も成績と希望によって」 講師「クラス変更はあります」 瑠璃（分かってたけど厳しいなぁ…） pic.twitter.com/nGXoJYREVR

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622-2 講師「では、はじめ！」 実里（みんなはお勉強できるけど） 実里（私はなんとかついて行ってるだけ） 実里（みんなとクラスが分かれちゃったら） 実里（どうしよう…） 美晴（なんか怖いなぁ） 美晴（聡太さんに教わり続けることは） 美晴（できなかったのかなぁ…） 美晴（えーんやだよぉ） pic.twitter.com/LF39vo5bF5

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622-3 瑠璃（…修二くんは） 瑠璃（うちの学校で一番成績が良いし） 瑠璃（きっと普通に特進クラスに行くんだろうな…） 瑠璃（いや、大丈夫） 瑠璃（私だってうちの学校では） 瑠璃（一番のクラスにいるんだし） 瑠璃（みんな一緒のクラスがいいな…） pic.twitter.com/ygswOr6ixK

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622-4 講師「はい、筆記用具を置いてください」 講師「今日やってもらった3科目のテストをもとに」 講師「次回からは分かれたクラスで」 講師「学習していきます」 講師「では、今日はここまで」 瑠璃「修二くん」 修二「ん？」 瑠璃「どうだった？」 修二「…案外難しかった」 瑠璃「だよねぇ…」 pic.twitter.com/AZveVl9cjh

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622-5 実里「修二くん、立てる？」 実里「机引こうか」 修二「うん、お願い」 美晴「修二くん、すっかり甘えっ子だね」　 修二「え、あ、だって」 瑠璃「みのりんがなんでもやってあげるもんね」 実里「なんでもやってあげるよー」 修二「なんか、いまさらだけど、恥ずかしい…」 pic.twitter.com/faanwJMFC6

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622-6 瑠璃「ねぇ修二くん、脚」 瑠璃「治るのにどれくらいかかりそうなの？」 修二「お医者さん、そろそろ」 修二「リハビリになるって言ってたから」 修二「もう治ってるんだとは思う」 修二「…でも、関節って使わないと」 修二「動かなくなるんだよね」 修二「今、どうやっても膝が曲がらない」 pic.twitter.com/xzFwBoqpE2

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622-7 実里「リハビリ、痛いの？」 修二「少しは痛いと思うよ」 修二「でも、これから先動かなくなるかもって」 修二「そっちの方が怖いから」 修二「頑張るしかないよね」 美晴「なんか、何でもかんでも『頑張る』だね、私達」 美晴「勉強も…」 美晴「同じクラスになれるかな…？」 瑠璃「…」 pic.twitter.com/nnbAGBmAFR

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622-8 修二「…そんなこと言ってても」 修二「もうテストはやっちゃったんだから」 修二「もうちょっと明るい話しない？」 修二「マック行きたい」 修二「腹減った」 実里「私もー！」 瑠璃「お腹空いたね」 美晴「いいね、行こう」 pic.twitter.com/axKbDaN9ZH

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623-1 （長砂大学工学部電子工学科ゼミ室） コン、コン 篤志「今ノックの音聞こえたな」 淳奈「聞こえましたね」 篤志「なんつーの、この既視感」 聡太「なんか一年前を思い出す」 聡太「ノックして入ってくる人なんか、一年前に」 淳奈「私ですか」 聡太「うん」 聡太「とりあえず出てみるか…」 pic.twitter.com/y9ooiI6NGs

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623-2 聡太「どちら様…？」 がちゃっ ？？？「聡太せんぱーい！！！」 ガバっ 聡太「えっ！？」 聡太「えっえっえっ」 篤志「…浮気か？」 淳奈「長山さんにそんな器用な真似できます？」 篤志「できんな」 聡太「ちょっ！」 聡太「…三好さんじゃないの！」 莉里「莉里ちゃんでーす！」 pic.twitter.com/haR9ZCzbm4

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623-3 莉里「この部屋探しましたよー」 聡太「…どうして？」 莉里「今日入学式だったんです」 莉里「入ったからには聡太先輩に」 莉里「ご挨拶しなくちゃーって」 聡太「…すごいご挨拶だな…」 莉里「美少女に抱きつかれて嬉しいでしょ？」 聡太「いや、困る」 聡太「誤解されるから離れて」 pic.twitter.com/vQJdBuYBBq

