お互いに求めるものは別にあると知っている。それが叶わないものである事も、知っていた。ならばこれは必然だろう。 運命という名の罠とでも呼ぼうか。罠にかかった哀れなオレ達は身を寄せ、やり場もない燻りを互いに当てあう。 きっと同じなのに、きっと違う。 オレもお前も、あいつではないのに。
2022-10-05 16:33:573つ子ちゃん「反則だらけ」
僕が寝坊したら君が起きて彼が僕のふりをする。君が落ち込めば僕が知らん振りで本を読んで彼が笑う。彼が寂しさを抱えれば僕が側に寄り君がそれをそっと包む。 僕達はさんにんでひとり。 ずるいって?そんなの知るもんか。反則だって構わない。それが僕達だもの。 そうしてずっと、生きていくんだ。
2022-10-05 16:39:32マクステ「そう、全てが終わる前に」
「マーク、僕は君が好きだ」 揺らぐ瞳を見据えこれが最後と放った。僕達を取り巻く世界が崩れゆく。何もかもが輪郭を歪ませ、形を保てずに消え失せてしまう。僕等も近くそうなるだろう。爪先からか指先からか、きっと溶けてなくなる。だからそうして全てが終わる前に僕はこの気持ちを君に伝えたいんだ
2022-10-14 22:29:57ジェステ「距離のつかみ方」
一歩近づくと二歩ばかり遠ざかる。ならばと二歩下がれば一歩近づいてくる。なんだか街で見る真っ黒な野良猫みたいでこそばゆい。そろりと腕を伸ばした。きっと避けられてしまうだろうけれどそれも構わない。君との距離。今はまだ掴めなくとも僕はこの腕を君へと伸ばす。いつかきっと、そう想いを込めて
2022-10-14 22:36:33ジェマク「甘えてよ」
眉間に寄る皺が思い詰める顔へ影を落とす。何を思うにしろどうせ碌でもない自己嫌悪だ。音になりかけた言葉を呑み、蹲る背中を借りてやる。言葉はいらない。体温を預け手本のように甘えを体現した。そうすれば遅い雪どけみたいにゆっくりと背中を許す。そう、それでいい。じっとそのまま、甘えてくれよ
2022-10-14 22:56:59ステマク「君という名の」
曖昧なまま満ち欠けを繰り返す月。満たされる日もあれば、どうしょうもなく朧げな日だってある。僕はただ、そんな不確かを抱き締めてやる。じっと包み込んで不安が掻き消えるのを待つ。吸って、吐いて。確かを得ればその輝きを取り戻す。ごめんだなんて言わないで。僕はそんな君を愛しているんだから。
2022-10-14 22:55:27マクジェ「結婚しちゃおっか」
「なら、オレたち結婚しちまうか?」 緩く繋いだ指を解き、薬指を淡く撫でる。金色だか銀色だかがそこできらきらと煌めくのも悪くない。自分自身なのだから何を、と言われたって仕方ない。それでも自分を自分で愛せるならそれもアリだろ?いいさ、オレがお嫁になってやるって。全力で幸せにしてくれよ
2022-10-14 23:01:27ステジェ「分かりやすいけど、分かりにくい」
天邪鬼だなんてよく言うけれど、それにしたって質が悪すぎる。可愛げもないただ執拗に神経を逆撫でる言葉たち。そりゃあ僕だって怒るさ。だとしても、その言葉に隠れた声を僕は聞き逃さない。痛い、寂しい、もっと愛して。そうだ。僕達はひとつなのだからよく分かってる。だから僕は君を決して離さない
2022-10-14 23:06:423つ子ちゃん「世界で1つだけの願い事」
丸々と掴めてしまいそうな星たちへ手を伸ばす。手の内に光を散らす星屑がぱらぱらと隙間から零れ落ちて砂になった。一粒だけ、ぱちりと瞬く瞳へ染みゆく。ちくりとした痛みにぎゅう、と強く瞑れば願いを受けた星が輝いた。俺の痛みを捧げ叶えられんとする願い。どうかずっと、一緒にいられますように…
2022-10-14 23:15:12マクステ「運命なんて、クソ食らえ」
君は彼と離れなければ。医師と名乗る男が仮面のような微笑みを湛え俺に告げた。それが俺の運命だと。スティーヴンは俺にしか見えないが、一度だけ会ったと言う。俺が望むのならば運命を受け入れるだなんて、あいつが言う筈も無い。例えそうであってもそんな運命くそくらえ。俺はそう吐き捨てるだけだ。
2022-11-13 00:33:13ジェステ「懲りないやつ」
楽しくなっちゃって140字に収まりませんでした。こう言うジェステを書きたい。書こう。 pic.twitter.com/oLqngk8TFz
2022-11-13 01:06:14ジェマク「こたえられない」
頼む。 震える声音が胸を刺す。縋る瞳は今にも零れそうな想いを溜めていた。オレの手を掴み首元へと誘う。 指先が脈打つ熱に触れ、生を感じる。 きっとこのまま力を込めれば簡単に止められてしまうんだ。ただ苦しみ足掻く様を見つめるだけでいい。 だとしてもオレは応えられない。応えては、いけない。
2022-11-13 01:18:58マクジェ「砂糖菓子のように甘く」
マクジェ「三時の雨宿り」
マクステ「しゃらっぷ、きすみー!」
ジェステ「僕は一生、恋をしない」
ジェマク「本当、だったり」
マクジェ「痛いの痛いのとんでいけ」
マクステ「嘘の質量」
ジェステ「最初から最後まで」
ステマク「50/50」
ジェマク「幸せにするよ」