恋は大騒ぎ（１５）

るな@ドール @runadolls7

405-7 聡太「ボランティア、あと数回だろ？」 聡太「元気に行ってこい」 修二「うん…」 聡太「ほら、ティッシュの箱」 聡太「顔拭け」 修二「うん」 聡太「泣かなくてもいい」 修二「うん」 聡太「ハーゲ◯ダッツでもハンバーグでもいい」 聡太「なんか食え」 聡太「腹減ると落ち込むからね」 pic.twitter.com/35GAJt4ofD

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しらかわさん（@ray_sutaehu ）とコラボ小説、このあとやりまーす☆ のんびり見ててね！」

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Side-SOTA 1-1 大学構内 聡太（あぢーなー…） 聡太（でも冷房で体冷えたから） 聡太（どこか日向ぼっこできる場所を） 聡太（木陰のベンチ空いてる） 聡太（まだ夏休みで学生そんなに） 聡太（戻ってきてないからなぁ） 聡太（いるのは理系の奴らばっかだ） 聡太（少し暖まったらゼミ室帰ろう） pic.twitter.com/TYguRRwwKH

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1-2 聡太（そういや…） 聡太（珍しく健吾さん来てたな） 聡太（咲さん、だいぶお腹） 聡太（大きくなってるんだろうな） 聡太（どうやって生活してるんだろう？） 聡太（健吾さんの顔が厳しくなった気がする…） 聡太（自分の家庭と奥さんと子供か…） 聡太（幸せなだけじゃないよな…） pic.twitter.com/55ej1mQbk4

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1-3 「なあ、そこの君！」 聡太「ん？」 聡太（ここには俺しかおらん） 聡太「あの…俺？」 聡太（えっと…語学クラスの同期でもないし…） 聡太（教職のクラスでも見たことないし） 聡太（頭ちっちゃ） 聡太（スタイルいいな） 聡太（こんな目立つやつ） 聡太（覚えてないはずがないけどなー） pic.twitter.com/db9DDw1DwE

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1-4 ？？？「そう、君！」 ？？？「良かった話しかけやすそうな人がいて」 ？？？「俺、ここの学生じゃなくてさ」 ？？？「今日一日の合同研究で来たんだけどさ」 ？？？「いいとこだよね、このガッコ」 聡太（誰だこの人…） 聡太（リア充の匂いしかしない…！） 聡太（同じ空気吸ったら死にそう） pic.twitter.com/m3z9TFJec6

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1-5 直「俺、応用生命科学学科3年の安藤直っていいます。どうも初めまして」 聡太「は、初めまして」 聡太「工学部工学科2年の長山聡太と申します…」 聡太（よその学校の人か） 聡太「帰りですか？」 聡太「ウチの学校山の上で駅まで遠いし」 聡太「バスで帰るのがいいですよ」 pic.twitter.com/oyPbPx8g3h

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1-6 直「え、2年？すごい俺より落ち着いて見える！」 聡太（落ち着いてるってか…この人がテンション高いんだよな…） 直「道案内ありがと！めちゃめちゃ助かる」 直「ほら、ここ広いからさー。ほんといいとこだよ」 直「帰りは教えてくれたバスで帰るよ」 直「んでさ」 pic.twitter.com/2Uh1Qjubpg

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1-7 直「聡太くんて、家族と一緒に暮らしてる？ 彼女ちゃんいる？ 彼女ちゃん、家族と一緒に暮らしてる？」 聡太「えっ」 聡太「実家住まいですが」 聡太「彼女も実家住まいですが」 聡太（…ん？） 聡太（なにそれ、新手の宗教の勧誘…？） 聡太（何これ怖い） pic.twitter.com/miMi9x0Vfd

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1-8 聡太（あ） 聡太（露骨に怖がりすぎたかな） 聡太（…しかし、なんだ？） 直「やったじゃん！めっちや人数いる！ 直「シュークリームもらってくれない？」 聡太「シュークリーム？」 直「や、実はさ、甘味料の実験やったんだけど、」 直「その副産物で、シュークリームいっぱいてきちゃって」 pic.twitter.com/Tu3zxGmZgL