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623-4 莉里「あ」 莉里「この度医学部看護学科に入学しました」 莉里「三好莉里と申します」 莉里「聡太先輩にはお世話になってます」 莉里「どうぞよろしくお願いします」 淳奈「…どんなお世話を…？」 聡太「受験の時にちょっと話をしただけで」 聡太「なんのお世話もしてないよ！」 pic.twitter.com/mO85O3Ye3f

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623-5 莉里「大丈夫です！」 莉里「聡太先輩には大事な彼女がいるって」 莉里「柴田から聞いてます」 聡太「だったら誤解されるようなことしないでね…」 聡太「あのね、この子」 聡太「俺の親友の友達で」 莉里「親友のマブダチでーす！」 淳奈「…明るいな…」 篤志「ウチにはいないタイプだな…」 pic.twitter.com/EQMd3gRlSA

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623-6 莉里「ところで、柴田には会わないんですか？」 莉里「柴田に会うなら莉里も連れてってください」 聡太「それが目的か」 莉里「それが目的です！」 聡太「自分で言えばいいじゃん」 聡太「友達なんでしょ」 莉里「いやーん、言えないですよぅ」 莉里「下心アリアリですもん私」 pic.twitter.com/hSgx4M9IUY

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623-7 聡太「薫には彼女が」 莉里「そんなの知ってますー！」 莉里「だから顔見るだけでいいんですけど！」 莉里「だから柴田に会わせてください」 聡太「…三好さん…」 聡太「随分とまた複雑な…」 莉里「そうなんですよー」 莉里「でもダメですからね、片想いしてること」 莉里「柴田に言ったら」 pic.twitter.com/Bpc08NHzAg

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623-8 篤志「看護科は可愛い子入ってんなー」 淳奈「電子工学科は可愛くなくてごめんなさい」 篤志「そんなことないよ、淳奈ちゃん可愛いよ？」 淳奈「…しかしビックリしたなぁ」 淳奈「今時の若い子は大胆ね」 篤志「お前さんと1個しか違わんぞ」 淳奈「そう言えばそうね」 pic.twitter.com/vCT35Xwtg6

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624-1 （長山家、風呂場の前） 修二「ううっ」 修二「…ぐすっ」 修二「っん！」 聡太「…修二…」 聡太「何やってんの…？風呂の中で…」 修二「兄貴？」 聡太「おう」 修二「リハビリやってんの…」 修二「左膝、全然曲がらない…」 聡太「…泣いてる…？」 修二「うん…」 聡太「どうした？」 pic.twitter.com/XQDVeQEqFC

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624-2 修二「兄貴…」 修二「このまま膝曲がらなくなっちゃったら」 修二「どうしよう…」 聡太「まだリハビリ始めたばっかなんだろ？」 聡太「お医者さんはなんって言ってんの？」 修二「リハビリに1ヶ月くらいかかるって…」 修二「家でも、膝温めながら曲げる練習しろって」 聡太「だから風呂か」 pic.twitter.com/2J93ejUzA4

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624-3 修二「辛いよ…」 修二「最後には誰も助けてくんないもん」 修二「俺が頑張らないと膝曲がるようにならない」 修二「…全然曲がらないんだ…」 修二「怖いよ…」 聡太「なんか手伝おうか？」 聡太「一人でやってるから辛くなるんだ」 聡太「変な考えがぐるぐるするんだろ」 pic.twitter.com/oRrLpzaFW9

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624-4 修二「え、でも俺マッパだし」 聡太「そりゃ風呂に入ってんだからね」 修二「いいよ、恥ずかしい」 聡太「そうか」 修二「あ、でも」 修二「そこにいてくれない？」 修二「…ひとりでやるの辛い…」 聡太「うん、いいよ」 修二「う…」 修二「痛い…」 修二「全然曲がらない…」 pic.twitter.com/5dKbKia82c

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624-5 聡太「あのさ」 聡太「一人でやるの辛かったら」 聡太「プールとか行ってやってきたら？」 聡太「市営のプール温水だし」 聡太「康太郎とか逸海くんとかに」 聡太「一緒に来てもらえば？」 聡太「俺で良きゃついてくし」 修二「そうかぁ」 聡太「一人で思い詰めるの良くないよ」 修二「うん」 pic.twitter.com/zCijgmHBbf

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624-6 修二「人間の関節って動かし続けないと」 修二「固まっちゃうんだね」 修二「頭でいくら命令しても」 修二「本当に動かない」 聡太「焦るなよ」 聡太「リハビリに入ったのいつから？」 修二「昨日通院したとき言われた」 聡太「昨日の今日じゃん」 聡太「焦りすぎだよ」 pic.twitter.com/HyheCIah0O

