診断メーカーで遊んだムンナのSSとか短文のまとめ✍ カプ、左右、全部ごっちゃです🫠 来年もたくさんムンナずの事書きたい気持ちです!ありがとうございました!🥳🤸️🤍
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マクステ「君の最期に」

生炭 @HartEgg1046

僕はそっと彼の手を取った。熱を分け与えるようただ冷えたその手を包み、枯れ果てた悔恨の跡をなぞり白んだ唇にそっと口吻けを落とす。 「大丈夫、君はもう独りじゃない」 顳顬に充てがう指に絡めて重い引き金をひと思いに。一直線に放たれた最期を受け止めて赤い薔薇となる。 僕らはずっと一緒だよ。

2022-08-13 23:32:28

ジェマク「制限時間はあと1分」

生炭 @HartEgg1046

「ジェイク」 狡いよな、お前に呼ばれるのにオレが逆らえないのを知ってるんだ。背中で受け止めた声を噛み締めノブに掛けた手を離した。振り返れば独りになる事を恐れる顔が俯く。自分で引き止めておいて罪悪感を抱えてんなよ。チクタクと急かす腕時計に舌を打ち強引に唇を奪った。制限時間はあと一分

2022-08-13 23:52:30

ジェステ「優しくしないで」

生炭 @HartEgg1046

喉が焼けてしまう程甘い言葉を掛けられる。甘さも行き過ぎれば苦く焦げ付く。それは優しさのつもりだろうが、オレからすれば毒そのもので、内側から溶かされ何もかもを曝け出そうとする。あいつはきっとオレにとって唯一の毒だ。甘さで誘い噛み付けば最後、猛毒の優しさで知らないオレを呼び起こす。

2022-08-14 00:01:46

マクジェ「幸せにするよ」

生炭 @HartEgg1046

同じ顔同じ身体同じ声。比べてみれば違いは無い。だのに何もかもが違って自分では無いと認識する。違う生き方をして違う思考を持ち、同じ愛を抱いた。互いに触れれば瞬に分かる。俺達は愛を求めているんだ。それが自己愛だろうとも、鏡合わせの顔を見つめて誓った。必ず幸せにする、否、共になろうと。

2022-08-14 00:17:29

ステマク「逃げるものは追うしかない」

生炭 @HartEgg1046

これでもかと言う程に強く、抱き締める。逃げ場を奪い、僕の腕の中にしか居場所は無いんだと知らしめるように。抗う力もそっと耳元で宥めれば、次第に弱くなっていくのを僕は知っていた。辛いと分かっていながら独りになろうとするんだから、僕は全力でそれを許さない。何があろうと僕は君の側にいるよ

2022-08-14 00:33:56

マクステ「愛したかった」

生炭 @HartEgg1046

何もかも掬いあげた隙間から零れ落ちる砂のように失ってしまう。どれだけ大切で、どれだけ愛していようとも。俺には許されないんだ。きっと傷付け壊してしまう。触れる事も出来ず窓の反射を眺めるみたいにただ見つめていた。もしかするとそれすら罪かも知れない。愛しているから愛することを止めたんだ

2022-08-15 00:20:58

ジェステ「君とならできる」

生炭 @HartEgg1046

嘗て恐れていたものは何だろう。暴力、未知、孤独。今の僕にはどれも恐るるに足らないものだ。暴力は制御できるし、未知は既知とすればなんて事無い。孤独だって僕にはもう無縁だ。僕には君がいて、共に彼を助け起こせるから。この手を取って、キスをくれれば僕は空だって飛べるよ。愛は全てを勝るんだ

2022-08-15 00:30:19

ジェマク「たった二人の世界」

生炭 @HartEgg1046

なぁマーク、いつだってお前の瞳にはあいつが映ってる。それでも触れれば壊してしまうだなんて恐れてるんだろう?ならその瞳をオレに向けてくれよ。オレなら簡単に壊れやしない。オレと、お前の二人だけならば何も怖い事はないんだ。好きなだけ泣いて好きなだけ拳を振るえ。全部オレが受け止めてやるよ