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1-9 聡太（そういうことか） 聡太（実験で作ったものを持て余してるのか） 直「うちだけじゃそんなにたべられないし」 聡太（あれ、美味そう） 直「毒味する？」 直「大丈夫だって証拠に、2人で食べる！」 直「アイスコーヒーもコップももらってきたからさ！」 聡太（そこまで疑ってない…） pic.twitter.com/B4ujRgxGfP

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1-10 聡太「甘味料…」 聡太（そうか、俺達がハンダゴテとPCに向かう間） 聡太（そんな実験やってんだ） 聡太「えっと」 聡太「そんな面白いものをいただけるんですか？」 聡太（何このワクワク感…） 聡太（元生物部でワカメを軟水と硬水で） 聡太（煮出す実験した身としては） 聡太（楽しそ！） pic.twitter.com/e5ZR3576vB

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1-11 聡太（あ、シュークリーム渡された） 聡太（あ、この人、食べた） 聡太（毒見してくれてるわけか） 直「お年寄りの楽しみの菓子として作られてる甘味料だから、しっかり甘みがついてるわけじゃないんだけどねー」 聡太（老人食？） 聡太（へぇ、そんなもん研究してんだ…） pic.twitter.com/96rpgf3uhl

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1-12 聡太「いただきまーす」 ぱくっ 聡太「…」 聡太「なんていうか、その…」 聡太「俺ね、中高で生物部にいて」 聡太「じゃがいもから澱粉とって舐めたことあるけど」 聡太「あんな感じの味がする…」 聡太（糖質制限用とか？） 聡太（あんまし美味しくないなぁ…） 聡太（ってか、味がしない） pic.twitter.com/ioilT8pUzv

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1-13 直「え、えっと...食べられそう？ もらってくれる？」 聡太（澱粉の味なんかわからないか…） 聡太（片栗粉舐めてるような味なんだけど…） 直「どう？箱いっぱいにあるんだけど、食べられそう？」 直「彼女ちゃんとか御家族とかさ」 聡太（ああ、つまり人に渡してこれを減らしたいのね） pic.twitter.com/WbmPNRpMLh

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1-14 聡太「彼女は一般人なので」 聡太「これは微妙かもしれないけど」 聡太「ゼミに戻ると変人達がウヨウヨしてるので」 聡太「そっちの方が受けるかもなー」 健吾「あ、聡太、ここにいたのか」 聡太「健吾さん、いいところに」 聡太「ゼミの先輩なんですが」 聡太「多分面白い反応をしてくれます pic.twitter.com/ymgq0vktax

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1-15 健吾「お前、知らない人に餌付けされてたのか」 健吾「けしからん」 健吾「ウチの聡太がお世話になりまして」 聡太「直さん」 聡太「いかがでしょうか？」 聡太（食べ物で遊ぶのは良くない） 聡太（それはわかってる） 聡太（でも…これは健吾さんや篤志に） 聡太（食わせたい！） pic.twitter.com/T5zYXPHhmT

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1-16 直「えと、健吾さん？初めまして。安藤直と申します」 直「怪しいものじゃないんで、よろしくお願いします」 直「お世話になってたのは、こちらのほうです」 直「えーっと、じゃあ校内で食べていただけるということで？」 直「ありがとうございます！」 聡太（やべー楽しみ…！） pic.twitter.com/Qx8nEYwSwo

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1-17 直「それじゃ、聡太くんも健吾さんも、さんきゅーでした！」 健吾「あの、何ごt…」 聡太「うくく…」 直「高藤来た時は、うちの大学にも遊びに来てね」 直「いつもなんか作ってるから、ごちそうするから」 直「それじゃあね。もらってくれてありがと！」 聡太「お気をつけてー」 pic.twitter.com/XMroqIQGvh

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1-18 健吾「美味そうじゃん」 聡太「食ってみてよ…」 パクッ 健吾「ブフォ」 健吾「何この…シュークリームの概念みたいなモノ…」 聡太「くくくっ…いい反応くれるなぁ」 健吾「…」ニヤ 健吾「俺だけが食うのは勿体無い」 健吾「ゼミで配るぞ」 聡太「そうなるよね、やっぱなるよね！？」 pic.twitter.com/ORfghI7XUd