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624-7 聡太「大丈夫だから泣くな」 聡太「お医者さんが1ヶ月かかるって言ってんでしょ」 聡太「そしたら1ヶ月かかるんだよ」 修二「うん…」 修二「怖いよ…にぃに…」 聡太「ん」 聡太「大丈夫だよ」 聡太「泣かないで」 聡太「膝にカイロ当ててやればよければ」 聡太「部屋で付き合うから」 pic.twitter.com/cdOhe2Q4lS

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625-1 （カフェ） 青樹「…」 啓「…」 啓「…あ、あの…」 青樹「え」 啓「あ、なんでも…」 青樹「…良い天気だね…」 啓「曇ってますよ…」 青樹「…そうだね…」 青樹「あの…デート、だよね…」 啓「そ…のようです…ね…」 青樹「なに『そのよう』って」 啓「俺、生まれて初めてですから」 pic.twitter.com/USdu2tfXpl

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625-2 青樹「そか…」 青樹「デート自体生まれて初めてか…」 啓「モテないんで仕方ないです」 啓「ここんところ初めてが多くて」 啓「鼻血出そう…」 青樹「あのっ」 青樹「楽しくしようねっ」 青樹「お前、そもそも楽しいやつだし」 啓「楽しいやつですか」 青樹「え、違う？」 pic.twitter.com/UuCVHGOqRa

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625-3 啓「俺は至って真面目ですが」 青樹「そこが面白いんじゃん」 啓「…面白く思ってもらって恐縮です」 青樹「…そういうとこだよな」 青樹「あ、でも」 青樹「面白い子といるのが目的じゃなくて」 青樹「あの、今日はデートなんで」 青樹「あの、」 青樹「恋人といるのが目的…」 pic.twitter.com/YbWyz8pTsP

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625-4 青樹「手」 啓「え」 青樹「手、握る」 啓「あっ、はい」 青樹「はい、じゃなくて」 青樹「手、ちょうだい」 啓「…こうです…？」 青樹「うん」 青樹「ってかお前」 青樹「キスは簡単にするのに」 青樹「手を握るのぎこちないとか」 青樹「ウケるんですけど」 啓「攻めるのは得意なんで…」 pic.twitter.com/v20jgSkaYV

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625-5 青樹「えっ」 青樹「攻めるとか、そんな…」 啓「俺、デカいから攻めの姿勢だと」 啓「勝てるんですよ、バスケ」 青樹「バスケの話！？」 青樹「あの…」 青樹「僕のことも、攻めてくれれば」 青樹「多分簡単に勝てると思うよ…」 啓「え」 啓「声が小さくて聞こえなかったです」 pic.twitter.com/CzltcwOraw

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625-6 啓「もう一回言ってくれません？」 啓「聞き取れなかったです」 青樹「言わない」 青樹「絶対言わない！」 青樹「察してくれ！」 啓「分からないですよ、察しろったって」 啓「超能力者じゃないんだから…」 啓「あれ」 啓「なんか変なこと言いました？俺」 青樹「…まぁ、お前だもんな…」 pic.twitter.com/KfxWWysg8i

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625-7 青樹「手…」 青樹「大きいな…」 青樹「僕よりずっと大きい」 啓「身長差13cmありますからね」 青樹「僕だって180cmあるんだぞ？」 青樹「不必要に低いみたいな言い方やめてよ」 啓「青樹さんの手」 啓「あったかいし、しっとりしてる」 青樹「手汗！？」 青樹「ごめん！」 啓「いいえ」 pic.twitter.com/qoMetQLUOq

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625-8 啓「…もっと触ってたい…」 青樹「え…」 青樹「いくらでも…」 啓「…俺、マジで青樹さんと付き合ってるんですね…」 青樹「嘘だったら殴るよ？」 啓「こんなふうに、あなたに触れるんだ…」 青樹「いくらでも触ってよ…」 青樹「僕はあの…」 青樹「啓のこと、好きだから…」 啓「ん…」 pic.twitter.com/MzCdxAqSm5

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626-1 （公園） 瑠璃「桜、綺麗だね」 聡太「今年は遅かったね、早く咲くかと思ってたのに」 瑠璃「急に冷え込んだりしたしね」 聡太「瑠璃ちゃん、3年生になって」 聡太「どう？塾とか」 瑠璃「なんかねー、怖い感じ」 瑠璃「塾、スパルタっぽくて」 瑠璃「行った1日目から組分けテスト」 pic.twitter.com/pqAzK6W9Ww