2022-08-15 00:34:14

マクジェ「俺の半分」

生炭 @HartEgg1046

心を分けた、俺へ。 お前は俺よりもずっとずっと強いから、きっと大丈夫。多分お前は許してくれないだろうけど、こんな俺でもお前と出会えた事が何よりも救いだったと思う。勝手ばかりで返す言葉も無いが、これだけは伝えておきたいんだ。お前が俺で居てくれて良かった。心から愛を込めて、さよならを

2022-08-15 00:42:10

ステマク「夢で逢えたら」

生炭 @HartEgg1046

そっと鏡面に触れる。横たえた彼の輪郭をなぞるように添えて、じっと見つめた。毎夜眠りに落ちる度、月夜へ願う。どうか、どうか。彼が安らかな夢を視て、安心して眠れますように。そして叶うならば、夢の中でその手を取って笑い合い、頬をなぞり、想いを伝えられます事を。きっと、夢で会えたなら。

2022-08-15 00:49:01

マクステ「カーテンコール」

生炭 @HartEgg1046

書き写したように繰り返される日常を過ごしていた。何の変哲もない人生だったのに、彼に出会ってから舞台上へ引き上げられたみたいに物語を紡ぎ出して。狭苦しい水槽を抜け出して果てしない世界を知った今、あの日々に戻るだなんて出来っこない。鳴り止まないカーテンコールが僕の心臓を高鳴らせるんだ

2022-08-21 01:29:26

ジェマク「大人の定義」

生炭 @HartEgg1046

口を開けば大人気なくも喧嘩ばかりできっとこいつとは無理なんだろうと諦めていた。会話を試みたくとも刺し合う視線が歪む口元捉えて不満を読み取る。もう少し大人になりなよなんて気安い咎めも聞き飽きた。大人の定義が何にせよ嘘と本音の垣根を超えられないならオレ達は心臓に言葉を突き立てるだけだ

2022-08-21 01:39:51

ジェステ「大切だった筈なのに」

生炭 @HartEgg1046

壊れてしまった物は戻らない。床に散らばる破片をぼぅと見つめてそんな言葉が浮かぶ。欠片を綺麗に繋げれば形を取り繕えても刻まれた痕は消えない。パズルみたいに合わせて歪に浮かび上がる月の模様が笑っているみたいでひび割れた隙間に落ちた雫が呑まれゆくのをただ見つめた。きっと彼は戻らないんだ

2022-08-21 01:50:12

3つ子ちゃん「覚めたくない夢」

生炭 @HartEgg1046

浮かぶ意識を掬い上げれば同じ顔がそこに。そっくりそのままの3人が揃うならこれはきっと夢の中。僕は夢が好きだ。ここなら大好きだよと二人の手を取り頬にキスをしてじわり上がる体温を強く抱き締められる。そうすれば聞こえてくる鼓動に確かを感じて願わずに居られない。どうかこのまま覚めないでと

2022-08-21 02:11:09

3つ子ちゃん「時間よ止まれ」

生炭 @HartEgg1046

ふわり漂う白煙。ぷか、と吹かすジェイクの口から旅に出て僕とマークの鼻先を経由しながら何処かへ行ってしまう。煙くて嫌な匂いと思っていたのに今では不思議と落ち着く。三人で精一杯のカウチにぎゅう詰めになって、意味もなく佇む。僕はこの瞬間が堪らなく好きだ。時よ止まれと思わずには居られない

2022-08-25 21:54:54

ジェステ「嘘、だったりして」

生炭 @HartEgg1046

「僕、もうジェイクとはシない」唐突に告げられた言葉に吸った煙が肺を突いて咽返る。何を如何したらそうなるのか理解出来ず咳込むままには?と声にするのが精々で。引き止める言葉を探せば「嘘、だったりして」なんて舌を出すもんだからまんまと翻弄された。呆気の瞬間、思考を占めるは無論仕置の如何