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（それから聡太くんのゼミでは「概念シュークリーム」というパワーワードが流行り、みんなで吹き出した楽しい記憶を継承するのであった…） 聡太（にしても） 聡太（健吾さんが元気で良かった） 聡太（笑って、一緒にいたずらしてくれて） 聡太（良かった…） 聡太（12月にはパパだもんな…） 終 pic.twitter.com/SBagCIQy96

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406-1 （ボランティア先の老人ホーム） 修二「おはようございます」 施設長「おはよう、長山くん」 施設長「どう？大丈夫？」 修二「はい…」 施設長「実はね、長山くん」 施設長「あのね…」 美晴「おはようございます」 修二「おはよう」 施設長「…」 美晴「じゃあ食堂に行ってきます」 pic.twitter.com/M8qNXlsRw2

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406-2 高齢者A「あら、ふたりともおはよう」 高齢者B「あなた達もここに座って」 高齢者C「はい、折り紙…鶴、折れる？」 美晴「…鶴？」 修二「…なんで…？」 修二「まさか、あの…」 高齢者B「今朝方、伊藤さん亡くなられたわよ」 高齢者B「くも膜下出血ですって」 pic.twitter.com/65Q22BAzEm

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406-3 修二「え…」 修二「あ」 修二「うわぁー！」 美晴「修二くん！？」 修二「あぁー！うわぁー！」 高齢者A「大変よ施設長」 高齢者A「修二くん泣き出しちゃったわよ」 美晴「修二くん…」 修二「うわー！ひぐっ！ひぐっ！」 修二「伊藤さんー！」 高齢者C「…」ティッシュで目元を拭く pic.twitter.com/SDrZCHL1iB

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406-4 施設長「長山くん、事務室の方に来て」 修二「俺が何もできなかったから！」 修二「名前呼んでくれたのに！」 施設長「…落ち着いて？」 施設長「人間はね、死ぬのよ」 施設長「誰でも100%、死ぬの」 施設長「あなたも、私も、いつか死ぬの」 施設長「伊藤さんにはそれが今日だっただけ」 pic.twitter.com/c7LVfamNtN

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406-5 施設長「みんな等しくいつかは死ぬの」 施設長「あなたのせいではけっしてないわ」 施設長「むしろ、伊藤さんは幸せよ」 施設長「最後にあなたの名前が呼べたから」 修二「…？」 施設長「いざ死ぬとき誰がそばにいるかってことが」 施設長「とても大事なことなの」 pic.twitter.com/YgXAscf9vg

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406-6 施設長「誰もそばにいなくて」 施設長「寂しく死ぬ人もいる」 施設長「それはとても悲しいことだと思う」 施設長「でも、伊藤さんは最後に」 施設長「あなたの名前を呼んだ」 施設長「伊藤さんには最後にあなたがいたのよ」 施設長「可愛い『孫』が」 修二「…」涙ボロボロ pic.twitter.com/CyjGGMVZxF

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406-7 施設長「目の前で突然人が死んで」 施設長「ショックだったと思うわ」 施設長「でも、あなたがいてくれて」 施設長「伊藤さんは多分」 施設長「幸せな気持ちだったんだと思う」 施設長「あの人天涯孤独で」 施設長「このままだと誰も悲しんでくれないで」 施設長「亡くなってたところだった」 pic.twitter.com/mSJ8r3qlh7

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406-8 施設長「ひとりの人を、孤独から解放した」 施設長「あなたはこのことを、」 施設長「誇るべきよ」 施設長「この施設には、死んだところで」 施設長「あなたみたいに大泣きしてくれる人が」 施設長「いない人しか住んでないんだから」 pic.twitter.com/qKkpQUVml9

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406-9 施設長「あなたみたいに優しい人に」 施設長「見送ってもらえて」 施設長「伊藤さん、絶対嬉しいはずよ」 施設長「さあ」 施設長「今、食堂で、お棺の中に入れる鶴を折ってるの」 施設長「鶴、折り方わかる？」 修二「はい」 施設長「じゃあ、折ってあげてね」 修二「…はい」 pic.twitter.com/Lkss1JDHDs