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626-2 瑠璃「ついていけるかどうか分からなくて」 瑠璃「怖いよー」 瑠璃「みんなには悪いけど、聡太さん」 瑠璃「分からないとこ教えてー」 聡太「うん、任せろ」 瑠璃「来年には、絶対」 瑠璃「あなたと同じ大学通うんだ」 瑠璃「一緒に通学する」 聡太「楽しみにしてるよ」 pic.twitter.com/mwWbdScwli

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626-3 聡太「そっかー」 聡太「最初会ったとき1年生だったのにね」 聡太「3年になったのかー」 瑠璃「お付き合いし始めてから」 瑠璃「もうすぐ1年半だよ」 聡太「ホントだね」 瑠璃「ここままずっと一緒にいるんだー」 聡太「ん」 瑠璃「だから今年は頑張るんだ」 聡太「ん」 pic.twitter.com/fu79vmx8sf

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626-4 聡太「来年は俺も就活になるし」 聡太「頑張りどきなんだろうな」 瑠璃「ん」 瑠璃「あれ、今なにか飛んできた」 聡太「ん？」 瑠璃「鳥みたいなの、あっち」 聡太「あ、ゴイサギだね」 聡太「池に降りたよ」 瑠璃「お花見の人が多すぎて」 瑠璃「私のとこからだと見えないよ」 聡太「よし」 pic.twitter.com/iLCHYgp7LX

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626-5 聡太「これで見えるでしょ」 瑠璃「わわっ」 瑠璃「…少し恥ずかしいけど…いい景色」 瑠璃「あ、鳥、見えた」 瑠璃「じっとしてるね」 聡太「ホントだね」 瑠璃「私の背が低いの、嫌なんだけど」 瑠璃「こういうときは得だなー」 瑠璃「あなたがいてくれると」 瑠璃「違う景色が見える」 pic.twitter.com/0JKVPsDRu5

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626-6 聡太「このまま少し歩こう」 瑠璃「でも重いでしょ？」 聡太「大丈夫、慣れた」 瑠璃「否定はしてくれないのね…」 聡太「このままずっと一緒にいてね」 聡太「俺さ、特に何ができるわけでもなくて」 聡太「自信は無いんだけど」 聡太「瑠璃ちゃんのこと好きだってのは」 聡太「確かだからさ」 pic.twitter.com/pRx9AhdNHg

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626-7 瑠璃「ん」 ちゅ 聡太「わ」 瑠璃「ありがとう」 瑠璃「私もずっとずっとあなたのこと」 瑠璃「好きだからね」 瑠璃「一緒にいてね」 聡太「…ん…」 瑠璃「あ、ウグイスだ」 聡太「残念、あれはメジロ」 瑠璃「え、ウグイス色してるじゃん」 聡太「ウグイスは滅多に人前に出てこないよ」 pic.twitter.com/yvlmQ6EtW4

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626-8 瑠璃「重いからもういいよ、おろして」 聡太「やだ、おろさない」 瑠璃「えー」 瑠璃「だって、目立っちゃうよ」 聡太「大丈夫だって」 聡太「同じ景色が見られるから」 聡太「このほうがいいでしょ」 瑠璃「…うん！」 瑠璃「あの鳥は？」 聡太「ヒヨドリだねぇ」 瑠璃「詳しいなぁ…」 pic.twitter.com/fpUu20vzC5

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627-1 （ゼミ室） 啓「桜、ここからよく見えますね」 啓「特等席って感じ」 篤志「おう、今日だな」 聡太「やるとしたら今日だな」 淳奈「え、何を？」 篤志「花見」 聡太「みんな、今日都合どう？」 啓「全然大丈夫っす」 淳奈「うん」 聡太「じゃ、啓」 聡太「あとで買い出し一緒に頼めない？」 pic.twitter.com/FBEHY4Qgna

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627-2 ？？？「すみませーん」 ？？？「ここ、◯◯ゼミですか？」 篤志「聡太、お前行け」 聡太「なんで俺ばっかり」 篤志「お前ゼミ長だろ」 聡太「ドアボーイの間違いじゃ？」 聡太「…どちらさま？」 ？？？「俺、ここに入りたくて入学しました！」 ？？？「1年生の山上智也です！」 pic.twitter.com/PVeczHoN3v

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