2022-08-25 22:12:20

マクステ「入れ替わり」

生炭 @HartEgg1046

鏡の向こうに佇む影。揺らめいては陽炎みたいに消えてしまうその正体を僕は知らない。それでも何処か懐かしいような。時折感じる視線を振り返ればいつも僕が映っていて。僕?いや、僕の顔をした別の何かかも。知らぬ間に身体を借りて一万歩でも歩くみたいに世界を渡り歩く、まだ見ぬもう一人の僕自身。

2022-08-25 22:22:26

ジェマク「本物と偽物」

生炭 @HartEgg1046

マークスペクター?声を掛けられれば振り向く愛想の顔。これを本物と認識するならこいつは無知にも程がある。話を合わせてやれば軍属時代の同僚だ。終始マークだと信じて疑わないのだから偽物相手で大正解。無難に会話を閉じて背を向けた途端反射が俺の代わりなんてと吐く。その唇は青ざめ震えていた。

2022-08-25 22:38:47

コンマク「自分のモノには名前を書きましょう」

生炭 @HartEgg1046

余すことなく身体を覆う布の束。纏う度にあの異形の感触が這い回りその跡をなぞるが如く巻き付いていく。隙間なく張り付けば神の手付きであるとその御名が胸元まさに心臓に刻まれ力を帯びる。跳ねる脚には誓いを、夜を掛ける羽根には祈りを捧げん。それは月の化身たる証にしてその主の所有物である証明

2022-08-25 23:01:01

マクステ「長く一緒にいた影響」

生炭 @HartEgg1046

僕が笑うと君も笑う。 君が泣けば僕も泣く。 双子だなんて揶揄してみるけれど、無意識でも、人生の殆どを共に過ごしたんだから僕らは同じ。 好きなもの、嫌いなもの。 得意なこと、苦手なこと。 君の癖、僕の癖。 違うけれど少し似ている。 それはきっと、僕らが共に長く、永く過ごした証。

2022-10-05 15:54:52

ジェステ「来世でもよろしくを」

生炭 @HartEgg1046

手放したくはない。この手で掴めるすべてを護ると決めていた。それをお前は笑顔で振り払うんだな。どうしたってオレはそれを止められない。振り払う手はあいつの為だと分かっているから。オレも、お前も。結局はあいつの為なら全部擲つんだ。 だから笑おう。 さよならの代わりに、来世でもよろしくを。

2022-10-05 16:03:51

ジェマク「俺の居場所」

生炭 @HartEgg1046

別に優しくもない、どちらかと言えば素っ気なく冷ややかな背中。 外へ向ける笑顔は俺に振り向けば途端に枯れてしまう。それでも、不思議と落ち着く。愛想もなく半端な憂いもない、真っさらなお前だ。 低めの体温に背中を預ける。 背中合わせの隙間から少しだけ上がる熱に瞼を瞑る。ここが俺の居場所。

2022-10-05 16:11:58

マクジェ「自分だけ知ってればいい」

生炭 @HartEgg1046

月にも裏表がある。あいつらが表ならば、オレは裏なんだろう。闇に溶け、影に徹する。それがオレで、そうあるべきだと定められている。それで構わない。 …ならばこの胸を突く傷みは何だろうか。鋭く突き刺し穿つ傷み。そうか、オレはあの眼差しを求めている。 オレだけが知る、愛を求める哀れな心。

2022-10-05 16:17:50

ステマク「お気に召すまま」

生炭 @HartEgg1046

僕を捉える瞳。まじりと見つめ、じっと待っている。 「─come」 放てば素直に動く身体。僕のもとへかしづきその瞳を揺らす。 「─…kiss」 揺らぎに合わせて溢せば口吻けを落とす。手の甲、腕、肩、そして─…唇。 君の求めを僕が音にして放てば、赦しを得たと形にする。どうぞ、お気に召すままに。

2022-10-05 16:27:27

ステジェ「運命という名の罠」