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407-1 （406の続き） 美晴（修二くん…） 美晴（あ、佐橋さん） 美晴（陰に隠れてるけど） 美晴（目頭押さえてる…） 美晴「佐橋さん」 美晴「もう新聞読みました？」 佐橋「…ああ」 佐橋「お前さんか」 佐橋「俺が読む新聞覚えててくれたのか…」 美晴「これですよね」 美晴「どうぞ」 pic.twitter.com/7fD3LXPvap

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407-2 佐橋「伊藤の婆さんはいいな」 佐橋「泣いてくれる人がいやがる」 佐橋「俺なんざ、死んだとしても」 佐橋「気持ち悪いのがいなくなって」 佐橋「せいせいしたと思われる」 美晴「そんなことないでしょう！？」 佐橋「お前さんにはわからんと思うがな」 佐橋「ホームレスなんてそんなもんさ」 pic.twitter.com/eHArX1kAd7

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407-3 佐橋「『こじき、しね』って罵られながら」 佐橋「石投げられたことのある連中は」 佐橋「人生に何も期待してないもんさ」 美晴「…」 佐橋「何も俺だって最初から」 佐橋「家無しなわけじゃねぇんだ」 佐橋「リーマンショックの余波でよぉ」 佐橋「職失って…って、お前さんにはわからんか」 pic.twitter.com/p8El6VspTT

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407-4 佐橋「昔は普通の勤め人でよ」 佐橋「住み込みの寮に入ってたから」 佐橋「会社が潰れた途端に家無しになって」 佐橋「日雇いで暮らしてたんだ」 佐橋「これでも一応人間でよ」 佐橋「人が死ねば悲しい」 佐橋「でも、自分が生きるのに一生懸命で」 佐橋「人のことに拘っていられなくなった」 pic.twitter.com/6EYnWISBA4

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407-5 佐橋「お前さんには未来がある」 佐橋「しかも優しくていい子だ」 佐橋「きっと良い人生を送るだろう」 美晴「…」 佐橋「だからな、世の中にはいろんな人が」 佐橋「存在することを覚えといてくれ」 佐橋「お前さんみたいに公平にものを見られる子なら」 佐橋「きっとできる」 pic.twitter.com/SoRYkzr07j

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407-6 美晴「…あの、」 美晴「佐橋さんのお話」 美晴「また聞かせていただけますか？」 美晴「私の知らない世界のお話」 美晴「うかがいたいです」 佐橋「…お前さん、変わり者だな」 佐橋「俺の話なんか暗いぞ？」 佐橋「それでよければいつでも」 佐橋「話してやるから遊びに来い」 pic.twitter.com/jbp15JLLub

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408-1 （生島家） 母「そうそう、忘れてたんだけど」 母「美晴さんがあんたにって」 母「お菓子くれたわよ」 理人「み、ミハルさんが！？」 理人「いつ！？」 母「さきおとといかしら」 理人「なんで失礼なこと！！！」 理人「すぐにお礼言わなくちゃ！」 理人「何してんだよーもー！」 pic.twitter.com/164wgdvnbb

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408-2 母「あらごめんなさいね」 母「ちょっとね、居住者さんが亡くなったんで」 母「忙しくてね…」 理人「誰が亡くなったの？」 母「伊藤さん」 理人「元気だったじゃん」 母「それがくも膜下出血でいきなり」 理人「いいおばさんだったよなぁ…」 理人「で、ミハルさんから何もらった？」 pic.twitter.com/34HCLDwopc

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408-3 母「ミハルさんのご家族がカナダにいらしたらしくて」 母「そこのお菓子だって」 理人「カナダ！」 理人「そんなのを、わざわざ俺に！？」 母「はい、これ」 理人「菓子かー…」 理人「食えねぇ…もったいなくて食えねぇ…」 母「どーでもいいけど賞味期限は見ときなさいね」 pic.twitter.com/zsCxVa8UrF

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408-4 理人「早速ミハルさんに連絡を…」 理人『ミハルさん、遅くなってごめんなさい』 理人『お菓子、ありがとう』 理人『逆に気を使わせてしまって申し訳ない』 理人「…」ﾄﾞｷﾄﾞｷﾄﾞｷﾄﾞｷ 理人「…」ﾄﾞｷﾄﾞｷﾄﾞｷﾄﾞｷ 理人「あ、既読になった」 理人「なんか書いてる！」 pic.twitter.com/LlTqOd0zoO

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408-5 美晴『ヒカリさん、こんばんは』 美晴『姉が買ってきたお土産なので、』 美晴『気にしないでくださいー』 美晴『メイプルシロップの味がして』 美晴『割と美味しかったですよ』 理人『ほんと、気を遣っていただいて』 理人『僕としてはもう、とても光栄です』 理人『いずれお返ししないと』 pic.twitter.com/K1DIT68zdi

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408-6 美晴『そんな、気を遣わないですくださいね』 美晴『ハンカチのお礼なので』 理人「ミハルさん…義理堅い…！」 理人「可愛い、大好き！」 母「ふうーん…」 母「どこでミハルさんのこと見そめちゃったのかしら？」 理人「いや、そんなのじゃなくて！」 理人「彼女には彼氏もいるんだし！」 pic.twitter.com/VsEIhE2QfM

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408-7 理人「部屋に戻る」 母「うん」 理人「…」部屋のドアパタリ 理人「…」ごろん 理人「うわあああミハルさんが俺のこと気遣ってくれてるー！！！」 理人「この幸せをなんと表現したらいたんだ！？」 理人「ミハルさーん」 理人「大好きだー！！！」 理人「大好きなんだったらー！！！」 pic.twitter.com/1YtzvAlu63

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409-1 実里「…修二くん」 実里「元気無いね」 修二「うん…」 ぎゅ 実里「みはるんから聞いたけど」 実里「…辛かったね…」 修二「うん…」 修二「俺のせいじゃないって」 修二「みんなに言ってもらうけど」 修二「俺が何かしたらおばあさんが」 修二「死なずに済んだのかもって思うんだ…」 pic.twitter.com/yAn4nCiFKZ

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409-2 実里「おばあさん、幸せね」 修二「うん？」 実里「こんなにその方のことを思ってる人がいる」 実里「誰でもそんなふうに思ってなんて」 実里「もらえないよ？」 実里「あなたは優しいから」 実里「孤独な人をひとりにしたくないんだね」 実里「そういう人だから」 実里「私、知ってるから」 pic.twitter.com/H9Np8JmCLs

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409-3 実里「おばあさん、別にあなたのせいで倒れたわけじゃなくて」 実里「あなたのせいで亡くなったわけでもないよ」 実里「泣いてくれて嬉しいと思うよ」 実里「私だって、死んだら泣いて欲しいもん」 実里「誰も泣いてくれなかったら」 実里「なんで生きてきたかわからなくなりそう…」 pic.twitter.com/3OoKLRecpw

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409-4 ちゅ 実里「…ん…」 修二「あのっ」 実里「ん？」 修二「抱いてもいい？」 実里「んんん？」 修二「あ、そ、そうじゃくて」 修二「抱きしめてもいい？」 実里「もう抱きしめてるじゃん」 修二「えっと、あの…」 修二「なんか、大事な人を、大事にしたくなった…」 修二「その…」 pic.twitter.com/05IzCyIL27

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409-5 修二「…俺も寂しかったみたいだ…」 修二「だから、その…」 修二「抱いちゃってもいいですか？」 実里「…」 修二「あっ、ごめん、変なこと言って」 実里「ううん…今、私、感動してる…」 修二「へ？」 実里「だって、いつも私から襲ってて」 実里「あなたが言ってくれることないもん」 pic.twitter.com/oXiZ0uAeIR

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409-6 実里「それで、私のこと大事な人って」 実里「思っててくれてたら…」 実里「私、嬉しいよ…」 修二「ごめんね、いつも思ってるけど」 修二「全然言えてないよね俺」 修二「もしみのりんが寂しかったら」 修二「間違いなく俺の責任だから」 実里「そんなのどうでもいい」 実里「だから」 pic.twitter.com/3YHXHxbZRa

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409-7 pic.twitter.com/7Optn0o5WZ

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